2026年02月19日

南半球の冷涼シャルドネ


昨日の記事は削除しました、今日はブログを書く時間が取れそうです

ところで、てんちょ、このブログをAIに書いてもらう気は全くありません

販促・宣伝だけならその方が手っ取り早くて簡単で、効果もあるかもしれませんが。
自分の知識整理の為にも自分で書くことにします



今日はこのワインです
隠れた(?)名品です。

先日の試飲会で美味しさを再認識しまして、買ってみました

Filius-Chardonnay_NV_single-bottle.png

ヴァス・フェリックス フィリウス シャルドネ2024

西オーストラリアの白ワインです
シャルドネ100%、辛口

皆様、オーストラリアワインは飲みますか?

実はてんちょ、あんまり飲むことがありません、嫌いなどではなく、店頭にあんまりないので機会が少なくて…
そして産地にもさほど詳しくないのです

そもそも、オーストラリアの州って、皆様お判りでしょうか?
こうなっています ↓

オーストラリア.png
カンタス航空より拝借

主要都市も記載があって分かりやすい

オーストラリアの主要ワイン産地は、
南オーストラリア州(州都アデレード)
ニューサウスウェールズ州(州都シドニー、首都キャンベラ特別区もここにあります)
ヴィクトリア州(州都メルボルン)
の3つ、国の南東部に固まっています。

気候のせいもあって、クイーンズランドノーザンテリトリーにはワイナリーはほとんどありません。

オーストラリア南東部は気候が温暖で、ブドウ栽培には適しているのですが、温暖化の影響が非常に顕著で、夏場の気温が50度(摂氏)にもなる地域が増えてきています。
ヨーロッパと同じく、ブドウが完熟するのはいいのですが、アルコール度数が上がりすぎて疲れるワインが多くなっているのです

もうこうなると新樽を使うなど、もってのほか、これ以上味を濃くしてどうする、という事で、樽なし、酸が豊かな軽やかワインに人気が移っています
標高が高い畑を開拓したり、酸が多く繊細な品種に変えたり、ヨーロッパと同じ変化が起きています。

そうした中で注目されるのは西オーストラリア州です

西オーストラリア州はワイン生産ではオーストラリア全体の3%ほどに過ぎない産地です。
ですが、ここはインド洋から吹く風もあって、そこまで高温にならず、酸を保った上品なワインが産出可能です

州都パーススワン川の河口にある大都市ですが、その上流にあるスワンバレーがこの州で最古のワイン産地です。
(現在はスワンディストリクトという名前のDI指定になっています)

西オーストラリア州ではもう一つ特筆すべきなのが、パースから南に車で1時間ほどのマーガレットリバーです。
ここが最も注目されている産地です

ここを有名にしたのはルーウィンエステートです
ムートンみたいなラベル上部に絵が描かれたアーティストラベルが有名です。
パースの高級レストランでは、どこもルーウィン推しでした
(ですが、やはりアーティストラベルのボトルはそこそこお高い)
ソムリエさんは、ヴァス・フェリックスもとてもほめていましたね

という事で、今日のヴァス・フェリックスはこのマーガレットリバーで最古のワイナリーです

最初の植樹は1967年
創業者のドクター・トーマス・ブレンダン・カリティ氏は、
誰もやったことがなく、やろうともしないが、この地で最も優れたワインを作ろうと一番最初に取り組む同機は金もうけじゃない
と言っています。
マーガレットリバーでなら高品質のワインが作れるはず、という確信を持って挑戦した彼の成功は今では明らかです

Tom-Cullity-Jack-Mann.jpg
HPより カリティ&マン氏

その後、1972年には最初の本格的なワインを発売し、この年がオーストラリアワインの歴史に新しいページを加えることになりました
まだ50年と少しの歴史ですが、畑は拡大する一方で持続可能な農業への取り組みが早くから行われています。

ヴァス・フェリックス.jpg
SNSより

レストランも経営しています、やっぱり頑張って行けばよかったかなぁ…
まぁ、次回があれば。



ヴァス・フェリックスのワインは国際的にも知名度が上がり、著名なコンクールでは何度も上位の賞を受賞しています。
赤も白もスパークリングも生産しています。

今日のシャルドネ・フィリウスは蔵でも最もお手軽なエントリーラインの白ワインです
(ソーヴィニヨンブラン&セミヨンの白もあり、こちらも美味です)

自然酵母による発酵で、極力人の手を排した作りです。
軽めの味ですが、発酵や熟成には一部樽を用いて、バトナージュも少し行っています。
あくまで過剰に濃くしないようにバランスを考えて行われています。

既に蔵では2025年が発売されていますが、店頭にあるのは2024です。

とてもジュージーな辛口で、グレープフルーツのようなさやかな酸味とミカンのような甘さを持っています(もちろん辛口)
色んな食事のお供になり、早く飲むすっきりスタイルですが、南半球らしい果実味があります

夏のお昼に飲んだら、あっという間になくなるでしょう

2024年は春が早く、成長や収穫も早く進んだ年だったようです。
暑くなりすぎず、雨も少なかったので順調な生育で成功した年になりました
(因みにフランスでは大不作で、21年よりも収穫減です)

ヴァス・フェリックス1.jpg
SNSより 2026年1月の収穫風景

南半球のお悩みである、収穫時の鳥の被害も少なかったようです
ネット掛けて、大変なんですよね…

とにかく、このヴァス・フェリックスはワイン通ならば必ず飲んでおくべき1本です。
赤も素晴らしいですが、てんちょは白推し

3000円ちょっとなので是非飲んでみて〜











posted by cave MITSUKURA at 13:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする