年末年始の業務連絡が増えるこの頃。
お知らせ欄にも載せましたが、
カーヴミツクラは12月31日まで無休で営業しております
ただし、31日は18時で閉店します。
新年は1月5日から営業します
どうぞよろしくお願いいたします。
最近、きちんとワインを紹介していませんでした…
今日は自分の勉強も兼ねてこのワインを紹介します
ポール・ピヨ シャサーニュ・モンラッシェ1erクロ・サン・ジャン2020
フランス、ブルゴーニュの赤ワインです
ピノノワール100%
シャサーニュ・モンラッシェですが白ではありません。
ピュリニーモンラッシェ、ムルソーも同じですが、シャサーニュ・モンラッシェでも赤ワインの生産が可能です。
圧倒的に白のシェアが多く、知名度が高いワインも白ばかりなので、赤ワインの存在を忘れてる方が多いかもしれませんが、ちゃんと赤もあるんですよ
因みに、年間生産の割合は、
ムルソーで、白260万本弱に対し、赤は68000本しかありません
ピュリニーモンラッシェでは、白144万本に対し、赤12800本のみ
シャサーニュ・モンラッシェでは、白135万本、赤は67万本と、多少は赤が多めですが、やはり白の牙城
そりゃ白って思われるのも無理ないですね
そして、同じ生産者でも比較すれば、やはり白の方がお値段が高いです。
今日のポール・ピヨ、ご存知の方、いらっしゃいますか?
このドメーヌは元々樽職人のジャン・パティスト氏が興した蔵で、その後1968年に現在のオーナー、ティエリー・ピヨの父のポール・ピヨ氏が引き継いで生まれました。
ポール・ピヨさんに至るまでに間にもう一人オーナーさんがいますので、現在のティエリーさんで4代目になります。
こんな皆さん ↓
輸入元HPより、多分、右がティエリーさんで、お父さん(左)と妹のクリステルさん(真ん中)
ドメーヌはシャサーニュ・モンラッシェにあります。
他にサントーバンやサントネイに合計13haの畑を所有してます
作っているワインは16種類もあるそうですが、全部は日本に入ってなさそう
家族経営のドメーヌなので、醸造所には看板もない
細い通り(その名もクロサンジャン通り)に面したドメーヌ、もう少し南に行くとギイ・アミオやラモネがあります。
うーん、HPありませんね、残念
蔵のトップワインは白のクロ・サン・ジャンです
ドメーヌのすぐ近くに広がる1級畑、この区画でポール・ピヨは赤も白も作っています。
(今日のはそれの赤です)
ピノノワールに向く土壌なんでしょう
畑はここ ↓
ブルゴーニュワイン委員会より
似た名前の1級に、LES CHAMPS GAINS=レ・シャン・ガンもあるので間違えませんように
シャサーニュ・モンラッシェの赤ワインは、力強さとエレガンスを兼ね備えた物が多く、ポール・ピヨもそうしたしっかりした骨格にシルキーな中身のスタイルになっているようです。
完全除梗の後、コンクリートタンクで発酵、熟成には一部新樽を使います。
てんちょ、まだこれ飲んでませんので実際の詳細は不明で、すんません。
蝋キャップですし、流石にもう数年は待った方がいいでしょう
外観は濃い色をしてますね。
しかし、既に後味はとても良さそうです。
飴色の焼き豚や、鶏料理に合わせるといいらしい
パンタード(ホロホロ鳥)にも良さそう。
うーん、飲んでみたい
それから、蝋キャップは開けづらくて嫌、という方もいると思いますが、若目のワインで蝋が柔らかい時は、そのままいきなりコルクスクリューを刺すっていう手もあります
ソムリエナイフの歯で角を落とすのが一般的ですが、それだと破片が散らばって後が大変になりますのでご注意ください。
赤とは言え、中々のお値段がするシャサーニュ・モンラッシェの1級(諭吉さん二人弱)
熟成させて飲んでみたいですね〜
クリスマスやお正月にとっておきのワインを、という方はコート・ド・ボーヌの赤ワインも候補に入れてみてください