2020年10月12日

ヴィオニエ貴腐


着るものが難しい季節…
ナダルの全仏オープン4連覇が嬉しい、ロジャーと二人まだ引退してほしくない


ここの所、甘口のワインがぼちぼち売れております
一時は全く売れなかったのですが、やっぱり甘いワインが美味しい時もありますよね


甘口が好きな方に、新しいワインを紹介します

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ロージアン・ヴィンヤーズ ノーブル・レイトハーベスト2017

ちょっと光って盾の紋章が見えづらいかも

遅摘みの甘口ワインハーフボトルです
外観からして甘そうな黄金色です。

このワイナリーは南アフリカ共和国、エルギンにあります

ここです ↓

ロージアン・ヴィンヤーズ.png
パールやステレンボッシュ分かりますよね?

エルギンウォーカーベイの隣です、鯨のワイン・サザンライトを覚えていますか?

南アのワイン産地はほとんどがケープタウン周辺に集中しています、西ケープ州です。
法的にはこの西ケープ州に5つの地域=リージョンがあり、それぞれに地区=ディストリクトが定められています。
エルギン(とウォーカーベイ)はケープ・サウスコーストというリージョンにあるディストリクトです。

余談ですけど、スワジーランドそう言えばエスワティニに改名したんですよね。
南アの大使館がエスワティニとレソトの大使館も兼轄してて驚いた、意外です

南アのワイン産地の地図で載せて良さそうなものがない。自分で確認されたし



このワイナリーは戦後の1948年にスコットランドから移住したウィルソン一族の所有なんですが、コンサルタントをリチャード・カーショー氏が務めています

カーショー氏のワイン、前に紹介しましたね ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/464444339.html

南ア初のマスター・オブ・ワインであるカーショーさん、今でも活躍しています。
こんな方 ↓

ロージアン・ヴィンヤーズ1782_004.jpg
HPより、以下同様



ロージアン・ヴィンヤーズはリゾートホテルも経営していて、HPはそっちの方がメインかも

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いいなぁ、建物を囲んでいるのはパルミエット川、1本の川がUターンしてる所に建ってるんです

ワイン作りの歴史は浅く、2010年のワインが最初のヴィンテージだそうです。
ブドウ栽培はサステイナブル農法です。

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今日のワインはヴィオニエ100%
貴腐が混ざったブドウを一部樽を使い発酵・熟成させています。

貴腐の甘さとヴィオニエの酸味もちゃんと感じられる良い極甘口の様です
てんちょ、まだ飲んでない

この貴重なワインですが、現在庫を持って販売終了となるために特価で入荷しました
通常価格よりもお値打ちになっています

在庫がある内に是非お試しください〜











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2020年10月10日

右岸ブームその後


台風14号はもう明日には遠ざかるようで良かったです
12日月曜はソムリエ2次試験なので無事に開催されると思います。
受験する皆さん、平常心で頑張ってください

今日はお店が寒い
夏の暑さはもうありませんねー



先日表記し忘れましたが、
ボジョレーヌーボー他新酒の予約受付は10月31日までです

お早めにご予約下さい〜




今日も新しいワインを紹介します

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レ・シェーヌ・ド・マカン2016

フランス、ボルドー、サンテミリオンです
なので赤ワインです。
てんちょ、右岸大好きなんです

今日のワインはサンテミリオンのシャトー・パヴィ・マッカンのセカンドワインです
セカンドあったんですね、知らなかったわ。

この中規模ワイナリーは1990年代の「新生」サンテミリオンを代表する銘柄であり、当時乱立した小規模銘柄がその後のブーム終了で消え去っていく中、成功し続けている数少ないシャトーの一つです

90年代にはシャンパーニュと同様に、それまでブドウを作って売っていた栽培家が自分でワインを醸造するようになって、右岸では小さなシャトーが沢山誕生しました。
ガレージワインと呼ばれるような銘柄もあります。
しかし、全ての蔵が成功した訳でなく、また元の大手メゾンにブドウを買って欲しいとお願いする事になった所も多々あるんです。
最初は「もううちはブドウを売らない」と強気だったのに…



パヴィ・マカンは新しくできた蔵ではなく、19世紀にオーナーとなったアルバート・マカンの名前を取った歴史を持っています
このアルバート・マカン氏はフィロキセラ対策の接ぎ木法を考案した人物なんだそうです。
ですが、1994年以前のワインはほとんど知られる事なく、注目されていもいない銘柄でした
あんまり評価も高くない…

ですが、
94年に支配人がニコラ・ティエンポンに変わると、コンサルタントのステファン・デュルノンクールと共に蔵の全てを一新しました
(オーナーはマカン一族の子孫のままです)
2006年にはプルミエ・グランクリュ・クラッセに昇格するなど目覚ましい進歩を遂げています。
因みにティエンポン家はルパンなど高級シャトーを所有する一族。

パヴィ・マカンのスタイルは、メルローなのに堅牢な作りで最初の1杯からパワーが全開になるような華々しさを持っています
ニューワールドのワインの様な、前向きなスタイルです。
しっかりした骨格に詰まった中身、バランスが取れたフルボディです。
洗練されているのは流石です、ただ濃いだけじゃない

カベルネソーヴィニヨンは2%しか入っていないんですが、「メドック的」と言われています。

サンテミリオンのコート地区にあるシャトーは、パヴィとトロロンモンド、トロット・ヴィーユに隣接し、日当たりの良い丘の上に畑を持つ最高の立地です
石灰岩と粘土質の土壌です。
メルロー主体、あとはカベルネフラン。

パヴィ・マカンLa-saveur-de-la-terre-04.jpg
HPより、以下同様

パヴィ・マカンsaveur-terre-1024x888.jpg

HPの俯瞰画像がとても綺麗でうっとりします
是非見てみてください ↓
https://www.pavie-macquin.com/en/#

パヴィ・マカンDrone view summer クOneWineProduction.jpg


今日のセカンドは入荷したばっかり、まだ飲んでいませんが期待できる味でしょう
15年に続く当たり年の16年ですが、セラーじゃなくて店頭の方にありますので価格もそんなに高くない。

モダンな右岸はあれからどうなったのか興味深い所です














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2020年10月08日

新品種知ってたら尊敬


今日は一日雨ですね
寒いくらいの気温ですが、ワインの持ち運びには完ぺき。


今日も新しいワインを紹介します
これは珍品でっせ〜

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フォンカリュー ヌ・ヴォ・テ2019

派手な見た目ですよねぇ
フランスのラングドックのワインですが、法的にはヴァン・ド・フランス(テーブルワイン)です。

このワインはフォンカリューと言う協同組合が生産しています
ボトルの素敵なロゼがいっぱいある。

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HPより

南の太陽がいっぱいの条件に加えて、大陸からの強い風=ミストラルが病気の原因になる細菌を繁殖させないので、この地域はビオがやりやすいと以前のラングドックセミナーで情野ソムリエが説明してくださったの、覚えている方いますか??


フォンカリューは1967年創業、カルカソンヌとベジエの間にある4000haもの広大なブドウ畑を650の組合員によって維持しています。
巨大だわー
作ってるワインの種類も滅茶苦茶多い
「世界で最も有名なブランド50」にも選ばれています。

醸造所はカルカソンヌの南西すぐのアルザンと言う町にあります。
AOCではコルビエールが近いです。

ここです ↓

フォンカリュー.png

現在、サステイナブル農法で有機に転換中、4000haもの畑を全てビオに転換するのはそりゃ大変。

最近カルカソンヌよく登場してるような気がします 違う?
ミディ運河とシテの世界遺産があるこの地域には非常に長い歴史があります。
よく小説の題材になるような伝説もあって、レンヌ・ル・シャト―にはテンプル騎士団の財宝があると伝えられてますし、カタリ派の呪いもあったりして。
ワインの勉強には地理と歴史が欠かせません



で、
今日のワインの何が珍品かと言うと、ブドウが未知の品種なんです

セパージュは、アルタバン60 % ヴィドック40 %

なんだろう、そのブドウは…
知らないよー

温暖化により気候変化に対応するべく、フランスで2018年に新しく認可登録された品種だそうです
それ以上、何も情報がない

調べてみました

アルタバン、ヴィドック共に同じ系統のブドウで、アルザスとドイツの研究所が共同で交配した品種です。
ベト病やウドンコ病に耐性を持つ品種として開発されました。

これがアルタバン ↓

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Catalogue des vignes cultivées en Franceより、以下同様

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葉はともかくブドウは区別できないねぇ

アルタバンは、 Muscadinia rotundifoliaムスカディーニア・ロタンディフォリアとREGENTレゲント(ドイツの品種)との交配ですが、どっちも知らないわー
2018年における栽培面積は4.9ha、きっと今日の組合の分だろう。
因みに2016年時点では栽培面積は0

そしてこちらがヴィドック ↓

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うーん、特に言及する事ないなぁ
交配は同じ。

しかし、参照したサイトに載ってる新品種、全く知らない物沢山あるなー。

ワインですが、樽は使っていませんのでピュアなブドウの個性が反映されています
フルボディです、結構紫が強く濃い外観です。
タンニンはそこまで感じませんが、飲み口はどっしり来ますね。

新しい物に挑戦したい方にはとてもおすすめですよ〜
お値段も1000円ちょっとなんで試しやすい

初心者のブラインド会に持っていくと顰蹙を買うので止めておきましょう
上級者でも分かる気がしない
わはは

ヌ・ヴォ・テとはノヴェルティの意味なんだそうです
本来、「珍しい物」の事なんです。













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2020年10月07日

錦絵シャンパーニュ


今日から雨が続くようですね
台風14号はささっと通り過ぎて欲しいです。




今日も新しいワインを紹介します
毎年恒例の限定スリーヴァボトル

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ニコラ・フィアット ブラン・ド・ブランNV

勝手に「葛飾北斎ラベル」だという事にしておきたい
著作権の関係などあるんでしょうか、名前は使われていませんが。

ニコラ・フィアットはここで何度も登場していますので、読者の皆様にはお馴染みだと思います
シャンパーニュ最大の協同組合です。

2019年の訪問ブログはこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20190610-1.html

昨年の限定ボトルはこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/470662702.html


今年の限定発売が今日のボトルです
日本向けだけに発売されています。

まるで日本画の様な白波、葛飾北斎の富嶽三十六景・神奈川沖浪裏をモチーフにしてデザインされました

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WIKIより、東京国立博物館所蔵


風情のある良い模様ですね、グラデーションが綺麗
浮世絵のモチーフを取り入れたのには、
和食に合わせてもらいたい、という思いがあるそうです

シャルドネ100%、ベースワインは2016年のシャルドネです。
瓶熟最低36ヶ月の手間をかけたボトルです。
でも価格は特別ではありませんので、お値打ち

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クリアバッグに入っていますので、プレゼントや手土産にも使えますよ









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2020年10月06日

英国製発泡酒


イベントページにも案内を載せましたが、
2020年ボジョレー・ヌーヴォーはじめ新酒の予約を受け付けしております

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↑ これは去年の写真です。
今年はノヴェッロがありませんが、他は毎年同じ銘柄です。

2020年も定点観測したいと思いますが、今年の解禁日試飲会は予約制にします。
追ってご案内しますので来週までお待ちください。




では、今日のワインを紹介します

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ディグビー・ファイン・ワイン ブリュットNV

初めて仕入れてみました、そしてまだ飲んでいません。
このワイン、取り扱いが終了になるので特価になっておりまして、通常価格よりはかなりお得になっています

でもね…
元が高いので他のスパークリングと比べると全然安くありませんけど
そこら辺にも終売の理由が…

このワインは、イギリスのスパークリングです

この20年でイングランド南部&ウェールズは温暖化に伴って俄然、高級スパークリングの一大産地へと発展しています
ブリテン島南部はシャンパーニュ地方と同じ石灰岩の土壌なので、良質のスパークリングが出来るのです。
エリザベス女王の晩餐会でも自国の泡でスタートできるのは喜ばしい事です。

今、イギリスのスパークリングメーカー、どのくらいあるんでしょうね
めちゃくちゃありそう。
(ディグビーのHPに拠ればブドウ畑が658か所、ワイナリーが164だそうです)

そして、イギリスのスパークリングは概ね値段が強気

後発のイギリスのスパークリングはシャンパーニュを念頭に置いてるので、どうしても高額になってしまうんでしょう
厳選されたブドウで瓶内二次醗酵で、瓶熟期間も十分長く取ってるので本当に品質もシャンパーニュに匹敵するような高品質の物が多いんですが、お値段はマネしなくていいのに
手間と時間のかかる丁寧な工程を経れば価格が上がるのは当然の事でもありますが。

今日のディグビーは、イングランドのウエストサセックス州にあるアランデルという町にあるワイナリーです。
ポーツマスの東です。

ここ ↓

ディグビー.png
この縮尺だと英仏海峡って狭くてちょろいような気がしますね ←いや、絶対違うんですけど

アランデルには中世の古城や大聖堂があり、観光地としても有名みたいですね
ワイナリーは観光客にも開かれているようです。

ディグビーcorp.jpg
HPより、以下同様
素敵なテイスティングルームがある


このワイナリーは二人の共同経営者、トレヴァー・クロウ氏とジェイソン・ハンフリー氏によって作られた新しい蔵です
こんな方 ↓

ディグビーus.jpg

初ヴィンテージが2009年。
リリース(販売)は2013年、最初から4年を熟成に費やしています

要するに4年は収入なし
それなりに資金的な余裕がなければ出来ない事です〜

更に原料のブドウは買いブドウ、栽培はまずはその道のプロに任せて自分たちはスパークリング作りの方に全力を尽くす、という方針です。
なのでネゴシアン。

アメリカで経営コンサルタントしてたそうで、趣味のワイナリー巡りの中でワイン作りに目覚めたんだそうです。
で、キャリアを捨てて脱サラしました
(こういう方はそれなりに多いですけど、なんかいいのかなぁ、勿体ないような…と凡人のてんちょは思う)



今日のスパークリングが蔵で一番ベーシックな物です

セパージュはピノノワール40%、シャルドネ35%、ピノムニエ25%
一次発酵の時に僅かですが樽を使用しています、拘りですね〜
瓶内二次醗酵に2年です。

うーん、特価なのにシャンパーニュ並みの値段だ(しつこい)
美味しくて当たり前だ

てんちょ、イギリス贔屓なんですけどスパークリングに関しては何か渋い気持ちだわぁ

輸入元が変わるだけかもしれませんが、
今少しでもお値打ちに飲んでみるのはお勧めです











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2020年10月04日

子供は飲んじゃダメよ


曇りで過ごしやすい名古屋です


今日も新しいお酒を紹介します
今日のはワインの仲間です。

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ヴァル・ド・ランス シードル・ド・ブルターニュ ブリュットNV

フランスのシードルリンゴの発泡酒です
店頭のは2017年の農産物博覧会で銀賞受賞のシールが付いています。

イギリスだとサイダーと呼ばれるんですが、日本人の思うサイダーとは全然違ってますよね??

リンゴやナシのお酒を広くシードルと呼び、産地もスペイン北部やイギリス、ドイツ、アメリカ等各地で作られています。
発泡してない物もあるんですが、フランスではリンゴの産地であるノルマンディブルターニュがその中心地です。

フランスのAOCシードルは、ノルマンディの2地区とブルターニュの1地区で認定されています
シードルにも産地呼称があるって、流石フランス。
ペイドージュ(これはカルバドスでもあるAOCです、ノルマンディのカンの周辺です)
コタンタン(どこだ??、ノルマンディの半島だそうな)
コルヌアイユ(ここだけブルターニュ地方)

でも、てんちょ、シードルの法規制はよく知らないです
どーしてもお勉強だと蒸留酒のカルバドスの方が情報多いのです。

上記の3つの地区名を名乗らない、それ以外のテーブルワイン的な「ただの」シードルもあります。
今日のシードルはその「ただのシードル」に当たります。
(産地呼称の規制はお判りでしょうか?認定外の地域の産物で例えばAOCシードル・コルヌアイユを名乗ってはいけない訳です。
これはパリ近郊のブドウでできたワインを勝手にボルドーと名乗らせるような物で、当然ダメなんです。
でもテーブルワインとして販売することはOKなので、そう言う事です)

シードル用のリンゴも沢山あるんですが、全然聞いた事ない品種ばっかり
マリー・メナード
スイートモエン??
そりゃそうでしょう、生食用のリンゴの種類もよく知らないのだから、醸造用の品種が分かる訳ない

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HPより、以下同様
これは何だろうね

シードル用のリンゴは4つのタイプに区別されます。
1.ビター
2.スウィート・ビター
3.スウィート
4.レッドフレッシュ


アシッド(酸)なら分かるけど、ビターなんですね。


で、元に戻って、
今日の生産者は協同組合です

1953年にブルターニュ地方の12のリンゴ農家が集まって設立されたのが始まりです。
この地のプルディアン・シュル・ランスにて創業、リンゴジュースやシードル等をサステイナブル農法で栽培されたリンゴから作っています。
現在加盟農家は401にまで増え、巨大組合に成長しています。

現在の組合本部はここにあります ↓

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余談ですが、シャンパーニュ地方のランスとは無関係です、スペル違うし。

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ブルターニュ地方の石造りの家が美しいですね

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リンゴの収穫風景

そして、流石の巨大組合です。
作ってる商品も多い、シードルだけで3つのカテゴリーがあります。

今日のは辛口アルコール度数4.5%でスッキリした味わい

リンゴの風味はとても良く残っていますので、食事と一緒でもいいでしょう。
もちろんアップルパイや焼きりんごにはとても良い相性です。
ブリュット以外にも甘口(ドゥー)があるので甘い物にはそちらもいいでしょう

製法に関しては個別の説明がないですが、製法は以下の通り。

収穫後に醸造所で洗浄されたリンゴは破砕されプレスされます。
その後固形物を除いて清澄され、タンクへ入れられた果汁は発酵に移ります。
この時リンゴのペクチンから発生するガスが混入しないように、果汁からは取り除かれます。
出来るだけクリアな果汁で発酵を進める為に様々な注意を払っている訳です
ほとんど、ブドウと一緒ですね

現地ではガレットに合わせるのが定番ですが、他にもサンドイッチやピザでも良さそう

ブルターニュ地方やナント周辺ではシードルは「湯飲み」で飲むんです。


てんちょもナントに行った時に有名なガレット屋さんへ行きましたが、美味しいシードルをいただきました ↓
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有名店エブ・ケン

この湯飲み、現地ではちゃんと名前があるはず。
ネットで見る限り、シードルボウル(カフェオレボウルみたいな)と呼んでますが。

アルコールに弱い方にもおすすめですよ〜
1000円で余裕で買えますので是非お試しください












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2020年10月02日

トー湖を眺めるブドウ


お店で顔を蚊に刺された
今年は暑かったので今頃蚊が活動していますね


もう10月、今年もあと少しです
今くらいの陽気が一番いいなぁ、四季があるっていい事なんだろうけど最近は暑すぎ&たまの大雪で嬉しくない



新しいワインを紹介します
新しモン好き、珍しモン好きには是非。
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ヴィルペイルー・フォレス ヴァン・ド・ペイ・ドック マルセラン2016

南仏の赤ワインです

ヴァン・ド・ペイ・ドックは、オック(ラングドックの語源でもあるオック地方)の広域ワインです。
AOCの下位ランクになるヴァン・ド・ペイというクラスのワイン、フランス全土でいくつもありますが、このオックが最大の銘柄です
一体いくつの生産者がどのくらい作っているのか、っていうくらい多いのです。

今日の生産者、ヴィルペイルー・フォレス、初めてなので何にも知りません
HPありますけどフランス語だけですね。

ドメーヌはラングドックのミネルヴォワにあります、オード県です。
ここ ↓

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ラングドックはAOCが多いので位置関係が混乱しやすいのですが、大都市と一緒に覚えると良いかも。

畑は18年にエコセール(有機栽培)の認証を取得しています。
カルカソンヌ近郊だけあって、古い遺跡や城塞の跡があり、のどかな自然豊かな場所でもあります。

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HPより、以下同様

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12年にセラーを新調したそうです、近代的で清潔な設備です。

さて、

今日のワインは何と言っても、その品種が注目すべき点です

マルセラン、という品種をご存知でしょうか?

てんちょ、マルスランって覚えましたけど
輸入元の表記がマルセランなのでそれに倣う事にします。現地での発音がマルセランなのかな。

この品種はモンペリエの国立ブドウ研究所で1961年に交配された品種です
カベルネソーヴィニヨングルナッシュ・ノワールを掛け合わせて出来たブドウですが、モンペリエから海岸沿いを南へ20キロほどのマルセイランで最初に栽培されています。
(マルセイユじゃありません)
その地の名前を取ってマルスラン(マルセラン)と名付けられました

余談ですが、マルセライランはベルモットのノイリープラットが生まれた町です
ベルモットはイタリアのチンザノが圧倒的に有名ですが、フレンチベルモットでバーテンダーの圧倒的な支持があるのがノイリーです。
てんちょはシャンベリーも好きです。

この街にはノイリープラット博物館がありますねー、行ってみたい。
でも、ベルモットの話は立ち入るとかなり長くなるので今日は止めます


マルセランはこんなブドウです ↓

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wikiより

写真を載せておきながらなんですけど…
いつも思う、外観だけでは品種の特定は難しいです

例えば、ボルドー右岸でメルローかカベルネフランか、はっきり見分けられません。
カベルネは房が長くて葉が切れ込んでるので区別しやすいんですけど



マルセランは病気、特にカビに強いんですが、粒が小さくて歩留まりが非常に悪いのでワイン生産量が一般的なヴィニフェラと比べて大変少ない品種です
一杯作っても大した量のワインにならない、という皮肉な品種…

上掲の写真だと、粒が小さそうは見えませんが、そうらしい
粒と粒の間が空いてますかね、カベルネやピノノワールはもっとぎゅっと詰まっていますので。
生産者の写真もないわー

しかし、マルセランは病害に強い事と霜への耐性があり、暑さにも強いので、温暖化で生育サイクルが変わって来たボルドーで新しく認可された7つの品種の一つに挙げられています
(補助品種としてボルドー、ボルドーシュペリュールなどの広域ワインのみ、植樹も今年以降)
カベルネとグルナッシュの交配ですし、南仏に向いてるに違いありません

更にマルセランは熟成の可能性もあるそうで、これからが楽しみです。

今日のワインは外観はやや濃い紫で、凝縮した印象を与えますがそこまでのフルボディではありません。
もっと強いのかと思って身構えてたら、それほどではありませんので安心した。
ミディアムボディですよ
こう言う品種はあまり濃く作らない方が良いと思いますので、大成功です

歩留まりが良くない分、栄養が実に詰まっていて旨みをストレートに感じられて美味しいですね
コクがあるけれどエレガントです。
もう少し熟成すると香りも一層良くなりそうです。
まだとても若々しいです。

カベルネとグルナッシュのいい所を合わせた品種、これからもっと増えて

このワイン、価格的にはとってもお手頃なんです
気軽にお試しいただけますので是非飲んでみてください。









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2020年09月29日

久々試飲会行きました


今日は半年以上ぶりで業界向けの試飲会に行ってきました

30分くらいしかいられませんでしたが、本当に久しぶりで勉強になった
徐々に増えていくといいんですが、すぐに元に戻る事はないでしょう。

ちょっと珍しいワインがありましたので入荷したら紹介します



会場の栄、国際ホテルが明日で閉館という衝撃のお知らせがありまして…

もう今日は既にカフェもなく、ケーキ屋さんにも商品がほとんどなかった
丸栄と一緒に再開発するのでしょうが、しばらくは寂しいですね。
キャッスルも同じですか…

中日ビルや三越もですが、そんなに大きなビル作って大丈夫なんだろうか、名古屋は
商業施設よりも他に何かないんだろうか。





posted by cave MITSUKURA at 18:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月28日

DRCに挟まれた区画と言えば


日差しはまだ夏のまま、気温は秋になった名古屋です
今日は雲一つない快晴です。


新入荷のブルゴーニュ’18を紹介します

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ニコル・ラマルシュ
グラン・エシェゾー2018&ヴォーヌロマネ 1er レ・マルコンソール2018


超有名生産者、名前が18年からフランソワ・ラマルシュに変わってニコル・ラマルシュになりました
ニコルはフランソワのお嬢さんです。

このヴォーヌロマネでも一目置かれる老舗ワイナリーは、1740年にはその起源をさかのぼることが出来る名門です
畑は当初から所有していましたが、ドメーヌは20世紀になってクーパ―だったアンリ・ラマルシュ氏とシャンボル村のマリー・グリヴェレの婚姻によって設立されました。
以来、同族で変わる事なく畑を引き継いでいます。

アンリ&マリーご夫婦の結婚後、1933年から後の特級畑であるラ・グランド・リュを所有しますが、当初は1級だったこの畑を現当主ニコルさんのお父さんであるフランソワ氏が特級へと昇格させたのが89年、施行は92年からです。

ところで…グリヴェレのワインも素晴らしかったです、シャルル・ノエラと並んで今は亡き偉大なドメーヌの古酒が懐かしい

特級ラ・グランド・リュ(目抜き通りの意味)は、ラマルシュの単独所有で、両隣をラ・ロマネとラ・ターシュに挟まれるという非常に好立地にあります
北隣には更にラ・ロマネもあり、上記全てがモノポールというすんごい畑の集合です。
(ヴォーヌロマネにある6つのグランクリュの内、4つが単独所有です、6つにはエシェはノーカウント)

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ブルゴーニュワイン委員会より

上記の地図は見た事ある方、多いでしょうね。
一番最初に見る地図かも

ラマルシュは、ラ・グランド・リュを筆頭に4つの特級、5つの1級を持ち、ほとんどがヴォーヌロマネにあります

筆頭ラ・グランド・リュはこんな眺めです ↓

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HPより、写真の真ん中です

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2017年収穫直前


チャーミングでふくよか、という表現がぴったりのラマルシュのワイン、DRCみたいな強く固い濃さでもなく、柔らかです

先代のフランソワ氏が13年に急逝してしまって(びっくり)、その後はちょっとあれれ、という時もあったんですが、見事にお嬢さん達の元で復活しましたね

今のラベルは字が極端に少なくなったけど
昔のラベルの方が私は好きです。

18年はラ・グランド・リュは売切れました
すみません。
でもなぜか15年があります。

人気ドメーヌで数が限られているので、お値段もそれなりにしますけど、一度は飲んでみるべきブルゴーニュに違いありません

18年はとってもおすすめです〜














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2020年09月27日

血抜きワインとは


今日は風が強い、ビル風が非常に激しい箇所があると怖い。

山口達也容疑者のせいで飲酒が一気に悪者になってしまった感がありますが
飲酒が全て悪ではないはずです。

まぁ、てんちょは二つに分けたら確実にアル中組ですけどね
いつからでしょう、アル中って言わずに依存症なんて優しい言葉になったのは。



もう今年も後3ヶ月とちょっとですね
早い、2020年は予想だにしなかった年になりました




先日、お客様からジゴンダスの問い合わせをいただきましたが、今店頭になかった
南部ローヌ赤ワインは、パプヴァケラス、あとは広域ローヌがあるだけ。

毎日のワインに最適な南部ローヌですが、最近はラングドックや南半球ワインに押され気味かもしれません…

押され気味のローヌと言えばこれもかも


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ファミーユ・ペラン タヴェル2017

店頭が暗いのでHPから写真を拝借、店頭には17年があります。

昔からフランスワインを飲んでる方にはお馴染みでしょう
古典的なガストロノミック・ロゼです

ロゼのグランクリュと言ってもいいでしょう

タヴェルは過去にも何度か紹介してると思います。
モルドレ、など。

タヴェルの場所はお判りですか??
ここ ↓

tavel_carte.png

ワイン産地だとピンと来ない方にはこちら ↓

タヴェル.png
縮尺違いますが


南部ローヌの中心地であるアヴィニョンからすぐの場所にあるタヴェル。
ローヌと言っても県はガール、行政区としてはラングドック・ルションなのですが。


タヴェルの歴史をおさらいしましょう

ローマ以前の先史からブドウ栽培が行われてきたこの地域では、中世になってもニームロックモールを中心にワイン作りが盛んでしたが、教皇庁がアヴィニョンに遷移した事でその名前が広く知られるところとなります。

教皇がローマへ戻った後も、ワイン産地の中心の一つであったタヴェルはイタリアへ長らくワインを輸出してたそうです。

その品質を守り類似品から名前を守るため、1902年にタヴェルの生産者は組合を作りました。
第一次大戦後の1927年、ボワソマリー男爵の助言に従い、この組合はガール当局にタヴェルの正式な定義を申請し、1937年にロゼの名称としてAOCに認定されました。めでたし。

と言うのが、簡単なタヴェル(周辺)のワインの歴史なんですが、最後に登場するボワソマリー男爵は「AOCの生みの親」と呼ばれる重要人物です

彼には自分のワイナリー、シャトー・フォルティアがありまして、ACシャトー・ヌフ・デュ・パプを作ってます
アヴィニョンの城壁前に畑があるそうですが、そう言えばフォルティアのワインって最近見ませんね

男爵は第一次大戦後、名前をかたる偽物が市場に出回る事に危機感を覚え、名称を守る制度を作る事を提唱します。
これが産地呼称=AOCの始まりです

悪質な類似品や、明らかな偽物など、いつの時代も同じですねぇ


タヴェルはフランスでも特異なAOCです
認可されたのは辛口でスティルのロゼだけ
グルナッシュが40%以上ブレンドされなければなりません

グルナッシュはスペイン原産のブドウで現地ではガルナッチャと呼ばれています。
ローヌで最も栽培される品種で、暖かさと丸さを持った魅力的な品種です
こんなの ↓

grenache_noir_une.jpg
ローヌワイン委員会より

上の写真はグルナッシュ・ノワールですが、グレイ・グルナッシュというグリ(薄い紫、デラウエアみたいな色)の品種もあるんです
なんですけど…
はっきり言って、カリニャンの写真でも区別できません

タヴェルAOCでは904haの畑が認可され、年間約3700hlが作られています。
(750ミリで500万本弱)
輸出は35%、やっぱり国内消費がメインです

タヴェルに限らず、南部ローヌワインはフランス人の食卓の定番です
この「南部ローヌワイン」にはコスティエール・ド・ニームやオックも同義で含まれています。

今でこそ、フランスは空前のロゼブームですが、正真正銘のロゼと言えばタヴェルで間違いないでしょう。
熟成する複雑なロゼ、食前から食後までをカバーしてくれる見事なピンクの液体です

良いグルナッシュが作れるなら、当然赤ワインの生産も可能なのですが、敢えてタヴェルの名前はロゼの為だけに使用する事にした先人の考えには感嘆させられますね
もちろん、生産者の多くは他のAOCで赤の生産をしています。


今日のワインは南部の巨人、ペランが作っています

ベランはシャトー・ボーカステルの所有者として有名ですし、ブラピのワイナリー、ミラヴァルの栽培・醸造も行っている事でも知られています
安価なヴィエイユ・フェルムなど、多くのブランドを展開しています。

ブドウは、グルナッシュ、サンソ―、ムールヴェードル、ブレンドが書いてない。
ステンレスタンクで12時間マセラシオンの後に発酵、熟成もタンクで、翌年の2月に瓶詰めするフレッシュな辛口です

バラやラズベリーの華やかな香りがします
香りのボリュームがあるのでお料理ならソースやスパイスには気を使いたいところ。
少し甘さを感じさせる香りですが、味はしっかり辛口です。
酸味もあるので良く冷やした方が良いでしょうが、冬ならそこまで低い温度でなくても楽しめます。

セニエで作られているので色がはっきりしていますね。

セニエとはフランス語で瀉血の事です
しゃけつ、血を抜くこと、ですね

何か物騒な名前ですが、赤ワインを作る途中で一部の果汁をを抜くことから名付けられたようです。
元は濃い赤ワインを作るための手法なんですが、抜いたほうの果汁もロゼとして発酵させてワインにできる事から、赤を作る過程の副産物的な扱いでした。

(なんと1回の行程で2種類のワインが出来る
錬金術〜と言いたいところですが、量は増えませんので違います

分かりますか?

皮を漬け込んでる果汁は液体が少ない方がより濃い色素が貯められる訳です
これ以上濃くて強いワインは要らない今のご時世では全く必要のないメソッドですが、かつては凝縮した濃い赤ワインをいかに作るかに苦心してたんです。
今では抜いた果汁の方に価値があるという事ですね。

タヴェルでは全部がロゼになるので、果汁を抜くというよりは果皮を取り除くという方が意味としては正しいかしれません

良い色合いになってきたら果汁を別のタンクに移して、それから発酵です。

毎年のブドウの出来によって色の移る速さが違うので、生産者は何時間も非常に気をつけて見張ってる必要があるそうです
寝ないでタンクの見張り番です。

セニエはシャンパーニュでも許された方法ですが、面倒なのでやってる所はかなり少ないです
ミラヴァルのシャンパーニュもセニエらしいですが、3万円もすればそりゃそのくらいの手間は惜しまないでしょう

ところで、瀉血って医学的には何の効果もないんでしょうけど、大昔にはそれくらいしかやれることがないという…


赤いロゼ、タヴェルってグリになるんだろうか…
30年くらい待てば変わるのかな。
古いタヴェルは飲んだ事ないですね…

話があちこち行ってしまいましたが、
フルーティでしっかりしたタヴェル、とても美味しいので見かけたら飲んでみてくださいね〜
















posted by cave MITSUKURA at 19:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする