サボり宣言したばかりですけど、気が向いたのでワインの紹介します

気まぐれ、すんません
この畑が分かる方はいるでしょうか? ↓
ペロ・ミノ モレサンドニ1erラ・リオットVV 2011

著名ドメーヌ、ペロ・ミノです。
モレサンドニには世界的な権威と言えるドメーヌがいくつもありますが(5つくらい言えますか?


何故か店頭に2011がまだ数本あります、売れないのが不思議

ラリオットってプロレスの技みたい(← それはラリアット

「ラ」は定冠詞。
「リオット」は小道の意味です。
畑の脇を細い道「リュオット(Ruotte)」が通っていることから命名されたと言われてます

*ラベルにはVV=ヴィエイユヴィーニュ(ブドウ樹の樹齢が高い事を示す)の表記がありませんが、樹齢55年で資料はVVなのでVVとしてます。
まずはドメーヌの紹介から。
ペロ・ミノはモレサンドニで4代目になるブドウ農家です

モレサンドニの同じドメーヌである、トプノ・メルムと同じ一族です。
元はアルマン・メルムと言ったんですが、1973年に先代のアンリ氏がアンリ・ペロ・ミノとしてドメーヌを設立したのが始まり。
(アルマンの娘さんと結婚したのがアンリさんです、なので自分の名字がドメーヌ名になっています)
余談ですが、
トプノ・メルムと言えば、特級クロ・デ・ランブレイの1区画を所有しているが故に、ドメーヌ・ランブレイのモノポールを阻んでいるのが有名ですね

女性醸造家のグループの代表も務めるお嬢さんが仕切っています。
話を戻して、
ペロ・ミノですが、アンリさんの息子のクリストフ氏が93年から蔵を継いで畑を拡大し、父親の時代の畑と自分の代で取得した畑を統合して(ペルナン・ロサンを買収)現在のドメーヌ・ペロ・ミノになっています。
お父さんの時代には大半のワインは桶売りされていたので、あんまりドメーヌとしての評判はなかったのですが、クリストフ氏が蔵を手伝うようになって元詰めを増やし評判が上がりました

(クリストフ氏はアンリ・ジャイエにも教えを受けた人です)
ラベルも変更されて、今はすっきりシンプルなデザインになってます。
更に現在では買いブドウによるネゴシアン物も生産してるため、ラベルに「ドメーヌ」の表記があるワインが自家畑、ないワインは買いブドウです。
ご注意ください

なので、今日のワインは自家畑です。
個人的にはちと寂しいな、今のラベルは

シンプル過ぎるような…
急速にこの25年程で成長したペロ・ミノ、クリストフ氏になった当初は樽香バリバリの濃いスタイルでしたが、今ではすっかりナチュラル&ピュアになりました

他でも同じ。
モンジャール・ミュニュレやフーリエも、代が変わった90年代初頭って、真っ黒で新樽を多用したスタイルでした。
こ、これがブルゴーニュ・ピノノワールなのか

っていうくらい

カリフォルニアワインを意識してたんでしょうか。
今ではどこもピュアで自然になってますので、あの時代がかえって懐かしいというか、珍しいというか

ペロ・ミノでは樹齢の古い区画のワインを特別に「キュヴェ・ユルトラ」として販売してますが、これが素晴らしい

コンブドルヴォーは感動の香りと余韻です。
(この区画は特異な歴史がありますけど、また機会があれば書きますね)
しかし値段もすごい、やっぱりね

ウルトラワイン、今度入荷するといくらになっておるのか

リュット・レゾネで栽培されたブドウ、完全除梗、低温浸漬等でブドウのアロマと果実味を最大限に生かしています

新樽も20〜30%と控えめ。
アンリ・ジャイエの果実味豊かなスタイル、いいですね。
個人的に大好き

(しかし、最近は流石に暑すぎて同じとは行かないでしょうけど)
さて、今日の区画1級ラ・リオットですが1級ミランデの南です
ここ ↓

ブルゴーニュワイン委員会より
より詳細に見たい方はこちらをどうぞ ↓
https://bourgogne-maps.fr/pdf/denominations/20.pdf
モレサンドニの畑は、5つのグランクリュが一列に並んでますので(ジュヴレイも同じく)分かりやすいと思います

村の真ん中に集落があって、グランクリュの周りに1級があるので整然としてますが、格付けをまたぐ区画や、小さなリュー・ディが多いので、全てを知るのは結構大変です

1級畑は20もあります。
更に、モレサンドニには白もあるのでより複雑です。
ペロ・ミノがラリオットのどの部分を持っているかは不明ですが、面積は0.5ha、区画の平均樹齢は55年。
チャーミングなふっくらしたワインです

赤みがある透明な外観、丸くてツヤがあるので嫌いな人はいないでしょう

「スパイシーな余韻」と解説書に書いてるけど、そーかなぁ…
とにかく、香りよし、味よし、余韻良し、の美味しいワインです

しかしね、お値段がね…
諭吉君2人半と少し

数年前に買った11年でもそんな値段です、今後の事は考えたくない

というか、そもそもこれから買えるんだろうか。
美味しいワインを飲んで現実逃避しよう、そうしよう〜
…ペロ・ミノはインスタグラムしかなくて写真が載せられなくて残念

てんちょSNSに興味ないので悪しからず。
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