もう連休も終わりですね

明日からはまた黄砂が飛んでくるようです…

シャンパーニュとシャブリ周辺では雹が降ったようです

嵐の襲来で、一部では4センチ大の雹もあったとか。

pierre legras SNSより
白いの全部雹です。
幸い、今の所は大きな被害はないようですが。
シャブリでは27度もあった気温が一気に11度まで下がって寒いらしい

温暖化などの気候変動で、極端な気象になってるのは日本も同じですね

災害ありませんように。
今日は、先日たまたま続けて飲んだサンテミリオンが美味しかったので紹介します


シャトー・オー・シマール2014

シマール
オー・シマール
フォンベル
ムーラン・サンジョルジュ
ラ・クロット
と聞いて、共通することが何かわかりますか?

そうでーす、これ全部シャトー・オーゾンヌのヴォーティエさんが所有するシャトーなのです

シュヴァルブランと並んでサンテミリオンのトップワインであるシャトー・オーゾンヌ、もう今は格付けには参加していませんが、誰もが認める優良シャトーです

お値段もすっかり上がってしまって、もう6桁は当たり前になりました。
ひえー
昔々は3万円台で買えたりしてたんですけどね…
現オーナーのヴォーティエさん、代々二つの家族が所有していたオーゾンヌを90年代半ばに買い取り単独所有となりました。
長年円満に見えた両家でしたが、一時は裁判沙汰になるかも、と言われており、訴えを取り下げたんだったかな、お金で解決したようです

てんちょ、2001年の9月にアラン・ヴォーティエさんに畑で会ったことがあります

にこやかに近づいてきてくれて、個人的に話はしませんでしたがとてもいい印象です。
収穫直前のブドウが綺麗でした。
オーゾンヌはサンテミリオンの町から近いので歩いて行けます

町が丘の上にあるので、坂が多いです。
教会広場にはシャトー・パヴィが経営するホテル&レストランがまだありますね〜
この広場、とても眺めがよくて、また行きたいですね

修道院後を含む一帯が世界遺産になっています

サンテミリオンはサンチアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途中にあり、かつて、ここの修道院では巡礼ならば一晩の宿と食事が与えられ、豊作の年には水筒にワインを詰める許可が出たそうです

ドイツやオランダなど北ヨーロッパからの巡礼が多く、みんなヤコブの象徴であるホタテ貝のマークを付けています。
これは現在でも同じ。
現在、グループのシャトーは6つあり、娘さんやお孫さんも参画しています。

HPより
綺麗な写真、右の集落がサンテミリオンノ町です。
各シャトーの場所も正確に反映されていますね。
因みに、
シャトー・シマール
シャトー・オー・シマール
と二つのシャトーがあり、別のワインです

隣同士なんですが、シマールが40haの中規模シャトーであるのに対して、オー・シマールは10haほどの小さなシャトーです。
2008年からヴォーティエ家の所有になっています。
でもおそらく醸造設備は共有のようですね。
今日のワインは、メルロー70%、カベルネフラン30%の典型的なブレンドです

密植で南南西に向いた畑からは良質のブドウが取れ、熟成の可能性を十分持っています

アラン・ヴォーティエさんは、オーゾンヌを自分だけのものにした後で、ミッシェル・ローラン氏をコンサルタントに迎えています。
ミッシェル・ローラン氏のワインには当時も賛否がありましたが、当時の渋くて黒いワインから、果実味の豊かなまろやかなワインへをスタイルを変更しました。
(それでもかなりフルボディでしたけど)
今では果実味豊か、って当然なことになってますけど、30年くらい前はまだこんなに暑くなくて、ブドウが完熟するって一番の懸念事項で、非常に重要なことだったんです

そういう意味では温暖化の恩恵は大きい。
2014年のオー・シマール、すでにいい飲み頃になってます

熟成のブケがあり、香りが変化してとても心地よい

繊細かつ複雑、ワインだけで飲んでも難しくなくて美味しいですよ。
てんちょ、個人的に右岸が好きなので、こういうワインに出会えると非常にうれしいです

ちょうど15年のシマールを飲んだ後だったのですが、どっちも好きです。
11年の熟成でいい具合にこなれております。
香りの変化が楽しめる、いいワインです

津田さん一人と後少しなので、お手軽とは言えないかもしれませんが価値は高い

若いワインしか飲んだことない方には是非飲んでもらいたい。
オーゾンヌとはやはり違いますが、サンテミリオンのコートのワイン、って感じです。
やや骨太(だった)、まろやかどっしりがこなれてきてます。
お試しください〜