2025年11月22日

ヌーボー飲んだ? バルバレスコ・メモ


この頃全然ブログが書けておりませんでした
すみません



20日解禁のボジョレー・ヌーボー、毎年定番のルイ・テットを開けてみました

IMG_5097.jpg

日本だけでなく、フランスも今年はとても暑くて水不足が心配されたようです。
それを反映するかのような、酸の少ない濃い味わいです

まろやか、というか、丸いのは間違いない。
でもねぇ、もうちょっと酸味が欲しいところです

酸っぱいヌーボーが恋しい




12月16日(火)のベガ・シシリアディナー会は満席になりました
お申込みの皆様、ありがとうございます。
これ以降はキャンセル待ちにて受付します

メニューが決まりましたので、イベントページの情報を更新しました
シェフが元スペイン料理屋で働いていたそうで、ワインとのマリアージュも色々お考えいただきました
楽しみ〜




さて、備忘録のワインメモを書かせていただきます。
一覧の写真を撮り忘れたようで、写真がありませんので合成で。

チェレット.png

チェレット
左から、
1.アルネイス・ブランジェ2024
2.バルバレスコ2020
3.バルバレスコ ベルナドット2018
4.バルバレスコ ガッリーナ2019
5.バルバレスコ アジリ2016
6.バローロ キナートNV


また、チェレットなんですが
今回はバルバレスコです。

チェレットは現在3代目、ピエモンテ州アルバで1939年に始まったワイナリーです。
(アルバは白トリュフ祭りが有名です、北のバルバレスコと南のバローロの間にある街です)

2015年より完全ビオロジックに移行しています。
生産は自社畑と、買いぶどうの「テロワール・チェレット」があります。

バローロのクリュはカンヌビなど比較的知られた名前があったりしますが、バルバレスコのクリュってそんなに知らない人が多いのではないでしょうか。

バルバレスコは、その名の通りバルバレスコ村を中心に、ネイヴェトレイーゾなどの村で生産される赤ワインです。
ネッビオーロ100%でなけれななりません。

バローロの弟と呼ばれて常に比較される存在ですが、スミレの香りがすると言われ、バローロとはまた違った魅力があります

バルバレスコ.png

細かくて見えないですね…


各ワインの簡単な説明です ↓

1.このワインは、イタリアで最も売れた白ワインと言われ、イタリア白ワインの歴史を変えたともいわれています。
 一時は絶滅しかけたアルネイスという土着の品種で、フルーティで奇麗な酸があります。
 すっきりしたスタイルなので日本の夏にもぴったりです。
 4719円

2.これは自社畑の2つの区画、ベルナドットとアジリのブドウから作られています。
 若木を中心に、フレンチオークと大樽で36カ月熟成。
 ブレンドされたバランスの良さが魅力です
 2020は既に完売
 12210円

3.地区の最も南にあるトレイーゾの村にある区画です。
 集落のすぐ南にある区画で平均樹齢が10年と若いものの、エレガントな印象です。
 300Lのフレンチオーク樽で24カ月熟成、1997年にファーストリリース
 18700円

4.このワインははバルバレスコ村の東にあるネイヴェの区画からとれたブドウで作られています
 所有は僅か、0.31haしかありません
 これも300Lのフレンチオーク樽で24か月熟成(一部新樽)しています
 泥灰質の土壌で華やかな香りがすると言われます
 20680円

5.バルバレスコ村最上のブリッコ・アジリ
 所有区画は1.4ha、平均樹齢は40年、300Lのフレンチオーク樽で24カ月熟成
 1974年から生産しているバルバレスコのトップワインです
 25630円

6.キナートは薬草酒です
 ハーブと「キナの木」の皮を付け込んで作ります、それでキナートという名前です。
 バローロをベースにした甘口です。
 アルコール度数17%
 8250円

以上です

バローロもバルバレスコも好きですが、どっちが上とかは考えたことないですね

ワインを一度に飲むと経験値が上がりますし、1本ずつ飲むよりも理解が深まると思います。
いつも悩むのか、
グラスを並べて修行のように吟味して飲むか、
お料理と合わせてその可能性を探るか、

どっちがいいんでしょうね???

2回やれたら最高ですが、集中力もお財布も厳しいかも。
そして飽きたりして

いずれにせよ、自分の中での問題です。
自分との闘い
さー頑張って飲もう
 



 








posted by cave MITSUKURA at 15:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月18日

スピネッタ体験&新酒届いた


昨日、業界向けの試飲会に行ってきました

テーマはスピネッタコントラット

IMG_5088.jpg

いいワインでした
2007年の単一畑が素晴らしい香りで。
買いたいけど結構高いので迷う

いい機会をありがとうございました




店頭にはボジョレー・ヌーボーが入荷してきました

IMG_5094.jpg

今年の出来は良いようですが、見た目の色が濃いですね
やっぱり暑かったし。

さて味はどうなんでしょう??

販売は11月20日木)からです〜


明日は試飲会です。









posted by cave MITSUKURA at 14:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月15日

11月20日木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日です


久しぶりのブログです


来週の木曜日はボジョレー・ヌーボーの解禁日です
11月20日(木)です

今年はミツクラでは2銘柄しか扱いませんので、予約もなし、です。
当日11時から販売しますので、ご来店ください

日本市場でもヌーボーの扱いは激減しています
円安や物価高がこれに追い打ちをかけて、消費には厳しい予感しかない

2025年は作柄も良くてGood Vintageになったようです
(昨年も北の方とは違って、そこまで不良ではなかったのですが)


今日はここまで。
また、ちゃんとワインの紹介をしなければ









posted by cave MITSUKURA at 16:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月10日

ベガ・シシリアとディナーの会


今日は風が強い
表がすぐに落ち葉だらけになってしまう



イベントページに、来月開催のベガ・シシリア ディナー会の案内を載せました

HWBS_1.png

オレムスからウニコまで飲めます

会場は栄のTIADさんの5階、メインダイニングの個室です

TIAD.png

ガラス張りの部屋で夜景がきれいですよ〜

IMG_4095.jpeg

食べて飲むだけの気楽な会です
もちろん、ブランドマネージャーさんからベガ・シシリアについての話はあります。

おしゃれ歓迎
初心者歓迎

周りの方に気づかいは必要です
(当たり前)

是非、お申し込みください〜

*キャンセル期限など、イベントページの内容を必ずご確認ください












posted by cave MITSUKURA at 14:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月08日

パッツ&ホールセミナー、いい経験でした


お知らせ

12月16日(火)19時から
ベガ・シシリア ディナー会を開催します


会場は、ホテルTIADのメインダイニング、table for tomorrow 個室です ↓
https://hotel-tiad.com/#page1

もちろんウニコも出ます

NLVSA14_1.jpg

詳しくは追ってご案内いたします。
乞うご期待
是非、皆様にご参加いただきたいです〜




木曜日は、パッツ&ホールのセミナーでした

IMG_5078.jpg

内容の豊かな、楽しい時間になりました。
非常に詳しい説明がありまして、事前の準備に入念に時間を割いてもらったことがうかがえます

講師を務めてくれたのはファインズ(輸入元)のブランドマネージャーの安岡さん ↓

IMG_5077.jpg

若い方ですが、知識が豊富で向上心溢れる姿勢で非常に好感度が高い

現地へ連絡して、オーナーのジェームズ・ホールさんとも緊密に連絡を取ってくれまして、なんとミツクラとお客様宛にメッセージももらいました

ジェームズ・ホールさん.png
オーナーで醸造家のジェームズ・ホールさん

パッツ&ホールは名前の通り、ドナルド・パッツさんとジェームズ・ホールさん(と二人のパートナー)が1988年に始めたワイナリーです。

ワイナリーと言っても二人は別のワイナリーで働く本業があって、その場を間借りして自分たちのワインを作り始めたという、ガレージワイナリーなんです(ブティックワイナリーと呼んだ方がいいかもしれませんが、要は同じ)

元々の資本が乏しい上に、評判のワインに売り上げもすぐに新しい投資に使ってしまうので、資金繰りには苦労していたそうです。
パーカーの高得点で一気に販売が好調になったそうですが
そのため、2016年まではジェームズ・ホールさんは最初に働いていた委託醸造所での仕事をずっと続けながら、自分のワインを作っていたという驚きの操業秘話

知らなかったなぁ
そもそも、てんちょ、パッツ&ホールのワイン時代もほとんど飲んだことがなくて、その背景には全く無知でした

個人的な嗜好ですが、カリフォルニアのピノノワールにあんまり惹かれないんですよね…

しかし、パッツ&ホールのワインはとても繊細で美味しいワインです

IMG_5076.jpg

今回のセミナーでは、栽培家とワイナリーの共生という、カリフォルニア独特のスタイルが非常に勉強になりました
パッツ&ホールのワインは全て買いぶどうで作られています。
だから自社畑はなし、ゼロです。

もちろん他国でも買いぶどうはある訳ですが、「畑の所有者の名前がついた(単一畑の)ワイン」というのはカリフォルニアならでは。

ダットンランチヴィンヤード
ハイドヴィンヤード
ギャップスクラウンヴィンヤード

など、所有者の名前が付いています

そっかー、これって持ち主の名前だったのかー、と今更ながら知ったわたくし
いや、すんません…


カリフォルニアには格付けはありませんが、もし格付けを作るならこうした銘醸畑は必ず上位に入るでしょう

しかも、その畑の中でも最上の部分のブドウがパッツ&ホールにやってくるという、長年の信頼関係と情熱の裏付けがあります

最低週に1回は全ての畑を見て回り、所有者と栽培や収穫の相談をするそうで、南北320キロも離れた畑をあちこち、週に1回も回っていたらあっという間に1週間が過ぎていきそうです

そりゃ、ワインは素晴らしいはずですね

笑える秘話がたくさんあって楽しい時間でした

ワインはアルコールがやや高めで、そんなに飲まなくても酔うかも
食事と一緒がいいですよ〜








posted by cave MITSUKURA at 14:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月05日

買っておく?買っておきたまへ


気温が下がって朝晩は流石に寒いですね〜
夜更かしして湯冷めしないように気を付けないといけない季節になりました


店頭には新しいヴィンテージが入荷してきました
ワインはこちら ↓

IMG_5070.jpg

アラン・ユドロ・ノエラ2023

割り当てが少なくてこれだけ
ロマネサンヴィヴァンは高すぎて見送ってしまいました

ここのワインは、透明な外観で軽く見えまずが、繊細でもきちんと存在感があります。
こういうワイン減りましたね。
暑くなってる今の時代には貴重な存在です



もう一つ
は? っていうくらいの大特価ワインがあります

IMG_5072.jpg

ラ・ブリュイエール・プリウール 
シャサーニュ・モンラッシェ1erモルジョ2020 ルージュ


ボーヌの名門ジャック・プリウールですが資金難でボジョレーのラ・ブリュイエールに買収されています。
潤沢な資金があるので設備投資も積極的で、シャンパーニュまで作ってます

生まれ変わったプリウール

こちらは定価(参考上代)の半額以下

通常は19800円税込のところ、限定で8600円税込です

赤ワインですよ〜
これは買いです






posted by cave MITSUKURA at 14:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月03日

メルシャン桔梗が原ワイナリー訪問


11月1日は塩尻へ行ってきました

3連休の初日だからでしょうね、特急しなのは指定席満席で自由席は立ってる人まで。
早めに予約してよかった


塩尻の目的は、
メルシャン 桔梗が原ワイナリー開放日
に行くためです

メルシャンは、山梨県の勝沼ワイナリー、長野県の上田の椀子ワイナリーと、塩尻の桔梗が原ワイナリーの3つのワイナリーがあります
桔梗が原ワイナリーは通常は一般公開しておらず、一年に10回ほどの限定日に公開されます。

てんちょ、これまで行く機会がなくて、今回やっと訪問できました
ようやく3つのワイナリーをコンプリートできました



ワイナリーは塩尻駅からタクシーで5分ちょっと
1000円ちょっとで行けます。

すぐ先には、五一ワイン(林農園)や井筒ワインがあります ↓

桔梗が原ワイナリー.png

…帰りに寄ってもいいかななどと思っていましたが、全く忘れていました



ワイナリーの入り口には看板も特になくて、非常にこじんまりしています

IMG_5051.jpg


周辺のブドウ畑は既に収穫を終えています 

IMG_5050.jpg 
こちらは垣根仕立て

IMG_5052.jpg
ここは少し下がった区画の棚仕立て



道路に近い区画の箱庭ヴィンヤード ↓

IMG_5032.jpg


IMG_5053.jpg
この日は案内の方がいました

地下へ下ります ↓

IMG_5054.jpg

IMG_5055.jpg

最初は大樽が ↓

IMG_5048.jpg

そしてバリックが並んでいます

IMG_5038.jpg

IMG_5037.jpg

IMG_5035.jpg

この空間で試飲ができます ↓

IMG_5033.jpg

IMG_5043.jpg

試飲は6種類ありました ↓

IMG_5041.jpg

IMG_5039.jpg

いいグラスで飲めてうれしい


もちろん全部飲みました
そして、どれも美味しい
本当に全部良かったです。


個人的にはカベルネフランが一番好き
最後にもう一度飲んで(全部で7杯)、買ったワインを発送してもらい、帰りの電車で飲むワインも調達しました。

奥にはセミナーやってる空間がありました、セミナーは瞬時に満席になってて参加かなわず

トンネルの天井が低くて危ない ↓

IMG_5046.jpg

帰りに電車では桔梗が原ワイナリーロゼのスパークリングワインを飲みました
以前の経験からちょっと警戒していましたが、美味しかったので安心。


電車を1本遅らせて、塩尻駅にあるワインバーでも地元のワインをいくつか飲みました
結構飲んだ一日でしたが、とても楽しかったです。

何よりワインがどれも美味しくて感動しました

また機会があったら行きたいです






posted by cave MITSUKURA at 11:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月02日

モンティーユの貴重体験


3連休の中日
お出かけ日和ですね

てんちょ、しばらくブログが更新できておりませんでした
順次、ワインや関連事項の紹介をしていきますので



イベントページに11月の試飲会の案内を載せました

IMG_5061.jpg

写真の中で一番高額なのはイギリス・バルフォア、スパークリングワインです
カマルカンダも久しぶりに飲んでみたい

今月も色んなワインを体験してもらえたら嬉しいです。
誰でも参加OK、お気軽にお申し込みください




てんちょ、先週の水曜日にセミナーに出席してきました
生産者の来日が急遽決まったそうで、慌ただしいスケージュールでした。

来日したのは、
ド・モンティーユの9代目当主のエティエンヌ・ド・モンティーユさん
と10代目になる息子のルイさん(サプライズらしい)

IMG_5025.jpg

モンティーユはブルゴーニュの名門ドメーヌです
映画「モンドヴィーノ」で大きく取り上げられたそうですね、てんちょ、あの映画見ておりませんが。

ドメーヌはヴォルネイにあります

プス・ドールやミッシェル・ラファルジュがご近所

10113552406.jpg

家系は大変古く、フランス革命以前の16世紀にも遡ることができるほどです。
しかしながら、8代目のユベール氏が畑を相続したときには所有畑は僅かに3haのみだったそうで、それも小作人に任せて本業は別にあった訳です。
多くのドメーヌはこのように戦後しばらくはブドウ畑は小作人に任せて、自分たちはパリに住んで会社を経営していたり(モンティーユの場合は会計士)したものです。
メオカミュゼもそうですね

80年代になってワインに世界の注目が集まるようになり、俄かにブドウ畑の価値が見直された結果、多くの所有者がブルゴーニュに戻って自らワイン作りに従事するようになりました。

1995年にエティエンヌさんもパリでのキャリアを捨ててヴォルネイに戻り、ブドウ畑を増やしつつワインの改良に取り組みました。
彼はシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェを面倒見たり(結果的にその後取得します)、デュジャックと共同でトマ・モワラールを買収したり、確実に畑を増やし、メゾン・ド・モンティーユというネゴスも立ち上げています

エティエンヌさんの興味は尽きることがなく、2016年にはカリフォルニアのサンタリタヒルズに進出
さらに同年に北海道の函館にもワリナリーを構えています

フランス、アメリカ、日本と3つのプロジェクトを同時に進める意欲的な親子です
忙しそう〜


今回は、このアメリカのワインRACINES(ラシーヌ=「ブドウの根」の意味)のセミナーでした
(おまけでブルゴーニュも北海道も試飲できて非常にラッキー

RA-4PN--18.png


ブルゴーニュのモンティーユには元々、6つの国から来たスタッフがいました
栽培責任者はイタリア人で、シェフ・ド・カーヴはアメリカ人のブライアン、他にもNZ、ウェールズ、スペインと様々な国のスタッフがいたおかげで多様な価値観や経験が集まり、伝統を重んじつつ多様性を持ったアイデアが発生するという、とても恵まれた環境だったそうです

2015年頃に、どこか新しい土地でワイン作りを始めようと思い、エティエンヌさんと醸造家のブライアン氏は候補地を探し始めたそうです。
ブルゴーニュのノウハウを生かして、シャルドネとピノノワールを栽培できる土地を見つけようと、カリフォルニア、ニュージーランド、チリなどたくさんの候補地を検討したそうですが、2016年に訪れた南カリフォルニアを新しい栽培地にしようと決まったそうです。

しかし、ブルゴーニュワインを作るつもりはなくて、その土地の個性を表現したいとの思いです

その時、北のオレゴンから始まり、毎日沢山のワイナリーを訪れながら南下していったそうですが、最南部のサンタリタヒルズがモンティーユのスタイルに最も近いと思ったのが決め手になりました

サンタバーバラカウンティのイメージとは全く逆に、丘の上のサンタリタヒルズは北のオレゴン、ウィラメットバレーよりも気温が低いという驚くべきデータがあります
海流も冷たく、ウェットスーツなしではとても海には入れないそうです。

IMG_5026.jpg

なんだか南国のイメージなんですが、違うんですね

サンタリタヒルズのブドウ栽培の歴史は1970年から始まっています
ベトナム戦争から帰還したリチャード・サンフォード氏が移住したその土地でブドウ栽培を始めたのが起源です。
彼が生家がブドウ農家で父親から適切な助言を受けることができたそうです。

当初、サンタリタヒルズではピノノワールやシャルドネは育たないと考えられていましたが、彼は友人のマイケル・ベネディクト氏と一緒に温度計を持って実際に車で各地を回り、気温が高く風が通る丘を見つけ、そこに最初のブドウを植えました。
その区画はサンフォード・ベネディクトと名付けられ、今でも一等地として知られています

この土地の特異な点は、毎日快晴になる一方でがよく発生して、日照を和らげてくれることにあります
空に霧の幕ができて強い日照を乱反射し、畑には適度な湿度をもたらしてくれるそうです。
夏の雨が極端に少ない土地ですが、この霧のおかげで乾燥にも耐えられるそうなのです

また、サンタリタヒルズはボーヌよりも夏の最高気温が低いそうで、これにも驚きです

海から吹く冷たい風の作用で寒暖差があり高温にならないそうです。
風を遮る山がないので涼しい風が抜けることで病害も防いでくれます。
それにより、ブドウは適度な酸味を保ち、フレッシュで生き生きしたワインになる、これは重要なことです

土壌は海洋性の隆起土壌で、僅かな塩味をワインにもたらすようです。
詳しくは3つの土壌があり、それぞれに個性がありますがここでは割愛します。

カリフォルニアでは、シャンパーニュのピエール・ペテルスが参画したスパークリングワインも生産しています
非常に美味しいのですが、やっぱりお値段もごりっぱ

IMG_5027.jpg

サンタリタヒルズのワイン、赤も白も、とても繊細でシルキーです
「南」のイメージは皆無
モンティーユではみんなが始めるよりもずっと前から全房発酵をしており、カリフォルニアでも一部取り入れています。
新樽は僅かにとどめて、ブドウのピュアさが前面に出ています。
透明感が感じられ、洗練されています

美味しいです


貴重な北海道ワインも二つ、試飲できました

とてもクラシックなスタイルです。
エティエンヌさんが話していましたが、
「この北海道のシャルドネやピノノワールは、最初から何年か経たような複雑な香りがする」とのことで、これが全房発酵のおかげなのか、理由は不明だそうです。

函館行きたい

試飲9種類は結構疲れます、集中力が切れると話も入ってこないので一生懸命聞く。


とても内容の濃いセミナーでした
輸入元の皆様には感謝です。















posted by cave MITSUKURA at 13:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月31日

さいならオクトーバー


今日で10月も終わり


今週は、急遽決まったド・モンティーユのセミナーに行ったり、試飲会も開催しました
新しくフランソワ・ミクルスキが入荷したり、と紹介したいワインもたくさんありますが、

今日はそれどころじゃなくて
処理能力が低い

11月になったら順番にちゃんと書きますね〜

ということで、さらば






posted by cave MITSUKURA at 15:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月27日

栄光のおこぼれにあずかれる


トランプ大統領の来日で東京の交通は大変みたいですね

何年か前の名古屋のサミットかなんかでも、めちゃくちゃ迷惑でした
もう来てほしくない、名古屋はほっといてくれたまへ



店頭にはちょっと珍しいブルゴーニュが入荷してきました

IMG_5020.jpg

シャトー・ド・ラ・マルトロワ
オスピス・ド・ボーヌ ヴォルネイ1erサントノ2016 キュヴェ・ゴヴァン


長い名前。

オスピス・ド・ボーヌ買ったの久しぶりです

シャトー・ド・ラ・マルトロワは前にも紹介していますが、コート・ド・ボーヌのシャサーニュ・モンラッシェの生産者です。
15世紀にすでに記録が残るこの古いシャトーを、1940年にダニエル・ピカールが購入して始まりました。
現在はお孫さんが栽培・醸造の両方を担っています。

BLMTD22_1.jpg
通常のラベル

↑ 最高峰のバタール・モンラッシェを始めとして、シャトーの真ん前にあるクロ・デュ・シャトー・ド・マルトロワ単独所有の区画です
いい眺めでしょうねぇ



さて、今日のワインはご存じ、オスピス・ド・ボーヌのオークションで落札されたキュヴェです

ボーヌの中心にあるオスピス(施療院とよく訳されていますが、中世の貧しいキリスト教徒のための病院です)が持つ畑のワインを競売で売って、その運営費や慈善活動に充てています。
競売は毎年11月の第3日曜日に開催され、金土日の3日は栄光の3日間と呼ばれます
チャリティーの精神で、多くの有名人が落札に訪れています。

この施療院跡は、今は病院経営はもう行っていませんが、クロ・ド・ヴージョにあるシャトーと並んで、ブルゴーニュを代表する歴史的建造物です。
観光客として見学可能です(てんちょ、入ったことありませんが)

中世の時代から、貴族を中心とした裕福な人たちは社会奉仕を行うことが義務であり、名誉でもあったため、自分の持つブドウ畑をオスピスに寄進し、慈善活動に役立ててもらおうとしてきました
これで天国へ行けるって訳です

オスピス・ド・ボーヌのワインは、ブルゴーニュの他のワインと同様にAOCに則った名称が付いていますが(当たり前ですけど)、キュヴェ〇〇と寄進者の名前を入れてラベルに記載されています

今日のボトルだと、寄進者はベルナール・ゴヴァン氏
Bernard Gauvinさん、1804年に自分の全ての財産をオスピス・ド・ボーヌに寄付しています。
オスピス・ド・ボーヌの歴史でも有名な貢献者らしい。

…きっと親族ではもめたんだろうなぁ、とか つい、余計なことを考えてしまう俗物なわたくし


ワインはヴォルネイの1級、サントノです

このカメレオンな区画を知らずしてブルゴーニュワイン通にはなれません。
有名なので知ってる方が多いかと。

ヴォルネイ・サントノの区画はヴォルネイの南にあってピノノワールが植えられています ↓

マルトロワ1.png

南はムルソーです。
しかし、このサントノという区画は実際にはムルソーにあるんです
青い線が村の境界です ↑

ですから、ムルソー1級としてのサントノもあるんです
(例えばダンジェルヴィーユが素晴らしい白を作ってます)

赤を作ればヴォルネイ、白を作ればムルソーと名前を変えることができるカメレオンな区画なんです
今では絶対に新しくは認められませんね。

なぜこうなったかと言うと。

ヴォルネイは中世にはトップのブドウ畑で、フランス王室を始めとして沢山の名門貴族や大修道院が所有していました。
ヴォルネイは赤ワインで有名で、ヴォルネイワインを嗜まないのは野暮の骨頂、ヴォルネイワインの味を知らないのはグルメの恥、くらいの人気ぶりだったんです

その反対に、ムルソーは優れた白ワインが高く評価されており、髭や服を汚すことなく楽しめる白が評判でした。

ですから、この区画の所有者は、
ピノノワールを植えればヴォルネイの赤ワインとして、
シャルドネを植えればムルソーの白ワインとして、
ワインを販売していたんです。

人気にあやかった名称チェンジ、賢いというか、狡猾というか
こんな区画はここくらいでしょうか。
「コウモリな」ワインです、面白いですね〜

という、今日の赤ワインですが、
醸造は非常にナチュラルで、100%除梗して自然酵母で発酵させています。
一部樽を使用していますが、新樽は多用していません

てんちょ、飲んでおりませんので味のほどは不明ですが、2016ですしいい飲み頃になっているのではないでしょうか
輸入元の在庫もあっという間に減っています。

興味ある方はお早めにお買い求めください




















posted by cave MITSUKURA at 15:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする