2025年06月14日

ピンクの頭


今日と明日は雨模様の名古屋
梅雨なのに、来週は35度にもなるそうで…


昨日は久しぶりに縦飲み会を開催しました

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ミッシェル・ラファルジュ ヴォルネイ1erレ・ミタン2011〜2018

やっぱり、じっくり飲むとドメーヌのスタイルが理解できるのが嬉しいです
1本ずつ飲むよりは確実に経験値が上がると思います

ピュアな果実味とややソリッドな作り(シャープというほどではありませんが)、ヴォルネイらしい綺麗なピノノワールでした
2011年は枯れ気味でしたが、時間をかけてみると良い方に香りが変化していました。
合わせる食事にちょっと気を付けた方がいいかも。

このワインも高くなってますねぇ
それでも最新ヴィンテージは完売してました

もう縦飲みアイテムはほとんど残っていないのが残念ですが、これからは平行飲みでも修業は続けたいと思います




では、今日はこのワインを紹介します

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ラ・グラヴェット・ド・セルタン2019

個人的に大好きな蔵です
ピンクのキャップシールも好き

今日のワインは、フランス、ボルドー右岸、ポムロルの赤ワインです
ポムロルは隣のサンテミリオンと並んで銘醸ワインが多い地区として有名です。
筆頭はペトリュス、そしてル・パン、ラフルール等、高額ワインも沢山あります。

グラヴェットは、ヴュー・シャトー・セルタンのセカンドワインです

ヴュー・シャトー・セルタンは、ポムロルの中心でペトリュスの隣にあります。
所有者は1924年からはル・パンと同じ、ティエンポン家です。
メルロー主体のフルボディではありますが、ペトリュスとは違ったスタイルの蔵です

現当主は、アレクサンドル・ティエンポン氏 ↓

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HPより

…畑やセラーの載せられる写真がなくて残念


ポムロルでは珍しく、シャトーの前にひと塊になった14haの畑を所有しています。
(他のシャトーではほとんどが、あちこちに分かれた区画を複数所有しているのです)

その区画も土壌に違いがあって、粘土質の場所にはメルロー(70%)、砂利混じりの粘土質にはカベルネフラン(25%)、砂利質の土壌にはカベルネソーヴィニョン(5%)と特性に応じて植樹されています
平均樹齢は50年以上の古木です。
全てオーガニックで管理されています。

今日のセカンドは主に若木のブドウを使って作られています

深い粘土質のメルローが主体ですが、ボディはそこまで重くありません。
これはファーストも同じ。

「シャトーのあるべきスタイル」に合わせるような醸造はせず、出来たブドウ=ヴィンテージの特徴として、そのままをワインにしています。
ですから、ヴィンテージによって印象が結構違うのがこのシャトー特徴といってもいいかもしれません。
2005年や2009年を気に入った人は、2002年や2013年を飲むと「あれ?」と思うほど、違うワインに感じそうです

しかし、こちらのワインのシルキーさ、緻密だけど重すぎない、ちゃんと食事のお供になるワイン、というのが、てんちょは大変気に入っています

2019年は結構黒い外観でどっしり飲み応えがありますが、洗練されたワインです。

早めの萌芽に始まり、夏の生育は順調で水不足が心配された後半では小雨に恵まれブドウの完熟がうまく進みました
果実味、酸、タンニンのバランスがちょうど良く、収穫は9月27日から1か月ほどかけて行われました。
最近のヴィンテージでは遅め、かなり待った収穫です。

ブドウそれぞれの特徴が補完的に良いバランスを取っています。
この高貴さ=フィネスが感じられるのは流石というべきか

当たり年だけに手軽とは言えないお値段ですが、今後は品薄になっていくこと必至ですので、
今のうちに買っておいてほしい1本です〜





posted by cave MITSUKURA at 15:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする