暑い〜、これから灼熱の日々が続くんでしょうねぇ



名古屋ってホントに蒸し暑い

週末のアウトドアレジャー用に大きなボトルを買いにいらっしゃるお客様がちらほらいて、羨ましいなー

店頭のマグナムコーナー↓
3リットルもありますよ

涼しい風に当たりながら冷えたワインを飲む…
いーなー、いーなー

(そう言いつつ、てんちょ完璧インドア派なんですが)
ワインのボトルって、ちょっと変わった呼び名が付いていますが、ご存知でしょうか?
ソムリエやエキスパートの試験を受ける方には必須の知識なのです。
もちろんフランス語。
呼び名は主にボルドーとシャンパーニュで2通りあります


*「本」は750ml換算です
各単語の意味ですが、
・キャールやドゥミはそのまま、4分の1、2分の1、という意味なので日常会話でも使います

・ブティーユもそのまま、ボトル、っていう意味です。
・マグナムはラテン語の「magnus=大きい」から来ています。
ここから大きいサイズは、仏教徒には何じゃそりゃの世界です

(てんちょ、一応曹洞宗、なんちゃってみたいなもんですが)
・ジェロボアムは旧約聖書に出て来る、分裂後の初代イスラエル王ヤロブアムの名前から取っています。
・レオボアムも同じく、初代南ユダ王の名前
・マチュザレムは創世記に記述があるメトセラから(なんと969歳まで生きてます)
・サルマナザールは実在した人物、アッシリア王です
・バルタザールは東方三博士の一人、キリストの誕生を祝いにベツレヘムへ赴いた
・ナビュコドノゾールはネブカドネザルと言えば分かる方も多いかも、新バビロニア王国の2代目で「バビロン捕囚」を行った王様
(因みに父親はナボポラッサル、誰でもない者の子)
上記の様に10の呼び名を挙げましたが、シャンパーニュには更に大きなサイズの呼称があります

Salomonサロモン 18 L 24本 これはソロモン王ですね
Souverainスヴラン 26.25 L 35本 これはソヴリン=最高の、という意味の単語
Primatプリマ 27 L 36本 これも主役、の意味
Melchizédecメルキゼデック 30 L 40本 この方も創世記に登場する人物、ソドムから甥のロトを救ったアブラハムを祝う
うーん、ロトの妻は滅ぶソドムの街を振り返って塩の柱になっちゃった、とか

…旧約聖書の内容は現代日本人にはおそらく「んな、あほな」の連続ですが、信仰を批判するつもりはありません。
さらに130リットルのマクシマスまであるらしいですが、生産されていません

大きすぎて持ち上げられないし、ガラスの強度と重量を考えても容れ物を作れるんでしょうか??
もし、500円玉貯金したら家が買えるな

このような呼び名は、もちろんガラス瓶が登場するようになってからの物ですが、ヨーロッパでワインがガラス瓶に詰められるようになるのは17世紀の後半くらいから。
太陽王ルイ14世が宮廷をヴェルサイユに移すころにはもうワインボトルが普通になっていたようです

(もちろん貴族だけの特権、ガラスはまだ高級品です)
こうした呼び名がいつ誰によって付けられたかははっきりしませんが、聖書の人物名を多用している事からも修道士達がその名付け親だろうと言うのは、みんなが認める所です

ワインはキリスト教にも密接に結びついています、他の宗教とは違う所です。
とは言え、フランスでしか聞いた事がないですね。
もし、日本酒や焼酎にも大容量の瓶があったら、なんていう名前がいいでしょうね
いざなぎ、とか、スサノオになるのかなぁ…
はたまた、ガウタマ、や、シュッドーダナとか。
大きなボトルは熟成がゆっくりで味も安定してますので利点が多い
その一方で、保存が大変で、サービスする人には重くて苦痛以外の何物でもない
でっかいボトル万歳


もし、日本酒や焼酎にも大容量の瓶があったら、なんていう名前がいいでしょうね

いざなぎ、とか、スサノオになるのかなぁ…
はたまた、ガウタマ、や、シュッドーダナとか。
大きなボトルは熟成がゆっくりで味も安定してますので利点が多い

その一方で、保存が大変で、サービスする人には重くて苦痛以外の何物でもない

でっかいボトル万歳



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