梅雨が明けたかのような快晴です
昼間の気温は高いですが、少し風が通って爽やかなのはいいですね。
先日、セミナーに参加したドイツのベルンハルト・コッホですが、ワインが少し入荷して来ましたので、
これを紹介します
ですが、ワインの紹介の前にドイツワイン新法について。
ドイツのワインの規制は2021年に大改編がありまして、現在は新制度への移行期間に当たります。
改変された規定は2026年産のワイン(ラベル)から適応されますので、現物を確認するのはまだ数年先になります
指定栽培地域などの大枠は変わりませんが、これまで最上級のプレディカーツヴァインが糖度によってランク付けされていたのが、ブドウ畑の所在地による格付けへと変更になりました。
しかし、この産地呼称のランク付けは馴染みがない上に、単一畑=Einzellageという上位ランクの中に、エアステス・ゲヴェックス(フランスの1級畑に相当)、グローセス・ゲヴェックス(フランスのグランクリュに相当)というややこしい名称が与えられており、ちゃんと機能するのが心配でもあります
そしてこの上級ワインは全て辛口でなければいけません。
そのプルミエクリュ、グランクリュの中身は?
具体的にどの畑になるんだ??
さらに、このゲヴェックスなる呼称は任意団体のVDPが既に使用しているので、規定を満たせば継続使用可能らしいけど、どうなるんだ?
アイスワインやTBAは主流でなくても需要はあるだろうし、大切な伝統なんだから残すべきだと思うけど、どこに入れられるの?
…書いてる自分が混乱してきたわ
実は、今現在が移行期で、ドイツの各産地の団体がまだ中身を詰めてる段階の名称もあったりして、
全然、全容も細部も分からないー
もう少し頑張ってみます
ワインはこちら
ベルンハルト・コッホ リースリング・クラシック2021
ドイツ、ファルツの辛口の白ワインです
リースリング100%
セミナーでの試飲はこれじゃありませんでしたが、その前に営業さんが持ってきてくれた試飲で感動したので購入しました
コッホの説明は前の記事をご覧ください ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20230607-1.html
このリースリングは、かなりスッキリした辛口です。
優しい・やや辛口ではありません
しかし、香りが非常に良いのです
最近のリースリングは、アルザスが特にそうかもと思うのですが、早くからブケの石油香がしたり、何だかゴムに入れたのか?って香りだったりと、全然良いと思えないのです
先日のコトー・デュ・ジェノワでも書きましたけど、みーんな同じ方向向いててつまらないです。
ソーヴィニヨンブランがほぼ、パッションフルーツなのと同じで、リースリングは、ほぼ、石油かゴムだわ
そこへいくと、今日のワインはちゃんとフルーツのアロマがあります
「洋梨、白桃、りんご」のリースリングにあって欲しいアロマがあって、ボリュームある香りです
こう言うの、今どき珍しいくらいです
低温(8度)で6時間スキンコンタクトしてるからでしょうか。
味がすっきりなのは、樽なし、熟成6ヶ月の若さだから、一層そう感じるのかも。
酸も沢山ありますし
それが程よいブドウの糖分とバランスが取れていますね。
非常に洗練されています
気軽に飲めるお値段なので、是非飲んでみて欲しいです
今日みたいな、暑くて爽やかな日にはピッタリですよ〜
店頭にはありませんが、セミナーで試飲したもう一つのリースリングの話を紹介しておきます
コッホでは同じ2021のリースリングで、Z(ツェット)というクオリテーツヴァインも作っています ↓
Zと言うのはベルンハルトさんの昔からの友人で、辛口リースリングの大の愛好家の男性の愛称です。
このリースリングは糖分がほぼない、かなりキレのある辛口です。
昔のリースリングは強すぎる酸を隠すために、ある程度の糖分を残して発酵を終わらせるようにコントロールしていました。
その方が美味しいと考えられていたんです。
どこのドメーヌでもそうしており、やや辛口のリースリングが普通だったんです
記憶にあるお客様もいるのでは??
しかし、このZさんは、
「ワインの質を甘さで隠す必要はない。俺は本当のリースリング トロッケンが飲みたいんだ!」
と言い続けていたそうです。
2008年に初めて発酵が進んで残糖なしのリースリングが出来た時に、ベルンハルトさんは「こんなに酸っぱいワインが売れるんだろうか」と心配したそうです
そこで、ワインの名前を考える時に、幼馴染をを思い出し、
「希望通りの辛口を作った、売れなかったらお前が責任を取って全部買ってくれ」
という思いを込めて「Z」と名付けたそうです(笑)
心配をよそに、ワインはちゃんと評価されて生産が続いています
辛口嗜好が当たり前の今では意外なくらいの話ですね〜
Zさんはさぞ喜んだことでしょう
ドイツ、ファルツの辛口の白ワインです
リースリング100%
セミナーでの試飲はこれじゃありませんでしたが、その前に営業さんが持ってきてくれた試飲で感動したので購入しました
コッホの説明は前の記事をご覧ください ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20230607-1.html
このリースリングは、かなりスッキリした辛口です。
優しい・やや辛口ではありません
しかし、香りが非常に良いのです
最近のリースリングは、アルザスが特にそうかもと思うのですが、早くからブケの石油香がしたり、何だかゴムに入れたのか?って香りだったりと、全然良いと思えないのです
先日のコトー・デュ・ジェノワでも書きましたけど、みーんな同じ方向向いててつまらないです。
ソーヴィニヨンブランがほぼ、パッションフルーツなのと同じで、リースリングは、ほぼ、石油かゴムだわ
そこへいくと、今日のワインはちゃんとフルーツのアロマがあります
「洋梨、白桃、りんご」のリースリングにあって欲しいアロマがあって、ボリュームある香りです
こう言うの、今どき珍しいくらいです
低温(8度)で6時間スキンコンタクトしてるからでしょうか。
味がすっきりなのは、樽なし、熟成6ヶ月の若さだから、一層そう感じるのかも。
酸も沢山ありますし
それが程よいブドウの糖分とバランスが取れていますね。
非常に洗練されています
気軽に飲めるお値段なので、是非飲んでみて欲しいです
今日みたいな、暑くて爽やかな日にはピッタリですよ〜
店頭にはありませんが、セミナーで試飲したもう一つのリースリングの話を紹介しておきます
コッホでは同じ2021のリースリングで、Z(ツェット)というクオリテーツヴァインも作っています ↓
Zと言うのはベルンハルトさんの昔からの友人で、辛口リースリングの大の愛好家の男性の愛称です。
このリースリングは糖分がほぼない、かなりキレのある辛口です。
昔のリースリングは強すぎる酸を隠すために、ある程度の糖分を残して発酵を終わらせるようにコントロールしていました。
その方が美味しいと考えられていたんです。
どこのドメーヌでもそうしており、やや辛口のリースリングが普通だったんです
記憶にあるお客様もいるのでは??
しかし、このZさんは、
「ワインの質を甘さで隠す必要はない。俺は本当のリースリング トロッケンが飲みたいんだ!」
と言い続けていたそうです。
2008年に初めて発酵が進んで残糖なしのリースリングが出来た時に、ベルンハルトさんは「こんなに酸っぱいワインが売れるんだろうか」と心配したそうです
そこで、ワインの名前を考える時に、幼馴染をを思い出し、
「希望通りの辛口を作った、売れなかったらお前が責任を取って全部買ってくれ」
という思いを込めて「Z」と名付けたそうです(笑)
心配をよそに、ワインはちゃんと評価されて生産が続いています
辛口嗜好が当たり前の今では意外なくらいの話ですね〜
Zさんはさぞ喜んだことでしょう