2021年06月27日

タンクレディ伯爵も飲んだかな


台風5号の影響か、名古屋でもしばらく雨と曇りの予報が続きます
梅雨明けはもう少し先ですね。

昨日、マコンの事を書いて思ったんですが、

位置関係(地理感というか)や
アペラシオンの包含関係(マコンの中にプイイヒュイッセがある、など)と
ヒエラルキー(マコンよりもマコン・ヴィラージュの方が規定が厳しい、ヴィレ・クレッセなどの限定産地は相応の規定がある)
は、整理して繰り返し復習しないと容易に記憶できないでしょうね

混乱すると思います

これは実はボジョレーにも言える事です。
ボジョレーには白もロゼもありますし、マコンほど複雑ではありませんがAOCの数だけで言えばボジョレー地区の方が多いですし。

ボジョレー地区は13マコネ―地区では9つのAOCがあります
(「村名付き」を数に入れるか等で違う場合もアリ)

今言えるAOCを数えてみてちょ

1回で分かった、という方がもしいたら、かなり土地勘があるか、相当程度の基礎知識があるんでしょう
中々いまい。

楽しく飲みたい方は規制を全て覚える必要はありません
知識が明確になった方がスッキリするという方は、どうぞ勉強しましょう




今日はイタリアワインを紹介します
でも今日はワインと言うより、この産地に注目したいです。

イタリアには未知の土着品種が多数と物凄い数のDOCG/DOCがありますので、イタリアワインの勉強だけで一生費やせます

私も飲んだ事ないワインや見当もつかない品種がめちゃくちゃあります
店頭にももう少し色々とイタリアワインを置きたいのですが、いかんせんスペースと在庫の問題があって


ワインはこちら ↓

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フェウド・アランチョ ネロ・ダーヴォラ2019 ハーフ

イタリアのシチリアの赤ワインです
フェウド・アランチョは沢山の種類のワインを作っていますし、輸入元も大手なので巷ではよく見ると思います。

フェウド・アランチョ1043-07.jpg
輸入元HPより

モザイク模様のラベルが綺麗です




フェウド・アランチョの前に簡単にシチリアのワイン法を復習しましょう
(てんちょ、イタリアの事はよく分かりませんので一緒に復習します)

シチリア島は地中海で最も大きな島であり、イタリア最大の州です(なんか意外、トスカーナ州やエミーリャ・ロマーニャ州の方が大きそうな気がする)
長靴半島にけられた小石の様な位置関係です ↓

シチリア島.png

州都はパレルモ。
島の東側には現在も鋭意活動中のエトナ火山があります、よく噴火してます

シチリア島は今でこそイタリアですが、過去には多くの民族が来ては去った地中海の要衝ですので、現在でも建築や人にも色んな文化が混ざっています。

ローマ以前にはカルタゴの植民地として栄え、
その後ローマ領となり、
イスラム勢力やノルマン人に支配され、神
聖ローマ帝国領にもなって…
その後も色んな帝国に属してあちこち王様が変わりまして(途中端折った)、
最後はガリバルディが頑張った、という感じです

地中海の島なんですけど、新大陸が発見されるまでは特に重要な海の拠点だったでしょうから、みんながこぞって支配したがるのも無理はない

皆様、ゴッドファーザーのイメージですかね??
てんちょ、ビスコンティの山猫かな。
タンクレディはアランドロンですよ



シチリアは現在9つの県に分かれていて、火山の影響を受ける土壌の東部と、石灰岩から成る西部に大きく分類できます
9つも県があるんだー(よく知らない

主要なワイン産地は以下の通りです ↓

sicilia.gif
イタリアワイン事典より

主要って書いちゃった割に知らなかったりして…

シチリアのブドウで有名なのが、
白は、グリッロ、インソリア、カタラット
黒は、ネレッロ・マスカレーゼ、ネロ・ダーヴォラ(カラブレーゼ)、フラッパート
でしょうか。

聞いた事あります?
飲む機会はそこそこあると思います


シチリアにはDOCGは1つしかありません

チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア Cerasuolo di Vittoria

赤だけの産地呼称です。
島の南端、ラクーサ県にあるのがヴィットリアです。


余談ですが、
イタリアワインの昔ながらのDOCにはこのように、「どこどこ」の「なになに」という名称が多いので覚えておいて下さい

例えば、
ロッソ・ディ・トスカーナでは、
トスカーナという場所の赤ワイン、という意味ですし、
フィアーノ・ディ・アベリーノだと、
アベリーノっていう場所のフィアーノというブドウで作ったワイン、という意味です。
Di(=の)の前が種類やブドウで、後半が産地(地名)です。

なので、チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアは、ヴィットリアという産地のチェラスオーロだよ、となるんです。
フランスやスペインはこういう表記はしませんよね。
ここ30年で認定が増え過ぎて、こういう法則も当てはまらない物が増えました。

まー、個別の地名や品種を知らなければ、魔女の呪文と変わりませんが
余談終わり。


チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアは、シチリアでカラブレーゼと呼ばれるネロ・ダーヴォラ種を主体にした赤ワインですが、

この名称以外でチェラスオーロという時にはロゼワインを差しますのでご注意ください

例えば、チェラスオーロ・ダブルッツォはロゼワインです。
(チェラスオーロ=チェリーの、という意味です。サクランボ色、ですね

はー? なんやねん、それって、思いません?

ロッソ・ディ・ヴィットリアでえーやん。
まぁ、ヴィットリアが伝統的に透明感のある軽めの赤を作る産地なので「チェラスオーロ(濃い目のロゼっていう意味合いかな)」で呼ばれていたんでしょう
でもね、今実際には濃い赤もあるので「これのどこがロゼみたいやねん」ってなるかも。

えー、そして、DOCなんですが、23もあります
しかもそれぞれ、ロッソやビアンコ、ロザートがあったりして…

多分一番有名なのが、DOCエトナでしょう
パッソピシャーロはこれになります。

酒精強化のマルサラも有名ですよね、DOCなのです。
アルカモ、サラパルータくらいは何となく知ってますけど。

あとは全く知らない
コンテッサ・エンテリーナ?
メンフィ?

いかん、復習どころか最初から勉強になってしまう。
DOCが細かすぎる〜

…あぁ、イタリアワイン通への道は険しい
情熱っていうか、興味がスペインや他産地の方が勝るんですよね

Mi dispiace

行っては見たい
きっと行けばシチリアは大好きになるんだろうなぁ




えー、フェウド・アランチョの話に逃げて。

このワイナリーは1000haもの畑を所有する大会社です
トレンティーノに本社があって、フェウド・アランチョ以外にもいくつかワイナリーを経営しています。

シチリアでは土着品種と国際品種の両方を栽培していますが、HPの写真は壮大ですが載せられなくて残念。

今日のワインはネロ・ダーヴォラ100%

ステンレスタンクと樽を半分ずつ使って発酵、その後フランス産の樽で6ヶ月熟成させています
ミディアムボディですが、結構複雑さもあって、南国のワインにしては細やかですよ
アルコール度数も13度以上14度未満らしいです、ドカドカしてはいませんが(わかっていただけますか、この表現?)、今の季節にはやや冷やしめがいいと思います。

DOCシチリアです

非常にお手頃価格のハーフボトルなので気軽に試していただけます


来週からは新しいワインも色々届くので、順番に紹介しますね〜












posted by cave MITSUKURA at 16:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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