今日は曇りで気温が低め、暑くなくて嬉しい
新入荷ワインもあるのでポルトガル旅行記は一旦今日で区切りにして、後日また補足を書きます。
3軒目の訪問は、ミーニョ地方のモンサオンにあるアンセルモ・メンデスです
ホテルから車で1時間30分のナビ、2時間前に出発しました
ほぼ約束の時間に到着。
ポルトガルの高速道路はカーブが多くて走るのに疲れますねぇ…
先がどうなってるか(ナビは見てますが)、心配でもありますので。
元々飛ばしませんけど。
目的地はポルトガルの北端です
ヴィーニョヴェルデのサブリージョンでも一番北の、モンサオン・メルガソです。
因みに、資料にはモンサンとよく書いてありますが、モンサオンが正しい。
monsan=aの上にニョロっとした記号「チルダ」が付きますこれでモンサオンという発音になります。
ヴィーニョヴェルデはポルト以北のミーニョ地方全域をカバーする名称で、かなり広い範囲に及びます。
サントリーHPより拝借
サブリージョンが9つもあります
正直、多すぎますね
↑ この件、訪問時にやはり話題になりました
ミーニョ川を越えるとスペインです。
川の北側は、ちょうど去年行った所、リアス・バイシャスのサブリージョン、コンダード・デ・テアです
アンセルモ・メンデスさんはこの地域で一番の生産者と目され、周りからも尊敬されています
ミスター・アルバリーニョと言われるほどの人物です。
アルバリーニョの醸造に初めて樽醗酵を採用した人物でもあります。
彼はこの地域の出身で、7人兄弟という大家族です。
リスボンで醸造を学び、地元に戻って家業を発展させ成功しています
「北部のここは、南の人からすると小さな産地かもしれないが、ここの美しい景観と伝統を大事にしたい」との考えです
実はアンセルモさんは、1軒目に行ったアデガマインの創業時にはアドバイザー的にコラボレーションしていました
アデガマインが軌道に乗ったこともあり、メンデスさんも多忙なので、コラボは3年前に解消したそうですが、白ワインづくりの助言はきっと大きな助けになった事と思います
他にもポルトの生産者とのコラボワインの生産もあり、ポルトガルワインの発展に尽力しています
コロナで自粛が始まる直前の2020年3月に来日してのセミナーが決まっていましたが、やむなく中止になった事が悔やまれます
その後リベンジなし
残念…
今回、訪問したのはモンサオンにできた新しいワイナリー兼ホテル&レストランです
元はもう少し北東のメルガソに大きなワイナリーがあり、今も稼働していますが、ワインツーリズムにも注力したいとの事で2016年にこちらを新設されています
敷地には樹齢1000年とも言われる大きなオリーブの木が何本も立っています。
昔の気候だったらとてもオリーブを収穫することなど考えられなかったけれど、今ならオリーブオイルも作れるかも、とのこと
ここでもやはり温暖化で収穫時期が早まってるそうで、世界中で同じですね。
案内してくれたのはアンセルモさんの次男のティエゴさん、お父さんにもご挨拶できました
彼は6年前から家業に参加しています。
HPより
こちらの醸造設備ではアルバリーニョを中心に「研究所」的なワイン作りをしています。
8つの所有畑のブドウをそれぞれ醸造したり、色んなサイズで樽熟成を試したり、セラーはミュージアムとも言える場所になっています
ロウレイロの20年熟成など、おもしろい取り組みが沢山ありました
外にある昔の穀物倉庫では、マデラスタイルのワインを実験生産しているらしく、倉庫をエストゥーファ的に使ってるそうです。
デンジャラスなワイン、だって言ってました
飲んでいませんが。
現在自社畑は15ha、他に借りている畑もあります。
この地域はリアスバイシャスと同じ気候で、大西洋の影響を受けて涼しく、高い酸が特長の白ブドウに向いています。
土着の繊細な黒ブドウもありました、alvarelhão(アルバレイリャン?発音が難しい)というブドウで、繊細な赤ワインになります。
「ポルトガルのピノノワール」と呼んでいました
美味しかったです。
後の試飲の時に、「ネレッロ・マスカレーゼに似てる」と言われ、なるほど、そうかもと思いました
買ってきましたよ
他にもね
…でも、このぶどう、調べても出てきませんね。
モンペリエのブドウ帳に載ってないとは、よほどの希少品種なのでしょう
8つの畑には様々な土壌構成がありますが、花崗岩と黒い粘土質が混ざっていて、粘土質は水分を保ち温度を低くするのに役立っています。
ワイナリーに使われている花崗岩はこの辺りでとれたものだそうです
裏に広がる美しい景色
伝統来な農業を復活させ、野菜や果樹も栽培しています。
ショップの横にある部屋でテイスティング
数年前に比べて生産しているワインの種類が各段に増えています。
ただ、どれも生産量がとても少ない(5000〜6000本程度)ので、あんまり出回らないらしいのが残念
世界中に輸出はしていますが、スカンジナビアで特に人気があるようです
日本の夏にも良さそうなワインが沢山ありました
17種類も試飲させてもらいました(運転あるので飲んでませんが)
素敵な盛り付けの美味しいおつまみが沢山
この後ランチって言われましたが、この時点で既に13:30(10時の約束)、スターターだけでもうお腹一杯で食べらませんので、辞退して帰ってきました
も、も、も、もったいない〜
ですが、また運転しないといけませんのでお腹いっぱいにしたくなかったです…
ほんと、日本人って食が細いですよね…
この日、ポルトガル人の若い方2名と一緒になりました。
お二人とも熱心で、やはりヴィーニョヴェルデが「ただ安いだけのワイン」と思われているのが残念と言ってました
日本でも同じですが、現地ポルトガル人ですらそうだと。
先にも書きましたが、ヴィーニョヴェルデは該当地域が広すぎて、北と南では全く違う品種を採用していますので、もはや同じ括りではおかしいのです
まずは、モンサオン・メルガソを独立したDOにしたい、とティエゴさんも話していました。
賛成です
メンデスさんのような作り手はまだ少数派ですが、いずれは畑に格付けができるような取り組みが必要だと考えているそうで、ゆくゆくはそうなるといいですね。
ただし、市場での知名度がもう少し上がって、大きなカテゴリーが十分に認識されてから、が良いと思います。
スペインの細かい、単一畑の格付け(カヴァでも)は消費者が置き去りになってる感が否めませんので
非常に有意義な訪問になりました
お世話になった皆様、ありがとうございます。
名古屋のワインショップカーヴミツクラの店長のブログです



