今日と明日は雨の名古屋です

暖かい小雨なので春を感じさせますね

今日は隠れた人気ワインを紹介します

デクスハイマー ハイマースハイマー・ゾンネンベルグ リースリング アイスヴァイン2016
長い名前が定番のドイツワインです
ラインヘッセン産。
今日のは375ミリのハーフサイズ、極甘口の白ワインです。
アイスヴァインという名前は知ってる方が多いでしょう
文字通り「凍ったワイン」という意味です。
「アイス」の名前の通り、凍った状態のブドウを収穫して果汁を絞って作られる非常に甘いワインです。
凍結しているブドウは水分が先に凍りますので、搾った果汁は糖分が主体の非常に甘い、とろみのある液体なのです
それを発酵させるので、アルコール度数がある程度上がっても糖分が十分残った、大変甘く優雅なワインになるという訳です。
残糖でもう一回ワインが作れるほどの甘さ
甘露ですよー
貴腐ワインも美味しいですが、アイスヴァインはまた違った高貴さがあって魅力的です
カナダのアイスヴァインもナイアガラの観光土産などで有名ですが、やはり本家はドイツ。
ブドウもショイレーベなど色々ありますが、リースリングが一番だと言われています
しかし、アイスヴァインは最近とみに見かけなくなりました
これには結構深刻な理由があります。
アイスヴァインを作るにはブドウが凍ってる必要があるので、気温が氷点下にならないと作れませんし、収穫は当然日が出る前の夜中や未明になります
日が昇って気温が上がると溶けちゃいますので。
アイスヴァインの規定は「−7度以下の気温で凍結したブドウを収穫して圧搾しなければならない」となっているので、少しでも暖かいとダメなんです
凄ーく寒くて暗い中でひたすら収穫するという過酷な労働です。
考えただけで寒い
しかも、アイスヴァインにするブドウは完熟からさらに糖度を上げて10月や11月まで収穫を遅らせたものなので、辛口ワイン用の収穫がとっくに終わった近所の畑を眺めつつ、ひたすら待つという忍耐が必要です
さらには鳥に食べられないようにネットをかけたり、と早い収穫の畑では要らない作業も必要になってきます。
過酷な労働、色々な手間、収穫を待つ忍耐に加えて近年の大敵が温暖化です
せっかく待っても寒くならない
加えて、気温が下がらないと雪じゃなくて雨が降っちゃうので、そうするとブドウが水分を吸って全部パーです
ワイン市場ではかつてほど甘口ワインが持て囃されなくなりましたが、無くなって欲しくない物です
沢山飲むワインではありませんが、食後に少し飲むと美味しさが身体に染み渡るようです。
余韻の長さは他のどのワインよりも長い。
大昔は貴族や高位聖職者などの一部の上流階級の人しか飲めませんでしたし、薬として珍重されたのもうなずけます
栄養不足の人が飲めば一発ですよね
食欲ない時にも良いかも
と、そんな厳しい状況の昨今ですが、今日の生産者のデクスハイマー家はアイスヴァイン作りを続けている貴重な存在です
ご当主はハインフリート・デクスハイマーさん、家族経営の蔵です。
こんな皆様 ↓

輸入元より、以下同様
HPがネットショップ中心であるけど、ドイツ語のみかぁ…
しかもあまり情報がないねぇ
ラインヘッセンはライン川をはさんでラウンガウの南に広がるなだらかな丘陵地で、ドイツ最大のワイン産地です
名前は「千の丘の土地」という意味らしい。
ハイマースハイマーはここ ↓

ラインヘッセンの西側にナーエがあります
ラインヘッセンにはモーゼルの様に大きな谷間はありませんが、丘のくぼみに冷気が流れ込んで来るためアイスヴァインに適した環境なんだそうです
冬の冷気は規制通り−7度にもなるそうです。
ひょえー
収穫を遅らせるとブドウは貴腐菌が付くこともありますが、デクスハイマーではあまり早くから貴腐菌が付かないように気を付けているそうです。
早く貴腐が付いて干しブドウ状態になるとブドウが健全な状態で持たないので、凍る直前ならOKという訳です。
所有畑は10haで、ケルナーやオルテガなど数種類のブドウから辛口の白や赤ワインなどを作っています
半分以上をバルクで売却するそうで、デクスハイマーの名前で販売するワインは40%にとどまっています。
デクスハイマーのワインはコスパが非常にいいのですが、それはボトリングを自社で行わず業者に委託しているからです。
設備にかかる費用がないのでその分安く販売できるそうで、我々消費者にも嬉しい事ですね
アイスヴァインには毎年1.5haほどの畑を残しておくそうですが、万全の準備も関わらず、いつも凍結したブドウが収穫できるとは限らず、13年14年15年はアイスヴァインの生産はありませんでした
誰もが温暖化で作るのを止めちゃっていますが、アイスヴァインのスペシャリストを自負するハインフリーさんならではの拘りです。
毎年毎年が賭け、なのです
こんな状態です ↓

茶色いブドウが怖いかも…
気温が下がりそうな日になると、夜中に畑に出掛けて手でブドウを触って凍ってるか確認するそうで、それを毎日繰り返しているそうです。
「これがなければ1年の内でもう4ヶ月は休めるだろう」って。
そうまでして作れない年があるのは悲しい、ほんとに大変だぁ〜
そんな貴重なアイスヴァイン、巷ではお高いものが多いのですが、そこは流石のデクスハイマーさんです
一葉さんで買えちゃうお手頃価格が素晴らしい
コンクールで金賞取っています ↓

長い名前が定番のドイツワインです

ラインヘッセン産。
今日のは375ミリのハーフサイズ、極甘口の白ワインです。
アイスヴァインという名前は知ってる方が多いでしょう

文字通り「凍ったワイン」という意味です。
「アイス」の名前の通り、凍った状態のブドウを収穫して果汁を絞って作られる非常に甘いワインです。
凍結しているブドウは水分が先に凍りますので、搾った果汁は糖分が主体の非常に甘い、とろみのある液体なのです

それを発酵させるので、アルコール度数がある程度上がっても糖分が十分残った、大変甘く優雅なワインになるという訳です。
残糖でもう一回ワインが作れるほどの甘さ

甘露ですよー

貴腐ワインも美味しいですが、アイスヴァインはまた違った高貴さがあって魅力的です

カナダのアイスヴァインもナイアガラの観光土産などで有名ですが、やはり本家はドイツ。
ブドウもショイレーベなど色々ありますが、リースリングが一番だと言われています

しかし、アイスヴァインは最近とみに見かけなくなりました

これには結構深刻な理由があります。
アイスヴァインを作るにはブドウが凍ってる必要があるので、気温が氷点下にならないと作れませんし、収穫は当然日が出る前の夜中や未明になります

日が昇って気温が上がると溶けちゃいますので。
アイスヴァインの規定は「−7度以下の気温で凍結したブドウを収穫して圧搾しなければならない」となっているので、少しでも暖かいとダメなんです

凄ーく寒くて暗い中でひたすら収穫するという過酷な労働です。
考えただけで寒い

しかも、アイスヴァインにするブドウは完熟からさらに糖度を上げて10月や11月まで収穫を遅らせたものなので、辛口ワイン用の収穫がとっくに終わった近所の畑を眺めつつ、ひたすら待つという忍耐が必要です

さらには鳥に食べられないようにネットをかけたり、と早い収穫の畑では要らない作業も必要になってきます。
過酷な労働、色々な手間、収穫を待つ忍耐に加えて近年の大敵が温暖化です

せっかく待っても寒くならない

加えて、気温が下がらないと雪じゃなくて雨が降っちゃうので、そうするとブドウが水分を吸って全部パーです

ワイン市場ではかつてほど甘口ワインが持て囃されなくなりましたが、無くなって欲しくない物です

沢山飲むワインではありませんが、食後に少し飲むと美味しさが身体に染み渡るようです。
余韻の長さは他のどのワインよりも長い。
大昔は貴族や高位聖職者などの一部の上流階級の人しか飲めませんでしたし、薬として珍重されたのもうなずけます

栄養不足の人が飲めば一発ですよね
食欲ない時にも良いかも

と、そんな厳しい状況の昨今ですが、今日の生産者のデクスハイマー家はアイスヴァイン作りを続けている貴重な存在です

ご当主はハインフリート・デクスハイマーさん、家族経営の蔵です。
こんな皆様 ↓

輸入元より、以下同様
HPがネットショップ中心であるけど、ドイツ語のみかぁ…
しかもあまり情報がないねぇ

ラインヘッセンはライン川をはさんでラウンガウの南に広がるなだらかな丘陵地で、ドイツ最大のワイン産地です

名前は「千の丘の土地」という意味らしい。
ハイマースハイマーはここ ↓

ラインヘッセンの西側にナーエがあります
ラインヘッセンにはモーゼルの様に大きな谷間はありませんが、丘のくぼみに冷気が流れ込んで来るためアイスヴァインに適した環境なんだそうです

冬の冷気は規制通り−7度にもなるそうです。
ひょえー
収穫を遅らせるとブドウは貴腐菌が付くこともありますが、デクスハイマーではあまり早くから貴腐菌が付かないように気を付けているそうです。
早く貴腐が付いて干しブドウ状態になるとブドウが健全な状態で持たないので、凍る直前ならOKという訳です。
所有畑は10haで、ケルナーやオルテガなど数種類のブドウから辛口の白や赤ワインなどを作っています

半分以上をバルクで売却するそうで、デクスハイマーの名前で販売するワインは40%にとどまっています。
デクスハイマーのワインはコスパが非常にいいのですが、それはボトリングを自社で行わず業者に委託しているからです。
設備にかかる費用がないのでその分安く販売できるそうで、我々消費者にも嬉しい事ですね

アイスヴァインには毎年1.5haほどの畑を残しておくそうですが、万全の準備も関わらず、いつも凍結したブドウが収穫できるとは限らず、13年14年15年はアイスヴァインの生産はありませんでした

誰もが温暖化で作るのを止めちゃっていますが、アイスヴァインのスペシャリストを自負するハインフリーさんならではの拘りです。
毎年毎年が賭け、なのです

こんな状態です ↓

茶色いブドウが怖いかも…
気温が下がりそうな日になると、夜中に畑に出掛けて手でブドウを触って凍ってるか確認するそうで、それを毎日繰り返しているそうです。
「これがなければ1年の内でもう4ヶ月は休めるだろう」って。
そうまでして作れない年があるのは悲しい、ほんとに大変だぁ〜

そんな貴重なアイスヴァイン、巷ではお高いものが多いのですが、そこは流石のデクスハイマーさんです

一葉さんで買えちゃうお手頃価格が素晴らしい

コンクールで金賞取っています ↓
が、LANDESPRAMIERUNG?
ドイツの品評会はよく知りません

ベルリン・ワイン・トロフィーが有名かな
甘口は日持ちがするので少しずつ飲むのもいいですよ。
これから益々見かけなくなりそうなアイスヴァイン。
貴重なこの甘露な甘さ、是非一度は飲んでみて欲しいです
