2022年09月12日

食後酒その2


来週末には秋分の日が来るというのに、未だ残暑厳しい名古屋です
ここから一段と日が短くなっていくのですね。



今日もワインの仲間を紹介します

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デルガド・スレタ クリーム・モンテアグードNV

てんちょ、若い頃クリームシェリーが好きでよく飲んでいました
取引先の在庫でこれを見て懐かしくて買ってみました。

これは甘口のシェリーです
クリームという名前ですが、乳製品が入ってる訳ではありません。
クリームの様に甘く滑らか、って事でしょうか

皆様、おそらくシェリーの名前はご存知でしょうが、分類や味の違いをお分かりですか??

シェリーはスペイン、アンダルシア地方酒精強化ワインです

シェリー(英語)、ヘレス(スペイン語)、ケレス(フランス語)と3つの名前で法規制されています。
イベリア半島南端西部のカディス周辺の3つの町を中心に生産されています。

酒精強化って読んで字の如しなんですが、仰々しい命名な気がしませんか余談でした。
酒精強化とは、発酵前のブドウ果汁や、発酵途中のワイン(になりかけ?)にブランデーなどを加えてアルコール度数を高める手法を指します。アルコール度数が上がる事でワイン酵母が働かなくなり、発酵は起こらないかストップしますのでブドウの甘さを残したお酒を作ることが可能です。
ラタフィアやポートも酒精強化ワインです。

シェリーは発酵途中で添加するお酒で、発酵中にフロールと呼ばれる白い膜が液面に現れます。
ヴァンジョーヌと同じです。
このフロールがシェリー独特のドライでナッツの様な香りを生んでいます。

こうしてできたお酒は酸化に強く、アルコール度数が高めなので保管も比較的容易で長期熟成に向いています

これがフロールです ↓

デルガド・スレタ フロール.png
生産者HPより、以下同様

シェリーには沢山の種類があり、フロールの有無、原料の品種やその後の熟成で細かく分類されています

一般的な辛口はフィノ、ティオペペが世界的も圧倒的な有名銘柄ですね
香りが高いマンサニージャ、サン瑠香ル・デ・パラメーダで生産される物でこれも辛口です
更に熟成が長く香りと余韻が素晴らしいアモンティリャード
フロールを発生させないやや甘口のオロロソ

この4つは分類上では全て「辛口=Vino Generoso」になっていますが、一般的には上記4つを知っていれば十分です
(これ以上の細かい法規制についてはスペイン大使館商務部をご覧ください ↓
http://www.jp.foodswinesfromspain.com/wine/sw-map05c.php#jerez
これでも一部ですね)

で、今日のクリームシェリーは上記4つの辛口とは違う分類の、「中間の甘さ=Generoso de Licor」に属しています
ややこしいかなぁ…
(中間があるって事は当然「極甘口=Vino Dulce Natural」もある訳ですが、今日は触れません)

生産方法は辛口と同じなんですが、残糖が多いのでやや甘口という分類になっています。
シェリーの原料の主要品種であるパロミノを中心に、モスカテルペドロヒメネスをブレンドしています。
ソレラシステムで10年以上熟成した本格的なシェリーですが、甘さが十分残っているので癖がなく飲みやすさ抜群です

生産者のデルガド・スレタはマンサニージャの有名生産者ですが、スティルワインや今日の様な甘口も一部生産しています
創業は1744年、すごい歴史ですね、流石はシェリー
騎士団の一員がご先祖みたい、名門御貴族様のようです。

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今日のクリームシェリーはとってもお手頃価格です
セラーがなくても大丈夫、開封したも1ヶ月以上余裕で持つでしょう。

そのままストレートで飲むのが一般的ですが、ソーダ割でアペリティフにするのもいいかも
バニラアイスにかけて食べる、って言うのがありますけど、めちゃくちゃ美味しくて太りそう

レーズンの香りと味わい、焦茶色の外観で余韻が長い
てんちょ、そこまで甘いとは思いませんが。
開けたてよりも、時間が経ってからの方が美味しくなるでしょう。

アルコール度数は18.5%、飲みすぎ注意

辛口程の癖がないので難しくありません。

シェリー、飲んでみたい方いらっしゃいませんか??
輸入元では完売してますが店頭に3本ありますよ









posted by cave MITSUKURA at 14:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする