2023年12月15日
日向灘に臨むブドウ
今日は雨の名古屋です
ですが、気温がそんなに低くない。
先程、突然ですが宮崎県の都農ワインさんが店頭に来てくれました
アポなしでびっくりしましたが、お訪ねいただけるなんて嬉しい事です
社長の赤尾様、営業部長の福嶋様のお二人。
赤尾社長(代理店HPより)
都農ワインは、宮崎県児湯郡都農町(こゆぐん つのちょう)にあります。
ここ ↓
都農ワインさんの名前はもちろん知ってましたが、場所については全く無知です。
こゆぐん、って初めて聞きました。
海が見える丘の上にワイナリーがあるんだそうです
代理店HPより
HPより
すっごく素敵
都農ワインの始まりは非常にドラマチック
HPから抜粋してみると…
昭和の始め、この地の永友百二(ながともひゃくじ)という若者が、果樹栽培に挑戦した事に起源があります
当時19歳だったそうで。
偉い人がいるもんだねー
ホント、昨日と同じ明日が来ると思ってる人が大半なのに(てんちょも然り)
雨が多い日向灘沿岸では果樹栽培は無理だと考えられていましたが、彼は雑木林を開墾して梨の栽培を始めます。
田んぼに木を植えるなんて馬鹿だと周りの批判を受けながらも、彼の梨は品評会で高い評価を受け、昭和28年に初めてブドウを植樹する事になりました
彼の巨峰もやはり高評価で、立派な稼ぎになる事からブドウ栽培が定着していったという経緯です。
その後、葡萄酒作りも行わるようになり、今に至る。
日本では古いブドウ農園ですね
ワイナリーの開園は1996年11月だそうです。
尾鈴(おすず)、日向(ひゅうが)と言った土地の名前を付けた交配品種も生み出しています
しかし、今でも多雨である事は変わらず(年間降水量4000ミリ以上になる事もあるそう)難しい条件で、昨年と一昨年は台風と長雨の影響で不作続きだったとか
洪水のニュース、九州や西日本に集中してましたもんね。
台風は非常に厄介です、一番大事な時期に来るし
一年に一度しか収穫できない果樹って本当にリスキーです
宮崎県の降水量の多さ、分かりますか?
フランスのブドウ産地の平均的な年間降水量は700ミリ、少なくて500ミリ、多くても1200ミリですから、4000ミリが非常に多いのが分かると思います
水が多いと味がボケる、実が割れる、病害が起きやすい…など色々大変です。
しかし、ワイナリーでは最近の猛暑に合わせてクローンを変えたシラーを植えるなど、挑戦はまだ途上です
土壌に合わせた独自の栽培方法など、とても興味深いです。
詳しくはHPで ↓
https://tsunowine.com/dokuji/
現在、都農ワインでは40種類ものワインを生産してるそうです
国内ワイナリーでは珍しく、スパークリングも何種類もありますね
でも40って、契約農家もあるとはいえ、ちょっと多すぎませんか…
試飲のワインもいただきました ↓
左から、
キャンベル・アーリー2023
キャンブルスコ・レッドNV(ダジャレ?? ヴェネト州府からクレーム来ませんように)
ビジューノワール プライベートリザーヴ2022
ミツクラの店頭にはこれがあります ↓
都農ワイン 牧内シラー プライベートリザーヴ2020
まだ飲んでおりませんで、香りも味も不明ですが、最近日本のシラーや、フランスのシラ―産地ではない場所のシラーのエレガントさが気に入ってるので買ってみた
牧内(まきうち)は都農町内の地名です。
ステンレスタンク発酵、フレンチオーク225Lで22カ月熟成、樽内でMLFあり。
「胡椒や山椒の香りもあって、プラムやチェリーの甘さもある」とな。
美味しそうですね
一葉さんは必要なので、それくらいちゃんとしてると言う期待を持って飲みたいです。
今は売切れてしまいましたが、牧内アンウッドのシャルドネは美味しかったです
健全なブドウであろう事がすぐに分かるいい辛口で、南国らしいフルーティさがちょうど良かったです
宮崎かー、暖かくなったらぜっひ行ってみたいです
…実はてんちょ、宮崎と佐賀には行ったことがありません。