2023年11月30日

スワートランドへ行こう


北日本の雪が別世界に思えるような快晴の名古屋です
暖かい昼間。


昨日、南アのセミナーに行ってきました
生産者はマリヌー

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マリヌーワインSNSより

知ってますか?

マリヌーは2007年創業とまだ新しいワイナリーですが、南アフリカワインでは大変有名で高評価を得ている作り手です

蔵はご夫婦で運営してるんですが、昨日はご主人のクリフ・マリヌーさんが来日していました ↓

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HPより

真摯な姿勢、人柄100点の素敵な方。
「スワートランドへ是非来てください」って。
そんな簡単に行けません


クリフさんは南ア出身で、ステレンボッシュ大学で会計学を学んでいましたが、ワインにも興味を持つようになって醸造学も副専攻し、そっちが結局本業になりました
奥様はカリフォルニア出身でUCデーヴィス校で醸造学を学んでおり、お二人はフランスで出会ったそうです。

世界のワイナリーをめぐって働き、南アで自分たちのワイナリーを立ち上げたのは前述したとおり2007年です

そこからわずか数年で、南アのワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、史上初の5回受賞を成し遂げました。
世界的にも非常に評価されていて、ワインエンスージアスト、ワイン・アンド・スピリッツなどで数多く表彰されています

まー、わたくし、誰かの点数には以前から全く興味ありませんし、受賞の数をネタにワインを売ろうとは思っていませんが
ただ、それだけ認められている、というのは歴然とした事実です。

マリヌーのワイン、今の輸入元になる前のエージェントで何度か扱って飲んだことありますが、
エントリーレンジの一番お手頃価格の物でもとても美味しかった覚えがあります

マリヌーのワイナリーはスワートランドにあります

南アの産地、分かってる方は少ないでしょうか。

南アフリカ共和国のワイン産地は、ほぼケープタウン周辺にあります ↓

南ア.png
南アフリカワイン協会より

うーん、詳しすぎて見づらいですね、とてもいい地図ですが
URL貼っておきます、見たい方どうぞ ↓
https://wosajapan.com/wp-content/uploads/2021/09/Western-Cape-Winegrowing-Map.pdf

首都のプレトリアヨハネスブルグはもっと北東に位置してます。
この地図には載せられないくらい遠く。

ケープタウンから近い喜望峰、ここで大西洋とインド洋が分かれる訳ですが、スワートランドは大西洋側にあります
(地図のピンク色の広い地域です)

全体で地中海性気候の南アフリカ共和国ですが、喜望峰より東のインド洋側では雨が多めで湿度が高いのが特徴で、カベルネやメルローに向いた地域になっています。
反対に大西洋側は海から冷たい風が吹き付け、小雨であることから大変乾燥しており、シュナンブランやシラーに向いているそうです。
なので、マリヌーではこの二つの品種、シュナンブランシラーを中心に栽培しています

南アのワイン生産の歴史はとても長く、400年に亘ると言われています
15世紀終わりの大航海時代にはじまり、オランダ東インド会社の補給地となったケープタウン周辺でブドウが植樹され、1959年に初めてヨーロッパ品種でワインが作られたという記録が残っています

その後、17世紀の終わりにはフラン人の新教徒(ユグノー)が迫害を逃れて南アフリカに多数移住、これが契機になりブドウ栽培とワイン醸造が飛躍的に広がっていきました。
この時のフランス人は甘口のワインを作って輸出し、ヨーロッパではケープタウンの甘口ワインが大変な人気になったそうです
それと並び、ポートワインもたくさん作られるようになりましたが、このポートタイプのワインと甘口ワインを作る伝統は現在まで受け継がれています
(なので、南アには国際品種の中でもポルトガルのブドウが色々植えられています)

南アのワインは新世界=ニューワールドに分類されるのですが、チリやオーストラリア、アメリカと違って、こんなにも長い歴史があるって知ってました?
これが南アの強みでもあります

しかし、その後、戦争やフィロキセラ(害虫被害)によって産業は衰退、アパルトヘイトの禁輸もあって、長らくワイン作りはとても縮小してしまいます

そして、ようやくここ20〜30年前からの再生が始まるんですが、その時点で南アの大きな利点はブドウの樹齢が古い事でした

過去に植樹されて放棄されたブドウがあちこちに残っていて、これを受け継いだ新しい生産者は古木をとても大事にしています
こればかりは時間が必要な高樹齢のブドウ、南アではそれが最初からあったという恩恵がアドバンテージになってるのは間違いない。
現在でも南アでは古木の保護活動が盛んです。

マリヌーでも平均で35年以上のシュナンブランが沢山あります ↓

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マリヌーワインSNSより

マリヌーのブドウはゴブレで仕立てられています

これにはちゃんと理由があるそうで、
1、ゴブレだと樹勢が抑えられ、木を小さくできるので強い海風からブドウを守ることができる
2、葉がかさのように広がり、ブドウを強い日差しから守ってくれる
とのことです。

スワートランドは乾燥に加え、強い日差しがいつも照り付けているそうで、如何にブドウを焼けさせることなく、酸を温存したバランスよい状態に保つか、はとても重要なんだそうです

完熟するのはいいことですが、やはり熟しすぎるとジャムみたいな甘ったるいぼやーっとしたワインになってしまうそうで、フレッシュさを持ったフィネスのあるワインにするには工夫も必要です。
温暖化はここでも大変。


また、マリヌーでは乾燥対策として、カバークロップ(ブドウ樹の間に生やす雑草やほかの植物の事)にも工夫しています。
南アの植物、フィンボス(フェンボス)というのを近くの山からとってきて植えてるそうで、そうするとその木についている昆虫も一緒に移動してきてくれて害虫を食べてくれるので、害虫駆除の手間がかからず助かっているそうです

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同上、庭園みたい

しかも変わったことに、フィンボスではありませんが、ブドウ樹の間に生えてる雑草たち、ブドウが生育する時期になると抜かずにローラーで平らにならして、つぶしてしまうんだそうで。
土壌の乾燥を防ぎつつ、ブドウ優先にする方法なんだそうです。

起き上がってこないんだろうか?

昔、てんちょの祖母が「朝の4時に草取りしたのにもう夕方には新しいのが生えてる」って嘆いてました
雑草は舐めたらイカン。
きっと何回もローラーするんでしょうね。

土壌は主に3つ、花崗岩が崩れた砂質、鉄を含んだ赤い粘土質、岩が多く含まれる片岩のシスト。
(あとVTRでは、4つ目の土壌で石英=クウォーツもある、ってやってましたがセミナーでは言及なし)
この3つの畑でできるブドウをうまくブレンドして、マリヌーのワインは作られています。
高級品は土壌・品種単体の物もあります

で、試飲 ↓

マリヌー.jpg

一番下のクルーフストリートでもめちゃくちゃ美味しいです

これの白、シュナンブランの香りのボリュームはすごい
洋ナシやややバナナ、厚みのある味です。
2500円上代だって、最高ですね

赤はまだちょっと若いです。
ブレンドよりもシラー単体がいいですね
上のレンジは諭吉越えなんですが、土壌ごとのシラーの飲み比べは面白そうです。

フランスのローヌよりもシラーらしいかもしれない
香りがいいですね、とても複雑です、ロタンドンもちゃんとある。

最後の甘口、ストローワインも美味しかった
スワートランドでは貴腐はつかないそうで、普通に収穫したブドウを(遅摘みではない)陰干しして干しブドウにした物をゆっくり絞って甘い果汁を得る方法で作られています。


マリヌー人気もうなずけます
これを買うなら何かをやめなくちゃいけないのが悩むところだ。

いいセミナーでした、全てを書くとものすごく長くなるので端折ってますが。
急いで書いたのでちょっと変なことあったらすみません。

皆様も、マリヌー、飲んでみてください











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2023年11月27日

提督に乾杯


今年は本当に暖冬のようですね
未だブーツもダウンも必要性を感じません


わたくし、少し前に毎年念願の白トリュフをいただきました

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いーっぱい削ってもらいました

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美味しかった〜
今年は豊作のようですが、なんせ円安
取り扱わないお店も多いようです…

イタリアンにはあまり関心がないてんちょですが(すんません)、白トリュフだけは別

昔、名古屋の有名なイタリアンで、萎びてスカスカの白トリュフ出されて(サッと削れないくらいの低品質で)、しっかりお金取られた恨みは忘れてません
いくら高い食材だからって、そういう事やっちゃイカン
今でもあるそのお店、もちろん近づきませんよ。
この時期、思い出す。良くない思い出

それを凌駕して余りある美味しい白トリュフをその後、毎年食べてるからいいんだけど


…つまらない恨み言を書いてしまいました



最近ワインの紹介をしておりませんでしたので、今日はこれを紹介します

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エイベル シャルドネ2020

ワインはちゃんと店頭にありますが、横着してHPからお借りした写真を載せました。
ごめんなすって。

シンプルなラベル。
これはニュージーランドネルソンの白ワインです
シャルドネ100%、辛口。

ニュージーランドの白ワインと言えば、誰もがすぐに連想するであろうソーヴィニョンブランが圧倒的シェアを占めています
全生産量の70%以上がソーヴィニョンブランという、寡占状態

ワイン産業の勃興期にはドイツ系のミュラー・トゥルガウが最大品種だったんですが、2000年以降徐々にソーヴィニョンブランが増え、今では「それしかない」程になっています。
これはニュージーランドの最大産地であるマルボロでのソーヴィニョンブラン栽培が大成功して、輸出が堅調に成長した事が大きく貢献しています。
今でも輸出の8割がソーヴィニョンブランなんです

白品種では、次に大きく遅れてシャルドネ(生産量ではソーヴィニョンブランの10分の1程度)、ピノグリと続き、その次がリースリングです。
黒ブドウのピノノワールはシャルドネよりも多くて、冷涼系品種が成功してるニュージーランドと言えます

今日のワインが生まれるネルソンは、ニュージーランドの10余りの産地の中では6位と真ん中くらいですが、有名な産地です

ここ ↓

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メルシャン・ワインアカデミーサイトより

最大産地マルボロの西隣がネルソンです。

ワインのラベルに「タスマン」に記載がありますが、これはネルソンの中の地名です。
オージーのタスマニアじゃないですよ

日照に恵まれ、自然が豊かなこの地域には2つの国立公園と美しいビーチがあり、山も海もレジャーが楽しめる観光地でもあります
トレッキングやカヌーを目的にネルソンを訪れる人も多く、ニュージーランドらしいアクティヴィティが豊富です。

ワイン作りの歴史はまだ若く、1970年代に始まった蔵がパイオニアとされています。
後発ではありますが、近年温暖な気候を生かした高品質のワインが色々作られるようになっており、将来が楽しみな産地でもあります

今日のエイベル2015年創業ととても若い蔵です
マークさんとソフィーさんのマギル夫妻が、ネルソンのアッパー・モウテレという地区でワイン作りを始めました。

こんなお二人 ↓

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輸入元HPより

実は奥さんのソフィーさんの両親は、ニュージーランドワインを世界に広めたクラウディベイで働き、後にドックポイントの創業者となりました
この方の貢献無くして、今のニュージーランドワインはないと言っても過言でない。
そのくらい重要なキーパーソンなんです。
(ニュージーランドワインの歴史を語る上で、クラウディベイとドックポイントは外せない重要なワイナリーです)

夫のマークさんの父も同じくクラウディベイ、ドックポイントの栽培責任者として働いており、ドックポイントでは共同経営者となっています。
二人ともブドウ栽培とワイン作りを身近にして育ってきています
生活がそのままワインの英才教育になってた、って感じです



若いご夫妻は先日の輸入元の試飲会にも来日参加していました。
ブースもドックポイントの隣で、お互いに仲良さそうにしてたのはこういう訳なんですねー

笑顔の素敵なお二人、なんとブドウは「シャルドネしか作ってない」そうで。

え?そうなの?
って、ちょっとびっくりしました、てんちょ。
ソーヴィニョンブランじゃないんだーって
(ネルソンでもやはりソーヴィニョンブランが最大品種です)

お二人は、最初からモウテレの粘土質に合うシャルドネシードル作りを第一の目的と決めていました
100年以上リンゴ栽培をしていた土地で、リンゴの風味が生き生きと感じられるシードルが作りたかったそうです

…先日の試飲ではシードルはなかった、残念

シードルはなかったけど、お二人のシャルドネはとても美味しいのです

素直にリンゴや洋ナシの香りが感じられ、程よい酸味と果実味がいいバランスです。
樽発酵&樽熟成(熟成中にMLFもする)ですが、オーク製の大容量発酵槽なので樽感はほとんどなし。

フレッシュでフルーティ、南半球らしい果実味ですが、過剰でない厚みが爽快でもあります
香りよし、味よし。爽やかな辛口。
美味しいって、簡単に分かりますよ

手軽に飲める金額で最高のワインを、という二人の想いがしっかり反映されています
3000円台です〜


マコンのボングランを思わせる誠実なブドウ栽培、ブドウがいいからそのままで美味しい、納得の味です

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今年の収穫(3月)、SNSより

ニュージーランドって収穫前になると鳥よけの為にネットをかけますが、ヨーロッパでは見た事ないです。
お国柄ですね〜

ワイナリーでは、ヤギも飼ってて小ヤギがとってもかわいいです

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SNSより

いつか行ってみたい
来年は南半球に初訪問できたらいいなー

皆様もこれ飲んでニュージーランドを想像するってどうですか??








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2023年11月24日

木箱売ります


店頭でワインの木箱を販売していまーす

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1個500円、お一人3個まで
カードや電子マネーでもお支払いOKです。

取り置きしません
返品不可です

やっぱり要らない、って言うの困るんです
そういう時は自治体のルールに従ってゴミに出して下さい。

最近は木箱に入って来るワインはめっきり少なくなってますので、中々溜まりません








posted by cave MITSUKURA at 15:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月21日

メルシャンシラー修行


今日の名古屋は昼間の気温は高いみたいです
が、店内は寒いですー

ワインにはいい環境です=人<ワイン


日曜に訪問した、メルシャン椀子ワイナリーで買ったワインが無事に届きました
買うなら「ワイナリー限定」って思って。

このシールが目印 ↓

メルシャン ワイナリー限定.jpg



近日、お客様がプレミアムメンバーなので頒布されて来る限定品のシラーと合わせて、メルシャン・シラー勉強会をやります
ほぼお客様のワイン、しかも別の方から椀子のシャルドネ(これもワイナリー限定)を差し入れでいただきました

メルシャン シラー他.jpg

うーん、ワイナリー限定が多くて詳細がイマイチ分からなかったりする…


日本のシラー(特に椀子)は、フランスのシラーと多少異なり、スパイシーさの表現で使われる胡椒の香りが、白コショウなんだそうです
大抵、胡椒という場合は黒コショウを指します。
胡椒の香りって、やや清涼感がありますが、これはロタンドンという成分です。
黒コショウの方がはっきり感じます。

オーストラリアの生産者からの
「なぜ自分のワイン(シラーズ)はブラックペッパーっぽい香りがするんだろう?」
という疑問を受けて研究が進み、解明されました

それから、胡椒は黒も白も元は同じなんですが、加工の仕方で異なる製品になってます
(収穫の時期と皮を残すかどうか、等)
知ってました?

椀子ワイナリーの試飲時に、解説の方が、
「胡椒の香りに気が付くと、もうそれしか香らなくなる」とおっしゃってました

あるある〜
特にオフフレーバー(マイナスの香り)に気が付くと、それが気になって仕方なかったり

そういう時は、一回他の香りをかいで鼻をリセットしましょう
(香水の調合師さんがやってる方法だと、自分のにおいをかぐんだそうですが、日本人はそれには向かないでしょう)

さて、どんな香りと味わいでしょうか。
期待大です


ここから下は11月24日追記です ↓

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飲みました〜

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ロゼは1年違いですが、全く違うキャラクターでした。
辛口の21年、フルーティな22年

シラーは非常にエレガントです
すごくいい香りでした

ローヌのシラーとも、オージーのシラーズとも全く違う
スパイシーではない、フローラルです。
優しいアタック、バランスの取れたボディ、後味も非常に良い

流石のレベルです、世界に通用する日本のシラーです

熟成の可能性も十分ありそう、この方向性で頑張っていただきたいと思います







posted by cave MITSUKURA at 16:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月20日

長野ワイン&千曲川ワインバレー訪問 その2


前の続きです
内容は続いてないけど。
昨日行った、長野ワイナリーの事を書こうとして、ついでに長野ワイン産地についても解説しようとしたら、めっちゃ長くなってしまった


改めて


昨日は、四日市の議員さんが主催するワイン会のスピンオフで、ワイナリーバスツアーがあり、私は初見ながらお客様に誘われて参加させていただきました。
主催は三重県議会議員の稲垣昭義さん ↓

ヴィラデストワイナリー6.jpg

気さくで素敵な人柄、みんなの事を考えてる素晴らしい方です
こういう議員さんが名古屋にももっと増えるといいなぁ
新政みえの代表で、三重県議会6期目という方です

なので、昨日は名古屋から長野へ行くのに何故かまず南へ行くという不思議な出発で
そういう会に入れてもらってるんだから当たり前です。

バスの中ではワインクイズがあったりして、面白かったです

例えば、
問:フランスでユニブランと呼ばれる品種は、イタリアでは何と呼ばれる?
選択肢4つ
1.ピノブラン
2.トレッビアーノ
3.コルテーゼ
4.フリウラーノ

読者の皆様には楽勝でしょうか??

正解は2のトレッビアーノです。

かつてイタリアで最も生産されていた白品種ですが、今はグレーラ(プロセッコ)に抜かれています。
恐るべし、プロセッコ人気。
これのせいで、フランチャコルタもアルタランガもみーんなプロセッコだと思われる、という嘆かわしいイタリアの現状

因みに、
1はピノビアンコと書きたかったと思います(イタリアだし)、ピノノワール(ピノネロ)の変異種です。
イタリア北中部で広く栽培されています。

3のコルテーゼはピエモンテ州でガヴィという辛口白ワインになる品種です。
一時は栽培が激減したんですが、存続しています。

4のフリウラーノ、これは元はトカイ・フリウラーノと呼ばれていましたが、ハンガリー政府から自国のトカイ(甘口の有名ワイン)の権利侵害を主張されまして、トカイを外して単にフリウラーノと称するようになりました。
名前の通り、イタリア北東部のフリウリを中心に栽培されていて、繊細な白ワインになります。

いい問題です、作った人素晴らしい

…って、またもや脱線してしもた。
いつまで経ってもワイナリーの話にたどり着けない


最初に行ったのは東御市のヴィラデストガーデンファーム&ワイナリーです

ヴィラデストワイナリー2.jpg

てんちょ、初めてです。
眺めの素敵なレストラン、上田の街が一望出来て遠くには槍ヶ岳も見えました

ヴィラデストワイナリー.jpg
分かりますかねぇ

お天気最高
晴れ男の誰か、晴れ女の誰か、ありがとう(てんちょは日和見)

2003年から醸造を始めているこのワイナリー、オーナーでエッセイストの玉村豊男さんが移住してワイン作りを始めるってニュースは、当時かなり注目されたと思います
このヴィラデストワイナリーが東御市で最初のワイナリーだそうで、その成功もあって今は10以上もあるそうです。
パイオニアです。

11月の下旬なので収穫はすっかり終わっていて、熟成過程に入っていたワイン ↓

ヴィラデストワイナリー4.jpg

最初に試飲しました ↓

ヴィラデストワイナリー1.jpg

ミツクラの店頭にもありますが、これは最新ヴィンテージ ↑
小西社長が説明してくださいました。
個人的にはシャルドネが一番好きです。

ランチも美味しかった

ヴィラデストワイナリー5.jpg
メイン以下の写真なし(食事の写真を撮る習慣がないので、すんません)

お土産物も充実してて素敵なワイナリーでした
ここも写真ないけど。

ヴィラデストワイナリー3.jpg

てんちょは何故か、レンゲを二つ買いました
ちょうど欲しかったので。

そうそう、ランチで個人的に追加したワインの代金を払い忘れて出て来てしまって、慌てて走って戻ったという
食い逃げならぬ、飲み逃げになるとこだった
危なかった…



時間が押してましたので急ぎで移動して、椀子ワイナリーへ。
ヴィラデストから車で30分くらいでしょうか。
ここは昨年10月以来の2回目です。

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閉園間際で延長。
すごーく急ぎ足で説明をしてもらい、畑へGO
内容の濃い、とてもいい解説でした。

この地域は元々、広く養蚕用の桑の葉を栽培していたんですが、それが衰退して耕作放棄されていた場所をブドウ畑へと生まれ変わらせたんです。
ちょうど新しいブドウを植える土地を探していたメルシャンと地域の思惑が一致した幸運の結果です

360度畑に囲まれたワイナリー、世界で行くべきワイナリー38位もうなずけます

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遠くには雪をかぶった浅間山?が見えました ↓

マリコ1.jpg
見よ、これがiphone15の望遠だ

八ヶ岳だと思っていたら方角がおかしいよね… 誰かおせーて


こちらも収穫は終わってますので、見学者用に残してあるブドウですが。
これはシラー ↓

マリコワイナリー2.jpg
もう干しぶどうになりかけ。
畑は品種ごとに、日照と水はけを考えて畝の向きを工夫しています。

今は暑いので、摘葉する、しないなどで西日が当たり過ぎない工夫が必要ですが、一昔前ならば如何に西日が当たる斜面が大事か、って言われてたんですよね。
畑で一番大事なのは、水はけです。次に土壌、日当たり。

…温暖化で何もかも変わったなぁ

試飲は感動しました
全部、どれもとても美味しい。

マリコワイナリー.jpg
去年も美味しかったけど、今年の方がもっと美味しい

毎年進化してるなぁ
メルロー&フランなんて、下手なサンテミリオンより美味しいブレンドだわ
なので、買って来ました

他にも買いましたよ

帰りは出発時で既に真っ暗
四日市には10時過ぎに着で、しかも近鉄が事故で遅延してた〜

遅くはなりましたが、とてもいい経験でした
是非、皆様も行ってみてください〜













posted by cave MITSUKURA at 18:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

長野ワイン&千曲川ワインバレー訪問 その1


来週はもう12月です。
冬至まであとひと月ちょっとになりました
夕方早くから暗くなるのはなんだか寂しい気がします…
そういう季節なんですけど


昨日、お客様に誘われて長野ワイナリーツアーに行ってきました
とても良かったです

今、日本ワインがとても人気で全国で沢山のワイナリーが誕生しています
皆様、おそらく山梨のワインはご存知の物が多いと思いますが、昨日行った長野のワイン産地について、ちょっと勉強しませんか。

長野県は日本の都道府県で4番目に広い面積を持つ県で、南北に長いのが特徴です。
自治体は県内を10の地域に分けて紹介しています ↓

長野県 10地域.jpg
県庁HPより、これは地理としての前提

大体知ってますか?

…ワインじゃなくて、お蕎麦の産地で長野県の地域を認識してる方も多いかもしれません。
が、てんちょ、蕎麦音痴なんで蕎麦の産地と言われても全然良く分からない


ワインでは、長野の近年の発展は著しく、山梨に次いでブドウの生産も、ワインの生産も日本第2位となっています
これには長野県が2013年に独自に始めた、信州ワインバレー構想が成功してるからでしょう。

信州ワインバレー構想とは、県内の4つの地域をそれぞれ固有のワイン産地として名称をつけたもので、地域振興を目的に支援する取り組みです

長野 信州ワインバレー構想.png
長野ワインオフィシャルサイトより

先に掲げた長野の10地域にどこに当たるか分かりますか

4つの地区とは、

1.桔梗ヶ原ワインバレー
ここは塩尻メルローで有名な、メルシャンの桔梗ヶ原で良く知られているので名前を知ってる方が多いでしょう
塩尻市を中心とした地域で、名古屋からは最も行きやすい場所です

2.日本アルプスワインバレー
ここは岐阜県との県境に当たる県北西部で、上高地がある辺りと言えばなんとなくイメージ出来るでしょうか。
安曇野から大町を経て白馬に至る地域で、穂高岳や槍ヶ岳など登山でも有名です。
ブドウ栽培はもっと平地で行われてますけどね。
長野ブドウ栽培発祥の地があります。
(この安曇野の南端に塩尻があり、地域としては一体なのですが、塩尻はその独自の発展も加味して別産地として独立しています)

3.天竜川ワインバレー
静岡県に流れ、太平洋へと注ぐ天竜川の名前から分かる通り、県で最も南部にある地域です。
伊那谷(伊那盆地)と呼ばれる地区で、ブドウ以外の果樹の栽培が盛んでワイナリーはまだ少な目です。

4.千曲川ワインバレー
ここが今、長野県で最も栄えているワイン産地です。
千曲川(ちくまがわ)の左右に広がる産地で、県北部に位置しています。
年間を通して降水量が少なく、日照に恵まれているためブドウ栽培にとても向いています

(1から4の順番は便宜上勝手に付けただけで特に意味ないです)

因みに、超どーでもいい余談ですが。

信州ワインバレー構想のバレーはVALLEY=渓谷、山あいです。
スポーツのバレーは、VOLLEYです。
配車サービス等のバレーは、VALETを略してバレーと言ってます。

↑ こんな事を疑問に思う人はいないだろうか(いや、ここにおります)


昨日行ったのは、上記の千曲川ワインバレーの、ヴィラデストワイナリーメルシャン椀子ワイナリーです
これは「その2」に書きます。


千曲川ワインバレーについて、もう少し掘り下げてみたいと思います

正直、わたくし、20年くらい前なら、ちくま川って、ぜーんぜん聞いた事ありませんでした
どこ、それ? みたいな。
なんだったら漢字が読めなかったりして
山梨かと思ってたりして

このお店に来てようやく、「千曲川右岸シャルドネ」「千曲川左岸シャルドネ」等見る事があって、長野にそんな場所があるのね、程度の認識でした

この千曲川、長野県での呼び名です。
新潟県へ入ると信濃川(しなのがわ)になります
皆様、日本一長い川、信濃川なら知ってますよね。

千曲川は、河川名でいう所の信濃川全体の半分以上を占めていて、その流域は長野県の北半分をほぼ占めていることになります ↓

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国土交通省より

この主流の流域が千曲川ワインバレーですが、なんせ長い川で流域も広いので南北(下流・上流)に分けて覚えるのが良さそうです

実際に、下流の千曲川ワインバレー南東部は、特区の扱いになっています。

この特区は、9つの市から成っていますが、中心となるのは、下流から、
小諸(こもろ)市
東御(とうみ)市
上田(うえだ)市の3市で、
こんな位置関係です ↓

長野 千曲川ワインバレー.png
赤い印は、東御市にあるヴィラデストワイナリー
椀子ワイナリーは上田市で、川の南側(左岸)にあります。

上流の北部は、北信と呼ばれ、有名なワイナリーだと小布施ワイナリーがある右岸、サンクゼールがある左岸に分けて呼ばれます。
内部には特に産地分類や規定はありませんが。

と、こんな感じです。

長野県は2002年から原産地呼称の取り組みを始めていましたが、2021年に国税局からGI長野の認定を認められ、日本酒と共に長野県産を強化しています
(結局日本酒類の法整備って、税務署主導で品質向上よりも税金徴収が優先な気がして仕方ない)

長野ワイン産地、分かりました??

うーん、簡単に書いても結構な長さになってしまった
ワイナリーの訪問は次の「その2」に書きますね











posted by cave MITSUKURA at 16:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月18日

ルフレーヴ来ました


寒い〜
冬になって来ましたね。


てんちょ、ようやく昨日ヌーヴォーホイリゲを飲みました

青りんごの香りのホイリゲ、やっぱり美味しいです

ヌーヴォーはルイ・テットルロワを飲みましたが、香りこそ甘くフルーティなあの感じなんですが、味わいは結構しっかりしてて、軽やかではありますが、ちゃんとした赤ワインになってます

収穫からたった2ヶ月でこうなるとは、温暖化恐るべし。

飲んでいませんが、きっとルーデュモンは例年通り、黒くて強いんだろうと思います

店頭でまだ少し販売しております
お試しくだされ〜



今日、ドメーヌ・ルフレーヴの2021が少し入荷して来ました ↓

https://cavemitsukura.com/shop/?s=%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B4&post_type=product&per_row=4&shop_view=grid

写真がまだですが。
取る前にしまってしまったので、すんません

シュヴァリエ・モンラッシェが330000円ですよ
(ないけど)
ひえー

それでも全然希望本数に満たない、少量しかもらえませんでした

うちにはラフォンもラモネもコシュ・デュリも来ないからねぇ




posted by cave MITSUKURA at 14:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月16日

ヌーヴォー飲んだ?


今日は皆様、ご存知。
ボジョレー・ヌーボーの解禁日です

2023 ボジョレー・ヌーボー.jpg

↑ 今年の取り扱い銘柄
ルロワは店頭販売分は売切れました

実はてんちょ、まだどの新酒も飲んでいません


毎年、信頼のできる優良生産者ばかりなので、今年も美味しいであろう事、請け合います
昨年も悪くない出来でしたが、今年は水不足の懸念も病害もなく、よりいい出来になってるのは間違いないみたい


ラピエールのシャトー・カンボン ↓

シャトー・カンボン ヌーヴォー.jpg
いいブドウです

どれもマセラシオンカルボニックで作ってるので、フルーティなスタイルです。
イチゴやラスベリーの香りで、甘酸っぱい味わい


でもね、
ヌーヴォーとムーランナヴァンの様なクリュ・ボジョレーを一緒くたにしてはいけません
これはこれ。
あれはあれ。

特にシャトー・デ・ジャックティボー・リジェ・ベレールの様にちゃんと醸して作ってる(マセラシオン・カルボニックじゃない)ワインは別物です
「ヌーヴォーを飲んだからと言ってボジョレーを知ってるとは言えない」事を肝に銘じておいてくださいね
(って、そんな深刻な事じゃないですけど、真剣な助言ではあります)

製法も熟成の可能性も段違いなんです







posted by cave MITSUKURA at 15:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月15日

ジョージア&モルドヴァ


急に冬の気温になりました
ま、今までが暖かすぎたんですけど。


今日は珍しい業界試飲会に呼んでいただき、行ってみました
東欧ワイン試飲会
それも、3社のみ、ジョージア、ハンガリー、モルドヴァです

今日のジョージアワインは、元大関の栃ノ心さんが輸入しています
うわー、本物だ(ミーハー)

14.jpg

当たり前ですが、日本語お上手でした
にこやかで素敵な方です。

輸入会社はロイヤル・ジョージアというのですが、ワインは委託醸造?
ワイナリーについては特に言及なし。
契約してる、っていうお話でした

白ワインは全てオレンジ(アンバー)で、クヴェヴリ(アンフォラ=甕)で醸造、そのまま瓶詰まで熟成させてるそうです。
個人的には赤の方が好きです
やや甘口の高級品ですが、キンズマラウリが美味しかったです。

ジョージアのGI、まるで覚えていませんが
聞き慣れないカタカナばかりで、産地の名前なのか、ブドウの名前なのか、区別が付きません。

ラベルもかっこよくて、いいですね。

13.jpg
栃ノ心ブランド


モルドヴァも珍しいラインアップでした

12.jpg

↑ 何故か「宇宙シリーズ」 ラベルがまーまー前衛的やん。
なんでだろう。中身はいたって誠実でコスパよさげなワインばかりなんですけどね

醸造家の自由な発想を宇宙になぞらえてる、らしい。
でもね、これ、1ヴィンテージだけ作っておしまいなんですって

醸造家がこれ作ってやめちゃったらしい
あるなー、そうゆうこと。



小さな試飲会でしたが、良い経験になりました。
今日の「ジョージアの赤やモルドヴァのスパークリングワインとか紹介したいですね






posted by cave MITSUKURA at 20:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月11日

ホイリゲ販売してます


札幌ではですか
名古屋は今(正午)は日差しがあって、そこまで冷えた感じではない…かな


さて、皆様。
本日11月11日は色んな「〇〇の日」でしょうが、ワイン業界ではオーストリアの新酒ホイリゲの解禁日です

ホイリゲ2023.jpg

今年もツァーヘルからやってきました

ツァーヘル ホイリガー2023

日本向けのホイリゲを2005年から作っているツァーヘル。
赤のホイリゲも作っていますが、ミツクラでは白だけ扱ってます。

ツァーヘルは、ウィーン郊外でワイナリー兼居酒屋も経営しています。
新酒と同じく、この居酒屋もホイリゲと呼ばれる事は有名なので、知ってる方が多いと思います

ツァーヘルの居酒屋(地下が醸造所です)は黄色い建物で、かつてマリア・テレジアが建てた学校なんだそうです。
黄色はマリア・テレジア・イエローと呼ばれる定番の色なんです ↓

ホイリゲ.jpg
HPより

シェーンブルン宮殿と同じ色。

酒屋の店頭には、新酒が出来ると店頭に杉玉をつるすのは日本と同じ。
面白い偶然です

でもね、日本の杉玉って綺麗な真ん丸ですよね、ウィーンのは「玉」とは言えないかなぁ。
杉枝を束ねただけ、って感じなんです

そして、ホイリゲは素敵な雰囲気の居酒屋ですが、我々日本人にはどのおつまみもちょっと塩辛い


2023年は何もかもが上手くいったそうで、これまでで最高の出来になった、と聞いています
前も同じ事、ゆってたけど、更新されていくって事で

醸造家のアレックスもお元気そう ↓

ホイリゲ20231102_3002055.jpg
輸入元HPより

収穫したブドウ、とても綺麗です ↓

ホイリゲ20231102_3002056.jpg
同上

紫色のブドウは、ソーヴィニョン・グリなんだそうです。
もはやグリじゃなくて立派な黒ブドウですね。

ホイリゲはゲミシュター・サッツと言って、畑に色んなブドウが植えられている混植が特徴です
熟したブドウから収穫を始めるので、年によって多少構成が変わるらしい。

毎年、青りんごの香りでフレッシュさが際立っているホイリゲ
酸味が丸くて、ちょうどいいフルーティさが美味しい。

今年のはまだ飲んでいませんが、期待できます

すこーし、微発泡しています。
現地では小さなジョッキに入れて、ソーダで割って飲んでます(氷なし)

今日(聖マルタンの祝日)から販売開始です
和食にも合いますので、是非お試しください〜













posted by cave MITSUKURA at 12:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする