2026年04月22日

シャンソン・ランチ会に行ってきました


黄砂のせいか、顔がヒリヒリします…
そんな訳ある??

今が丁度いい時期とは言え、花粉や黄砂で完璧快適とは言い難い

先月から来月まで、日本は生産者の来日ラッシュです
ワインの宣伝以外にも、多分、皆さん日本に来たいというのもあるのでしょう
もてなすインポーターさんも大変だぁ


名古屋には来てくれない生産者が多いのですが、今日は初来日の方が名古屋に来てくれました

来日はフランス、ブルゴーニュからドメーヌ・シャンソンの醸造責任者、リュシー・オージェさんです

シャンソン.png
HPより、以下同

リュシーさんは2020年にシャンソンに入社、今は醸造家でもあり、セラーの統括責任者でもあります。
若いのにすごい。
小さなお子さんをご主人に預けての来日です。

とても気さくで優しい方でした

ランチ会に参加させていただきました。

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シャンソン2.png

↑ これが一番好きでした

シャンソン ボーヌ1erクロ・デ・ムーシュ2023

クロデムーシュはボーヌの1級で2番目に面積の広い区画で、その内シャンソンは2番手の所有者です。
(一番はドルーアン)
赤も作っていますが、白のファンの方が多いでしょうか

新樽20%です、いいコクがあって口中で甘さを感じます
後3年待ちたいところ。



シャンソンは1750年創業です(シャンソン家がドメーヌを買い取ったのはその後になります)
ブルゴーニュでも最古のメゾンの一つで歴史の長さではおそらく3番手以内であろうと。
23年にシャロネーズで43haもの畑を購入して、所有畑が一気に倍になっています。
流石のお金持ち〜


シャンソンは、ボーヌの市街地にバスティオンと呼ばれる中世の城砦を元にしたセラーを構えています。

1.png

ボーヌのリングの中にセラーを持つ生産者では、
シャンソン
ドルーアン
ブシャール

が代表です

航空写真にするとバスティオンがよくわかります ↓

2.png

シャンソンのバスティオンは地上のみですが、壁が8メートル以上もあって内部の温度が均一に保たれているため、熟成庫には最適です。

シャンソン1.png

内部は4層構造になっていて、夜になると出そう…なくらいの荘厳な雰囲気です。
てんちょ、霊感ゼロですが

ただ、やはり街中ではスペースも限られていますので、選果や破砕、圧搾、デブルバージュまではサヴィニーの設備で行っています。
その後、ボーヌに移された果汁は樽醗酵、樽熟成が行われます。

樽醗酵は温度管理がイノックスタンクに比べると難しいですが、16度以下に保ってゆっくりと醗酵を行います
最近は特に年間の気温が高くブドウが酸を失いやすいので、フィネスを最大限引き出すべく、慎重な醸造が必要になっています。

こってりしすぎると寿命も縮みますし、洗練度も下がりがちなのです
MLFも一部で止める事が増えたそうで、温暖化の影響は大きいですね。

春も早くから気温が上がるので、その分夜の冷えで霜害に合う確率が増します
今年も早くもダメージ大の区画がそこそこあるようで(シャンパーニュも同じく)、3年連続減収で、値段が心配…

どこぞの大統領の「ちょっとした気晴らし」のせいで何もかも先行き不安で、それが物価を一層押し上げていますし、輸送費や保険も付随して輸入ワインの状況は厳しくなる一方です



試飲は5種 ↓

IMG_5462.jpeg

23年の白は、
21年の古典的な酸味や繊細さ
22年の暑さを反映したニュークラシックなスタイル
の段階を考えるともう一段、階段を上がったようなイメージで、より前向き、より濃い目、強いワインになっています

これは好きな人が多そうですが、てんちょは個人的な好みでは21の方がいいなと思います
ブルゴーニュらしさは21年の方があるのでは

23年は収量も多く、良質なブドウが沢山取れたいいヴィンテージだそうです
収穫開始は9月6日、やや早め(23年はもっと早い生産者が多いです)

24、25年と低収量が続くので23年でストックを考えた方がいいかもしれませんね
23年は早くから飲めますし。


少し心配に思ったことが。
それに関連して、この日はプロフェッショナルでも若い参加者が多かったですが、もうブルゴーニュの20年、30年熟成のワインを経験することが難しく、現行品を当たり前のように消費せざるを得ないのは仕方ないとは言え、ブルゴーニュの魅力の半分も体験していないと言わざるを得ません
残念。
飲み頃の遥か手間のワインを「ミネラルがある」という理由だけで称賛するような試飲は、本質が全く分かっていない。
熟成のポテンシャルがある、なら、まだいいんですけど

一般のお客様の方がよほど熟成のピークを気にかけているかも

余談ですが、先日ご来店のお客様と、
「このところ、ブルゴーニュの白ワインで本当に熟成したいい状態の物はまずない。カスタードやバターみたいな香りで、甘くないけれど余韻がずーっと続くコクがある、あの後味、そういうワインに出会いたい」
という話になったのですが、
人気があるブルゴーニュは世界中で引っ張りだこで何年も熟成させているワインを持つ生産者も減っていますし、我々販売者でもかなり希少だと思います
偉そうなことを言ってる自分も実行が難しい。

在庫を寝かせるだけの財力が欲しい…


赤の試飲はは3種22年でした。

赤は全房醗酵ですが、収穫後に冷却トンネルを通して房の中まで冷えるような工夫をしています。
珍しい〜

温度が上がるとバクテリアなど有害な微生物の活動も盛んになりますので、夏の気温が高い近年では早朝の収穫などブドウの温度を上げない工夫必要です

白と同様に濃すぎないワインにするべく、ピジャージュをやめてるモンタージュを行うようになったそうです。
22年も暑くて一部で水不足が懸念された年です。
シャンソンでは適度な酸を持ったピノノワールが多く、暑さの心配はなさそうです。

ジューシーでありながら、香りが複雑で少し古典的な要素があって、いい印象です
5年待てたら変わるでしょう。

ワインはどれも非常にいい状態でした
現行ヴィンテージですが今飲んでも何の違和感もなく楽しめちゃいます。

問題はやはりお値段ですね…
掲出のクロ・デ・ムーシュで24200円税込です
うーん


こんなにいいワインをたくさん飲ませていただく機会をもらえて大変ありがたく思います。

販売を頑張らないとね














posted by cave MITSUKURA at 15:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする