すんませーん
全然ブログ書いていませんでした
色々ござって
今日から名古屋も雨が続くようですね
お盆休み9連休、なんていう方もいますよね。いーなー
カーヴミツクラは毎日営業しています
少し気温が落ち着いて、ワインがたくさん売れるといいのになぁ…
食品をはじめとした色々な物の値上がりで、日本全体で消費が停滞してるような印象を受けます
誰も彼もが「(目的以外の)お金を使わないように」「余計な支出はなくす」ことに、一層尽力してるような…
もうブルゴーニュのグランクリュを買ってくれるような人は滅多にいません
名だたる作り手はみーんな6桁(つまり10万以上)ですし、20万円や30万円も多い
しかも若くてまだまだ飲んじゃダメですし。
という事で、今日は個人的な復習も兼ねて、在庫の高額ワインの背景を説明できたらと思います
昨年11月に参加しましたセミナーの内容を踏襲します。
当時ブログも書きましたけど、もう1回 ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20241126-1.html
ロベール・グロフィエ シャンボル・ミュジニー1erレザムルーズ2022
ラ・グラース・デ・ザルジル
ラ・デリカテス・デ・サブレ
1級なのに、特級ミュジニーも凌駕すると言われるレザムルーズ
全体で5.4haしかないこの畑の最大所有者がロベール・グロフィエです
所有面積は1.07ha、5分の1弱の所有です。
グロフィエは、ブルゴーニュ好きにはその名を非常によく知られるドメーヌですが、所有畑は全部で8ha、家族4人と社員2人で管理できる範囲の畑しか持たないという完璧主義者です。
大手っぽく見えるかもしれませんが、本当の家族絵経営です。
作っているのは赤ワインのみ、8つのAOCだけを生産しています。
ブドウ栽培の歴史は2世紀ほどあるという事ですが、世界恐慌の後でロベール氏の父がレザムルーズ、オードワ、ボンヌマールといった区画を購入したことで現在につながる歴史が始まりました
他のドメーヌと同様に、最初はブドウをネゴシアンに売っていましたが、73年から自家で瓶詰めすることを始めました。
これはロベールの息子のセルジュ氏の夫人、ジョルゼットさんの進言だったそうです。
資産家の実家を持つ嫁の存在は大きかったでしょうね
現在は、その息子ニコラさん夫妻の代になっています
ニコラさん、とても真摯でピュアな方です。
これまでの伝統を継承しつつ、もっと良いワインを作らなくてはいけないという強い使命感があります。
最初の頃は、長期熟成可能で真面目なワインを作ろうとしていた(本人談)が、今はいつ飲んでも美味しいワインでなければならないと思う、そうです。
輝きがあり、フレッシュで中身が詰まっているけれど過度な抽出ではないワイン
がいいと。
温暖化の影響もあり、2020年から醸造を少し変えたそうです
従来の醸造だとしっかりした強すぎるピノノワールになってしまうので、ピジャージュをやめて発酵途中には一切触らないようにしてるそうです。
そして、発酵をベストの状態で止めることの重要性を一段と感じる、と言ってました。
「技術は後から来るもの」だと。
やはり最も重要なのはブドウです。
さて、話をレザムルーズに戻しまして。
この最大所有者のグロフィエは、2022年からレザムルーズを上部と下部の二つに分けて生産するようになりました
ニコラさん曰く、10年くらい前から構想はあったそうで、明らかに異なる二つの土壌である上に、ちょうど所有面積もそれぞれの土壌に半分づつ属しているので分けるにはちょうど良かったそうです
上手いこと行くもんですね。
ですが、このレザムルーズ、畑は目視ではそんな単純ではありません。
実際に行っても、車道から見てるだけではよく分からないんです
どうしても背後の特級ミュジニー(ドメーヌの表示もあったり)、すぐそこに見えるシャトー・ド・クロ・ドヴージョに目が行っちゃうし
ここは開けているので眺めがいいんです。
しかも北側には1級オー・ドワの区画がくっついてるので、本当に知るには畑に入る必要があります。
でも、絶対畑には入ってはいけません
一般人は区画の中に立ち入る事、農道をレンタカーで走ること、は決してやってはいけません。
大勢が畑に入ったりしたら1年に1度しかない貴重な収穫に重大な問題をもたらしかねませんので
地図を見て想像することにしましょう
ブルゴーニュワイン委員会より
緑の色付けした区画がレザムルーズ(下手ですんません)
えんじ色の区画は特級ミュジニーです
これを上から見ると ↓
グーグルマップ
眺めはいいが、よく分かりませんね
しかし、下からだと少しは分かりやすい ↓
矢印の辺り、丸いくぼみ(後述します)があるの分かりますか
二つの区画はこうです ↓
ラ・グラース・デ・ザルジル
(粘土の恵み、気品)
こちらは真ん中から下部に広がる黒い粘土の区画です
赤土が表面に出て黒く見えます。
池の上にあり、傾斜がきつく、丸いくぼみのようになっている土地です。
北風が上部を吹き抜けていくだけで降りてこないので冷えないし、池のおかげで土中にはいつも水分があるという場所です。
この場所のブドウ樹は東西を向いています。
ラ・デリカテス・デ・サブレ
(砂の繊細さ)
こちらは上部の区画で、砂質の土壌で色が薄いのが特徴です。
表面には白い石が散らばっています。
いつも北風が良く吹いてブドウを乾かしてくれますが、痩せてすっきりしたワインになります。
こちらはブドウ樹の列が南北に向いています。
と、このように全く異なる区画です。
写真で分かるように途中には一部石灰岩が露出した場所があり、崖のようになっていて、滑らかに繋がっている訳ではないことも重要です。
実際、下部のグラースと上部のブレでは50メートルの標高差があります
ニコラさんは、この二つのキュヴェを生産するに当たり、
同日に収穫
樽や全房の割合等醸造の条件
を全て同じにして、
テロワールの差が表現できるか、挑戦したとのことです
ラベルでは土壌の特質に合わせて「レザムルーズ」の文字のフォントも変えています
分かります?
粘土質はゴシックで、砂質は飾り文字風
さて、お味はいかに??
どちらも税込みで20万円以上します
(これでも上代価格よりはかなりお値打ちなんですが
もちろん、
特級 ボンヌマール2022
特級 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ2022
もあります
4つ買って100万円でおつり来る、くらい、かなぁ・・・・
前のヴィンテージがあるのでそっちをおすすめいたします
熟成を待つって難しいなぁ
味を思い描くだけ、ってもっと悲しいなぁ
名古屋のワインショップカーヴミツクラの店長のブログです



