2025年は本日より営業開始です
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
明後日からお仕事の方が多いでしょうか
街も車は少ないようです。
皆様、新年最初のワインは何でしたか??
福袋は1月11日(土)12時から販売いたします
去年と同じ税込み6000円
クレジットカード、電子マネーでのお支払いもOKです。
当たりワイン等、詳しくは6日の月曜に再掲します
やっぱりブルゴーニュの赤白は厳しいですねぇ…
シャンパーニュがたやすい訳ではありませんが…
さて、福袋とは無関係ですが、新年最初はこのワインを紹介します
セグラ・ヴューダス ブリュット・レゼルバ2021
ボトルに記載の通り、スペインのカヴァです
ここは老舗で、ずいぶん昔から日本へも輸入がありますので、古いワイン愛好家の方なら御馴染みかもしれません。
ラベルがかっこよくなって、とても印象が良くなりました
見た目は重要。
では、カヴァについて基本的な事をおさらいしましょう。
スペイン語でスパークリングワインの事をエスプモーソと言います。
カヴァはその内、製法や品種などを守ったものに与えられる名称ですが、スペイン産のスパークリングワインはほとんどがカヴァと言っても良いくらい、カヴァだらけです
しかも、ヨーロッパワイン法ではワインの名称が基本的に産地に対して与えられるのに対して、カヴァは製法に与えられると言う特異な側面を持っています
産地の9割がバルセロナ周辺のカタルーニャ地方なのですが、リオハを流れるエブロ川の流域やカセレスのあるエストレマドゥーラ等、他地域でも少量、生産があります。
現在ではサブゾーンの認定があったり、細分化されて品質管理も厳しくなってはいますが、やはり瓶熟9か月を守れば認定されてしまうので、残念ながら市場には品質的にイマイチなカヴァも多いのが現実です
そうした玉石混淆な状態を嫌って、2019年に有志6人が集まり高品質のエスプモーソを作り、新しくコルピナットと謡って生産販売を始めてました
彼らはカヴァを脱退、新しいコルピナットという名称でカヴァとは一線を画したスパークリングワインを生産しています。
しかし、日本でもちらほら見かけますが、やや高いせいか、そこまで浸透してはいないかもしれません…
コルピナットを名乗らないまでも、高品質のカヴァを作る会社はいくつもあります
今日のセグラ・ヴューダス然り、ロジャー・グラート、カヴァを敢えて名乗らないラベントス・イ・ブラン(カヴァの始祖です)等。
では、セグラ・ヴューダスのお話。
ここは老舗のワイナリーで、カヴァの中心地でもある、カタルーニャ地方のサン・サドルニ・ダノイアにあります。
ここ ↓
ここのセグラ・ヴューダスの建物は10世紀にまで遡ることが出来る貴重な建造物です
重要文化財だわ。
元は修道院が所有していたそうで、レコンキスタの時代には要塞にもなったらしい。
外壁には当時の戦闘での縦断の跡が残っています ↓
HPより
平安時代からあるんですねー、流石の石造り。
その後、12世紀には農園となりブドウ栽培を始めています。
そして第二次世界大戦後に現在のセグラ・ヴューダスの所有になっています。
日本語のHPあります
カヴァはその起源がはっきりわかっている数少ないワインです
19世紀の終わりにシャンパーニュに修行に出かけたラベントス氏が帰国してカヴァを作り始めます、瓶内二次発酵のスパークリングワインは非常に評判が良く、色んな生産者が増えていきました。
そしてそれから100年後の1972年にカヴァとしての名称を確立して現在に至ります。
セグラ・ヴューダスの最初のカヴァは1969年産です。
この時のブリュット・レゼルバ・エレダードは今でも蔵のフラッグシップとして生産されています ↓
HPより
かっこいいボトル、瓶熟24か月以上の本格派です。
今日のボトルは蔵のスタンダードと同じデザインですが、エレダードに倣ったボトルで素敵です
一番ベーシックなカヴァはNVですが、
今日のは「レゼルバ」で「ヴィンテージカヴァ」です
レゼルバは瓶熟が18か月以上の物でないと名乗れません。
ヴィンテージは良年のみの限定生産で、瓶熟30か月以上に耐えうるブドウのみを使用するという厳しい基準を設けています。
マカベオ、パレリャーダの2種のスペイン品種で作られています
軽めの圧搾でブドウのエキスだけを慎重に取り出し、12ものベースワインを醸造した後で瓶熟に入ります。
ドサージュに使用するのは同じく醸造・樽熟した白ワインで、糖分を一切加えていないこだわりの辛口に仕上がっています
この手間暇かけた貴重なワインですが、今だけ非常にお買い得な価格になっています
この値段を見て、躊躇する人はいないでしょう
って、こんなにちゃんとしたカヴァをあんまり安売りしたくない、かも
本当に、安物と一緒にされそうなのが嫌。
ブドウ品種がスペインなので、シャンパーニュとは全く違う香りですが、繊細さや余韻の長さは納得の高品質です
カヴァの良さが分かります。
シャンパーニュは確かに素晴らしい飲み物ですが、全ての産地がシャルドネやピノノワールにならなくてもいいはずです。
てんちょ、そこにしかない固有の品種が好きです
そういう物を大事にしてほしいですね。
そういう点ではこのカヴァは称賛されるべき、良いワインに違いありません
ぜっひお試しください〜
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