2023年09月24日
裸の触れ合い
やっと涼しくなってきました
長かったー、今年の猛暑。
寒くなるのはもっとゆっくりでいいので。
しばらく秋を楽しませてくれ〜
フランスでは収穫に続いて醸造が行われています。
ブルゴーニュのニコラ・ロシニョールさんが、面白い画像をSNSに載せていたので拝借して紹介します ↓
なまあし
ブドウを破砕してるようです。
男性のパンツには、j'peux pas j'ai pigeage と書いてあります。
??
「できません、ピジャージュします?」ってこと?
意味が良く分かりませんー
ピジャージュと言うのは日本語で「櫂入れ」などと訳され、赤ワインの醸造では重要な工程です。
発酵中の赤ワインでは、漬け込んでいる果皮が液体上面に浮いてきて蓋をしてしまいます。
そうすると下の果汁に空気が行きわたらず、発酵が上手く進まないので、蓋を崩してやる必要があります。
これがピジャージュです。
上面の皮の蓋(果帽と呼びます)を上から板のついた棒で押さえて、果汁に混ぜる事で空気が行きわたり、果皮からの抽出も進みます。
同じ効果を得る手法で、果汁をタンク下からホースで引き抜いて上から掛ける、ルモンタージュという方法もあります。
ルモンタージュ ↓
Valerie GuerinさんSNSより
ニコラさんのは、多分、破砕してる所でしょうが、人力って…
まぁ、シャレでしょうね(これだけ)
パンツまで作って
これの後にもっと過激な写真(脱いじゃってます、後ろ姿ですけど)がありますが、流石にそれは載せませんー
その昔は、ミサのワインは乙女が裸足で踏んだブドウで作らなければならない、とか決まりがあったとか、なかったとか
をとめ、ってなんでしたっけ?
現在では、破砕は機械で行うのが普通です。
シャンパーニュでもそうですが、縦型の木枠の大きな桶に入れて上から油圧やネジ締め式の蓋で押さえる。
(↑ シャンパーニュではこれが一番搾り、キュヴェと呼ばれます)
掘り起こしてもう一度押さえる。
(↑ これが2番搾り、ですが呼び名はプルミエタイユです)
Paul Bara SNSより
もっと進化している円筒形のプヌマティックを使うドメーヌも多いです ↓
リュシアン・クロシェ 2018年6月訪問時
真ん中に空気圧で膨らむチューブがあり、それで周りのブドウを壁面に押し付けて圧搾します。
これだと、掘り起こす必要がなく、絞りムラが出来にくいので効率が良いのです
最初の縦型バスケットプレスは、見てると口に入れたくない様な色の果汁が流れてますが、
発酵するし?大丈夫らしい
醸造の方法云々よりも、あの写真を見せたかっただけなんです