2024年02月16日

スペインも優れたロゼあります


気温が高いようですが、風が強い
これも春の陽気なんでしょうか

業界向けのセミナーや試飲会が増えてきました
しかし、同日に開催されていると行けるものと行けないものが出てきたり…残念です


先日の試飲会で、前から扱っているワインの新しいヴィンテージを飲んだので紹介します
早速仕入しましたよ。

オノロ・ベラ S226_S.jpg

ヒル・ファミリー オノロ・ベラ ロサド2022

欠品していましたが2022年の新ヴィンテージが入荷しました。

女性の横顔なの、分かりますか?

これの赤もあって、ラベルが黒いのですが、そちらは結構迫力あるんです
さらに白もあります、同じラベルデザインですが、赤はカラタユド産で、白はルエダ産と産地が異なっています。
不思議。


このワインは、スペインのロゼワインです、辛口。
テンプラニーリョとシラーが50%ずつ
産地はフミージャです

ヒル・ファミリーのワインはいくつも紹介していますが、覚えてる方いますかね??
元々フミージャのワイナリーで今4代目ですが、2000年以降に大発展を遂げていまして、どんどん各地にワイナリーを増やして拡大しています
リアス・バイシャスやプリオラートでもワイン作ってますねー

どのワインもコスパが良くて品質の高いワインなので、売れるのも納得です


フミージャはここです、ムルシア州 ↓

フミージャ.png
フミーリャとも言われます

オノロ・ベラ.png
HPより

乾燥してそうな土地ですね。
フランスやイタリアとも全然違います。

ワイナリーの詳しい情報がありませんが、毎年とても美味しいロゼを作っています

テンプラニーリョとシラーはブラッシュセニエの両方の果汁で作られています
つまり、
ゆっくり圧搾することで果皮から色素が移った薄い色のロゼ【ブラッシュ】
と、
赤ワインを作るように果皮を漬け込んだ果汁で、程よく色が付いたところで果皮を引く(あるいは果汁を抜く)【セニエ】
の、
二つの方法で作られたロゼをブレンドしています。

手間をかけてますね〜
しかも、果汁が酸化しないように果汁を完全に空気から遮断した状態で発酵を始めるそうです。
タンク内に窒素を充てんする方法を使っています。

こうすることで、ブドウの持つ香りを失わず、フルーティなアロマがどっさり残ったワインになるんだそうです

実際、このロゼワインは非常にいい香りがします
花や果実が混ざったような香り、バラとサクランボですよ
香りは多少の甘さを連想させますが、味はしっかりした辛口です

生き生きした酸があって、これからの季節には冷やして飲めば絶対美味しいこと間違いなし

しかも価格も控えめ、野口君2人で余裕でOKなのも嬉しい
気軽に飲んでみてください














posted by cave MITSUKURA at 16:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月13日

ラングドック広し、おすすめワイン


急に暖かくなって、春の気温になってるようですが、まだ相変わらず店内は寒い
あんまり早く気温が上がっても、花粉の飛散も早まるようですし、それは困る



今日はお手頃、南仏ワインを紹介します

オーシェール.jpg

オーシェール シャルドネ2021 & セレクション2021

フランス、ラングドックの白と赤。
両方ともIGPペイ・ドックです。

このワインは昔からあるのでご存じの方も多いと思います
ラベルデザインが少し変わってます、確か赤ワインは前はボルドータイプのボトルだったような。


今日のワインは、ボルドーの大手バロン・ド・ロートシルトが手掛けています
バロン・ド・ロートシルト、略してBDRは傘下に多くのワイナリーを置く巨大企業です。

最近では、シャブリウィリアム・フェーブルを新しいメンバーに加えています
アンリオ帝国も解体されちゃいましたねー

このBDRグループはフランス、ボルドーのメドック1級シャトーであるラフィットを取得したことに始まります
誰もが崇めるラフィット、飲み頃をいただくのがかなり難しいですが、くじけずにチャレンジしてほしい。


ところで、ラフィットグループ以外にもロスチャイルドのワイナリーはいくつかありますが、同じ一族でも同じ会社ではありません。
みんな親類なので少しややこしいかもしれません

まず、ロスチャイルドは元はドイツの一族です。
1800年代の後半に貸金業で財を成してます(所謂高級金貸し、ユダヤ人には職業選択の自由がなかったためでもあります)
ロートシルトと言われるのはドイツ風の呼び名で、赤い表札(ロート=赤、シルト=板)がかかっていたから、らしい。
(実際の表札は緑色だったらしいですが)

その後5人の息子がヨーロッパ各地へ進出します。
これがロスチャイルドのワインに5本の矢が描かれている所以です

長男は実家のフランクフルト
次男はウィーン
三男はロンドン
四男はナポリ
五男はパリ

今でも残っているのは、ロンドン系とパリ系です

この二つの家系のうち、1853年にロンドン系の息子ナサニエル氏がムートンを取得したのち、20世紀になってひ孫がシャトー・ムートン・ロートシルトを中心としたバロン・フィリップ・・ド・ロスチャイルドというグループを作りました。
こちらは、
カリフォルニアのオーパスワン
チリのアルマヴィーヴァ
など、有名なコラボレーションワインを生産しています

今日のBDRはパリ系です
ムートンから遅れて1858年、すでに格付け1級となっていたラフィットをジェームス男爵が買収します。
その後、
1962年 デュアール・ミロン
1984年 パラディ・カスイユ、リューセック
1988年 ロスヴァスコス(チリ)
1990年 レヴァンジル(ポムロル)
1999年 オーシェール ← 今日のワイナリー
同年  カロ(アルゼンチン)、サガ
2008年 ロンダイ(中国)
と、
グループを拡大しています

いっぱいありますね、全部分かりますか?

上記の二つ以外にも、エドモン・ロスチャイルドのグループもあるので余計にややこしいかも
 ↑ スペインのマカンとか。


で、今日のワインに話を戻して。

オーシェールというのは土地の名前です

ラングドックは広いので、オーシェールがどこにあるか、はっきりわかっている方は稀だと思います

ここです ↓

オーシェール.png

ナルボンヌの近く、ほとんどルションですね。
今日のワインはIGPペイ・ドックですが、ラインナップの多くはACコルビエールとなっています。

…うーん、どっちから行っても遠い場所だ
ほんと、ラングドックは広すぎます。
ニームからカルカソンヌって結構距離あるしなー


この地でのワインづくりはかなり長い歴史があります。
記録では最古のものは西暦97年のローマ時代、皇帝ドミティウスの勅令でブドウ樹を伐採(引き抜く)ことになった受難の記録です。
この勅令はワインの歴史上では有名で、ローマ(イタリア)産のブドウを保護するために、他地域=主にフランスのブドウ栽培を禁じたものです。
しかし、それは一時的なもので、すぐにブドウ栽培は復活しその後2000年近くも続くことになります



ドメーヌ・オーシェールのブドウ畑は160haにも及びます
(ドメーヌの所有する土地は600haもあるそうです)

斜面のACコルビエールを作る畑には黒ブドウの、シラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン、サンソーが植えられており、
平地でペイ・ドックを作る畑には、シャルドネメルロ、カベルネ ソーヴィニヨン、カベルネ フラン、プティ ヴェルドが植えられています。

赤はステンレスタンク発酵ののち、大樽で熟成しています。
白もステンレスタンク発酵・熟成、樽なしですが、澱引きせずに旨味を引き出すようにしています。

白は特に収穫のタイミングが重要で細心の注意を払って、気温の低い早朝などに行われます

なぜプロヴァンスやラングドックには白がなくてロゼが多いのか、はここに理由があります。

これからもっとその傾向は強まっていくでしょう。
今や貴重なラングドックの白と言ってもいいかも


今日の赤白はどちらも野口君2人で余裕でおつりが来ますので、気軽に飲むことが出来ます

まろやかで果実味豊かな赤、ミディアムボディでバランスがいいです
品種を考えるとどれもが支配的でなく、補完的な役割を果たしているせいか、1種類の香りだけがするわけじゃないのがいいですね
若々しい香りですが、飲むには全く問題ありません。

白も綺麗なレモンイエローで、香ばしさを感じるフルーツの香りがします
樽がなくてもブドウの完熟感がよく分かります、冷やしても沈まない香りと芯の通った酸味が生き生きしています。

…載せられるような畑やシャトーの写真が全然ない、残念

ラベルが変わって今のほうが好きです
是非飲んでみてください〜






















posted by cave MITSUKURA at 17:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月11日

試飲会という名の飲み会かも


多くの方は3連休ですか
と言うことは、水曜までワインが届かないんだなぁ…


以下の記載で、イベントページに日付を誤って載せておりました。
2月21日水曜日が正しいです
訂正いたします。


イベントページに2月21日水曜日試飲会の開催案内を載せました

試飲会ワイン.jpg

コロナでほぼ3年、休んでいましたが1回だけ復活開催します。
もう流石に3000円は無理ですし、少しはいいワインも紹介したいので会費5000円にしました

参加人数くらいの本数は出しますので、飲み足りないことはないと思います
写真は一部です。
立ち飲みのフリーテイスティングです。
めちゃくちゃ気楽な会なので、真面目に勉強したい方にはあんまりお勧めしないかなー
多分、ただの飲み会になってると思いますので

直近ですが、久しぶりにお会いできる方がいれば嬉しいです。
初めての方も歓迎します〜








posted by cave MITSUKURA at 13:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月09日

ブルゴーニュセミナー行ってきました


先日、ブルゴーニュの生産者がプロモーション来日して開催されていましたセミナーに参加してきました

来てたのはムルソーのドメーヌ、ジェノ・ブーランジェールから4代目当主のギョーム・ラヴォレさん  ↓

ジェノ・ブーランジェール358050392_644932350988008_475145824595708965_n.jpg
SNSより

優しい物腰の聡明な方だった

このドメーヌ、飲んだことある方どのくらいいるでしょう?
まだ日本ではそこまで知られていないのでは。

ジェノ・ブーランジェールのドメーヌはムルソーにありますが、作っているワインはシャンボル・ミュジニーからメルキュレまで30種類もあります
さらにマールまで作っています。

セミナーでも2種類のムルソーが試飲出来ましたが、2020年までの白ワインは全て売り切れ
もうすぐ21年が発売になるそうですが、値上がり&品薄は決定事項です


てんちょ、こちらのドメーヌは一度も扱ったことがなく、飲むのもこれが初めてでした。
取引先の扱いも最近なので余計に機会がありませんでした。

ジェノ・ブーランジェールは、初代のご夫妻の苗字を合わせてできた名前です

パリで薬局を経営していた夫妻が、ブルゴーニュでブドウ畑を手に入れてワインを作り、それを子や孫、その先の世代に残したいという思いで1974年にムルソーにやってきました。

ジェノ・ブーランジェール370377995_673480531466523_283852235881311036_n.jpg
SNSより かっこいいシェ

初代のシャルル・アンリ・ジェノ氏と奥様のマリー・ブーランジェールさんはその時点で既にそこそこの年齢でしたので、10年余りで息子に代を譲っています。
2代目の息子さんも3代目のお孫さんも10年ほどで次に事業を渡していますので、創業50年ですでに4代目なのです。


4代目のギョームさんの境遇は、周りにある何代目かのドメーヌとは少し違っています

彼は蔵の3代目の娘さんと結婚した婿なんですが、それまでワインに関連した仕事は一切しておらず、ブドウ栽培もワイン醸造も全くの素人でした。
義父に夫婦で蔵を次いで欲しいと言われた彼は、ドメーヌを継ぐ決心をします。
ギョームさんはドメーヌでそれまで働いていた人と一緒に仕事をする傍らで、醸造学校へ通い、学問と実践を同時に進めたそうです。

この時、ギョームさんははっきりと、
それまでやってきた伝統を踏襲するのではなく、自分が理想とするワインを作ろう
と、まったくの0から新しくスタートしたそうです。

セミナー中にも「よく義父がそれを許してくれたと思う」という話がありましたが、フランス人は特に伝統にこだわりがあって、昔からやってることは変えたくない、という人が多いので、この発言はさもありなん、というところです

環境的にはヴォーヌ・ロマネのロベール・アルヌー(現アルヌー・ラショー)にも似ていますが、ラショーでも名称変更や栽培の転換はずっと後になってからの事ですので、いきなり「新しいことやりたい」←大賛成、とは中々ならないものなんでしょう

そして、それまで奥様もドメーヌにいるにはいたんですが、ほとんどワイン作りには関わっておらず、ギョームさんと一緒に0から始めたそうです。

若いうちからバランスが取れているが長熟できるワイン
を理想のワインとして、それを目指して畑は全てビオに転換
2018年にはすべての畑、22haでBIOの認証を取得しています

余談ですが、…この理想って、言うほど簡単じゃない

コートドールのドメーヌで22haを所有しているのは、家族経営ではかなり大きな規模になります
初代の目の付け所が良かったんでしょうし、歴代の当主が畑の拡大に尽力したんでしょうね

所有畑の拡大に関連しまして。
今現在、これだけワインの値段が上がった要因の一つに畑の高騰があります
コートドールのグランクリュはまず売りに出ませんし、出たとしても途方もない値段になるはずで、それが1級畑にも波及しています。
そのせいで税金も上がり、ドメーヌ経営にコスト増のマイナスをもたらしてる訳です

だから今、特級コルトン・シャルルマーニュや1級ムルソーなどをちゃんと持っているというのは、ドメーヌとって大きな強みになっています
(クロ・ド・ド・ヴージョやコルトンの赤もあります)

ジェノ・ブーランジェールには他と違うところがもう一つあります
それはムソーに在りながら、前述したとおりニュイからシャロネーズまで30ものアペラシオンを所有しているため、シャルドネとピノノワールが半分ずつある、というところです。

ですから、シャルドネだけ、ピノノワールだけに注力する訳にはいかず、どちらも同じようにスペシャリストである必要がある、という大変な-環境にあるんです
広く畑を管理することは、かなり大変で労力も気力も必要とされることです。
収穫のタイミングや、醸造の順番など効率よく作業を行うのは、誇張でなく神経をすり減らすことになるでしょう。



さて、試飲ワイン5つです

IMG_3234.jpg

IMG_3233.jpg

いやー、白も赤も素晴らしいです
残念ながら白はもう買えませんが

マールも飲んでみたいわー

詳しい醸造については飛ばしますが、白も赤も新樽は10〜15%程度。
天然酵母で自然に任せた醸造をしています。

でも白の1級は樽の香りがすぐに分かりますね。
どちらの白ワインもボリュームのあるアロマが「おおっ」とすぐに感動できます

いい酸味があります、まだ若いですが今飲んでも辛(つら)くはない。
そこがコンセプトの「早くからバランスが取れている」って言うことでしょうか

赤ももう既に美味しい
めちゃくちゃいいアロマがあります

甘さが重なっているけど透明感があって重くない、こういうピノノワールはやっぱりブルゴーニュじゃないとできないかもしれません。
これが熟成してブケになったら、さぞ良い香りがするんでしょう

因みに、ジェノ・ブーランジェールではすべてのブドウを完全除梗しています
全房発酵もやってみたそうなんですが、思ったワインとは違ったのでやめたそうです。

そのせいかい、赤のジューシーさ、ピュアさは素晴らしい
除梗賛成、除梗万歳だわ〜


えー、ボーヌやヴォルネイ、ポマールといった赤ワインは今、人気の的とは言えません
こういうワインを飲みもしないで、ニュイのなんちゃらばっかりに目を向けてる、似非ブルゴーニュファンが多いからだろうなー
名前だけじゃなくて中身を吟味する飲み手になってほしいですね


特筆すべきことに、ここはヨンヌ県とオード県にを所有していて、2022年からそこの樫材で作った樽を使用しています。
森があるんだー
(樽の製作は樽会社に依頼しています)
「樽材の産地としては有名な場所ではない」とおっしゃるものの、自社で森を持ってる家族経営のドメーヌなんて聞いたことない
先見の明か、財力のなせる業か、どっちにしてもすごい


今、購入可能か赤ワインもごく僅か
21年も少ないので(値段も上がるだろうし)、購入するか迷うところ。
既にたーくさん、在庫あるし。

皆様にはとてもおすすめします
ジェノ・ブーランジェール、見ることあればぜひ挑戦してください〜




他にも、

22,23年の作柄について、これまで会った他社ドメーヌとは多少違う見解だった
温暖化について

など、いいお話が色々ありましたが、すんごく長くなるので割愛します。
いつかどこかでご紹介できれば。
















posted by cave MITSUKURA at 17:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月05日

ムサってください


久しぶりにですね
今年は息が白くなることが少ないですが、今日は珍しく吐息が白かった


長年、ワインの仕事をして来ましたが、こんなにワインの資産的価値が上がるとは思ってもみませんでした

特にブルゴーニュ
この30年くらいの事でしょうか。
それまでは高級ワインと言えば断然ボルドーだったのに

最近はボルドーワインを探しに来るお客様は少ないですね。
格付け銘柄でさえ、そこまで注目されていない、ような
ボルドーは生産量も多いので、何かしら探せるから「有り難味が少ない」というか。

ブルゴーニュが品薄すぎて、余計にそう感じるんでしょうけど。



と言うことで、今日は初心に帰ってボルドーワインを紹介します

ランシュ・ムサス.jpg

シャトー・ランシュ・ムサス2015

うーん、地味なラベル

こう見えても(失礼)、メドック5級格付けシャトーです
しかも、出来が最高の2015年です

皆様はきっと、「ランシュ…」と聞けば、同じポイヤックでの、
シャトー・ランシュ・バージュ
を連想すると思います

元々一つのシャトーでしたが、1838年に相続によって分割されて現在のようになりました。
正当なシャトーはムサスに継承されましたので、当時のバージュは畑だけを持っていた事になります。
17世紀まで遡ることが出来る古いシャトーで、代々ボルドー市の名士が所有してきました

ランシュ・バージュは1970年代以降、ジャン・ミッシェル・カーズ氏の尽力もあって、5級シャトーですが下手な3級よりも高くて有名ですし、今やメドック屈指の大手シャトーになってます

今日のランシュ・ムサスは、ランシュ・ムーサと表記されることも多いと思います。
最後のSは発音するのか??

現在、シャトーを運営するのは、ボルドーでネゴシアンも営むカスティージャ一族です。
1919年の取得から100年以上も所有を続けています

しかし、やはり紆余曲折はありまして、当初は広大な面積があった敷地は繰り返す相続で分割されていき、次第に減少します。
1970年代にはワイン作りにはあまり注力されておらず、ブドウ畑もごく小さなものになっていたようです

その後のワインブームでシャトーは再建、復活しています。
お金になるからねー


シャトーはポイヤックの真ん中にあって、周りは著名シャトーばかりです

ランシュ・ムサス7H0A0406-3.jpg
HPより、隣に豪華な新シャトーがあります

現在のブドウ畑は62haカベルネソーヴィニョン75%、メルロー25%を植えています。
カベルネフランやプティヴェルドは植えてないのですね。
へー

ランシュ・ムサス7H0A0462-3-1.jpg
整然とした良い畑

2015年はカベルネソーヴィニョン79%、メルロー21%となっています。
熟成18か月で、新樽50%

外観は黒いですが、そこまでのフルボディではありません
優しい口当たりでタンニンはもう気にならないくらいです。

カリフォルニアやトスカーナの濃くて甘いカベルネに慣れすぎてるからでしょうか
これでも十分フルボディだ、という方と、全然優しい味だ、という方に分かれそう。

それはそれとして。
こういうポイヤックの良さは、飲んでる最中に確実に変化することですね

2杯目、3杯目、と新しい香りが湧き出て、味の構造も違ってくるのは分かるはずです
やっぱりボトムは格別です
カリフォルニアではそういう経験はあまり出来ないので。

しかし、これだけいいワインなのに、どうも人気がないような…
見た目で損してるかなぁ…


貴重な2015年が諭吉で余裕で買える
こういうワインを経験してほしいですね〜















posted by cave MITSUKURA at 16:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月03日

こってりの頂点


昼間が暖かくて上着が要らない日もあれば、夜風が冷たくて凍えるような日もあり、寒暖差についていけない

月初は色々やることが多くて、ゆっくりブログを書く時間がありません
春の割り当てワインの案内ももらいましたが、入荷は3月でいいかと考えてます。



店頭にはこれが来ました

IMG_3222.jpg

コングスガード
左から、
シャルドネ2015
シャルドネ2014
メルロー2019
シラー2004
シラー2013


アメリカ、カリフォルニアの高級ワインです
ナパバレーの人気ワイナリー

今回は珍しく蔵出しバックヴィンテージです

お値段が大変ご立派ですが、飲んでみたーい
04年のシラーなんて、どうなっているのか?
全然変化してなかったりして(ありそう)

独特のラベル、一度見たら忘れられないインパクトがありますね
担いでいるのはブドウだとずっと思ってましたが、違うの???

誰かおせーて













posted by cave MITSUKURA at 17:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月02日

走り書き3行


デュジャック2021(ドメーヌ&ネゴス)、少量ですが入荷しました

今日はオレムス・トカイ会です

ごめん、忙しいのでこれしか書けません また明日〜







posted by cave MITSUKURA at 15:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月29日

甘口修行・トカイ編


良く晴れた青空がきれいな名古屋です

東京でも地震があったようで、名古屋もそろそろ…
どうしようもない側面もありますが、心構えと準備はしておく必要があると思います。
災害も犯罪も「自分には関係ない事」と思ってるのが一番危険
ですが、大地震の際にはワインはもう諦めるしかなさそう



今日も備忘録です。
ワインは店頭にあるものも、取り寄せでも買えますので購入をご希望の方はお申し付け下さい

結構長いので拾い読みしてください。

オレムスワイン.jpg

オレムス
左から、
マンドラス2017
ペトラッチ2018
トカイ レイトハーヴェスト2019
トカイ・アスー5プットニョシュ
ラグジュアリーレジェンズセット
2013・ 2000・ 1972
トカイ・アスー エッセンシア2011


ハンガリーの白ワインです。

トカイ世界3大貴腐ワインの一つですので、知ってる方も多いと思います
(あとの二つはソーテルヌとドイツのTBA)

この3大貴腐ワインはどれも極甘口です、生産量がとても少なく貴重で、昔はとして珍重されていたくらいです
(トカイという名称のワインには辛口もあります)

オレムスはそのトカイの生産者の中でも最古のワイナリーで、この貴重なワインの発祥の地でもあります
前にも紹介していますが、一番最初のワイン(の命名)がはっきりしているって、とても珍しい事です


歴史はとても古く、17世紀の初めよりハンガリー王朝の歴史と重なってトカイワインは共に変遷、発展してきました。
徳川将軍家直轄の日本酒蔵が現在まで続く、みたいな感じ

現在のハンガリーという国は、西暦1000年にパノニア平原を中心に成立したマジャール人のハンガリー王朝がその基礎になっており、キリスト教国の東端であったために代々、宗教的な国境守備が宿命となっていました。
その後、東のオスマン帝国が10代皇帝のスレイマン1世の治世で全盛期を迎えると、1521年にはハンガリー領内に侵攻しベオグラードを陥落させます。
ここから第二次ウィーン包囲の失敗まで、150年ほどハンガリー王朝はオスマン帝国の半支配下にありながら、西のハプスブルグ家とも争っていて、あちこちからけちょんけっちょんで大変な時期を凌いでいきます

この戦乱の渦中の1630年、トカイの甘口ワインは誕生します

戦争で男手がなくなった農村ではブドウの収穫まで人手が回らず、ブドウは樹上で枯れるに任され、放置されていたそうです。

まずは避難など身の安全が第一、次に家畜など世話が必要なもの、最後に果樹、だったんでしょうね。
一年に一度しか収穫がないブドウにずっと目を配っていられるような状況ではなかった事は想像に難くないです

オレムスはこの時、王家のラーコーツィ家の所有ワイナリーでした。
王家のブドウ畑でもほっとかれてるくらいですから、長引く戦争で疲弊してるハンガリー国内はさぞ大変だっただろう…

この枯れかけたブドウを惜しんで、牧師(当時のハンガリーは30年戦争でプロテスタント側についてます)のセプシ=ラツコー・マテーがワインを作ったところ、それが非常に甘くて美味しいことに驚き、この「奇跡のワイン」は王家に献上されます
高貴な香りと味わいのこの甘口ワインはすぐに王侯貴族の間で大人気になり、フランス王のルイ14までもが絶賛、「王のワイン」と名付けたほど称賛されました

それから長らく、ハンガリーのトカイの名前は現在でも知られた高級甘口ワインのままでいます

実は当初、この貴腐ブドウには否定的な意見もありまして。
貴腐がついたブドウは、どう見てもカビが生えて茶色く腐敗したような見た目ですので、このような物を神にささげるワインとしていいのかどうか、宗教的な冒涜ではないか、という反対があったらしい

確かに、アレを最初に口に入れた人は度胸があった、かも。
いや、たとえ腐りかけのブドウでもお酒に執着する人の意地汚さ(失礼)が行動させた、という方が正しいような気もする
てんちょ、すっごく気持ちが分かります

こうして王家の甘口ワインを生み出すオレムスは一層の権威を纏って、後世に受け継がれることになりました。
ハンガリーの王家のラーコーツィ2世は、新しい特産品のトカイを保護するため、畑を格付けし、トカイの階級まで制定する先進的な取り組みをしています。


トカイワインの産地は、ハンガリーの東部、トカイ・ヘジャリア地方にあります。
オレムスはトレチヴァという小さな町にあります
ここ ↓

オレムス.png

ブダペストから車で2時間30分、簡単には行けないけど行ってみたい

ゼンプレーンという呼称にも使われている山の麓らしいです(標高200m)が、なだらかな丘が美しい風景です ↓

オレムスimage-moyen-view_from_budahazi_vineyard.jpg
HPより 以下同様

流石に冬景色は寒そうです ↓

オレムスimage-moyen-tolcsva_2.jpg

第二次大戦後、社会主義国となったハンガリーではオレムスは共同所有され畑は分割されて30もの所有者が名を連ねていたそうです。
1993年、社会主義が崩壊した3年後にスペインのベガ・シシリアを運営するアレバレス家が進出して、分割されたいた畑を再統合し、慎重な調査を行った上で伝統を尊重したワイナリーを再建、地下セラーも統合して再出発しています

オレムスimage-moyen-oremus_winery_old_cellars.jpg

iオレムスmage-moyen-img_9478_79_80.jpg
甘露がたくさん

所有畑は115ha、流石の一大ワイナリーですね
ベガ・シシリア万歳だわ


では、ワインの説明です。
ワインは全て白ワインのPDOトカイで、価格は税込み上代価格です。
表記のないものは750mlです

1.マンドラス2017 3500円
 辛口
 トカイの固有品種であるフルミント100%
 マンドラスとはアーモンドの事で、マンドラスという名のついた区画の樹齢60年以上のブドウから作られています。
 収量は僅か2500L/haという低収量でで、これはブルゴーニュのグランクリュにも匹敵する少なさです。
 発酵・熟成ともに樽を一部使用しています。
 もとはアスー(貴腐)の甘口を作る畑でしたが、オレムスが初めて辛口を作りました。
 柑橘の香りとナッツの風味を持つ、すっきりした辛口です。

2.ペトラッチ2018 16500円
 辛口
 フルミント100%
 かつての所有者でオーストリア・ハンガリー帝国で活躍したエルネスト フォン ペトラッチ男爵に名を由来する畑のブドウです。
 急斜面で平均樹齢60年のブドウを手摘み収穫。
 フレンチオークとハンガリアンオークの新樽で発酵、3ヶ月バトナージュを施し、その後さらに5ヶ月熟成。
 マンドラスの上級品的位置づけ、木箱入り

3.トカイ・レイトハーヴェスト2019 4950円
 500ml 甘口 
 フルミント80% 、ハーシュレヴェルー10% 、ゼータ5% 、シャールガ ムシュコター 5%
 …後半のブドウは未知すぎますが
 貴腐化が50%以上進んだブドウを手摘み収穫しています。
 ハンガリーオークの新樽(136Lと220L)で発酵、アルコールが12度程度になると自然と止まります。
 その後ハンガリーオークで6ヶ月熟成、さらに15ヶ月瓶熟。

4.トカイ・アスー5プットニョシュ ラグジュアリーレジェンズセット 82500円
 500ml 極甘口 
 1972年、2000年、2013年という伝説的なグレートヴィンテージをセレクトした限定セットです、木箱入り。
 セパージュは3と同じですが、比率が異なる年もあり。
 辛口のフルミントにアスー(貴腐ブドウ)をプットニュで5回加え、2日間マセレーションします。
 ハンガリーオークの新樽(136Lと220L)で約60日発酵、そのまま24から36ヶ月熟成。さらに12ヶ月以上瓶熟。
 色の違いに驚愕

5.トカイ・アスー エッセンシア2011 90800円
 375ml 極甘口
 セパージュは3と同じ
 収量はなんと1haあたりわずかハーフボトル9本分。
 アスーは一粒ずつ収穫され、貴腐ブドウのフリーラン果汁のみをガラス製容器に入れゆっくりと発酵させています
 2年後に68Lの樽に移してさらに熟成し、瓶熟を重ねてリリースされます。
 両年のみの生産、1本で木箱入り

古木のフルミント ↓

オレムスimage-moyen-_zmp1658.jpg

5の発酵のガラス容器はこんなです ↓

オレムスimage-moyen-eszencia.jpg

ワインはハーフサイズですが、9万円以上する超高級品です
値段もすごいですが、とにかく数が少ないので
これも跪いて飲むべし


最後に、トカイの法的呼称について少しだけ。
ちゃんと書くとものすごく長くなるので今日は割愛しますが。
トカイは2013年に法改正されまして、それまでの分類が細分化されて複雑になりました
スパークリングも入れて、辛口から甘口まで10種類もあります。
や、ややこし〜

13年以前は、どれだけの貴腐ブドウを加えたかを示す「プトニュス」という表記が使われていましたが、現在は3と4のプトニュスは廃止され、5と6の場合は義務ではなく任意表記となりました。
桶何杯分って分かりやすくてよかったんですけどね


…余談ですが、タイトルの「トカイ編」ですが、特に「TBA編」「ソーテルヌ編」とか続けようと思ってはおりません



以下は2月3日追記です。

IMG_3220.jpg

いやー、エッセンシア、良かったです
写真ではあの輝きは全然伝えられていませんが

グラスに注いでる時から、粘性が違う
普通の貴腐ワインと濃密さが全く別次元ですね。

5プットニュスのトカイが平凡に思えたりして…

辛口も甘口もフルミントのレモンの風味がよかったです

エッセンシアでさえ、しっかりした酸が感じられるのはすごい
糖度の高さは圧巻なのに(アルコール度数2.5%しかありません)

酸が強い品種は温暖化で一層重視されていますので、フルミントも西ヨーロッパで栽培が広がるかもしれませんね。
ハンガリー国内でも、フルミントの辛口白ワインがもっと増えるのではないでしょうか。

くー、やっぱりハンガリー行こうか

 



 
 







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2024年01月28日

月末感ひとしお


名古屋市の皆様へ。
名古屋プレミアム商品券・金シャチマネーの使用期限は1月31日です
もし、まだ使い切ってない方がいらっしゃいましたら、もうあと数日ですので早めに使ってくださいね。
カーヴミツクラでも使えます


今月はもう中身のあるブログは書きませーん

2月2日にデュジャックが入荷しますが、数量は極僅か
本当に少ししか来ません。
値段も高いです…
シャルム・シャンベルタンよりマルコンソールのほうが高い、いつからだっけ?

他のブルゴーニュでも、一時の品不足はやや解消されてますが、人気ワインの値段はおっそろしく高いまま

そして、まぁた、4月からワインの値上げラッシュです
この数年で何回目だろう…






posted by cave MITSUKURA at 16:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月27日

今度は山形


アンリ・グージュのグレゴリーさんが来日してますね
招聘したのがうちの取引先じゃないので残念ながら会えません、そもそも名古屋来ないみたいだし

今年もできるだけ沢山の試飲会やセミナーに参加して新しいワインを見つけたいです
2月は割と業界向けの会は多いので。

今日を入れてあと5日で1月も終わりですね^−
もう今月の新入荷はありません


てんちょがお休みの日に、山形県の高畠ワイナリーさんがご挨拶に来てくれたそうです
お会いできなくてこちらも残念。

今、店頭には1種類しかありませんが、春以降で少し増やしたいと思ってます。

2022上和田PB]_1692514769071.gif

高畠ワイナリー クラシック 上和田ピノブラン2019
(写真は22年)

現行が22年なので結構前のヴィンテージなんだな…
あと2本ですが。


すっきりしたピノブランスキンコンタクトで仕込んでいます。
樽なしですが、黄金色で美味しい辛口です

価格もお手頃なので気軽に試せますし、こういうワインは貴重です。
正直、お値段に見合ってない中身の日本ワインはまだまだ多い、と思いますので


高畠ワイナリーは、山形県南部の東置賜郡高畠町(ひがしおきたまぐん たかはたまち)にあります。
ここ ↓

高畠ワイナリー.png

米沢の北ですね、もう少し北上すると老舗のタケダワイナリーがあります
駅から徒歩10分というのはいいですね

山形新幹線が通ってますので東京からなら行きやすい、かな。
名古屋からはやはり大変
JR高畠駅には温泉があるそうで

ワイナリーは1990年設立、鹿児島の焼酎メーカーの田苑酒造さんなどが傘下にあるMCAホールディングスの一員です。
ワイナリーのロゴ(エンブレム?)がサッカーチームみたいですよね

醸造設備や畑の説明はHPにはありませんね…
残念
もう少し詳しく知りたいものですが。

ワインジュレが食べてみたい〜

今年は国内ワイナリーにどこか行けるかなぁ














posted by cave MITSUKURA at 17:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする