2023年06月23日

おしゃれシシリアン


昨日は、名古屋プレミアム商品券が利用開始になったお知らせをしましたが、
昨年から延長していた全国旅行割が愛知県は今月で終了するそうです。

こんな間際の決定なの??
私が知らなかっただけ?
うちはクーポン利用してもらうだけだからいいけど、宿泊施設の方は急に言われて困るところもあるのでは…

大体、この変な制度もGOTOじゃなぜいけないのか疑問しかなかった
また一から認証取って、印刷物や販促品作り直して。
一部の業者が潤っただろうけどさー、それと不正もあるだろうし

税金の無駄遣いや不正に対して対策が甘すぎませんかね
取る時は1円まできっちり持っていくくせに

…日本の未来は暗いと感じる人が多いの分かります



文句はこれくらいにして、今日は簡単に新しいワインを紹介します
飲んでないので味は不明(すんません)ですが、見た目はすごーくよろし

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ドンナフガータ タンクレディ2019 ドルチェ&ガッバーナ

ドンナフガータはラベルが素敵だし、人気の有名生産者なのでご存知の方が多いと思います
イタリアの赤ワインです。

今店頭にはこれもあります ↓

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ドンナフガータはイタリア、シチリアの生産者です

シチリアのトラパニにあります。
島の西端。ここ ↓

トラパニ300px-Italy_provincial_location_map_2016.svg.png


元はシチリア名産の酒精強化酒の、マルサラを生産していました

ちょっと横に逸れてマルサラとは

マルサラ酒とは、その名の通り産地のマルサラ港の名前を取って呼ばれるお酒です。

スペイン南部のシェリーや、ポルトガルのポート、マデイラと共に酒精強化酒(発酵途中でブランデーなどを添加したお酒)としてよく知られています。
日本だとそのまま飲むよりも、製菓用に使われていたり料理に使われていたりしますので、その方が馴染みがあるかもしれませんが、熟成の長い高級品は深い味わいで美味しいのですよ
ティラミスのクリームに使うお酒です。

マルサラは現在、イタリアワイン法でDOPに位置付けられています。
辛口から甘口まであり、熟成の度合いと見た目の色にそれぞれ名称があります。

ブドウは白も黒もシチリア土着の主要品種ならほぼ何でもアリ(と思う)
なので、赤も白もあります。

マルサラははっきりとその誕生が分かっている数少ないお酒です

ワインやビールがいつ、どこで、誰が造り始めたか、なんて分かるはずもないんですが、マルサラは明確に記録があるんです。
1773年にシチリア島へやってきたイギリス商人のジャン・ウッドハウスさんが、シチリアワインを持って帰ろうとしたのですが、途中の長旅でワインが痛む恐れがあるためにブランデーを入れてアルコール度数を高めました。
糖分やアルコール度数の高い物は腐敗しにくいのです。
だから貴腐ワインやブランデーは100年持つのです

このワインが大受けして生産を始めた訳ですが、その後50年程はイギリス人が独占。
1833年にフローリオ社を立ち上げたヴィンツェンツォ・フローリオさんがレシピと生産を継承して、イタリア人の手に渡る事になりました

現在でもフローリオはマルサラの第一人者です ↓

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フローリオ マルサラ スペリオーレ・セッコ2017

日本には高級品の輸入がないようで残念。

以上。


話をドンナフガータに戻して。

このマルサラ酒を150年くらい作っていたドンナフガータですが、1983年に4代目のオーナーラッロ氏が高品質のスティルワインだけを販売する現在の体制に大転換しました
どうしたんでしょうねー?
先を見ていた、と言う事でしょうか。

こんな方 ↓

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HPより、奥様と一緒

自社畑のブドウで作る繊細なワイン、フェミニンなラベル、そのエレガンスが世界中で人気になったのも何だかわかる気がします
今では大企業になったドンナフガータ、シチリア内にいくつもセラーがあり、芸術や音楽への援助も行っています。

シチリアの元祖セラー ↓

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南国〜って感じ
いつかは行きたい。


このドンナフガータが、ドルチェ&ガッバーナとコラボレーションしてワインを作っています

いつからだろう??
知らなかったなー
18年からタンクレディはD&Gのみになったそうなので、まだ最近かなぁ
今日の赤以外にももう一つ赤、それに白とロゼもあります

タンクレディと言えば、ビスコンティのガットパルド(山猫)です
あの映画見た事ある方いませんか?

タンクレディ伯爵をアラン・ドロンが演じてました、サリーナ侯爵はバート・ランカスター
みんな素敵だった、女優さんがすごくきれいで

ガリバルディのイタリア統一の時期が舞台で、没落していく貴族と革命に参加する若き英雄、それを取り巻く女性の物語です。

シチリアの乾いた埃っぽい空気が感じられて、太陽が照り付ける土地を綺麗に描いています。
が、タンクレディ伯爵は架空の人物らしい。

と、ワインのタンクレディがそもそも、それなのかは不明ですが



この赤ワインは、シチリアIGTでカベルネソーヴィニヨン60%、ネロダヴォラ30%、タナ10%
タナが入ってるんですねー、珍しい。
ドンナフガータの看板商品だそうです。

見た目だけでも100点じゃないでしょうか

HPには、これの3L木箱入りが載っている。
ほしー
日本には入ってないのかぁ…
ここのグラッパも欲しいです。


今日のワイン、素敵なギフトボックス入りで、お値段は一葉さんと諭吉の間。
イタリア好きには素晴らしいプレゼントになるに違いない


















posted by cave MITSUKURA at 14:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする