朝でも寒くないですね、11月なのに。
昨日はルイジャドディナー会でした。
ご参加の皆様ありがとうございました✨
ワインとお料理、どちらも充実していて非常に良い時間になりました。
半個室で眺めの良い場所でした。
日本リカーさんとTIADホテルの皆さんにも感謝です。
いいグラスをたくさん使わせてもらえました
エリーさんは今回、日本には3日の滞在だそうで、連日タイトなスケジュールが組まれていて、少しお疲れかなぁと思いましたが、ディナーの最中にはワインの説明をしっかりしてもらいました
昨日は高松→岡山→名古屋だったそうです
お料理の写真なくてすみません、わたくし、いつも写真撮らないんです
どれも美味しかったです。
フォアグラの火入れ、オマールに合わせた貴腐ワインソース、北海道の鳩、デザートについてた知多ウイスキー
などなど。
ワインにも向き合いつつ、マリアージュを考えるのは、真剣にやるとちょっと疲れますが楽しいです
ワインの一番人気は以外にもブーズロンでした
アリゴテ
シャブリのフルショームと並んで酸の綺麗な辛口ですが、とてもしっかり中身の詰まったワインでした
暑かったので余計に冷たい白が美味しく感じたかも。
エリーさんから聞いた裏話を少し
今、ジャドはシャブリにも醸造所を作って生産に力を入れているところです。
ワインの高騰で、買いブドウもこれまでの様には手に入れづらくなっているそうで、自社畑の取得に意欲的に取り組んでいるそうです。
そんな折、今年のアンリオの買収からのブシャールとウィリアム・フェーブルの分離があり、ジャドとしては是非フェーブルの畑を手に入れたいと名乗りを上げたそうですが…
結果は皆様もご存知の通り、ボルドーのバロン・ド・ロートシルト(ラフィット)が取得することになりました
その時の提示額が、なんとジャドの想定の10倍
(3億のつもりが向こうが30億出してきた、って感じでしょうか、もう一桁上か)
あーあ、ブルゴーニュもどんどん大手企業が買い取って、畑やワインがマネーゲームの駒になってきてますね
それから、やはりシャトー・デジャックを持つジャドとしては、ガメイの販路を拡大したいと考えています
14世紀にフィリップ豪胆公がガメイ禁止令を出して以来、ガメイはコートドールから姿を消してしまったように思われていますが、実際には19世紀後半のフィロキセラが決定打になっており、その間の500年には何度か禁止令があったものの、ガメイがそこまで下に見られていた訳ではないんです
特に北部のクリュボジョレーに至っては確固とした名声が最近まであったのです
1940年のパリのレストランのワインリストでは、ムーラン・ナ・ヴァンとジュヴレイ・シャンベルタンが同じ値段で売られていて、それをエリーさんが見せてくれました。
モメサンがその昔、ムーラン・ナ・ヴァンの畑の競売に出かけたものの落札できなくて、しょうがないからそのお金でついでに買ったのがクロドタールだというのは有名な話です
戦後の不況でガメイの南部の生産者が早く飲める(早くお金になる)ように、マセラシオン・カルボニックを始めたことも現在の「不当な」評価の一因です
そして、ヌーボーが売れて、余計に熟成&高級ワインのイメージが薄れてしまったのは非常に残念です。
ヌーボーとクリュボジョレーは全くの別物です
一緒にしないように。
特に、シャトー・デジャックでは全てのワインをコートドールと同じように醸して作っています。
マセラシオン・カルボニックは一切やっていませんので、お間違いのないようにお見知りおきください。
2009年のムーラン・ナ・ヴァンはいい香りでした
ピノノワールと区別付きませんよ、本当に。
いい時間を過ごせました。
またこういう機会を作れたらと思います。