2023年02月03日

ビッグネームのデイリーワインだ


最高気温が二桁あるとは思えない店内です

今日までで、本当に沢山のワインが入荷しました。
…ちょっと買いすぎたかな
頑張って売ります。

ほとんどがブルゴーニュです。
割り当てのデュジャック2020も極小数本だけ、入荷しましたが既に半分売れました
高いし、数は少ないし。
18年や19年もまだありますので、デュジャック買いたい方、検討してください
ネットショップご覧ください。



順番に新しいワインを紹介しようと思います。
今日はこちら

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シャトー・ド・フラン2019

フランス、ボルドーの赤ワインです
とってもお手頃なんですが、作ってる人たちがすごいんです

ワインの産地は、フラン・コート・ド・ボルドー
この名称、どこだかわかりますか?

フラン・コート・ド・ボルドー、以前はボルドー・コート・ド・フランという名称だったんですが、2009年に名称が見直され、

カディヤック
プルミエ・コート・ド・ボルドー
ボルドー・サン・マケール

(↑ ここまでの3つはガロンヌ川右岸、アントル・ド・メールと同じ、二つの川に挟まれた地区です)
コート・ド・フラン
コート・ド・カスティヨン

(↑ この二つはドルドーニュ側の右岸でサンテミリオンの上流にあります)
コート・ド・ブライ
(↑ これはジロンド川の右岸、メドックの対岸にあります)

は、コート・ド・ボルドーという一つの名称に統一されました

良い地図がない、残念。

離れてるのにね、不思議でしょうか?
これは、「丘のワイン」って事で共通点を見出した生産者達が1980年代から共同の組織を作って、お互いの為に出来る事を模索した結果です。

正直に言えば、ボルドーという名前を入れる事で販売拡大につなげようという商魂たくましい作戦です
(現在もコート・ド・ボルドー連合って存続しています)

…でも、あんまり成功してないかも
特級シャンベルタンや特級モンラッシェの名前を入れた村名ワインみたいにはいかないんだよねぇ

で、統合されたと言っても上記7つの名称も完全に廃止された訳ではなくて、規定をクリアすれば、旧名称を頭に追加してもいい事になってます
更に、ブライはAOCとして残ってますし、コート・ド・ブールというAOCもあるし、
甘口のサンマケールやプルミエ・コート・ド・ボルドーの名前も残ってるので…

ややこしくなっただけじゃね???

と思うのはてんちょだけかな。

ボルドーってAOC 多いのですが、セロンス(最後のsは発音します)、グラーヴ・ド・ヴェイルサント・フォア・ボルドーなんてまず見かけませんよね
辛口ならボルドーシュペリュールでいいやん、みたいな。
この前書きました、生産ゼロのヴァン・ド・ペイとかね、フランス人でも知らない名称もあるくらいマイナー産地ってあります


話が逸れました。
元に戻して、
今日のワインはフラン・コート・ド・ボルドー産です

フランは右岸の上流にある地区で、栽培面積は僅か396haしかありません。
栽培人は37人、組合2つ、という小さな地区です。
赤ワインが8割以上で、メルローが主体です。

シャトーはここ ↓

シャトー・ド・フラン.png

そんなマイナーな地区のワインなんですが、何がすごいってこのワインを作っているのは、サンテミリオンの巨人、
シャトー・アンジェリュスのオーナー、ユベール・ド・ブアールさんと、
シャトー・シュヴァル・ブランの元オーナー、ドミニク・エブラールさん
の二人なのです

共同経営だそうです、1985年から。
ラベル下部にお二人の名前が入ってます(見えますかね)

HPあるけど、何も書いてないなぁ〜
ドミニクさんの写真しか載ってないし ↓

シャトー・ド・フランhistoire-deshommes-127-resized_1300af26509320d719b65408cab899fe.png

元々仲が良かったお二人だそうで、ワインの好みも似てるそうです

セパージュは、メルロー70%、カベルネフラン2 0%、カベルネソーヴィニヨン10%

3分の1を樽熟成で12〜14ヶ月熟成させてからボトリングしています。
しっとり落ち着いたコクがあるらしい(てんちょ、まだ飲んでない)

お二人の出身ワイナリーのワインは恐ろしい値段がしちゃうのでおいそれとは飲めませんが、これならデイリーに飲めます
野口君3人で余裕のお釣りが来ますので
いいね

まだまだ寒くてコクのある赤が美味しい季節
一度飲んでみてください〜

てんちょも試したい












posted by cave MITSUKURA at 18:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする