ボジョレーやシャンパーニュでは収穫が始まりました。
2023年は多少のベト病や雹の被害があったようですが、まずまずの良いヴィンテージとなるでしょう

多くのドメーヌでは収穫人の確保に苦労してるみたいです

募集の広告をよく見かけました。
収穫人もそうですが、サービス業の人手不足は世界共通の悩みですねぇ

さて、店頭にはシャンパーニュのサロン2013が入荷して来ました

毎度のたった3本です。
値段が…
176000円税込
こ、これは飲み物の値段なのでしょうか

うーん

最近ワインの事を書いていませんでしたので、今日はこれを紹介します

普通のお値段です


シャトー・ド・クーレーヌ シノン・ブラン レ・ピエ・ロティ2020

フランス、ロワール地方の白ワインです

シノンは圧倒的に赤が有名ですが、白もロゼも認定としてはアリ。
しかし、シノンのロゼって見た事ないですねー

いや、ある

ナントのレストランでクーリー・デュティーユのシノン・ロゼ飲んだわ

日本には輸入がなくて残念、ロゼのシノンは希少だよ。
白ですら全体の4%ほどしか生産がありませんので。
赤とロゼははカベルネフラン主体、白はシュナンブランのみです。
シノンはロワール川の支流のビエンヌ川のほとりにある町です。
AOCとしてのシノンはこの町を中心に20以上の地区に広がっています、ワイン産地ではブルグイユの南に当たります。
シノン↓

主要都市のトゥールから南西にあるシノン(赤い丸)
赤いピンはシャトー・ド・クーレーヌの場所です。
紫の丸で囲んだブルグイユやソミュールも著名なAOCです。
シノンは小さな町ですが、ジャンヌダルクがシャルル王太子に謁見したシノン城があるので、観光客もそこそこ訪れる場所です

それなのに、シノン城っては廃墟も同然で、屋根はないし、壁も朽ち果ててます…

ロワールでは修復すべきお城が多すぎて、手が回らないんだそうです。
勿体ない。
今日のワインを作っているシャトー・ド・クーレーヌは、1470年建立のお城です。
築550年以上 ↓

HPより、以下同様
流石、古城の地域です

シャトーのオーナーは、この地で16代目のご当主夫妻、ワインを作って4代目です。
こんな方 ↓

今日のシノン、白って珍しいと思って買ってみました

シュナンブラン100%
ラベルの紋章が由緒正しさを物語っていますね

シャトー・ド・クーレーヌでは94年から栽培をビオロジックに切り替えていて、この地では最初の取り組みだそうです

600リットルの大樽で発酵&熟成させています。
レ・ピエ・ロティって「焼けた足」って事ですが、畑のある丘の名前だそうです。
日当たりが良さそうです

11ヶ月澱と一緒に熟成させていますので、結構黄色い、綺麗な黄金色です

元々酸が強いシュナンブランですが、このワインは酸味とコクのいいバランスを保っています。
冷やせば爽快に、温度を挙げれば厚みが増すでしょう

流石、「百面相」のシュナンブラン。
使い勝手が良さそうです

トゥーレーヌと同じ様に美味しいです

価格もお手頃、野口君3人で余裕です。
今の季節にもおすすめです〜