2022年07月23日

ルフレーヴと一緒に来た謎ワイン


良く晴れてます、名古屋
店内は毎年ですが寒い(人よりワイン優先)
ずーっといると冷え冷え

先日、土用の丑に先駆けてをいただきましたが、やっぱり高いですねぇ〜
美味しかった



今日は初めて扱う謎ワインを紹介します
珍しい…と思います

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ヴィコント・ド・ヌ・マリニッチ エリゴーヌ アンヌ・チェラウ スペリオーレ1erゴリシュカ・ブルダ2019

名前、長い
読んでも全然ピンと来ないし…

一般の方でこれ見て、「あ、あのワインね」って思う方がいたら、尊敬&賞賛です
どこのワインか分かりますか??

このワインは、スロヴェニアの白ワインです

スロヴェニアはイタリアの東隣の国です、首都はリュブリャナ。
古くはオーストリア・ハンガリー帝国の領土でしたが、第一次大戦後に隣国クロアチアやセルビアと共に独立、ユーゴスラビアとなりました。
更に社会主義時代を経て1991年にユーゴから独立しました。

因みにスロバキアじゃありませんので、混同しませんよう、ご注意ください
スロバキアはハンガリーの北、チェコの隣です。

北イタリアと地続きなので、フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州と所縁が深く、この地方でも熟成の樽にスロヴェニアン・オークを使う蔵が沢山あります

で、今日のワインを作るヌ・マリニッチがあるのは国の東端のゴリシュカ・ブルダという地方です。
…うーん、知らない地名だなぁ… 初めて聞きました

ここです ↓

ヌ・マリニッチ.png
イタリア国境まですぐ

この地方では、かつて1787年にオーストリアの女帝マリア・テレジア格付けした9つのクラスの畑があったそうなんですが、戦後の独立や社会主義時代を経て、その価値は忘れ去られてしまったそうです
その前にはフィロキセラの被害も大きかったようで、他の産地同様にワイン生産が廃れた原因となってます。

そして現在、そこへ現れたのが、シャルル・ルイ・ド・ヌというフランス人です。
彼はルフレーヴの創業者であるジョセフの曾孫で、現地人のアリス・マリニッチと共にドメーヌを立ち上げて、畑の復活に尽力しています
ワイナリーの創業は2019年、まだとても新しい蔵です。
だからグーグルの地図には載ってませんね

今回、ルフレーヴの予約販売で一緒に案内があったのでほんの数本ですが買ってみました
生産もですが、入荷が大変少ないようで希望本数には全く満たない数量ですが、珍しいですし、興味本位で仕入れてみました。

お、HPはありますね。写真は全部白黒だわ(以下HPより)
こんな二人 ↓

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そっか、アリスさんって男性なのね

畑はヴィオディナミで栽培 ↓

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片岩がゴロゴロしてるような土地ですが、土壌はとても複雑に入り組んでいるようです

生産してるワインの全容が不明ですが、入荷案内は3つのシリーズがありました
ミツクラに入荷したのはエリゴーヌというシリーズのワインです。
ギリシャ神話に登場するエリゴーヌの名前を冠したワイン達で、5級、3級、1級とありました。
今日のワインは1級です

ラベルにエリゴーヌが描かれています

スロヴェニアワインは2006年よりEU法に倣って、テーブルワインと上級ワイン(ZGP=Zasciteno Geografsko Poreklo ←読めない)に分けられています。
今日のワインも上級のKakovostno vino ZGPです。
…すんません、初耳。

スロヴェニアは現在ではオレンジワインの産地として紹介されることが多いようです。

栽培されるブドウはシャルドネやピノノワール等の国際品種から、土着の「読めない品種」まで様々です

今日のワインは、jakot100%
ヤーコットと読むんだよな、(トカイ)フリウラーノの別名、のはず

醸造に関して情報なし、HPにも記載がない
やっぱり謎のままだ
でもアルコール度数が14%もあります。

お値段はお手頃、3000円しませんので。
話のタネに飲んでみませんか???














posted by cave MITSUKURA at 15:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする