2024年06月23日

約束のブドウの香り


一日しとしと雨の名古屋、今日は寒い

シャブリでは少し前の洪水から、ずーっと雨が続いてるそうで、晴れた日を数えるのに両手があれば十分らしい
あぁぁ、これから日差しが戻ってくれますように。

日本ではこれから秋にかけて、雨や暑さが「極端化」するというニュースを見ました
降れば災害(ビヨンド土砂降り)
体温より高い気温
…世界的にも異常だぁ



今日はこのワインを紹介します

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プロメス・デュ・シャトー・フラン・マイエ2015

派手なラベル
フランス、ボルドー右岸のポムロル産で、シャトー・フラン・マイエのセカンドワインです

ポムロルの中心、ペトリュスから東へ400メートル、ここにマイエという地区があり、そこに今日のシャトーがあります。
(地名なのでご近所は「なんたらマイエさん」ばっかりです)

家族絵経営の小さなシャトーで、1919年から現在で4代目です
所有畑は5.1ha
現当主はジェラール・アルパンさん、ラベル上部にGAの紋章があります。

…一応HPありますが、情報ほぼゼロ

メルロー80%、カベルネフラン20%
鉄分の多い土壌らしく、どっしり重厚なスタイルです

しかも、当たり年の2015年なので、一層凝縮したエキスがしっかり詰まってます。
香りも90年代のボルドーにあったような、濃くて青いアロマがあります。

これがいいな、と思いました

昔のメドック=カベルネが墨汁・インク系、駆り立ての芝生の香りだったように、
右岸サンテミリオン&ポムロルのメルローも海苔の佃煮、腐葉土の香りがしてました。
懐かしい…

今って、どの黒ブドウもまずフルーツですよね、ブラックチェリーやイチゴ、ブルーベリーとか。

それは悪い事ではないんですが、みーんなそうなってしまって実につまらん
気候変動のせいもあるので仕方ない面もありますが、酸味のあるライトボディの赤とか、そういうのも欲しい

その点、今日のワインは昔懐かしいような濃厚なメルローの香りが感じられます
もちろん、果実味も多いんですが、これも品種の勉強になるくらいちゃんとしてます。


余談ですが、
少し前に、トスカーナのカベルネフランを飲んで、
「ブラインドでは絶対にイタリアとは言えまい」
と思うほど、美味しいフランでした。

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きっと誰もがボルドー右岸って言うだろう香りと味わい
流石のフランケッティさん、シュヴァルブランが好きだって物凄く分かった
その時と同じくらい、香りでは今日のワインは特筆すべきものがある。



今日のワインはお手頃価格ですが、ポムロルらしい重厚さが魅力です
これで6000円台ならお買い得かと思います。

右岸大好きなてんちょのおすすめです
ポムロルで一番好きなのは実はビュー・シャトー・セルタン、次がトロタノワ、全然違うスタイルですが

是非お試しください〜












posted by cave MITSUKURA at 15:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする