全然ブログ書いてなかったです、すみません

意外と月初にやる事が多くて。
月曜からはいよいよ名古屋も梅雨入りの様ですね

夏の暑さはもう少し後からでいいんですけど〜
フランスを中心に、ヨーロッパではブドウは開花を経て順調に生育しています

今のことろは大丈夫、このまま是非とも豊作になってほしい


今日は久しぶりにワインの紹介をします

店頭に新しく来た、夏向けのさわやか微発泡ワインです。

ソアリェイロ ペットナット アルバリーニョNV

まぁた、アルバリーニョだ

と思ったあなた
そうなんです、またアルバリーニョなのよ

今日のワインはポルトガル産です。
ただ、ミーニョ川を挟んでリアスバイシャス(スペイン)のすぐ南のメルガソなんです。
先月行った場所のすぐ近く。
メルガソは、同じくポルトガル北部のモンサンと合わせて、ヴィーニョヴェルデのサブリージョンノ一つ、モンサン・メルガソとして区分される地域です。

メルガソのほうが上流にあります
もう少し広域表示した方が分かるでしょうか? ↓

リアスバイシャスと同じく、アルバリーニョやトレジャドゥーラを栽培する地域です

ただ、今日のワインはヴィーニョヴェルデではありません。
IGミーニョとなっています。
ところで、皆様、ペットナットって聞いた事ありますか?
今日のワインに限らず、ペットナットという種類のワインはここ10年ほどでよく見るようになりました

ペットナット =Pet Natとは、ナチュラルワインの一種で微発泡のスパークリングワインを指します。
フランス語のPétillant Naturel =ペティアン・ナチュールを略した言葉で、自然派の生産者が造る微発泡ワインの事です

今だと、どこの国の物でもそう呼んでいますね。
フランスだと、ロワール地方に多いでしょうか。
ロワールは伝統的にクレマンの生産もありますが、ペティアンのほうを日常飲んでいます

微発泡とはいえ、ちゃんとした泡立ちがあって、スパークリングワインと同じです

ということで、今日のワインはナチュールです。
かわいいラベルです、青空に浮かぶ白い雲が清涼感を運んできます

やはり、清澄していないのでやや濁ってます

メルガソは海からは60キロほど離れた内陸にあります。
周りは山に囲まれ、日照や降水の条件に恵まれた豊かな自然が広がる場所で、ブドウ栽培も近年増えています

山の異なる標高に畑が存在し、品種や栽培にも多様性が見られます。
生産者のソアリェイロは、この地で初めてアルバリーニョを植えたパイオニアです

1974年の事です。
ワイナリーとしてのスタートは1982年、初めてソアリェイロというブランド名でワインを発売しています。
所有畑の最良の区画の名前をとってワイナリー名にしたそうです


今ではアルバリーニョの第一人者として地元でも評価の高い作り手です

成功しています。
最新の大きな醸造設備も備えています(ここにもある、卵型のコンクリート発酵槽、ここは黒色だ)

眺めの良い場所にあります

畑は有機栽培の認証を取っています
アルバリーニョはペルゴラ(棚づくり)です。
アルバリーニョというブドウは収量が少なく、病害に弱いので育てやすい品種とは言えません

ですが、その香りの高貴さや酸のフレッシュさは、他の品種にはない魅力として多くの消費者に支持されています

今日のワインはスパークリングワイン用に酸が高いブドウを選んで作られています

タンクで一次発酵を行っている最中にボトリングして、残りの発酵を瓶内で終わらせます。
所謂、メトード・ルーラル、アンセストラル方式っていうやり方です

シャンパーニュやクレマンと違って、デゴルジュマンをしていない(したがってドサージュもなし)ので、濁りが残るというわけです。
デブルバージュもほぼしてなさそう…
てんちょ、濁ったワインの良さがちーっとも分かりませんし、良いアロマがないナチュールワインが苦手です


ですが、このアルバリーニョ、こういうのもあるんだよという事で、1回経験してみよかな、と買ってみました。
アルコール度数は12%
強過ぎないので、ランチにも大丈夫です

ソアリェイロは他にもアルバリーニョを作っています。
清澄ありのスパークリングワインもありまして、そちらは切れのある辛口です

同一路線上にあるとは言え、やっぱりナチュール感が大きいこちらのペットナット。
イカやタコなど魚介にはよい相性ですが、生ではなく火を通して、オリーヴオイルを沢山使った方がよいでしょう

塩をしっかり効かせてくださいね。
味付けはシンプルでOK
アヒージョには最高の相性かも

ナチュールの風味が気になる方はよく冷やしてください(てんちょ、そうです)

どんなワインも飲んでみなきゃわからない
お試しください〜
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