雪が積もらなくてよかったですが、名古屋以外では大変なようですね

今日も寒い〜
ビンが冷たいのなんのって。
今日は新しいワインを紹介します

アリラ トリブン2018

今日のワインはルーマニアの赤ワインです

ルーマニア、どこにあるか分かりますか?
ここですよ ↓

黒海に面した国です。
赤い印が今日のアリラワイナリーのある場所です、首都ブカレストから東へ150キロほど。
このワイナリーは南の国ブルガリアでエニーラワイナリーを経営する実業家のカール・ハウプトマン氏とエニーラの醸造家のマーク・ドウォーキン氏が新しく始めた蔵です

サンテミリオンでもワインを作る彼らはブルガリアでエニーラを成功させ、新しくルーマニアにも進出しました

シャンパーニュのテルモンとコラボしたスパークリングワインや、甘口のデザートワインまで色んなワインを作ってますね

創業年、書いていませんが15年くらい前でしょうか。
09年のワインがHPに載ってますね

話が逸れますが、
姉妹ワイナリーのブルガリアのエニーラ、リーズナブルでとても美味しいです

色んな種類がありますが、ミツクラの店頭にはお手頃プティ・エニーラがあります ↓
2000円以下で買えてとても美味しい、ミディアム〜フルの味でバランス良く、コクがあります。
こちらもオススメ

今日のアリラは、ルーマニアのドブロジャという地方にあります。
畑のある場所の名前、アリマンとラソヴァと合わせてアリラという名称にしたそうです


HPより
どちらもすぐそばをドナウ川が流れています。
余談ですが、ドナウ川って、Danubeって書くんですね

絶対普通じゃ読めないわ

英語でもダニュー(ブ)、ダにアクセントです。
知らなかったー
今日のワインはアリラでもお値打ちな入門編です

2000円以下ですが、十分美味しそう

(ごめんなさい、来たばかりで飲んでません)
品種も興味深いのです
フェテアスカ・ネアグラ50% メルロー30% カベルネ・ソーヴィニヨン20%
最初のフェテアスカ・ネアグラはルーマニアの固有品種で、黒い乙女という意味です

ルーマニアでは広く栽培されていて、果皮が厚く、色の濃いコクのある味わいになります。
寒さや干ばつにも強いそうです。
ブドウの写真がなくて残念

ステンレスタンク発酵で、熟成には一部樽を使っていますが新樽はなし。
プルーンやチョコの様なコクがあり、たばこの香りがアクセントになってるらしい

このワイン、ルーマニアの原産地呼称でD.O.C. -C.M.D. OLTINAと言います。
てんちょ、同国の法規制を全く知りませんが

ルーマニアワインのページ、ソムリエ協会の教本にありますね。
えーとですね、
ルーマニアには12のIGと33のDOCが認定されています。
IGの方が規制は緩い。
なので、DOCオルティナ(オルティナはドブロジャ地方の産地呼称)なんですが、C.M.D.と言うのが独特です

これは、Cules Maturitate Deplicaの略で、ブドウの収穫時期を表す用語です。
CMDの場合、マテュリテの表記の通り(ルーマニア語ですけど)、完熟期に収穫されたことを表しています。
他にもCT(遅摘み)、CIB(貴腐が付いた後の収穫)もあります。
へー、
知らなかった…
ルーマニアは他の黒海沿岸国と同様に、第二次世界大戦後に社会主義化した事でワイン産業は発展から取り残されてました。
輸出もならず、近代化されずに残った畑は、今ではかえって貴重な資産になってます。
これから意欲のある作り手が沢山現れて、世界市場でも人気が出ると思います

最後に。
ワイナリーのロゴはケンタウロス

ギリシャ神話に出て来るお酒好きで好色な半人半獣のアレです。
ローマ時代の彫刻が残ってるそうで、それをモチーフにしたそうです。
お手頃ルーマニアワイン、固有品種も是非味わってみてください〜
後日加筆
で、飲んでみました‼️
で、飲んでみました‼️
プティエニーラより、少しシャープな印象です。
まろやかさや厚みはプティエニーラの方が感じられます。
それでも、食事のお供にふさわしい、いいバランスでした✨
思ったほどフルボディではなかったです。
今の季節は冷たいワインをそのまま飲んでしまうことがあるので、要注意です。
このワインは高めの温度の方が、良さが分かるはず‼️
低い温度ではシャープな印象が真っ先に来て、丸さが分かりにくいのです。
そういうのが好きな方はいいんですか。
夏はまたその反対もあり。
温度は大事です!
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