明日で1月も終わり、流石にここ2週間くらいが寒さの底辺といったところでしょうか

最高気温が1桁だとやっぱり寒いです

イギリスの大手スパークリングワインメーカーのバルフォアのオーナーが破産したというニュースをDecanterで読んでびっくりです


ユニオンジャックのラベルが印象的 株式会社ソムリエ様より拝借
不動産(投資)会社も経営するバルフォワ・リン氏ですが、不正取引を指摘され多額の賠償金を支払うように勧告されていましたが、これが払いきれず破産に至ったそうで…
彼は元リバティデパートのオーナーで、既に70代ですので現役は引退しています。
一族は資産家ですので、ワイナリーにすぐに影響するかは不明です。
バルフォアはどうなるんだろう??
名声もあるブランドなので、手放すとしてもどこか引き継ぐのでしょうけど

では、今日のワインを紹介します


デ・アンドレス・シスターズ オバヤ テンプラニーリョ・ガルナッチャ2023

ボタニカルアートが美しいラベルですね

オールドイングリッシュローズかな
今日のワインはブドウ品種からもお察しいただける通り、スペインの赤ワインです

作り手はシスターズの名前通り、二人の姉妹が経営してるブランドです。
ルースとアナの姉妹さんです ↓

HPより
会社はスペイン北西部のレオンにあります ↓

この会社は、スペイン各地のワインを販売してるワイン商らしい。
市街地のど真ん中にありますし。
詳細が日本語ではイマイチ分かりませんが、HP見てみますと、
アリカンテ
カヴァ
グレドス
リベラ・デル・デュエロ
等の記載がありますので、提携先のワインを販売してるのかな、と。
そして、今日のワインは産地呼称の規制に囚われない目的で作られたワインです

産地呼称という呼び名がそもそも大げさ?、堅苦しいイメージかもしれません

ただ、この考えは非常に重要で、ワインの品質保証の根源でもあります

ですから、概念はとても理にかなっているんですが、産地が細かくなれば覚えるのも大変になります。
そして、知らない人には何も分からない、という意地悪な制度でもあります

だから、20年くらい前に、
アントル・ド・メール
って書いてあるワインよりも
チリ マイポ シャルドネ
って書いてるワインの方が、分かりやすくてよく売れた訳です

だって、アントルドメールがどこの国かもわからない人って多いし、知らなくても当然です。
ましてや使われてるブドウが分かる訳がない

その点、「チリのシャルドネ」って分かるだけでも安心して買えるという側面は、ワイン選びにおいては大きかったはず。
そうした観点から今日のワインは、産地の記載がないテーブルワインとなっています

実際には樹齢の高い畑のブドウを使っていますので、産地を名乗れない訳じゃなさそうですが。
価格もお手頃で非常にまろやかなワインです

果実味が豊富で、古典的なスペインワインと比較するとかなり甘さがある方です(もちろん辛口です)
テンプラニーリョの香りはあんまり感じませんが、若くてもバランスも良いワインです

食卓にも、ワイン単独でも、どちらでも楽しめる、欠点のない造りをしています。
お値打ちでまろやか旨味多し、文句なしの美味しさです

デイリーワインに是非、オススメします〜
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