暑くてダルダルですぅぅ



バテる
さて、久しぶりにワインのお話。
こういう在庫、あったなぁという(管理的には全くよろしくない)珍しいワインです

チェレット バローロ カンヌビ サン・ロレンツォ2006 マグナムボトル 木箱入り
豪華パッケージ
1.5リットル

この5,6個のカタカナを見て、どれが何の事か分かりますか??
ワインの知識がないと、何が何だかチンプンカンプンですよね

大丈夫、勉強を続ければ分かるようになります

今日のワインは
イタリア、ピエモンテ州の赤ワインです。
名前だけで赤ワインだと分かるんです、サンテミリオンやジュヴレイ・シャンベルタンと同じ。
そういう決まり。
チェレットは生産者の名前です

2022年にファインズの協賛で林さんを講師に、セミナーやりましたね。
読者に参加者いますかね?
覚えてますか?
このワイナリーは1939年に初代リカルド・チェレットが創業しました。
創業地は、トリュフ祭りで有名な
アルバです。
それ以来、3代に渡って現在まで家族経営が続けられています

2015年にはオーガニックの認証を取得、さらにピエモンテで最初のミシュラン3つ星のレストランも経営しています。
新樽の比率を減らし、手を加え過ぎない「引き算」のワイン作りを継続、
ネッビオーロの高貴さを表現するべく、畑仕事も最新の注意を払っています

アルバのワイナリー ↓

HPより
整備が行き届いた畑、物見台がありますね
ランゲに根付いたチェレットでは、地元の伝統のブドウで数々のワインを生産しています

ランゲ・アルネイス(白)
ドルチェット・ダルバ(赤)
ネッビオーロ・ダルバ(赤)
バルバレスコ(赤)
バローロ(赤)
そして、
キナートも作っています

キナートとは、バローロに薬草を漬け込んで甘く味付けした
薬草酒です。
知ってる方は少ないでしょう

さて、今日のワインは
バローロです

バローロという名称は、ピエモンテ州の南部、バローロ村の周辺、5つの村を中心に広がるブドウ畑でとれるネッビオーロ100%の赤ワインに認められています。
逆に言えば、このどの条件が外れていてもバローロを名乗ることは許されません。
規定はもっと細かくたくさんあるのですが、この「産地呼称」の規定は非常に厳しく、ヨーロッパ全体でワインの名称を認定する際の基本になっています。
1981年に最初に認定された名称の一つですが、その後、認定される範囲が
やや拡大しています。
イタリア北部に位置する
ピエモンテ州は、北はアルプス、西はフランスに接しています。
州都の
トリノは大都市で、自動車のフィアットの本社があり、農閑期には貧しい農民はみんなそこまで出稼ぎに行っていました。
北から、まず
アスティがあって、タナロ川沿いに
バルバレスコの村があり、それから
アルバの町があって、もう少し南に進むと
バローロです。
ですが、バルバレスコもバローロも集落としてはとても小さいので、地図で見つけるのは結構大変かも


トリノを入れようとするとかろうじてアスティ、アルバが読める程度にしか表記がでません…
ブラ(スローフード協会の本部があります)も見えますね
バローロはとても有名なワインなので、知ってる方が多いでしょう
王のワインであり、ワインの王であると長らく言われていましたが、70年代くらいから低迷していました

90年代でも「これがワインの王様なの??」っていう疑問符が付くようなバローロが沢山あって、名前程の価値はなかったかもしれません

その後、名声を復活させるべく、いくつかの生産者が立ち上がり、見事高級ワインに返り咲いたバローロです

今日はその辺の復活劇には触れませんが。
さて、このバローロ、一くくりにされていますが、非常に中身が細かくて
厄介です

まず、ブドウ畑は全体で
2000ha弱もあり、11の村に跨っています。
生産者は
800以上、一つの作り手が一つしかバローロを作っていないとしても800種類以上もあることになります。
大抵の生産者は複数の「クリュ」を名乗るバローロを作っていますので、その種類は全体では大変な数になりそう…
この
クリュが曲者です

クリュとはブドウ畑の小区画の事です。
ブドウ畑には当然ながら、出来の良い区画、そうでもない区画があり、やはり優劣が付けられています

この区画には名前が付けられており、正式にクリュ(区画というほどの意味です)として認められているだけで
180以上あります

増えたね〜
てんちょが勉強し始めたころには97しかなかったのに

このクリュ、公式には格付けなどの序列がある訳ではありませんが、やはり
高額になるクリュと生産者の組み合わせはあります

それが今日の
カンヌビです

そう、カンヌビってクリュの名前だったんです。
ブリック・デル・フィアスク
カンヌビ・ボスキス
ブルナテ等、みんなが一目置くクリュですね

このクリュの作り手が言えたら中々なイタリアワイン通ですね
カンヌビというクリュはバローロ村の丘の上にある一番いい場所の畑です

…クリュの地図載せようかと思いましたが、多すぎて断念

その周辺に、
カンヌビ サン・ロレンツォ
カンヌビ ボスキス
カンヌビ ヴァレッタ等カンヌビの名前を持ったクリュがあります

どうも19世紀から評判の良かったカンヌビの名前にあやかろうとして、周りに畑を持ってた人が
勝手にカンヌビの名前を付けちゃったらしい

もちろん現在はそうした行為は禁止されていますが、昔は有名なワインのまねっこ、なんちゃってで稼ごうというのは当たり前でした。
プライドなし、売れれば勝ち、と言えなくもない所業。
低迷してる時代には何でもやってしまうものかも

さて、このカンヌビ サン・ロレンツォ、チェレットが所有するのは僅かに
0.25haだけ。
それもあって
生産はマグナムボトルのみ
貴重なブドウは大事に収穫され、フレンチオーク樽とオーストリア製大樽で約30ヶ月熟成後、瓶熟約7年。
十分熟成させてから飲むべきですね
という事でこの2006年もボチボチ飲んでもいいもしれません

現行品は2013年ですが、
154000円もします〜
どひゃー
なんですってーな値段だわ。
06年、82000円税込みなんで、来年20歳の方にどうでしょうか???
自分で飲みたい〜
名古屋のワインショップカーヴミツクラの店長のブログです
posted by cave MITSUKURA at 18:48|
日記
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