昼間はまだまだ夏ですね

日差しも湿度も厳しい。
やーっとワインの紹介が出来ます

今日は新入荷のこのワインです

ドメーヌ・ワッハウ&TOA ヴァイセンキルフェン グリューナーフェルトリーナー フェーダーシュピール2021

ちと長いですね。
白の辛口です。
ワイン名や品種名からこれがオーストリアワインだと分かる方は、知識がある方ではないでしょうか

オーストリアね、ドナウ川やウィーンの方ですよ。
カンガルーやコアラはオーストラリア、間違えないように

オーストリアのワイン産地が細かく分かる方は少ないでしょうか。
詳しく書くと物凄く長くなりそうなので、今日のワインについてだけ簡単に説明しますね。
オーストリアワインの主要生産地は国の東側に固まっています ↓

オーストリアワインマーケティング協会より、次の地図も同様
最大の地域はニーダーエステライヒ州で、その中に今日のワインの生産地であるワッハウがあります。
ヴァッハウ、という記述も見かけますね、ヴァイセンなんだからヴァッハウ、の方が正しいのかな…
ワッハウはオーストリアを代表するとても古いワイン産地で、ユネスコの世界遺産にも登録されています

ドナウ川岸の急斜面に広がる段々畑で栽培される、グリューナーフェルトリーナーやリースリングが有名です。
1323haの畑に210の生産者がいます

蛇行するドナウ川沿いに複数の畑があります ↓

…ちょっと地図が小さすぎて村が良く読めない(年齢かなぁ)
ここでは、同じ畑でもブドウの出来に応じて、辛口の白ワインには特別な名前が付けられています

アルコール度数の低い方から、
(昔は冷涼なワッハウではブドウを完熟させることは重要な課題で、ブドウの糖度が高い方がアルコール度数が高くなるので、よりアルコール度数が高い方がいいワインだと考えれられていました。今の様な暑さではかえって仇にもなりかねませんが、まだワッハウではそこまで暑さが続いてはないそうです)
シュタインフェーダー
フェーダーシュピール
スマラクト
緑のトカゲの名前であるスマラクト、てんちょ2回見た事あります

貴重らしい

変温動物のトカゲが日向ぼっこするくらい日当たりのいい場所なんです。
今日のワインは真ん中のフェーダーシュピールです

ブドウはグリューナーフェルトリーナー100%
畑はヴァイセンキルフェン
急斜面の畑です ↓

ドメーヌ・ワッハウHPより
このワイン、ワッハウの生産者では断トツトップのドメーヌ・ワッハウが作っています

ドメーヌ・ワッハウは協同組合で巨大な組織なのですが、昔からお手頃な高品質グリューナーフェルトリーナーを作っていてとても重宝していたんです…
でもね、2005年に代表がマスター・オブ・ワインになったからなのか、低価格ワインの生産を止めちゃったんですよねぇ

非常に残念

今日のワインのブドウ畑はヴァイセンキルフェンと言い、ドメーヌ・ワッハウのある左岸(北側)にあります。
このワインはドメーヌ・ワッハウ独自でも生産しているんですが、今日のワインはドメーヌ・ワッハウの名前は入っていません。
それは、TOA主宰のフランツ・ホフシュテータさんとコラボレーションしたブランドとして販売されているからです

フランツさん、2019年5月に来店してくれましたね

覚えてる方いますか? ↓

とってもいい試飲会でした

また是非ご来店いただきたい。
さて、で、肝心の味ですが…
入荷仕立てでまだ飲んでおりません、すんません

ヴァイセンキルフェンのグリューナーフェルトリーナー、ステンレスタンク発酵・熟成です。樽はなし。
GV(グリューナはこう略します)らしい、グリーンで爽やかな辛口でしょう

フェーダーシュピールはこの地域で使われた鷹狩りに使用する道具の名前です

何故それがワイン分類の名前になったかは不明。
繊細な酸が高く評価されています

条件のとても良い畑なので品質はかなり良いと思います

ラベルも上品で好きです ↓

価格も普通なのでお気軽に試せますよ〜
まだ暑い日も続きそうですし、冷やしてお楽しみください
