少しは寒さが和らいだような名古屋です、でもそうなるともう少しで花粉の時期ですね

今日はこの前紹介するはずだったシャンパーニュを紹介します

ティエノ
ブリュットNV & ブラン・ド・ブランNV

このシャンパーニュメゾン、ご存知でしょうか?
ネゴシアン(NM)です。
ティエノの創業年は1985年と、ごく最近です。
最も新しいメゾン、なのかな。
創始者のアラン・ティエノ氏は創業前に20年以上もブドウの買い付けや仲買をしていました。
ブドウの買い付けで手腕を発揮したティエノ氏は、まずランスでワイン商の会社を作りました。
これが1980年。
その5年後、シャンパーニュブランドを買収して自分のシャンパーニュ作りを始めたのです

それからはあっという間に大メゾンへ成長、大成功を収めてますね

ブドウ畑の取得が他から来た参入者よりも容易であった事など、成功の要因は色々です

ファーストヴィンテージにはクリュッグから買った5haの畑のブドウも使われています

なんだかんだ言って田舎のワイン産地、そして保守的なフランスでは、信頼関係を築いた知ってる人、って重要な事なんです

よそ者は敬遠されちゃうので。
しかし、そもそも、ティエノはマルヌ出身の一族で、ランスでは6代以上も家計を辿れる有名な一家でした。
彼らは代々公証人としてランスで仕事をしており、先述のアラン氏がいきなり法曹界を飛び出してブドウの道へ行ってしまったようです。
お父上は嘆いたでしょうか?
「新しいキャリアをスタートした」なんて簡単に言えるものではないでしょうし

(資料にはそこに触れた物はまずないですね)
事務所はランス市内にもあありますが(ここが創業地)、ランス郊外のタイシーという町に巨大な工場が立ってます ↓
ここ ↓

ここは圧巻の眺めです。
西(パリまたはドゴール等)から高速道路を走ると、左手にティエノの大工場が見えます

途中に何にもないから余計にデカデカと目立つし、さらにライトアップもされてますので、いやでも目に着きますよ

こんな眺めです ↓

googlemapより、HPもSNSも写真なくて
ティエノはその後も順調に畑を増やしていきますが、ほんと、一気に巨大メゾンへ成長しています

ブドウを買う伝手と資金があったからこそ、の急成長です。
自社畑は30haに過ぎませんが、かなりの量を生産してるはずです(数量非公開だわ

買いブドウの比率も、自社畑の平均格付けもクリュの数もぜーんぶ非公開やんか

なんだよ〜
お金があるのは間違いない

94年にマリー・ステュアートとジョセフ・ペリエ
2003年にはLVMHからカナール・デュシェーヌを買収してます

各ブランドはそれぞれ営業していますが、親会社になれるほどの資金力ってすごいんだろうなぁ

更に2007年までにボルドーにも複数のシャトーを所有するまでになってます。
どうも成金臭がしそうなメゾンですが(失礼)、そんなことはありません

やはり、歴代の街の名士の一族ですから、洗練された良いシャンパーニュには馴染みが深く、自分達にもこだわりがあったに違いありません。
現在、蔵はガランスとスタニスラスの兄弟姉妹(どっちが上か分からない)も加わり、父アランと共にそれぞれの名前を付けた上級キュヴェを生産しています。
店頭にも3つあります ↓

こちらは高級品
今日の二つのセパージュですが、
ブリュットでは、シャルドネ45%、ピノノワール35%、ピノムニエ20%
(年によって差異がありますが)
ブラン・ド・ブランはシャルドネ100%
SNSに面白い写真があるので転載させてもらいます ↓

アッサンブラージュ前のヴァン・クレール(原酒、透明なワインという意味です)の写真ですが、
左のシャルドネに比べると右のピノノワールは明らかにピンク色ですよね。
白のシャンパーニュと言えども、こんなに違う訳です

で、肝心の味わいですが…
てんちょ、ティエノを飲んだのはずいぶん昔です。
ですが、泡の細かい繊細なスタイルでした

シャープ過ぎず、骨太過ぎず、本当にいい中庸なシャンパーニュです。
誰が飲んでも何に合わせてもNGにならない、安心して飲める1本でしょう

しかも今回、沢山買ったので超お値打ち

今、シャンパーニュって、一番スタンダードなキュヴェでも定価では8000円から11000円くらいが普通(税込)

店頭でも7000円以下の物は非常に少ない。
すんごく高くなってます

ただ今、ロゼが入荷待ちだそうですが、4月に入荷したら輸入元さんがセミナーを開催してくれそうです

5月以降と先の話ですが、興味ある方、是非ご参加ください。
(詳細全く未定ですし、まだ先なので今は予約受付などしませんので悪しからず。イベント欄をまめに見てて下さい)
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