2023年08月14日

知識の側面補強


明日の台風7号接近は西へ逸れて、和歌山や三重が大雨になりそうです
名古屋は風はともかく、雨量はそこまででもなさそう。
それでも外出しない方がいいでしょうね。

台風が過ぎても気温が下がらなさそうですね…
せめて夜は20度くらいになって欲しいわー



最近、ワイン関連の書籍を読むことがありませんでしたが、お盆にはこれを読もうと思います

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ワインと戦争 ナチスのワイン略奪作戦
クリストフ・リュカン著 法政大学出版会

4年前の出版です。
このような本がある事を最近になって知りました

20年程前にはワインもチーズも盛んに出版物がありましたが、最近は本が不調な事もあり、ワイン関連の新刊はとても少ないです

この本は、ブルゴーニュ出身の著者が、第二次世界大戦中にナチスドイツが占領下のフランスでどのようにワインの調達・摘発を行っていたか、またそれに従ったフランス人のドメーヌや酒販業者の対応が克明に書かれています

このような本はこれまで、「ナチスに屈しなかった人々の美談」的な側面にスポットを当てて書かれることが多かったのですが、実際には大半の人が占領政策に従い、ドイツ軍の要求に応えるべく積極的に働いていた事実に焦点を当てています

巻頭には、ドイツ軍の物資である旨を明記したワインラベルや、ドイツ軍の許可の下で生産、販売されたことを示す資料が写真で載っています。
こうした写真はこれ以外では見た事がありません。

多くのフランス人にとって、占領下の生活は忘れたい出来事であり、協力者が戦後に激しく糾弾された事もあり、誰も話したがらない事になっています
実際には、金儲けの為、ドイツ軍の勝利を目の当たりにしての保身の為、その他の理由によって進んでドイツ軍に献身した人も沢山いたはずです。

著書は糾弾目的ではなく、事実を冷静に分析し、何があったかを明らかにする目的で書かれています
紛失、破棄、隠匿によって失われた資料を出来る限り発掘し、分析した作業は大変だったと察せられますが、文章は平易で分かりやすく、戦時下のフランスワイン業界を知るには興味深い1冊です。

ベルサイユ体制下で、ワイン国際会議なるものがあった事や、ファシズムと農村、等、興味深い記述も多い


因みにレジスタンス賞賛的な本はこちらがいいですよ ↓

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ワインと戦争 ヒトラーからワインを守った人々
ドン&ペティ・クラドストラップ著 飛鳥出版

怪しくも同じタイトルですが、この本は楽しく読めます
(このご夫妻の出版では「シャンパーニュ歴史物語」がとてもおすすめです。
これの内容を頭に入れていたら、結構なシャンパーニュ通になれますよ)

出版が20年程前なので新刊ではもう入手不可能かもしれませんが



興味ある方は読んでみてください








posted by cave MITSUKURA at 14:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月12日

デギュスタシオン訓練しませんか


今日も灼熱の名古屋です
体温より高い気温って…

高校球児は大丈夫なのか

こんなに晴れてるのに、後数日もしたら台風来るんですよね。
信じられない



お待たせしました

イベントページに今年のソムリエ・ワインエキスパート2次試験対策講座の案内を載せました

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開催日、内容等はイベントページをご覧ください

掲載は9月内のスケジュールですが、参加者がいてスケジュールの都合もつけば10月の1週目もアリ、かも。
講師に相談してみて下さい
てんちょは基本的に外野です(丸投げ)


今年の試験を受ける方、1次試験はCBTによるテストですので、既に合格した方もいらっしゃるでしょう
今月いっぱい受験可能だったかな、頑張ってください。

1次試験はとにかく暗記です
数が多くてとても大変ですが、後々使える知識にするためには、歴史や地理を基本に(ここ無しでは知識を活用できないと思う)、飲んだ経験を積み重ねるのが理想です

学生時代の世界史や世界地理を選択していない方、または苦手だった方には基礎知識から勉強しないといけない訳ですが、
大人になって勉強するのもいいんじゃないかなー

試験が終わると知識を維持・活用できなくて、忘れて行ってしまう方が大半です
中々、一般の方では難しいかもしれませんね。
正直、試験に合格しただけでは、レストランのワインリスト見て、どれがいいか理論的に理由付けが出来るようにはなりませんので。

あれだけ覚えても、所詮目次を覚えた程度の知識なんですよねぇ
分類がはっきりしたところで、今度は中身を入れていかないといけないのですよ。


そして、2次試験の利き酒ですが、これには明確にやり方があります
やみくもにやっちゃダメなのです。

カテゴリーにそれぞれ用語があり、分類があるので、それを整理して身につければ大丈夫です
それを勉強しに来てください。

詩人になる必要ないからね
ポエマー不要でっせ。

あとは時間の使い方に気を付ける事。
試験なので時間制限がありますし、練習では余裕があっても、当日舞い上がったりするかもしれませんし。


当日の事を言えば、てんちょの受験は遠い昔ですが、おそらく今も変わらないでしょう…

不安になって、ワインを何度も口に入れる方がいますが、やめた方がいい。
迷いが増すだけです
口に入れるのは2回までかな。
そして、特に品種の回答には、迷っても変更しない事をお勧めします。

それから、会場でギリギリまで教本を開いてる人もいますけど、そんなギリで身につくことはないでしょうね。
手持無沙汰なんでしょうけど、余計な混乱を回避するためにもやめた方がいいのでは。
事前準備が足りない人ほど、そうした傾向があるように思います

来年も受験可能な方が大半だと思いますので、楽天的に行きましょう

しかしやるからには合格したいですよね
なので勉強&対策です。

お申し込み来たれ〜












posted by cave MITSUKURA at 16:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月11日

青い香り


あづー
明日の気温は40度って、名古屋はおかしいぞ

今日から5連休や6連休の方が多いでしょうか
お出かけしてますかー??

15日辺りに台風7号が名古屋を直撃しそうですし、来週は荒れるかなぁ



今日はこのワインを紹介します

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ロッシュ・ヌーヴ ソミュール・シャンピニー2020

このワイン、名前だけでどこの産地で、ブドウ品種が何か分かった方、ワイン通ですね

今日のワインはフランス、ロワール地方の赤ワインです
河口から2番目の、アンジュー&ソミュール地区にあります。
ブドウはカベルネフラン100%

シノンのお隣。
ソミュールだけだと白もありますが、ソミュール・シャンピニーは赤のみ。
そういう決まりなんです。

ソミュールは前にギベルトーを紹介しましたね
ロッシュ・ヌーヴもかなり前にここに載せた事ありますよ(見つけられませんが

このドメーヌ、設立は1850年ですが、現在のオーナーさんは1991年にここを買ってます。
ボルドー出身のティエリー・ジェルマンさんが今のオーナーです(ラベル上部に名前が書いてあります)

取得当初は12haだった畑を28haまで拡大し、90年代の後半には全ての畑をビオディナミに切り替えています
クロ・ルジャールのフコー氏に師事し、最高のカベルネフランとシュナンブランを目標に研鑽を積む、誠実なドメーヌです。
(フコーさんが急逝した事もあり、クロ・ルジャールは現在は別のオーナーになってます)

ギベルトーと並んで、ロッシュ・ヌーヴも評価の高い生産者です

が、最近はここのワインもめちゃくちゃ高い

一番安い白でも6000円弱もするー
赤なんて7000円以上もしてますし

前はもう少しお手頃だったのに…


そんな中、今日のワインは買いやすいお値段です
3000円台です

このワインは、蔵で最もお値打ちなエントリーレンジのワインです。
複数の畑のカベルネフランをブレンドしていて、毎年ラベルの色が変わるんだそうです

ステンレスタンク発酵の後、樽で3〜4ヶ月熟成させたフルーティなミディアムボディです。
タンニンが優しく、軽すぎませんので品種の勉強にも良いです。
バランスが良くて、少し大人しい印象です、ワインだけよりも食事があった方がいいでしょう

そして、カベルネフラン独特の青いアロマもちゃんとあります

このアロマ、よくピーマンに例えられますね
シノンで良く使われる表現です。
合わせるならアスパラガスが定番なんですよ、知ってました?

もう、こういう価格の洗練されたカベルネフランって、少ないです
いいなと思うとどれも結構高い。

在庫がある内に是非飲んでみてくださいねー














posted by cave MITSUKURA at 16:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月08日

のんびりお店番


てんちょの携帯、復活いたしました
各方面にご協力いただきましてデータもある程度取り戻せました
ありがとうございました


お盆の名古屋は大雨ではなさそうですが、二つの台風のせいでイマイチなお天気みたいですね
この蒸し暑さを何とかしてほしい。



8月も食品関連の値上げが沢山ありますけど、ホントなんでも高いですねー
スーパーでも値段見て、買うのためらってしまいます…

ワインは10月に大きな値上げがあります
まぁたですか。
もう値上げの連絡も沢山ですが、内容の一覧も多すぎて見る気もしませんね
9月までに買っておいた方がいいかなぁ(既に高いワインも多いですけど、更に値上がりするってどうよ)

…今日は暇ですね、掃除が捗ってしまった



ワインの紹介しようかと思ったけど、今日はサボっちゃいます
さらばじゃ







posted by cave MITSUKURA at 16:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月06日

酸化防止剤無添加の本物


えー、私事ですが、個人携帯がいきなりリカバリーモードになってしまい、使えなくなりました
画面まっくら。ホームボタンも押せない。

他の端末があるので大抵の事は出来るのですが、LINEが使えません
ここをご覧になってくださる方で、てんちょに連絡つかないなー、という方がいらっしゃいましたら(ごく僅かでしょうが)、
上記の様な事情ですので、復旧までお待ちくださいませ。

Facebookのメッセンジャーか、お店あてにメールください。

…直るかなぁ、いくらかかるんだろう
バックアップが一ヶ月くらい前かな、仕方ないか。



台風6号(なんちゅー進路X字バック&直角北上)のせいか、名古屋市内は風がありますね。
暑いですけど

暑いさのせいか、コスプレしてる人、思ったより少ない?
(名古屋は昨日今日で「世界コスプレサミット」が開催中です)
ところで、てんちょはコスプレを見ても元ネタが全く分からないです
2次元に興味ないからなー


今週末からはお盆休みになる方が多そうですね。
カーヴミツクラは無休です、毎日営業しています



さて、今日はこのワインを紹介します

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ルネ・ブーヴィエ フィサン クレ・ド・シェーヌ サンスフル2020


先月、訪問しましたジュヴレイ・シャンベルタンのルネ・ブーヴィエです
元はマルサネですが、今のドメーヌはジュヴレイの国道東にあります。


サンスフルが入荷していたので買ってみました。
赤いラベルが目立ちますね。

因みに、サン・スフル=SANS SOUFREとは酸化防止剤無添加の事です。
sansは英語のwithout(〜なしで)、soufreはsurfur(二酸化硫黄)です

訪問記はこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/500074570.html

ルネ・ブーヴィエは1910年創業です。
今のご当主のベルナールさんの祖父、アンリ・ブーヴィエさんが始めた蔵です
ルネはその息子、ベルナールさんのお父さんの名前です。
ベルナールさんは1992年に父親からドメーヌを引き継ぎました。

それから30年余り、彼は父親と同じく所有畑を増やし、1級、特級などのハイレベルのワインも生産するようになります。
2006年には私が訪問した郊外の大きな醸造所を新設、2009年からは全ての畑をサステナブルに変更しています
成長を続けながらも、畑仕事第一の姿勢は出来るワインにも反映されています。
大規模ですが、手を抜かない誠実なドメーヌです

こんな醸造所です ↓

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HPより、以下同様

2013年からはラベルにもビオの旨を記載できますが、ご本人は我々に面と向かって
「ビオの認証は取ってない、やってる事は全てがそうだけど」
って言ってました

最近は、今日みたいなサンスフル(酸化防止剤無添加)のワインを色々作っているそうで、今後はもっと増やしたいそうです

受付にもカラフルなラベルのボトルが並んでました ↓

ルネ・ブーヴィエ sanssoufre.jpeg
赤いラベルは今日のワインです(vintage違い)

あと、これ以外にレジョナルのアリゴテもあって、それは黄色いラベルです
4本並ぶとなんだかラスタカラーだわ


余談になりますが、その黄色いラベルのアリゴテ、訪問時には2022年を樽から試飲させてもらいました。

スーティラージュ(澱引き)をしていない、との事で、やや濁り気味の外観。
後、数週間したら瓶詰めする予定だと言う事でした。

外観はいかにもビオですが、酸味が綺麗でとてもバランスのいい辛口でした
濁りは関係なかったです

アロマがやや大人しいかな、とは思うものの、清涼感のあるグレープフルーツの香り。
美味しい。
冷やせば完璧

このワイン、イギリスのワイン雑誌デカンターのアリゴテ特集で4位になったそうです

ですが、その記事見つけられません。
3年分は見たんだけどなー
ワインスペクテーターにもなさそう… 気になる〜

一緒の時に、酸化防止剤添加アリのアリゴテも飲ませてもらいました
そちらの方が酸味がよりはっきりしてますね、アリゴテらしいかも。
フィルターをかけてるのでかなり透明な見た目、シャープな印象です。

ですが、最初の方が個人的には好きですね
ワイン全体のボリュームが大きいと思います


で、同じサンスフルの21年が既に出荷済との事で入荷を楽しみにしてるんですが、どうやら販売は来年になりそうとの事
そしてお値段が結構高そう…

ルネ・ブーヴィエは評価も高くて人気があるので、毎年値上がりしています。
いい事なんだろうけど、嬉しくない

で、今日のフィサンですが、畑は村名の区画です。
フィサンは全体でも100haちょっとしかない小さな村なんですが、小区画が多くて結構ややこしいかも

クレ・ド・シェーヌは村の北端、クシェイとの境にある比較的大きめの区画です ↓

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「冬のワイン」と言われ、熟成が必要なフィサンの中では、温かみがありしなやかですが、やはりしっかりしたタンニンがあります
ジュヴレイと間違える人がいそうです

これねー、酸化防止剤無添加とか、全く考えなくて十分美味しいのです
まだちょっと若いですが。

しかし、お値段が… 諭吉に迫るものがある
最近そんなんばっかりですねー






posted by cave MITSUKURA at 16:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月04日

ラベル変更、大人の事情?


毎回、暑いって書いてますけど、本当に今年の暑さは尋常じゃない
何もしなくてもバテてしまう、昼間は外出しない方がいいですよね。

来週は台風の接近で雨になるようですが、どうか災害になりませんように



こう暑いとお酒の消費も鈍るそうなんですが、店頭には新しくなった夏の定番が来てます

グリューバー グリューナ・フェルトリナー ヴァインフィアテルDAC2022

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このユーモラスなラベル、見覚えありませんか?
以前はこんなラベルでした ↓

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グリューバーは、オーストリアのヴァインフィアテルのドメーヌです
ここでも何回か紹介してます(詳しい紹介は過去のブログにあります) ↓

https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/465651571.html
フランツさん、また来てくれないかなー

https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/481397107.html


この黄緑色のスクリューキャプのグリューナ・フェルトリナー、とても爽やかで美味しいのですが、
今回最初の写真の様に、水色のスクリューキャプに変わりました。

何故かというと、ドメーヌが言うには、以前のグリューナ・フェルトリナーはドメスティック専用にして、輸出にはヴァインフィアテルDACを名乗るワインを回したい、そうなんです

なんで??
そーゆーもんでしょうか…

でもね、中身はおんなじなんですよ

そして、少し値上がりしたー
前は2000円でお釣りが来たのに、今回からは後少しチャリンと必要になりました。
でも、まだ買えない様な高値じゃない

西ヨーロッパは来週から急に気温が下がるらしいですが、大丈夫かな。
ヴェレゾン上手くいって欲しいなー

中欧の気温は詳しく分かりませんが、今年も美味しいホイリゲを期待しております

このグリューナ・フェルトリナー、良ーく冷やして飲めば、爽快ですよ
おすすめです〜










posted by cave MITSUKURA at 17:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月01日

冷えた泡がいいね


今日から8月

しかし、こう暑いとバテますねぇ
死者が出るほどの暑さが続くって、怖い。
降って欲しいです


先日、長年の知人が商売の側で養蜂もやってるんですが、いきなり巣密を1枚持ってくてくれまして…
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こ、こんなに
丸ごと一枚

もらっていいの?
ハニコムって10センチ四方で3000円とか(もっと?)、高価だよね。

蜜がパンパンに詰まっていて、すごーく贅沢

人生初、解体してみた。
途中、溢れる蜂蜜が輝いていてすごくキレイなんですが、写真撮ってる余裕なかったです
蜜蝋が特に厄介だと教わったので、なるべくこぼさず、ギリギリの所をすばやく切り離してみた

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…やっぱり、容器の中で多少は流れるなぁ

貴重な物を沢山ありがとうございます
帰国報告ワイン会でいただきましょう




今日は新しい泡を紹介します
当たりの美味しいのですよ。

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シャトー・オー・カントループ
クレマン・ド・ボルドーNV


フランス、ボルドーのクレマンです
クレマンは瓶内二次発酵で作られたスパークリングワインに与えられる呼称で、産地名を一緒に名乗ります。

現在、フランス国内で認められたクレマンは8か所
全部言えますか??
書きませんけど。
ディが一番マイナーかな、クレレットの方が知られてますよね


クレマンの産地としてはそんなに主要とは言えないボルドー(スティルワインの方が圧倒的に有名ですし)、これまでも傑出した品質のスパークリングは少なかったです。
ですが、今日の泡はすごく良いですよ

生産者のシャトー・オー・カントループブライにあります ↓

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ブライはジロンド川の河口近く、メドックの対岸です。
ブドウ栽培の歴史は長くあるようですが、元詰めのシャトーになったのは1972年からです

こじんまりしたシャトー ↓

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HPより、醸造所は別に立派なのがあります

シャトーは小さめですが、所有畑は51haにもなります
結構な規模です、家族経営なのにすごい。

ここでは、赤、白、ロゼ、クレマンを生産しています。
メルロー主体の赤も柔らかくてジューシーで美味しいですよ

今日のクレマンは、年産僅か7000本の希少品です
セミヨン85%、ソーヴィニヨンブラン15%

白ブドウだけで作られているのはよくわかる、透明感の高い外観です。
薄ーい黄色ですが、なんとなく緑っぽさが見えるような白色にも見えて、清涼感があります

瓶熟12ヶ月、細かな泡が長く続きます。
繊細な香りが複雑でもあり、いいですね
適度にフルーティで、キレイな酸がありますが印象は柔らかいです。

コクがあるほどの重さはありませんが、細やかでクリーミー、今の季節には最高です

白ブドウの成功例です

良ーく冷やしても香りや泡は変わりませんので、スッキリ、そして優しく飲めます
白いラベルのイメージ通りでしょうか、おすすめします〜
久しぶりの当たりスパークリングです

お試しください


ところで、余りに暑いとビールでさえ売り上げが落ちるそうで、ワインも同じかと
それに、この暑さでワインを持ち歩くのお勧めいたしません。

冬の寒さも嫌なんですけど、この暑さは流石にダメでしょ
これからどうしよう…









posted by cave MITSUKURA at 15:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月28日

ドラモットの縁


連日、ものすごく暑いですね…
尋常ならざる熱波だ。

まだひと月以上もこんな感じかと思うと、疲れます
そして、店内が寒い


わたくし、帰国してすぐに体調崩してます
夏風邪ひいたみたいで鼻と咳が…
発熱はありませんが。
毎日、薬飲んで、10時半には就寝して、深酒もしてないのに、全然良くならない
こんなに長引くってやっぱり年齢かな

絶不調ではありませんが、好調でもない
はよ元に戻りたい。



ボーヌから送ったワインが届きました
二つ、3日差で送ったのになぜか同日着でした。

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荷物の追跡サービスは、ずいぶん進化してますね

まず登録したメールアドレスへ受付の案内があって、さらにフランス国内輸送から、海外発送、目的国(日本)到着までの連絡が順次来ます
そのメールで現在の荷物の状況がリアルタイムで追跡可能です
更に、日本の郵便局のサイトからはフランスの受付番号で追跡可能になっています

すごーい

しかし、二つ送った荷物の内、後からの方が先に愛知県についてるのはなぜだ???
(先に出したのは同時点で東京で通関中になってました)
三連休で忘れられてた???(ありうる)
ともかく、EMSも便利になった

…そして残念ながら1件事故あり、また報告します。



長らくワインの紹介していませんでしたが、これと言った入荷もありません。
今日は割り当てになってしまった定番のシャンパーニュを紹介します

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ドラモット
ブリュットNV
ブラン・ド・ブランNV
ブラン・ド・ブラン2014
ロゼ・ブリュットNV


ドラモットは有名ですのでご存知の方が多いでしょう
このような有名銘柄まで、今では割り当てになってます

店頭の在庫が減って来ましたので、再入荷。
もらえて良かったー
が、…値上がりしてますねぇ


ドラモットはシャンパーニュ地方の、コート・デ・ブランにあるグランクリュ・メニル・シュル・オジェにあるネゴシアンです

こんなシェ ↓

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HPより

お向かいにサロンがあって、その姉妹メゾンとなっている事は有名ですね。
サロンの生産がない年はブドウはドラモットに引き取られます。


では、何故ドラモットとサロンはブドウを融通し合うような姉妹メゾンになったのか、知ってる方いますか?

その前に、もう一つあまり宣伝されないのですが、ドラモットはランスのランソン同じ創業者、創業年だってご存知の方いますか??
これ知ってたらかなりのシャンパーニュ通ですね

ランソン ↓

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これ、今12000円(税抜)もするんですね…

ドラモットとランソンは、どちらも1760年にフランソワ・ドラモットによって設立されました
彼には3人の子供がいて、長男のニコラ・ルイがマルタ騎士団で騎士となりますが、ナポレオンに島を追われて帰郷し、メゾンを継ぎます。
(なのでランソンにはマルタ十字が付いてます)
その後、ニコラ・ルイに誘われてランソンに参画したジャン・バティスト・ランソンと、1828年にドラモットも提携しています。

ここまではドラモットとランソンは、ランスにあるか、メニル・シュル・オジェにあるか、だけにしか、ほぼ違いはありません。
経営陣が同じです。
どちらもヨーロッパ各地へ輸出を行っていて、ランソンはドイツ、オランダが中心、ドラモットはロシアへ多く輸出していました

ランスのメゾンはニコラ・ルイの死後、未亡人の許しを得て社名をランソンと変更し、今に至るのですが、最初のドラモットは完全に忘れ去られていますよね
ドラモットには創業者の名前が受け継がれています。
(ランソンのその後は、結構波乱万丈で、悲劇でもありますが、今日はドラモットなんで立ち入りません

1949年になってドラモットは、後のローラン・ペリエのオーナーになるノナンクール家に買収されますが、このノナンクールも元はランソンの一族です。
このノナンクールがサロンも持っていたたために、サロンのブドウはドラモットへ行くようになったそうです
現在は経営を引き継いだデュポン社長が二つのメゾンの代表を務めています。

と、まぁこんな感じです。

めっちゃ、端折って書いたので分かりにくいかな
創業は違えども、後のオーナーが一緒だったんです。

シャンパーニュメゾンの歴史って複雑だし、面白くもあります。
あんまり解説してあるサイトや本がないのが残念ですが
華やかなシャンパーニュのイメージですが、良い時ばかりでもありませんし。


ドラモットでは写真の4種類のシャンパーニュしか作っていません
(黒いラベルの熟成品がありますが元の中身は同じ)

特に生産が少ないロゼ、とても上品で美味しいですよ
私がコート・デ・ブランのロゼを褒めるのってかなり珍しいのですよ

一番ベーシックなブリュットにはPNが35%入ってて、それがイマイチよく機能してない印象で長年避けてたけど、最近はどうでしょう?
変わったかな??

ちと高いですが、やはり洗練されたシャルドネです
ハズレの無い確かなキレと上品さが約束されています。

まだまだ置いといても美味しくなるでしょう
個人的には後3年くらい経って、「クリーミー」になってるのが好きですね

今日みたいな日にはキンキンに冷やして飲むと美味しいでしょう、すぐに飲み干してしまいそうですね





posted by cave MITSUKURA at 16:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月22日

クロード・デュガ来てます


不在だった期間の気温からすると多少は低め、でしょうか
名古屋は暑いです

今回のフランスは特に日差しの強さをひしひしと感じました
緯度の高さも影響してるんでしょうけど。
帽子が暑くて被っていられませんでした



今日の店頭は静かです〜
のんびりしてます…


店頭用に購入した地図を早速貼ってみました ↓

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フランス ワインとオードヴィーの産地地図

詳細でとてもいいです
(が、老眼にはちと辛いかも)



本日、クロード・デュガの2021が少量入荷しました

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超少ない21年、少しでももらえて良かった。
白は完売、ラヴォーサンジャックは1本だけですが

21年は現地でも「ない」「ない」「ない」しか聞きませんでした

それでも現地の仲買さんが言うには、少ない中から何割かは日本に入っているので、これは世界の中では、来てる方だ、そうです。
そーなの❓
実感なし…


21年が記念の年の方は本当に見たら買った方がいいですよ。










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2023年07月21日

帰国しました


無事に帰国しました
今回も日焼けしたなぁ…


帰り際にどうも喉が乾燥したみたいで、帰りの飛行機で一層悪化してしまいました
夏だからと油断したかなぁ
部屋のエアコンも消したんですけど…

声がガラガラ😓

体調は全然悪くありません


あっという間の10日間、充実していました✨
同行してくれた方たちのお気遣いあってこその経験です。
ありがたくお礼申し上げます

フランスもコロナの3年で変わったこともあり、変わらないこともあり。
サービス業の人手不足は如実に感じましたね😓


リヨン空港で車を返して、やることはもちろんこれ ↓

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今回、ハイブリッドだったので返却の直前に1度給油しただけでした。
アメ車なのに燃費よいのですね😅 ↓

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いつも思うのですが、レンタカーの返却場所へどうやって入ったらいいのか、分かりにくい‼️
同じ道を2周してしまいました💦



パリ、ドゴール からの帰りの便は最初の予想通り、ドイツーイスタンブールーカザフスタンー北京ー羽田のルートでした
激込み😵😵😵

羽田はおそらく毎度の事でしょうが、夕方の離陸が混んでて、定刻に乗ったのに動くまでに30分くらい待機してた。
さらに進んでも順番があるからまた待たされて。
大学病院の予約みたい。


明日から出勤しまーす
土日働いたらまたお休みですが🙏💦


ブログ、見てくれている方にもお礼申し上げます‼️

写真が一度にたくさんアップできないので、刻んで載せていたり、加筆&訂正していますので順次まともに近づいていくであろうと思ってます。

なので、改めてゆっくり読んでいただけると良いかもです。








posted by cave MITSUKURA at 18:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする