2022年02月09日

飲む金塊


蔓延防止って本当に効果あるんですかね
飲みに行くの止めようって、感染予防というよりは外聞を憚ってるだけで、昼間に出掛けるのを躊躇してる人なんていないでしょ
この2年、何も進歩してないような、現場の人にばっかり負担が掛かって
んで、結果→増税、と。


デカンタ(イギリスのワイン雑誌)の記事で読みましたが、スペインのベガ・シシリアガリシアに進出するらしく、巨額の投資で新しいワイナリーを作るんだとか
いいですねぇ、ワインの販売はまだ先でしょうが楽しみです
リアス・バイシャスミーニョはこれからも注目度は上がっていくでしょう。
アルバリーニョ万歳です



今日は貴重なオンラインセミナーに参加します
2020年ヴィンテージ ルイ・ジャド バレルテイスティングセミナーです。

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試飲はハーフで2種類

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赤が、ニュイサンジョルジュ1erレ・ブード2020
白は、シャサーニュ・モンラッシェ1erアベイ・ド・モルジョ2020
「バレルサンプル」の文字が新鮮です

毎年、会場で行われていた試飲会は今年は延期(もしかしたら中止)
去年はサンプルを小分けにして送ってもらったのですが、大変な手間でしょうし…
去年の写真です ↓

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延期でいいから是非とも開催していただきたいです。

2020年の気候、覚えていますか?

春先からコロナがいよいよ日本でも不味い事になって来た、という1年で本当にコロナに振り回された年でした
夏は暑くて(それは毎年だけど)、ずーっとコロナで外出自粛してましたね…
あれからもう2年も経とうとしてると思うと、信じられない速さで人生は過ぎてゆくなぁ

フランス、ブルゴーニュでも同様に暑くて、歴史的にもかなり早い収穫となった年です
夏の雨が極端に少なくて、水分不足が心配されました。
雨が初夏からとても少なかったのに、何とかブドウ樹が健全さを保てたのは冬の間(と2月3月の雨で)土壌が多少は保水できていたから。
冬の雨や雪にも意味があるんです

それでも日当たりがいい樹ではブドウが焼ける被害も発生しました。
雨が多い(湿度が高い)年の様な病害の心配がなかった一方で、早熟の為に酸と糖度のバランスを見ながら収穫の日を決めるのに、どの作り手もピリピリしてた事でしょう。


さて、セミナーを聞き終えました。
セミナーの主眼は、

気候変動への対策
価格上昇
の2点でした

2020年は赤も白も成功したヴィンテージと言っていいでしょう
ワインの中身には何も心配ありません。

ジャドの話としては(ブルゴーニュ全体にも通じる事ですが)、暑さ対策で始めた新しい取り組みを紹介していただきました
昨年のセミナーでも同じように言われましたが、
今現在でも気候変動の途上にあり、どうするのが最適なのか、答えが出た訳ではない
と言う姿勢で、試行錯誤を繰り返している現状です。

全房発酵
低温浸漬
早朝の収穫
大きな容量の樽の使用


など、フレッシュさや酸を生かす工夫として聞いた事ある手法もあるのではないでしょうか



で、それもいいんですけど…
もう後半の値段の話で一気に暗くなってしまった

分かってはいましたが、これからもっと価格上昇は避けられない厳しい状況です

2020年で平均15%の価格上昇ですが、これが2021年だと低収穫のせいもあって50%も上がるそうです
がーん

原油価格の上昇によって、畑の作業コスト、ワインの輸送コストが上がった
(コンテナ不足の貨物危機も含む)
コロナで労働コストが上がった

等が一因ではありますが、最も大きな原因は投資需要が一層高まった事です

これまでももちろんありました。
投機対象としてワインに投資する事は。
専門の会社もありますし

しかし、コロナで海外旅行やレストランに向かっていたお金が余り、ブランドや貴金属では吸収できない余剰金も合わせてワインが魅力的な投資対象になっているそうです

2021年、昨年の市況での価格上昇は専らそれのせいだそうです
もちろん投資してる人は飲む気は全くありません。
飲めよ〜、ワインは

金持ちのあほーあほーあほー

えー、因みに価格上昇の顕著な例としてまして…
昨年のルロワのミュジニー(グランクリュ)2007年は4万3000ユーロだそうで。
1ユーロ=125円として、535万5000円です
って、車買えるじゃないさー
うちの家賃何十年払えるんだろうー



あーぁ、とても良いセミナーでしたが、値段の話で意気消沈です
もう「トレサージュ」なんてどうでも良いって言うか(うそです)

一度上がった値段は下がらない
余裕があれば買えるものは買っておいた方がいい


と言う事でした

これは、消費者の皆様にも言える事ですよ
いや、ほんとに。
今のうちに買っておかないとどんどん値上がりするし、手に入らなくなります。

そして!
高い、もあるけど、それ以前に物がない、もあり得るのです

この調子で言ったら数年後にはうちのセラーもろくなワインが残ってなかったりして
(↑ 4枚目の北)

もちろん、ジャドが市場から消えたりはしません。
そういう状況だからこそ、実力派のジャドのワインは貴重になっている、というお話でもありました🌟

酒は飲んでなんぼ、のてんちょ
宗旨替えはしませんが(ワインは飲むからね)、複雑な気持ち。
スペインワイン専門店になろっかなぁ(なりません)












posted by cave MITSUKURA at 17:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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