2022年09月11日

ワイン香る食後酒


9月も半ばになったのに、一向に涼しくならない名古屋です
未だに昼も夜も暑い〜、今年は本当に暑いですねぇ
冬はどうか暖冬になってください



店頭に久しぶりに名門の蒸留酒が入荷しました。
今日はこれを紹介します

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ベルタ グラッパ カザロット1989
木箱入り

皆様、グラッパはおそらくご存知ですよね?

イタリアの蒸留酒で、ワインを作った後のブドウの搾りかすに(加水して)蒸留した物です。
分類ではブランデーになります。
高級ワインだと圧搾が緩やかなので、加水の必要がない場合もあって、そうした物はブドウやワインの風味がとても豊かに感じられます。
ピエモンテ発祥ですが、今では各地で生産があります。

一般的には熟成させない透明なお酒なんですが、上記の様な高級品では何年も樽熟させて落ち着かせたお酒もあり、樽の色が付いた茶色の液体になっています
今日のグラッパは正にそうした物です

ベルタはイタリアワイン界のみならず、ワイン通では知らない人はいない超名門の専門業者です

ピエモンテ州ランゲの北にあるニッツァ・モンフェラートで1947年に創業したベルタ社、当時は戦後の大変な時期で耕作する人がいないブドウ畑が多くあったり、ワイン産業はとても衰退していました。
それより前の戦前、ここに生まれた二人の男性ジョヴァンニとミケーレのベルタ兄弟は、ワインメーカーと薬剤師という道に進んだのですが、兄は時々ミラノに住む弟にブドウの搾りかすを送り、弟はそれをリキュールにしていました。

それを知っていたジョヴァンニさんの息子は、元々はワインメーカーの道を目指していましたが、結婚を機にニッツァ・モンフェラートに住み、父と叔父の作業を家業として始めたのがベルタ社の始まりです
お父さんと叔父さんはそんな事考えもしてなかったようで、このスピードを伴った事業の創設には驚いたようです。
衰退していたワイン生産を続けるワイナリーとの信頼や協力のお陰でもあったはずです。

それ以降、妥協なきお酒造りに邁進するベルタ社のグラッパはイタリア国内だけでなく、世界的にも最高の評価を得ています

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HPより、以下同様

2002年には蒸留所をロッカヴィーノに移転しており、現在ではグラッパ博物館やヴィラ等、手広く営業しています。
色んなエピソードがあるようですが、今日はここまでにします。


大企業に成長して沢山の種類のグラッパを生産しているベルタですが、今日の木箱入りのシリーズは蔵でも最高のレゼルヴァクラスです

キュヴェ名のカサロットはニッツァ・モンフェラートのすぐ東にある村の名前です。
ワインの生産年は1989年、33年目の蒸留酒になりますが熟成が25年とあるので数年前に瓶詰めしたのかもしれませんね
原料ブドウやワインの情報はありません(無難な事しか書いてありません)が、これだけの熟成をさせるくらいの良い原料なのでしょう
単式蒸留器で2回蒸留しています。

ボトルの形状や、木箱の質、冊子も付いてて全てがカッコいいです

ここの60周年記念グラッパ、既に売切れていますがもっと買っておけばよかったなぁ…
でもかなり立派なお値段だったので躊躇してました

今日のカザロット1989はそこまで高額ではありません
ま、安いとは言えませんが。

意外な事に、グラッパやマールは開けてから半年くらいで味のピークが来るものが多いです
開けたてよりも半年後です。
1年くらいかけてゆっくり味わっていただくと、香りの広がりや変化が楽しめるのではないでしょうか

ベルタでは一般的な細長く口の広がったグラッパグラスではなく、ブランデーグラスの様な丸く容量のある物をお勧めしています ↓

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暑すぎる場所と直射日光は厳禁です
開封したら特にご注意ください。

食後酒、飲む習慣のある方には是非お試しいただきたいですね〜

いつかベルタ行ってみたい







posted by cave MITSUKURA at 14:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする