2025年04月29日

南半球ではこれから冬ですね


今日はよく晴れて日差しも強いですが、寒風のせいで肌寒い名古屋です
場所によっては日傘が差せない程の強風でした。

まだまだ連休中、あと1週間もお休みの方も多い?




先週の記事ですが、チリでは最終のカルムネールの収穫の様子がSNSに載っていました ↓

IMG_4343.JPG
Lapostolle Wines SNSより

サンタクルーズのクロ・アパルタの区画で、ラポストールでは最も重要な畑です。
これから慎重に選果されて上級クラスのキュヴェ・アレクサンドルになるブドウです ↓

YLPCJ20_1.jpg

かっこいいラベルですよね
カルムネールにシラーが一部ブレンドされています。
(チリの法律では主要品種が75%以上入っていればその名前を表記できます)

ワインとしてはDOコルチャグアバレーです。
首都のサンチアゴから南へ少しの中心産地で、近年かなり畑が拡大している地区になります
マイポとかアコンカグアとか、分かりますか?


ラポストールはフランス人オーナーで、オレンジキュラソーのグランマルニエを生産する一族です。
1994年創業で、最初から輸出市場向けのワイン生産を目的にチリに進出、成功しています
トップのクロ・アパルタは非常に凝縮したフルボディの赤ワインで、世界のトップワインと肩を並べる品質です
(ですが、てんちょにはやや濃すぎて…)


写真では葉が赤く(黄色く)なっているのがよく分かります
これ、カルムネールの認識では重要なことなんです。

以前、エラスリスのセミナーで出ました、カルムネールがメルローじゃないと気付くきっかけになった話を覚えている方はいますか?

チリではずーっと、メルローだと思われていたカルムネールですが、収穫時期になると、なぜか葉が赤くなる区画とならない区画があって、この違いは何だろう?と思った栽培者がクローンなどを調べて、初めてメルローじゃない別の品種だと分かったのです

メルローの葉は緑のまま
カルムネールの葉は赤くなる

この違いをずーっと土壌のせいだと考えていた栽培者はそれは驚いたでしょうね

それをきっかけに新しくチリの「固有品種」になったカルムネール、エラスリスのカイにはこの赤い葉が描かれています ↓

カイ.jpg
メープルじゃありません

お値打ちとは言えませんが、これも素晴らしいワインです。
非常に洗練されています
フィネスがある。

お値打ちなワインでもハズレがなくて人気があるチリワインですが、安価路線から脱却したい大手メーカーは、
より限定的な区画
突出したヴィンテージの宣伝

と、差別化を図っています

また、中央部からより特異な環境へ、南北に進出する作り手も増えています


現在、店頭には中央部のワインしかありませんので、北の砂漠地帯(アタカマ)や南部のDOサウスのワインも置いておこうかな、と思いました
イタタ、ビオビオって面白い名前です。









posted by cave MITSUKURA at 14:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする