2024年07月25日
ワイン6本備忘録
雷ゴロゴロ鳴ってます(15時現在)
ブルゴーニュではヴェレゾン(ブドウの色づき)が始まっています
サヴィニー・レ・ボーヌ Vincent GuillemontさんSNSより
シャンパーニュと同様に、今年は雨がちで簡単な年ではありませんが、順調に成長してるブドウはそれなりに多くて安堵してます
ドメーヌの多くが9月10日前後の収穫を見込んで、今、収穫人を募集しているところです。
唐突ですが…
デュジャックの2021村名白が2本まだありますけど、どなたか買いませんか? ↓
https://cavemitsukura.com/?s=%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF&post_type=product
今日は備忘録です、良かったらお付き合いください
(店頭で購入できるワインは、掲載6本の内2番と5番のみです、ご了承ください)
全てフランスワインです。
左から、
1.クリュッグ グランキュヴェNV 170エディション
現行は171が既に発売されていますので、ひとつ前のキュヴェです。
2014年のブドウを中心に作られています
ピノノワール51%、シャルドネ38%、ピノムニエ11%
195のワインをブレンドしており、その内で最も古いワインは1998、新しいワインは2014です。
デゴルジュマンは2021年。
入荷してから3年は寝かせてあるので、落ち着いた味わいになってると思います。
発売されたばかりの物は硬くて飲みづらいので、5年くらい経ってからの方が美味しいと思います
2.アンリ・ブルジョワ ル・プティブルジョワ ピノノワール・ロゼ2021
ロワールの辛口ロゼ、IGPヴァレ・ド・ロワール。
サンセールの代表的生産者のアンリ・ブルジョワ、カンシーやメネトーサロンなどサンセール以外にも多くのワインを生産しています
アンジュー・ソミュール地区とは違って、この地区では赤とロゼがピノノワールです。
安価なワインですが、香り良く美味しいのです
3.ダミアン・ロロー サヴィニエール2015
これもロワールのワインです、辛口の白。
シュナンブラン100%
ダミアン・ロローは若手の作り手として大変注目されていますが、日本では輸入が無くなりました
残念
ニコラ・ジョリーが紹介してくれたビストロで初めて飲んだ思い出があります。
15年で良い熟成になっているはず、深みのある味わいです
4.ジャン・ノエル・ガニャール シャサーニュ・モンラッシェ1erレ・カイユレ2019
ブルゴーニュの白、もちろんシャルドネ100%
19年はまだ早いかなと思いますが、ま、ちょっと飲んでみようかと
カイユレは1級のど真ん中にある畑で、しっかりした骨格のあるパワフルワインです。
ガニャールは現在、ジャン・ノエルの娘さんのカロリーヌさんが醸造家になってます。
現行ワインは非常に値上がりしているのに既に完売してるほどの人気です
5.ルイ・ジャド ジュヴレイ・シャンベルタン1erクロ・サンジャック2017
ルイ・ジャドがクレール・ダユから購入した畑で、生産者は5軒しかありません。
ピノノワール100%
17年ならもう飲んでもいいでしょう
ホタテ貝の1級、下手なグランクリュよりも上かもしれません
店頭には昔の値段であと3本あります
6.マシャール・ド・グラモン ヴォーヌ・ロマネ1erレ・ゴーディショ2008
ゴーディショを持っている事でかなり箔が付いているマシャール・ド・グラモン
この1級の生産者は3軒? 滅多に見かけません。
そんな貴重なワインですが、マシャール・ド・グラモンは良心的な価格でありがたいドメーヌです。
(と言ってもゴーディショは少ないので全く買えませんが)
所在地はニュイサンジョルジュで1963年創業。
ピノノワール100%
ゴーディショは現在、3か所に分かれた飛び地になっています ↓
緑の線で囲った部分です(フリーハンドですんません)
極小の区画が3つあるって大変珍しい事ですが、このゴーディショはそうなった非常に興味深い歴史を持っている畑です。
それは、この畑が現在DRCの単独所有であるラ・ターシュに隣接してることに大きく関わっています
1930年代の初めまで、DRCがゴーディショ(のほとんど)を所有し、特級ラ・ターシュはリジェ・ベレールが所有していました。
当時のラ・ターシュはロマネコンティよりも小さな区画で、ゴーディショのワインはずっと「ラ・ターシュ」「ロマネ ラターシュ」などと表記されて販売されていたりと、今日ほどの厳格さはありませんでした。
隣の有名畑にあやかるって感じでしょうか
その後、リジェ・ベレールはラ・ターシュの畑をDRCに売却します。
こうしてますます両者の区別がなくなったところで、DRCはこの二つの畑を併合してラ・ターシュとしたいという要望を政府に認めてもらい、現在の広いラ・ターシュが出来上がったという訳です。
ゴーディショをラ・ターシュに組み入れちゃったんですね
今だったら絶対に認めてもらえないでしょう
この間のやり取りには裁判あり、経済危機あり、と大変ドラマチックですけど詳しく書くと長いので省略。
簡単に書きすぎて分かりにくいでしょうか…
こうして現在のゴーディショはその当時DRCの所有じゃなかった部分のみ、となり、3か所に分断された状態で残った、という訳です
滅多に見ない1級で、しかも08年、どーなってるんでしょう??
08年は雨が多くて、2000年以降では3本指に入る困難なヴィンテージです。
だからなおさら、期待したいところですが…
以上です〜