2022年11月26日

黒馬のワイン


名古屋の上空は今日、ブルーインパルスが飛来するそうですが、仕事しててお店にいると流石に眺める時間はなさそうです
昨日も予行で飛んでたらしいですね

ニュースの映像を楽しみにします



今日はこのワインを紹介します
黒馬伝説

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シャトー・シュヴァル・ノワール2015

フランス、ボルドーのサンテミリオン、赤ワインです
サンテミリオンはお隣のポムロルと同じく、赤ワインのみが名乗れる名称です。

サンテミリオンのシュヴァル・ノワール…
何かどっかで聞いたような…

って、シュヴァル・ブランのバッタもんか

と思ったあなた、確かに名称は??かもしれませんが、違います。
由緒正しい歴史のあるシャトーなんです
シュヴァル・ブランが余りにも有名なので仕方ないでしょうか

しかし、侮るなかれ。
この黒馬シャトーのオーナーは、メドック・マルゴーのシャトー・パルメのオーナーである、マーラー・ベッセ家です
この一族は、1892年創業の巨大なワイン商で、パルメ以外にもポンテ・カネがあります

シャトー・シュヴァル・ノワールは1937年にマーラー・ベッセ一族が最初に取得したシャトーです。
当時から非常に高品質のワインを生産してたらしく、ご近所のアンジェリュスの共同経営者であるウベール・ド・ブアールさんとノウハウを数年にわたって共有していたそうです

こんなシェ ↓

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HPより、以下同様

こじんまりしてます

シュヴァル・ブランがポムロールに近いグラーヴ地区にあるのとは違い、シャトーはコート地区の西端にあります。
5haと小さな畑ですが、樹齢50年以上のメルローは植えられています。
セパージュはメルロー100%

他にセカンドの赤やボルドー・ブランも生産しています

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流石、名前入りの樽

最新設備の清潔な蔵です。
が、醸造に関しては詳しい情報がありません



てんちょ、このシャトー、知りませんでした
全くのお初です。
しかもまだ飲んでません。

2015年だし、間違いないでしょう
価格もお手頃、一葉さんくらいです。

いいメルロー、飲んでみたい時に是非
この前の、サンジョルジュ・コート・パヴィと飲み比べしてみたいですね。

正統派の赤ワインですよ〜













posted by cave MITSUKURA at 16:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月24日

来店記念サインボトル


サッカーW杯、日本の勝利で盛り上がってますね
まさかドイツに勝てるとは。
世界的に活躍する日本人のスポーツ選手達は、精神的にも強くなってるようで頼もしいです

てんちょ、サッカー全然分かりませんが

その昔、マドリッドのリッツでジャージの男性がいて「リッツのロビーでジャージって許されるのか」と驚いてたら、外に出てびっくり。
群衆と報道陣で凄い人だかり。
ジャージの方はレアル・マドリッドの人達でした
あのスターもいたらしい(が、てんちょには見分けがつきませんでした



昨日は、非公募でしたがシャンパーニュのグランクリュの、ブジーからジャン・ヴェッセルさんが来店してセミナーを開催してくれました
あいにくてんちょ、不在で詳細が分かりません(すんません、それもあって非公募)

全てのボトルに非常に丁寧にサインをしてもらい、参加者の方々にもお買い上げいただきました

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こんなに丁寧なサインをしてくれたのは、葉山孝太郎さん以来です

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「ありがとう」って日本語で書いてあります。
すごーい


店頭にもまだ数本あります ↓

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普通に販売していますので、買いたい方はお早めに。



なお、サインボトルは冷やす時にはご注意ください

氷水に付けたり、結露で濡れると文字が消えやすくなります
手でこすったりしないよう、そぉっと扱ってくださいね
セラーでの結露にも気を付けた方がいいですよ〜









posted by cave MITSUKURA at 14:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月22日

如何に違うか分かりますか


また明日は雨の様ですね
一雨ごとに気温が下がって冬になって行くのでしょうが、既に店内は日が落ちると寒いです

嫌だなぁ、寒いの
インフルエンザ、コロナには一層気をつけよう。



今日はこれを紹介します

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ラ・ポストール ダラメル カルムネール・レゼルヴ2018

今日のワインはチリの赤ワインです
カルムネールという品種名でピンと来た方も多いでしょう

ダラメルラ・ポストールが展開するブランドの一つです。
ラ・ポストールは元は、カサ・ラ・ポストールと言っていましたが、いつからか単にラ・ポストールという名前に変更になってました。

ラ・ポストールはフランス人の夫妻が1994年に始めた蔵で、奥様はオレンジキュラソーで圧倒的なシェアを誇るグランマルニエの創業者の曾孫です。
財力と醸造技術などのアドバンテージがあったので、すぐに有名になり大成功しています
この蔵は最初から輸出向けの高品質ワインの生産を意図しており、世界の市場動向にもとても敏感です。

2018年9月にミツクラでセミナーやってくれましたが、覚えてる方いますか?
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/461520949.html

いいセミナーだったなぁ
1回で2つのワイナリーは時間が足りません、勿体ない。


ラ・ポストールは資本が潤沢な事もあり、コルチャグアバレー(ここのサンタクルスに醸造所やセラーがあります)、カサブランカバレーなどに合計360haもの広大な自社畑を持っています

チリの産地、名前くらいは聞いた事ありますか? ↓

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HPより、以下同様

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穏やかな風景

現在は環境や資源い配慮した、サステナブル農業で水の再利用や二酸化炭素の排出源にも取り組んでいます。

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SNSより 羊も飼ってます

蔵では真っ黒フルボディのカベルネが有名で、色んな賞を受賞していますが、てんちょには濃すぎて
昔、東京の試飲会で総支配人のシャルル・ド・ブルネさん(創業者の一族です)から、直接に勧められた時には、断れないしどうしようかおろおろしてしまった
こんな方 ↓

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素敵な紳士です


さて、ラ・ポストールでは安価なデイリーワインから凝縮した高級ワインまで、赤白ロゼと沢山作っていますが、
今日のダラメルは、創業者のご主人の方のお名前、ブルネ氏の父親の名前を取って名付けられています。

作っているのは、カベルネソーヴィニョン、カルムネール、シャルドネの3種のみ。

カルムネールは元はボルドーの品種でローマ時代には盛んに栽培されていましたが、ボルドーでの生産はフィロキセラのせいもあり、ほぼ壊滅。

南米に渡ったカルムネールも長らくメルローと混同されていました
早熟のメルローがDNA調査を経てメルローとは別の品種であることが分かった時には、チリのメルローの半分くらいがカルムネールではないか、という衝撃の報告がありました

雨が少なく乾燥した上に冷涼なチリでは病害が少なく、ウドンコ病にかかりやすいカルムネールが生き残ったのではないか、と言われています

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SNSより、2018年のカルムネール

↑ 黒いなぁ、ブルーム付いています

今日のワインは、カルムネール85%、シラー15%

ステンレスタンク発酵の後、5ヶ月間30%だけ樽熟成しています(残りはタンク)

濃すぎず、優しいスタイルのエレガントな赤ワインになっています
ミディアム〜フルで、滑らかでいいですね。
てんちょ、これ大好きです。

気温が下がって、赤ワインが美味しくなってきましたがこういうのをデイリーに飲みたいと思います

価格も素晴らしい
野口君二人で余裕です

正直、メルローとの違いを明確に意識した事ないてんちょですが
ワインの質がいい事は間違いない。

あなたもメルローと比べてみてください〜









posted by cave MITSUKURA at 17:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月19日

黄金色の熟成品


明日は雨のようで、お出かけするなら今日ですね

気温が下がって乾燥して来ました
コロナも増えてますし、インフルエンザの用心もしなくてはいけません。
気をつけましょう



もう11月下旬ですね、忘年会の予定が決まっている方も多いでしょうか

ブルゴーニュのブドウ畑はすっかり落葉しています ↓

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モンジャール・ミュニュレさんSNSより ヴォーヌ・ロマネの畑



今日はこの白ワインを紹介します

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ヴァンサン・ジラルダン ブルゴーニュ・ブラン エモーション2015

ラベルが素敵

ヴァンサン・ジラルダンはご存知でしょうか?

創業は1982年サントネイにて、すぐにアメリカ向けの輸出で成功しましたが、ご当主のヴァンサン氏が2012年に引退。
後継ぎがなく、健康に不安があった彼はワイナリーを売却します。

後を新しいオーナーが購入しましたが、ワイナリーの運営やブドウ栽培、醸造などは、前からいた醸造家のエリック・ジェルマンさんに一任しており、ワイナリーは変わることなく(むしろいい方に)続いています

もう5年も前ですが、名古屋であったセミナーに参加した時のブログを参考にしてください ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/447243444.html

いいセミナーだったなぁ〜

エリックさんの実家は名字で分かる通り、ムルソーのドメーヌ・アンリ・ジェルマンです
ルーミエやダヴィッド・デュパンで働き、その後ジラルダンの醸造家になっています
セミナーでも情熱溢れるお話がとても良かったです


今日のワインは、蔵で最も基本になる白ワインです
シャルドネ100%

ピュリニーモンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェ、ムルソー(現在ワイナリーはムルソーにあります)の畑のブドウで、ピュリニーが主体です。
ですが、区画は村名じゃないレジョナルを名乗る斜面の株の区画です。

区画ごとに発酵・熟成後にブレンド、新樽は無し。
「村名レベルの内容でお買い得なワイン」を目指しているとの事。
正にそうでしょう

しかもこのワインは現行は2018や2019なのに、2015年です

輸入元が自社セラーで3年以上寝かせて熟成させた貴重なシャルドネなんです
お値段も高くない、現行品と同じ価格です
素晴らしい〜

てんちょ、まだ飲めていませんが、ジラルダンの15年が美味しくない訳がないでしょう
きっと綺麗な黄金色をしてるんだろうと思います。
更に価格が3000円代って、もうないと思います。

店頭には12本しかありません
お早めにご来店ください。



ところで、このラベル、最初は確かフランス人アーティストの方が、キャップシールやミュズレ等を合わせて作った原画をカラーコピーし、エンボス加工を施して販売していた、と思うんですが…
誰か検索しても出て来ないですねぇ

ミツクラのシャンパンセラーにもドンペリニョンの絵がかかっています ↓

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下手な写真ですみません

てんちょも個人的にパルムドールの絵を持っています。
著作権で揉めたとか聞いた(キャップシールやミュズレのデザインはワイナリーの権利だから)のが既に10年以上前で、それからは全く見ませんが
どうなったんでしょう??

ともあれ、素敵なデザインはジラルダンのビオディナミを表現してるそうです








posted by cave MITSUKURA at 17:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月17日

ボジョレー・ヌーヴォー飲みましたか


今日は皆様ご存知の通り、フランスの新酒の解禁日です

今年はあんまりニュースにならなかったような…
イタリアのノヴェッロもほとんど目にしていません

フランスの新酒では圧倒的にボジョレーが有名なので、ボジョレー・ヌーヴォーしかフランスには新酒がないと思っている人が多いのではないでしょうか??
(というか、ボジョレー・ヌーボー以外に新酒があることを知らない人が大多数なのでは)

フランスでは、
ブルゴーニュ
コート・デュ・ローヌ
ロワール
ラングドック・ルション

で新酒の生産・販売が認められています。
これ以外の地域、ボルドーやアルザスでは新酒は作れないんです(なので商品無し)

とは言え、タヴェル・ヌーボーガイヤック・ヌーボーって見た事ありません
あれば飲んでみたいとても興味深いアペラシオンではありますが。

日本ではせいぜい、マコン・ヌーボーか、ミュスカデ・ヌーボーくらいでしょうか
でも、ヌーボーの市場は90%以上が日本なので、日本でないって事は作ってないと言う事です

更に、それぞれの新酒には細かな規定があって、ボジョレー・ヌーボーは赤とロゼはOKですが白は生産不可、
アンジュー・ロゼ・ヌーボー(見た事一度もありませんが)はカベルネでなければならない、など、ちゃんと決められているんです
知ってる人、まずいないだろうなぁ…
ソムリエだって知らない人ばっかりだと思う



ミツクラは今年、パカレとジャドがない事に加え、予約で大半が売れておりますので、店頭では少ない取り扱いですが、
それも完売に近づいております

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てんちょは昨日、夜中にルーデュモンを開けました

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仲田さん曰く、ボジョレー・ヌーヴォーを作り始めて2022年が最もいい出来になったそうです
今年も例外なく暑い年でブドウは早熟、収穫の公示が8月17日と異例の速さでしたが、仲田さんはブドウの完熟をギリギリまで待って9月8日に収穫を開始しました。

ワインの色は新酒とは思えないほど黒く、濃厚です。
エッジは流石に紫ですが、向こうが透けないほどの凝縮した色合いにただただびっくり。

味わいもジューシーで落ち着いています
既に一流のブルゴーニュの風格がある感じ
ほんの2か月前までブドウだったとは思えないほどの安定感です。

もう、普通の赤ワインとしてお料理に合わせてもいいくらいですよ

今年こそ100年に一度のグレートヴィンテージだと言っていいでしょう

マリー・ラピエールのブドウ ↓

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いいガメイ✨  輸入元snsより

飲んでみるべし。













posted by cave MITSUKURA at 15:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月14日

木箱売ります


いいお天気ですが風が強い、今日の名古屋
それでも全然寒くはないです。
もう11月半ばなのにねぇ


何もかもが値上げの今、ワインに至っては在庫がない、という異常な事態が続いています
うちも買いたくても買える物がない

何もかもがない訳ではありませんが、去年までいつでも変えたようなブルゴーニュ、シャンパーニュが欠品&入荷未定になっています
通常商品でも出荷調整とか…

これって、例えばブルゴーニュは2021がかなりの不作なので、来年までは入荷が少ないのは仕方ないとしても、
22年ヴィンテージが出回る頃にはそれが解消される保証があるんでしょうか??
復活しなかったらと思うと、心配だわー(あながち穿ち過ぎでもなさそう、やめてぇぇぇ)



店頭では久しぶりにワインの木箱の販売をしています

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毎回、あんまり数はありませんので買いたい方はお早めにご来店下さい。








posted by cave MITSUKURA at 14:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月13日

鉄拳ワイン


久しぶりに小雨の名古屋ですが、思ったより寒くはないですね
もっと一気に冬の気温になるかと思いましたが。

今週の木曜日(11月17日)はボジョレー・ヌーヴォーなどの解禁日ですが、今年は届くのが遅くて、ちょっと心配になって来ました…

ギリギリだと何か配送で問題が起こると一巻の終わりだよ〜
因みに昨年は結構規模の大きな荷崩れで破損が多数出たメーカーがありました
はよ送ってちょ(てんちょはせっかちなんです



今日は新入荷の濃ーい赤ワインを紹介します

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ボーリューヴィンヤード ラザフォード リザーヴ カベルネソーヴィニョン2018

ボーリュー知ってますか?
老舗なんで知名度はそこそこあると思います

ラザフォードの名前からも分かる通り、
今日のワインはカリフォルニア、ナパヴァレーの赤ワインです

創業は1900年です
1976年の「パリ試飲会事件」の有名ドメーヌですら一部は1960年終わりの創業なので、如何に早い創業になるかお判りでしょうか

創業者はボルドー出身のフランス人、ジョージ・デ・ラトゥールさん(ジョルジュでいいのに英語読みね)
ボーリューさんじゃなかった

酒石酸を扱う仕事をしていた(化粧品関係かな??)ラトゥールさんは、ナパがボルドーに似ている事からワイン用のブドウに向いていると考え、この地でワイナリーを作ることにしました。
ワイナリーの名前のボーリューは、妻であるフェルナンデがラザフォードの地を見た際、
“Quelle beau lieu !(ケル・ボーリュー=なんて素晴らしい場所なの!)”と言った事に由来しているそうです

こんな景色 ↓

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HPより、以下同様

ブエナビスタや、オーボンクリマと同じですな

実際、ナパのど真ん中にあるラザフォードは長め同様にワインブドウにとっても最高の土地でしょう

その頃のカリフォルニアには既に、
シュラムスバーグ(1862年)
ベリンジャー(1876年)
イングルヌック(1879年)

と、今でも著名なワイナリーが創業していて、その数は140以上あったようです

しかし、その後のフィロキセラによる被害と禁酒法の時代がやってきて、ワイナリーは激減してしまいます

禁酒法時代にはミサ用に僅かにワインの生産を許可されたのは、たったの7つのワイナリーしかなかったそうで、ボーリューヴィンヤードはその数少ないワイナリーの一つです

その暗黒時代が去った後、再びワイン生産のブームがやってきます
1938年、ラトゥール氏はナパワインの歴史に欠かせない醸造家であるアンドレ・チェリチェフ氏を招聘します。

このチェリチェフ氏はカリフォルニアの黎明期の記録には必ず登場する重要人物で、旧ソビエト領出身でフランスへ移住し、パスツール研究所で働いていたところをラトゥール氏にスカウトされてアメリカへ渡っています。
禁酒法撤廃後のボーリューヴィンヤードを復興させた立役者でもあり、その後のカリフォルニアワインに大きな影響を与えます

こんな方です ↓

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このチェリチェフ氏は2年前から作られていたボーリューヴィンヤードのプライベートリザーヴなるワインを試飲して、是非とも蔵のフラッグシップにするべきだと進言し、
カベルネソーヴィニョン主体のフルボディワインが世に出て高く評価されることになりました

当時のワイン ↓

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このプライベートリザーヴは今でも蔵一番のワインとして大事に作られています。
2019年が誰かさんのアレで100点とったそうです
(てんちょは点数の人があんまり好きじゃありません、それに100点って名誉だけど希少になって値上がりするだけで消費者にはいい事ないぜ)

と、ボーリューヴィンヤードの背景を理解するにはこれくらいの知識は必要かと


で、
今日のリザーヴはプライベートリザーヴ程ではありませんが、それでも重厚でしっかりした品質の高いワインです
セパージュはカベルネソーヴィニョン85%、プティヴェルド10%、メルロー5%
8割新樽のフレンチオークで12ヶ月熟成させています。

真っ黒濃厚で凝縮した作りです、リッチとは正にこの事です

その昔、チェリチェフ氏がベルベットの手袋をした鉄拳、と呼んだスタイルです
このセリフはとても有名で、今でもテイスティングの際に使う専門家が沢山います

このラザフォードのカベルネ主体のフルボディワインのスタイルを表現する言葉がもう一つあります
それはラザフォード・ダストと言って、鉛筆の芯を連想させるような鉱物的な香りと土の香りが混ざったものです。
果実にこの力強く印象的な香りが混ざる事によって、洗練されてアクセントのある複雑なワインが出来上がると考えたのです

プライベートリザーヴも今日のリザーヴもどちらもこの複雑で力強い香りを持っています
この言葉を使う時、ボーリューヴィンヤードの皆さんはとても誇りに思うんでしょうね

カリフォルニアのフルボディ、果実味豊かでまろやか、隙のない味わいです
ちょっと、てんちょには強いですがそれでも構造の確かさには納得。

ボーリューヴィンヤードは大きな蔵なのでお手頃価格からご立派ワインまで沢山生産があります。

今日のラザフォード・リザーヴは結構いいワインなので諭吉さんと一葉さんがそれぞれ必要です。
それでも、飲めば価格の差がすぐ分かるほどきちんと作られていますので、フルボディにこだわりのある方には是非お勧めです

瓶も重い‼️

えー、因みに殺し文句は、
「オバマ大統領の晩餐会で出されていた」です
驚くことにトランプさんはあまりワインを飲まなかったそうです…








posted by cave MITSUKURA at 17:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月12日

香りを裏切る味わいかも


昨日、11月11日は色んな「○○の日」でしたね
中国の独身の日、ポッキーの日…などなど

ワイン業界だとやっぱりサンマルタンの祝日です
ホイリゲの解禁日でもあります、って前回も書きましたね。

今年のホイリゲはどうでしょう?
何も情報がないんですけど
毎年の爽やか青りんごに期待したい。



今日は新しい白ワインを紹介します
この前の試飲会でいいなと思って買ってみました

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ツィント・ウンブレヒト ミュスカ グランクリュ・ゴルデール2018

フランス、アルザスの特級、白ワインです
辛口です。

ウンブレヒトは、ドメーヌのとしての創業は1959年と戦後ですが、ブドウ栽培の歴史は1620年まで遡れる非常に歴史のある作り手です

現在の当主のオリビエ・ウンブレヒトさんで12代目、この方はフランスで最初のマスター・オブ・ワインでもあります
26歳の若さでマスター・オブ・ワインになっている大変な勉強家です。
(マスター・オブ・ワインはお金も時間も労力も尋常でなく必要な超難関資格です)

こんな方 ↓

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HPより、右はお父さん


ドメーヌはアルザスの真ん中、コルマールの近隣のテュルクハイムにあります。
エコセールの認証を取得して2002年には全ての畑をビオディナミに転換しています
所有畑は40haで、その内グランクリュは5つ

ランゲン・ド・タン 5.5ha
ゴルデール 0.9ha
ヘングスト 1.4ha
ブランド 2.4ha 
ソンメルベルグ 面積不明
(2010年取得のもっとも新しいグランクリュ)

今日のワインは一番小さいグランクリュのゴルデール、ブドウはミュスカ100%

アルザスグランクリュ51の中で5つでも言えたらかなりのワイン通だと思いますが、
このゴルデールの場所が分かる方はいますかね??

ゴルデールがあるのは、コルマールの南10キロほどのゲヴェルシュヴィールという村です。

多様な土壌のアルザスですが、このゴルデールのみ、アルザスでは海洋由来の石灰岩質の土壌だそうで、力強い骨太のワインが出来るそうです
ここにはゲヴェルツトラミネールとミュスカが植えられていて、その香りのボリュームには感動します

こんな畑 ↓

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HPより、白い表土から石灰質が伺えるでしょうか

ゴルデールの開墾の歴史は古く、西暦750年には既にブドウ栽培の記録があり、優れた畑として知られていたそうです
その後中世では修道院の所領となり、ワインの名前は一層有名になりました。
フランクフルトの市場での特別な販売に市から許可を得ていたくらいの名声があったそうで、今ならモンラッシェと言ったところでしょうか

南東向きの斜面は比較的肥沃で粘土質が混ざり、適度な保水性があります。
夏から秋の日照によく恵まれ晩熟の区画になっていますが、酸を失うことなく熟するのがグランクリュたる所以なのでしょう


今日のワインの原料であるミュスカですが、このブドウは広くマスカットの仲間として知られています
沢山の亜種がありますが、イタリアのモスカートも同じ仲間です。

ゲヴェルツトラミネールにも似た甘い複雑な香りがあり、甘口にもなりますが、今日のワインは辛口です。

ウンブレヒトでは二つのミュスカを植えていて、
ミュスカ・ブラン・ブティ・グランという(一般的にミュスカと言うとこれを指し、大抵ミュスカ・ダルザスと呼ばれています)品種を90%と、
ミュスカ・オトネルという品種を10%使用しています

クチナシや白ユリ、ジャスミンの様な白い花の香りが特徴的で、甘い香りから甘口を連想するかもしれません

実際に遅摘みの甘口や貴腐ワインもありますが、繰り返しになりますけど、今日のワインは適度な酸がちゃんとあるので甘くないんだな、これが
ブドウが完熟していても酸を失っていない、と言うのがこの偉大なグランクリュの成功する要因だと思います

ビオディナミで発酵も人工的な操作は一切行わないので、発酵が終了するのに一年以上かかる事もあるそうです

一年って…うっそでしょ
こういう話よく聞きますが、生産者は平気なんですよね…
てんちょなら、気が気じゃないっていうか、そんな気長に待てませんがな

いや、それでもワインは非常に良いのです
アロマや酒質の厚みは十分ですが、余韻の爽やかな印象で、本当にバランスの良い辛口に仕上がっていて非常に美味しいです

これが5000円以下で買えるのは嬉しいです
繊細な和食に合わせるのもいいと思います〜

香りの甘さが邪魔になる懸念はありません、ゲヴェルツだとちょっと過剰かなと思いますが、このミュスカならば大丈夫
冬の鍋料理にも良さそうですよ〜








posted by cave MITSUKURA at 18:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月09日

月食

こんばんは。
皆様、月食はご覧になりましたか?

てんちょ、ちょうど帰り道でした。

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地上がそこそこ明るくてもよく見えました。
写真よりも大きくて観察しやすかったと思います。

しかし、赤いというか、茶色の月はミートボールにしか見えませんね‼️


お休みなさい〜💤🌙🌙





posted by cave MITSUKURA at 00:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月08日

魔法のランプ 再び


朝晩の冷えが感じられる陽気に変わって来ましたね
名古屋はいいお天気が続いてこれくらいなら快適です

色々とやる事が重なって、全然庶務が捗りません
要領わろしやな



昨日は午前中に招待制の中〜高額ワインの試飲会に行ってきました

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余裕のある部屋でゆっくり試飲できました
(と言ってもそこまで時間はありませんが)
いいワインがいくつかありましたので、少し買ってみました。
順次紹介したいと思います



それから午後には、イスラエルゴランハイツワイナリーから、
チーフワインメーカーのヴィクター・ショーエンフェルドさんと、マーケティングマネージャーのヤエル・ガイさんのお二人が来店してくれました

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立ち話で15分程度の短い訪問でした。
本当は夜にセミナーやって欲しかったんですが、時間が取れずに断念
残念です

お二人ともとても親身なお話で、優しいお人柄でした
醸造などの深い話は出来ませんでしたが、お訪ねいただけた事はとても良かったです

ヴィクターさんに合うのは実は2度目です
以前、2017年12月にセミナーに出席して以来です。
その時のブログ ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/455370949.html?1667897046


昨日の会話をいくつかご紹介(くだらない内容もあるからお許しを)

てんちょ:皆さんヤルデンの名前は非常によくご存知ですよ〜、
ただ、ヤルデンっていうワイナリーだと思ってる方がほとんどですけど

ヴィクターさん:いいんじゃない、ヤルデンの方が覚えやすいからね
ところで、日本の皆さんは、どうやってヤルデンを知ったんでしょうか?

てんちょ:…

そう言えば、自分もどうやって知ったんだろうか????
思い出せない
「分かりません」って言っちゃいました

ヤルデン知ってる方、どうやって知ったか覚えてますか?



それから、ゴランハイツの畑は400〜1300メートルと標高が高い場所にあるので、今のところは温暖化の影響や変化は感じていないそうです
以前のセミナーでも聞いた通り、寒暖差があって乾燥した土地でブドウに最適な場所を厳選しているそうですし。


余談ですが、
この温暖化によるブドウ樹への影響については、生産者でも見解が分かれている事があります

イタリア等のヨーロッパ南部、または他地域でも平地の生産者はブドウ樹の水不足が深刻な状況で、収穫量が激減するなど重大な悪影響がある、とする一方で、DRCなどのブルゴーニュの著名ドメーヌでは、庭の植え込みや菜園の野菜が枯れるほどの暑さであってもブドウ樹は既にちゃんと適応していて、果実の質や収穫量には影響がない、という真逆の意見があります。

確かに根が深く伸びているのが主な理由なんでしょうが、この差は地形や水脈によるものなのでしょうか???
まだ結論を出すには時間が足りません


話を戻して、
ゴラン高原って聞くとどうしてもミサイルが飛び交うような紛争地域を連想してしまうんですよね…
というてんちょに(失礼&ド直球発言ですが)、
「ワイナリーがあるのはとても牧歌的で平和な場所です」と余裕の笑顔を見せてくれました
イスラエルとレバノンとシリアと…全ての人がその平和を共有できればいいのになぁ


「やはり、当然ながらラベルのヘブライ文字も読めるんですよね?」と言ってみたら、
すらすらと説明してくれました ↓

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「カベルネソーヴィニョン80%…、って書いてあるよ」

って、どこらへんが??

知識皆無のてんちょには難しい〜
右から読む事くらいは分かりますけど。
因みに、21年からは日本向けの専用裏ラベルになってますので日本語表記です。ご安心ください。


セラーを見てくださって、シャンパーニュの(以前にも聞きましたが)ジャクソンで13年働いていたというお話をしてくれました

お土産もいただきました

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↑ 魔法のランプバッジ



是非次回はセミナーやって欲しいですね
ヤルデンもヘルモンもガムラも流石の高品質です、飲んだ事ない方には外れないから挑戦してほしいな〜












posted by cave MITSUKURA at 18:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする