2021年10月06日

エル・グレコなワイン


街路樹の欅の葉が少し黄色くなってきました

皆様、お酒や県外移動が解禁になって、こぞって外出しているんでしょうか?
そこまで街中は賑わってるようには見えませんが。

秋の新入荷もありますが、増えた在庫も売っていきたいところであります
皆様の活発な経済活動に期待しています




正直言って、店頭のワインでこれまで一度もブログに取り上げていないワインって、もうほとんどない
あるにはあるけど。
ネタ切れな感は否めません(自覚あり)


今日はこのワインを紹介します

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ディ・マーヨ・ノランテ コンタード アリアニコ・レゼルバ2015

どこのワインかお判りでしょうか?
今日のワインは、イタリア、モリーゼ州の赤ワインです

イタリアワインと言えば、トスカーナ州のキャンティやモダンなボルゲリ、高貴なバローロを生むピエモンテ州が有名ですが、
モリーゼってどこか知ってます??

ここです ↓

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WIKIより

産業や観光が発達しているティレニア海側に比べて、発展に後れを取っていたアドリア海側
アブルッツォ州やマルケ州、そしてプーリア州も同じですが、近代化されていないのはブドウ栽培では利点にもなり得ます
人の手が過剰に入っていない分、農薬の使用も少なく土壌が健全だったり、ブドウ樹がそのまま残ってるので樹齢が高い、など。
いい事もあります

イタリア長靴半島のかかとに当たるプーリア州のすぐ北がモリーゼ州です。
てんちょ、たまにマルケやアブルッツォとどっちだったっけ?って、位置関係に悩みます

モリーゼ州がマイナーなのはDOCGワインが無いからかもしれません
著名なDOCもない。
ティンティリア・デル・モリーゼ(赤)
ペントロ・ディ・イセルニア(ロゼ)
というDOCがありますが、てんちょ扱った事が一度もないです
見た事もない気がする…
モリーゼ州は小さな州ですし(イタリアで2番目に小さい)、産地呼称に拘るほどの生産がないのも理由の一つかも。


このモリーゼ州で最も優れたワイナリーとされるのが、今日のディ・マーヨ・ノランテです
「ディ」からもお分かりの通り貴族の出身のご当主のアレッシオ氏は、父方のマーヨ、母方のノランテ、の二つの姓を合わせてワイナリーの名前にしました。

元々は1800年に遡るブドウ栽培の実績があるのですが(領地の一部でやってたって事でしょうね)、19世紀の終わりから20世紀の初めのフィロキセラの被害でブドウ栽培を一旦やめています。
その後、1960年代になって再興されたのが現在のワイナリーです。

ワイナリーは海に近いカンポマリーノという町にあり、マーヨ・ノランテの人気ワインであるラミテッロの畑もここにあります。

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HPより、以下同様

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マルケ州のウマニロンキで見たのとほぼ同じ光景ですね〜
砂交じりの粘土質で、海風が病気の蔓延を防いでくれる環境です

他の地域にも畑があり、所有畑は全部で110haにもなる大ドメーヌです
(余談ですが、10年以上前はイタリアで活躍したある日本人サッカー選手がお気に入りで飲んでた、という宣伝文句がありましたが権利の問題で名前が出せないのか最近は見なくなりました

黒ブドウはモンテプルチャーノとアリアニコが中心で、サンジョベーゼ、カベルネも栽培しています。
白ブドウでは、土着の伝統品種であるファランギーナ、グレーコなどを栽培しています。

造っているワインも沢山、しかもどれも美味しいからマーヨ・ノランテはすごい

今日のワインは、アリアニコ100%

アリアニコはギリシャ伝来と言われる品種で、濃く力強い中身とスパイーシーな香りが特徴だとよく見かけますが、今スパイシーさはあんまり感じません。
濃くて緻密なワインになる事は間違いありませんが、香りに黒コショウなどはあんまりないんですよね
やっぱり完熟してるからかなぁ… チョコやブラックチェリーみたいな甘い香りが支配的です(それはそれでいい香りですが)

アリアニコは南イタリアに広がって栽培されていますので多くのクローンができています。
マーヨ・ノランテではタウラージのアリアニコを使用してるそうで、洗練されたフルボディになってます
(タウラージはカンパーニア州のDOCG、ベスビオ火山の灰が積もった土壌で栽培されています)

長めに浸漬して酸もタンニンも十分に抽出していますが、エレガントです
熟成に樽も使っていますが新樽は無し。

このワインは非常に美味しいです
品種の良さもよく分かるし、飲みごたえもあるし、過剰な濃さではないので食卓でも上手く調和してくれます。
ジビエでもいいですね、キノコソースや煮込みでも繊細さとコクが合います。

そして嬉しいお手頃価格
2500円以下。

ウマニロンキといい、ファルネーゼといい、今日のマーヨ・ノランテといい、アドリア海側の著名ワイナリーはレベルが高く、それなのにお手頃価格を実現している素晴らしい作り手です

気温が下がってコクのあるワインが飲みたい時、今日はイタリアンにしようと思ったら是非飲んでみてください











posted by cave MITSUKURA at 19:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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