2023年07月28日

ドラモットの縁


連日、ものすごく暑いですね…
尋常ならざる熱波だ。

まだひと月以上もこんな感じかと思うと、疲れます
そして、店内が寒い


わたくし、帰国してすぐに体調崩してます
夏風邪ひいたみたいで鼻と咳が…
発熱はありませんが。
毎日、薬飲んで、10時半には就寝して、深酒もしてないのに、全然良くならない
こんなに長引くってやっぱり年齢かな

絶不調ではありませんが、好調でもない
はよ元に戻りたい。



ボーヌから送ったワインが届きました
二つ、3日差で送ったのになぜか同日着でした。

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荷物の追跡サービスは、ずいぶん進化してますね

まず登録したメールアドレスへ受付の案内があって、さらにフランス国内輸送から、海外発送、目的国(日本)到着までの連絡が順次来ます
そのメールで現在の荷物の状況がリアルタイムで追跡可能です
更に、日本の郵便局のサイトからはフランスの受付番号で追跡可能になっています

すごーい

しかし、二つ送った荷物の内、後からの方が先に愛知県についてるのはなぜだ???
(先に出したのは同時点で東京で通関中になってました)
三連休で忘れられてた???(ありうる)
ともかく、EMSも便利になった

…そして残念ながら1件事故あり、また報告します。



長らくワインの紹介していませんでしたが、これと言った入荷もありません。
今日は割り当てになってしまった定番のシャンパーニュを紹介します

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ドラモット
ブリュットNV
ブラン・ド・ブランNV
ブラン・ド・ブラン2014
ロゼ・ブリュットNV


ドラモットは有名ですのでご存知の方が多いでしょう
このような有名銘柄まで、今では割り当てになってます

店頭の在庫が減って来ましたので、再入荷。
もらえて良かったー
が、…値上がりしてますねぇ


ドラモットはシャンパーニュ地方の、コート・デ・ブランにあるグランクリュ・メニル・シュル・オジェにあるネゴシアンです

こんなシェ ↓

ドラモットnotre-histoire.jpg
HPより

お向かいにサロンがあって、その姉妹メゾンとなっている事は有名ですね。
サロンの生産がない年はブドウはドラモットに引き取られます。


では、何故ドラモットとサロンはブドウを融通し合うような姉妹メゾンになったのか、知ってる方いますか?

その前に、もう一つあまり宣伝されないのですが、ドラモットはランスのランソン同じ創業者、創業年だってご存知の方いますか??
これ知ってたらかなりのシャンパーニュ通ですね

ランソン ↓

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これ、今12000円(税抜)もするんですね…

ドラモットとランソンは、どちらも1760年にフランソワ・ドラモットによって設立されました
彼には3人の子供がいて、長男のニコラ・ルイがマルタ騎士団で騎士となりますが、ナポレオンに島を追われて帰郷し、メゾンを継ぎます。
(なのでランソンにはマルタ十字が付いてます)
その後、ニコラ・ルイに誘われてランソンに参画したジャン・バティスト・ランソンと、1828年にドラモットも提携しています。

ここまではドラモットとランソンは、ランスにあるか、メニル・シュル・オジェにあるか、だけにしか、ほぼ違いはありません。
経営陣が同じです。
どちらもヨーロッパ各地へ輸出を行っていて、ランソンはドイツ、オランダが中心、ドラモットはロシアへ多く輸出していました

ランスのメゾンはニコラ・ルイの死後、未亡人の許しを得て社名をランソンと変更し、今に至るのですが、最初のドラモットは完全に忘れ去られていますよね
ドラモットには創業者の名前が受け継がれています。
(ランソンのその後は、結構波乱万丈で、悲劇でもありますが、今日はドラモットなんで立ち入りません

1949年になってドラモットは、後のローラン・ペリエのオーナーになるノナンクール家に買収されますが、このノナンクールも元はランソンの一族です。
このノナンクールがサロンも持っていたたために、サロンのブドウはドラモットへ行くようになったそうです
現在は経営を引き継いだデュポン社長が二つのメゾンの代表を務めています。

と、まぁこんな感じです。

めっちゃ、端折って書いたので分かりにくいかな
創業は違えども、後のオーナーが一緒だったんです。

シャンパーニュメゾンの歴史って複雑だし、面白くもあります。
あんまり解説してあるサイトや本がないのが残念ですが
華やかなシャンパーニュのイメージですが、良い時ばかりでもありませんし。


ドラモットでは写真の4種類のシャンパーニュしか作っていません
(黒いラベルの熟成品がありますが元の中身は同じ)

特に生産が少ないロゼ、とても上品で美味しいですよ
私がコート・デ・ブランのロゼを褒めるのってかなり珍しいのですよ

一番ベーシックなブリュットにはPNが35%入ってて、それがイマイチよく機能してない印象で長年避けてたけど、最近はどうでしょう?
変わったかな??

ちと高いですが、やはり洗練されたシャルドネです
ハズレの無い確かなキレと上品さが約束されています。

まだまだ置いといても美味しくなるでしょう
個人的には後3年くらい経って、「クリーミー」になってるのが好きですね

今日みたいな日にはキンキンに冷やして飲むと美味しいでしょう、すぐに飲み干してしまいそうですね





posted by cave MITSUKURA at 16:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする