2022年12月11日

6年越しのテーブルワイン


今のところ暖冬気味の名古屋です
後半はもっと寒くなるようですが。

毎年そうかもしれませんが、今年は特に「年の瀬」感が全く湧きませんねぇ
しかも曜日感覚が薄いなぁ(個人的感覚)




今日はこのワインです

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マス・ドマ・ガサック(ムーラン・ド・ガサック) クラシック・ルージュ2016

ガサックのワインは随分前ですが何度か紹介した事があります
覚えてる人いるかな。

2018年4月のブログ(このフリザンテは美味しいね) ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/458690017.html?1670752912



今日のワインはラングドックの赤ワインです

1970年に生産者のギベール夫妻がドマ家の農家を購入して始めた蔵です。

このドメーヌ名ですが、ラングドックでは農場をマスと呼びます。
(フランス語でMASと書きますが、最後のエスを発音する数少ない単語です、「マ」という表記は間違い)
ガサック渓谷にあるドマさんの農場、という意味です

農場の土壌がブルゴーニュの銘醸地と同じ構成だそうで、冷涼な風が吹いてブドウを病害から守ってくれる絶好のロケーションにある、とボルドー大学の巨匠からお墨付きをもらい、準備万端でワイン生産を始めたという、前提から素晴らしい蔵なんです
土壌よし、気候よし、って最高ですね。

場所はここ ↓

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HPより、以下同様

初ビンテージが1978年とまだ若い蔵ですが、最初から非常にいい評価を得ています

現在は4人の息子さんが分業で蔵を盛り立てています。
こんな皆様 ↓

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てんちょ、何番目か忘れましたがお一人にお会いした事があります。
熱心な説明でとても良い機会になりました。


で、ガサックのワインは、「ラングドックのラフィット」だとか言われてますが、それは誉め言葉として置いといて…
グランヴァンである事は間違いありません

この蔵は、自根のカベルネソーヴィニョンを植え、その品質の高さが注目されましたが、ラングドックではカベルネを名乗るアペラシオンがありませんので、ワインは全てヴァン・ド・フランス=テーブルワインとなっていました。
現在は法改正によって、IGPである(昔のヴァン・ド・ペイ)エロ―を名乗っています


そして、今日のムーラン・ド・ガサックは、買いブドウで作られる新たな廉価シリーズですが、それでもガサックの質の高さを知るには十分良いです
クラシック・ルージュが一番基本となるワインです。

セパージュは、シラー25%、カリニャン25%、アリカント20%、グルナッシュ15%、マルスラン15%

HPには畑の写真が載ってます ↓

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いい景色


醸造はステンレスタンク発酵で樽なし、しなやか、重くありません。
甘さもありますが繊細でバランスがいいです

ニューワールドの派手な甘さに慣れた方には、少し大人しく感じるかもしれませんが

2016年ですので、6年を経て十分落ち着いています
複雑な香りと、優しい果実味、後味の余韻が非常にいいですね〜
濃いワインが苦手な方には是非お勧めです。

これが野口君二人で余裕で買えます素晴らしい
6年熟成って中々ありませんよ

冬の食卓に是非とも登場させてください
シチューがいいなぁ〜















posted by cave MITSUKURA at 17:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする