このところ、ブログ書けてませんでした

紹介したいワインが無いのと、まとまった時間がなくて。
もう夏の陽気な名古屋

花粉さえなければいい季節なのになぁ

今年の花粉は去年より辛い

フランスのブドウ畑の戦いは一応落ち着いたようです。
今の所は大打撃ではなさそうですが、それでも被害ゼロではないでしょう

雪や霜の次は、嵐だったそうで…
イタリアでも夏に干ばつ到来予測があるそうで、いいニュースがない

最近頻発してる地震といい、自然には抗えないものの、人為的な要因も無視できませんし

ブルゴーニュとシャンパーニュの品薄&値上がりにはみんなが過敏になってますねー
買えるうちに買っておけ
と言うのは、あながち大げさでもないのです

リリースしたての最初が一番安い、と言うのも本当です。
今日はこのワインを紹介します

ブルゴーニュでもシャンパーニュでもありませんが。

モルドレ ラ・ルミーズ・ド・ラ・モルドレ2020

御覧の通り、ロゼワインです。
フランスのコート・デュ・ローヌの辛口です、グルナッシュオンリーと言いたいところですが違った。
グルナッシュ40%、マルスラン30%、メルロー30%
(作付けは、マルスランMarselan 35%、 Merlot 35% 、 Syrah 15%、 Grenache 15%ですので、年によってシラーが入る事もあるようです)
マルスラン、ここでも作ってるんだ(覚えてますか?)
マルセイランと書かれているワインもありますね

モルドレの名前が分かる方はどのくらいいらっしゃるでしょう?
ここでも多分数回は紹介してると思います

ローヌのロゼ、タヴェルの人気生産者です

グルナッシュで作られるフランスきっての正統派辛口ロゼ、ガストロノミック・ロゼと言えばタヴェルを置いて他にありません

なので、今日のロゼもグルナッシュほとんどかと思いきや、違うんですね。
(タヴェルはAOCの規定により、ロゼのみ、グルナッシュを40%以上使用する事が義務付けられています)
白状しちゃいますと、
タヴェルを買ったつもりで注文間違えました


届いたワインが、あれ?なんか違う… と

まぁ、モルドレのお値打ちロゼだし、試す価値はある(と言い訳して自分を慰める)
タヴェルは南仏、アヴィニョンのすぐ北にある小さな村で、南部ローヌ(メリディオナル)で有名なシャトー・・ヌフ・デュ・パプやジゴンダスとは反対の、ローヌ河を挟んだ右岸にあります。
ここです ↓

この縮尺だとボーム・ド・ヴニーズも入らないですねぇ
地理感が湧かない方にはこちら ↓

こうなるともう個別のAOCは見えませんが
モルドレはこの小さなタヴェルにドメーヌを構える家族経営の蔵です、まだ2代目の若いドメーヌですがその評判は大変高く、フランス国内でも有名レストランにオンリストされるような人気ワインを作っています

タヴェルだけでなく、リラックでもいいワインを作っていて、無名ワインの人気を作った功労者でもあります。
ラベルに描かれている鳥の絵からも分かるように、モルドレとは2本足ジビエの王者ベカス(やましぎ)のこの地方での呼び名だそうです

全くワインとは無関係の仕事をしていた創業者のフランシス・デュロームさんが奥様の土地でブドウ栽培を始めたのがきっかけですが、息子さんのクリストフさんもドメーヌ設立に伴って、お父さんと一緒に働いていた会社を退職、フランス国内、カリフォルニアなどに行って一からワイン作りを勉強したそうです。
ある日、父親が会社辞めてやった事もない農業を始めるって聞いたら、どーですか?
私なら反対するかなぁ、自分の父親ならなおさら素質なさそうだから。
当時、世界では全く無名だったリラックやタヴェル、小さな集落では除梗機や温度調節の出来るステンレスタンクすらどこにもなかったそうで、その導入第一号がここ、モルドレです

昔ながらの何となくのワインじゃなくて、明確に理想があったんでしょうね

アロマが豊かでクリアなワイン、酸味と果実味のバランスが取れたモダンなワインはすぐに人気になりました

最初はフランス国内よりも、海外(多分イギリス)で受けたそうです
栽培はビオの認証デメテルも取ってます。
こんな綺麗な畑 ↓

HPより、以下同様

で、今日のワインですが、
ワインの格としては、ヴァン・ド・フランス=テーブルワインです、なので何も書いてない

それでも収量は5hl/ha、結構少な目です

完全除梗
軽めのロゼなんですが、アルコール度数は15度もあります

良ーく冷やして飲むのがおすすめです

因みに、ルミーズとは「割引」の事、お値打ちに飲めますよっていう意味ですかね。
えー、この偶然(と敢えて呼ぶ失敗)によりまして、この2000円以下のお手頃ロゼはただ今2本ございます

飲んでみたい方、買ってくれないかな〜