2020年12月16日

雅なスプマンテ


名古屋はが積もらず、ほっとしました
しかし、いきなり寒いですね

愛知県全体で時短営業になっちゃいましたが、年末年始にかけて急にそんな事言われても、っていうお店が多いでしょうね
今年は暗いなぁ。



それでも、気分が華やぎそうなワインを紹介します
プレゼントや年始のご挨拶にも使えますよ〜

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ボッテガ 雅-MIABI スプマンテ・ブリュットNV

限定品です

ボッテガは見た事ある方が多いと思います
このキラキラのボトル ↓

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今、店頭にゴールドがない
自分が映ってる💦


ボッテガはイタリア、べネト州にあるワイナリーです

創業者のサンドロ・ボッテガさんは父親がグラッパ職人だったのですが、自分の代で会社を創設、当初は拘りのグラッパを扱う会社として大きくなりました
今ではスプマンテをはじめ、他のワインも沢山の生産があり、4つのワイナリーと巨大な物流倉庫を持つ大会社に成長しています。

そんなボッテガから、限定で発売されたスプマンテが今日のワインです

東京手書き友禅作家小倉隆氏とコラボレーションしたデザインのボトル
小倉氏の代表作である染帯「フォンテーヌブロー」の柄をモチーフにした図案を小倉さんが手書きで仕上げ、それを元にスリーヴァボトルに仕上げられています。

細かくてきれいな図案、艶消しのボトルはガラスじゃなくて陶器の様です

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箱もつや消しの凝った作りです

なんだか、特別な焼酎でも入っていそうな風情ですが
中身はれっきとしたスパークリングワインです
開けて驚き、みたいな。

ブドウはピノネロ100%、シャルマー方式です。
フルーティでややコクありの辛口です。

MIABIはミヤビとアルファベット表記する時にイタリアではYの発音をしないためにAと表記してあるのです

本当はこれ、今年のオリンピックで日本を訪問する外国人に向けて企画されたそうなのですが、オリンピックが延期になっちゃったんで

それでもお正月の手土産には最高です
気が利いていますよ







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2020年12月14日

てっぺん飲む


昼間、一瞬ですが白い物が舞っていたような…
寒いのは仕方ありませんが、は降らないでぇぇ

段々と店頭の温度と冷蔵庫の温度が変わらなくなってきましたので、冷えてるワインをお求めの方は店頭の物でも十分ですよ



今日はワイン徒然です

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ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト

左から、
サガR ボルドー・ブラン2018
ポイヤック レゼルヴ・スペシアル2016
シャトー・デュアール・ミロン2011
カリュアド・ド・ラフィット2011
シャトー・ラフィット・ロートシルト2012
シャトー・リューセック2005


5本の矢で有名なラフィットグループ、ボルドーのみならず今や世界中に進出してます

スペインのマカン
アルゼンチンのカロ
チリのロス・ヴァスコス
中国のロンダイ


どのワインもいいですね、流石のお金持ち〜
フランス語だと「ロートシルト」とは聞こえないですけど。

ロスチャイルド家の歴史はワイン以外でもよく知られています、。
元は神聖ローマ帝国時代の金融業者(要するに金貸しですが、ユダヤ人にできる仕事は限られていたの)で王侯との取引により財力を増し爵位をもらってます。
一族では代表的な存在である、18世紀のマイヤー氏の5人の息子たちがオーストリアやイギリス、フランス、イタリアへ移住しました。
これが5本の矢の起源です。

ロスチャイルド家とワインの事を知るにはこの本がいいですよ ↓

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ロスチャイルド家と最高のワイン ヨアヒム・クルツ 日経BP

あ、絶版してますかね
いい本ですので是非。

今日はエリック男爵の方、5本の矢では5男ジェームスの家系です。
(因みにムートンがイギリス系のナサニエル、2003年にラベルになってた方です)

で、ワインですが。

サガR ボルドー・ブラン2018

サガは「伝説」のSAGA,です
ソーヴィニョンブラン70%、セミヨン30%のボルドーブレンドですが、ヴィンテージニョって違います。
タンク発酵、澱と共に熟成ですが樽は不使用です。
スッキリした軽やかな辛口。

ポイヤック レゼルヴ・スペシアル2016

ラフィットとデュアールミロンのブドウも一部使われています。
コスパはこれが最高かも
カベルネソーヴィニヨン70%、メルロー30%
温度管理のタンクで発酵後、6割だけ樽で熟成させています。

シャトー・デュアール・ミロン2011

カリュアドの方が格下と言うべきかもしれませんが。
飲む順番に迷うところ。

メドック格付け4級。カステジャ家が所有していたこのシャトーを1962年にロスチャイルド家が取得しました。
その後、ブドウ樹を植え替えたり畑を広げたりとかなりの改革を行っています。
カベルネソーヴィニヨン75%、メルロー25%
7月の多雨、9月の雹など心配もありましたが、健全なブドウが収穫できた11年。
新樽50%で14ヶ月熟成

カリュアド・ド・ラフィット2011

1級ラフィットのセカンドワインです。
カベルネソーヴィニヨン55%、メルロー39%、カベルネフラン3.5%、プティヴェルド2.5%

ラフィットのブドウ畑全体から1級のラフィットになるのは僅かに30%と言われています。
その選別に漏れたワインの内、更に半分以下がセカンドのカリュアドとして発売されます。
区画の中の「カリュアド」という丘の名前を取ってつけられています。

シャトー・ラフィット・ロートシルト2012

これぞボルドーの頂点、間違いなく一等賞です
エリック男爵曰く「裸の地球を天国に変えてくれる」存在です。

この年はカベルネ比率が高い、
カベルネソーヴィニヨン91%、メルロー8.5%、プティヴェルド0.5%
春から雨が多く、多湿な夏で病気の心配がありました。
ラフィットは健全なブドウだけを厳しく選別しています。
新樽100%で18ヶ月熟成のフルボディ、です。

くー、感動できるか
勝負だ。

ラフィットはDRCよりもずーっと難しいワインだと思う
同じ回数飲んだとして、ラターシュに10回感動したとしても、ラフィットは2回かも知れない

ラトゥールやオーブリオンみたいな分かりやすさもあんまりない、っていうか。
親しみがない、っていうか。
難しい時は本当に難しい

でも、その分、感動する時は爆発的にうまいです
ブルゴーニュなくてもいいんじゃないかっていうくらい(いや、いりますけどね)


シャトー・リューセック2005

こちらはソーテルヌの貴腐ワイン、グランクリュ1級。畑はイケムの隣。
極甘口です。
セミヨン90%、ソーヴィニョンブラン8%、ミュスカデル2%
多くの赤ワインで大当たりとなった05年ですが、ソーテルヌでは水不足が顕著になった年です。
文句なしの甘露飴、紅茶キャンディでしょう。

店頭にもヴィンテージ違いであるワインもありますので、お試しください〜
























posted by cave MITSUKURA at 18:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月13日

これこそ唯一無二のピノノワール


名古屋のGOTOも停止になりそうですね…

明日から一層寒くなるようですし、
風邪をひかないように気をつけましょう



今日は、昨日の超リーズナブルワインと正反対の高級希少ワインを紹介します

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クロ・ド・タール1996

お、間違えて99の写真撮っちゃった
ちゃんと96もあります。


96年なのでモメサンって書いてもいいですけど。

ピノノワール100%、ブルゴーニュの赤ワインですよ

今時、大変珍しい96年
蔵出しの正規品なので来歴・状態は完璧です

とは言え、今の入荷なんでお値段がね…6桁ですよ

クロ・ド・タールを知らないブルゴーニュワイン通はいないでしょう

ここはモレサンドニ5つのグランクリュの内の一つです
しかも、後の4つとは違い、モノポールです

地図みてください ↓

クロ・ド・タール.png
HPより、以下同様

クロ・ド・タールは他のブルゴーニュのドメーヌとは違い、クロ・ド・タールの畑だけを所有し、クロ・ド・タール(とセカンド)だけを生産する非凡な蔵なのです

他にもモノポールの畑を所有する蔵で、例えば、DRCがありますよね。
この、ドメーヌ・ド・ラ・コマネ・コンティという蔵は、ロマネ・コンティも作っていますが、エシェゾーやコルトンもある訳です。
ですが、クロ・ド・タールはクロ・ド・タールという唯一つのワインしか作っていません
(繰り返しますが、セカンドのフォルジュがありますけど、ブドウを取る畑は同じ)

これはとても珍しい事です

名前の付いた畑(区画)を他人とシェアすることなく単独で持っていて、そこから取れるブドウだけで1つのワインしか作らない、ってブルゴーニュでは通常では考えられない特異な状況です

そんな、クロ・ド・タール。
起源は1141年に尼僧院である、シトー派のタール修道院が開墾した事に拠るようです。
(まぁ、ブルゴーニュの銘醸畑はみーんな修道院が持ってましたので、中世は教会にしかお酒の生産と販売が許されてなかったですし)
その後1791年までずーっと、650年間もこの修道院が所有して来ましたが、フランス革命によって没収されます。

それを買ったのが、DRCのオーナーでもあったマレ・モンジュ家です。
(マレ・モンジュはブルゴーニュワインの歴史上、非常に重要な地位を占めています。
ロマネ・サンヴィヴァンやプスドールなど、名だたる畑やドメーヌはここ絡みも多いのです)

マレ・モンジュは1791年から1932年まで所有した後、マコンのモメサンに売却します。
更に2018年、モメサンから正式にフランソワ・ピノー氏(ボルドーのラトゥールのオーナー)に売却されました。
そして今に至る、という長い歴史があります。

その間、畑は一度も分割される事なく受け継がれていて、これもすごい事です。
ずーっとモノポールのまま
(フランスでは子供に均等相続が法定なので、大抵の畑は相続で分割されるので細分化するのが必至です)

来年で880年、開墾が平安時代って、全然想像つきませんが

余談ですが、フランソワ・ピノーさんってば、シャトー・グリエやアイズリー・ヴィンヤードなど、世界中ですごい蔵ばっかり買ってます。
多くは後継者不在の為など救援的買収なんですが、ラトゥールの技術や財力を背景に一層の品質向上が実現してるようです
まー、裏を返せば、それも価格高騰の一因かも


クロ・ド・タールはモレサンドニのど真ん中にあります
ドメーヌも通りの真ん中、畑も中心。

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畑は7.53ha、名前の通りクロ(塀)に囲われた一塊の区画ですが、一部無くなっていた塀を2006年に復元したそうです
樹齢の高いブドウ樹はビオディナミ農法で管理されています。

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この畑は通常のニュイの畑が斜面の上から下へ(つまり東西方向へ)植樹されるのに対して、斜面に平行に南北に列をなすようになっています。
確かに斜面に向かって、左右に列があるのは珍しい。
東西方向の方が日当たりは良さそうですし。

なんでも、地下組成によるらしいですが地質の話はとても複雑です。
一つには土砂の流出を防ぐためでもあるそうです。

こんな感じ ↓

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2017年の訪問時、曇ってる

17年もいいブドウがなってました ↓

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そんな名門のクロ・ド・タールからバックヴィンテージが入荷したのが、今日のワインです

他にも9901があります。
数が少なくて、店頭にも1本とか2本しか来てませんが
それにお値段はご立派

クロ・ド・タールは90年代と2000年初頭、2010年以降でスタイルが全然違うんです

2003年なんかは真っ黒のフルボディですが、90年代はそうでもない赤みの差した透明なスタイル、10年以降もナチュラルでエレガントなようです

果実味豊かなリッチピュア

樽バリバリの抽出濃い目

ナチュラルなエレガントスタイル
と、
変遷してるのは、他のドメーヌでも同じかな

どちらにせよ、クロ・ド・タールが嫌いな人はそうはいないでしょう

飲んでみないと分からない、でも気軽に飲める値段じゃない。
困ったもんですね。

2001年は来年成人式の方への贈り物にもできますよ

いや、二十歳で飲むには勿体ないので、色々と経験を積んでから飲むのをお勧めします

引退前にシルヴァン・ピティオさんに会ってみたかったなぁ…









posted by cave MITSUKURA at 15:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月12日

南アの固有品種と言えば


来週は気温が下がって冬らしくなるそうですね
嫌だなぁ…
は降らないでぇー


12月も半ばですね、色々入荷もあるので順番に紹介します
今日はこれ、超お手頃な赤ワインです

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リベルタス ピノタージュ2019

南アフリカの赤ワインです
店頭にありますけど、写真は輸入元から拝借しました。

ピノタージュと言えば南アの固有品種と言っていいほど、代表的な品種です

このワイン、何度かラベルも輸入元も変わっていますが、てんちょ20年くらい前によく飲んでました
昔も美味しくてコスパ最高でしたので、お店でも使ってました。

生産者はディスティル社、南アのウエスタンケープ州、コスタル・リージョンにあります
巨大な会社なんです

ここでも過去に、結構南アのワインは取り上げてますが、同じくウエスタンケープ州のワインでした。
覚えてますか??

ロージアン・ヴィンヤード貴腐ワインはこれ ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/477882271.html

こちらはサザンライト ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/477478370.html

上記、過去ブログの二つはケープ・サウス・コースト地区ですが、今日のワインはコスタル地区で隣同士です。
一番有名な伝統産地であるステレンボシュの隣に、(所属する地区名は違いますが)エルギンがあります。

てんちょもこの辺り、あんまりちゃんと整理できてないなー
いい地図がないのが残念


ディスティル社は2000年に二つの会社が合併してできた新しい会社です
一つはSFWという南アワイン最大の協同組合、もう一つはスピリッツなどを生産するディスティラーズ・コーポレーションです。

SFW時代からのネダバーグには見覚えのある方もいるのではないでしょうか??
これ ↓

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ディスティラーズ・コーポレーションの創業者であるアントン・ルパート博士は、南アのワイン産業の近代化に大きく貢献した人物です。
彼はエドモン・ロートシルトと共にコラボワイナリーであるエドモン&ルパートを作っていて、現在も運営されています。
南アのワインの歴史では必ず登場する重要人物です。

ディスティル社はワインとスピリッツ以外にも、農業、教育、芸術などいろいろな分野で若者を助け、活動しています
大会社だけあって、作ってるワインやお酒の種類もめちゃめちゃ沢山あります
シードルやフォーティファイドもあるし。
それなのに、会社全体で輸送や生産管理までサステイナブルに取り組んでいます、すごいですね。

でも、あまり畑や醸造の情報がないですねぇ

ピノタージュは1925年にステレンボッシュ大学のアブラハム・イツァーク・ペロルド教授によって新しく交配されて生まれた品種です

ピノノワールサンソ―を交配した物なんですが、サンソーはフランスのローヌ地方で栽培され、別名をエルミタージュと言ったので、両方の名前を合わせてピノタージュとなったんです

栽培が始まった当初は香りが良くないと不評だったんですが、醸造技術の向上などにより徐々に名声を回復して、今では南アを代表する品種となっています。


今日のリベルタスも柔らかくまろやかですよ

ステンレスタンク発酵でタンクで熟成していますので、樽の風味はありません。
それがピュアで透明な果実のアロマを豊かに感じさせてくれます

魅力は価格でもあります
これで税込1000円以下です。

品種の勉強にも良いですし、気軽に飲むデイリーワインにもとてもいいですよ〜
是非お試ししてください













posted by cave MITSUKURA at 17:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月10日

西海岸からクリスマスプレゼント


今日は静かですー
何故だろう…


今の季節にピッタリなワインを紹介します

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クロ・デュ・ヴァル クリスマス限定ボトル
リース・ジンファンデル2012
スノーマン・ジンファンデル2019

これ、ボトルにエッチングがしてあるんです
彫って色が付けてあるのでとても素敵

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毎年、クロ・デュ・ヴァルから発売されるこのボトル、サンタクロースもあるんですが、うちの店頭にはこの2種類だけ。
二つともカリフォルニアのジンファンデル、赤ワインですよ。

本当はこっちが表です ↓

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クロ・デュ・ヴァルはご存知でしょうか??
ナパでも屈指の老舗ワイナリーです。

設立は1972年、ボルドーのワイン商であるバルトン&ゲスティエの一族であったジョン・ゴーレと妻のヘンリエッタによって作られました。
クロ・デュ・ヴァルとはフランス語で「谷間の畑」の意味です。

二人は世界で最も優れたカベルネソーヴィニヨンでワインを作るべく、2年の歳月をかけて世界中を調査、遂にナパのスタッグスリープにその土地を発見しました
丘が連なる正に谷間の畑です。

この蔵はすぐに脚光を浴びる事になります

1976年に開催された「パリ試飲会事件」で、名だたるフランスワインを抑えて赤のトップにカリフォルニアワインが選ばれたんです。

この試飲会では、有名なワイン評論家が集まり、フランスのグランヴァン(ムートンやモンラッシェなど)とカリフォルニアワインをブラインドで飲み比べるという物で、最初は誰もがフランスワインの圧勝だろうと考えていました。
しかし、開票してみると意外な展開に。

評論家達が高得点を付けたワインはことごとくカリフォルニアワインだったことが判明して、みんな顔面蒼白になったそうです。
天下のフランスワインが負けるなんてぇぇ―、という訳。

詳しくはこの本が良いですよ ↓

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パリスの審判 ジョージ・M・テイバー 日経BP

この時に出品されたのが、最初のヴィンテージとなったカベルネソーヴィニヨン1972です
トップはスタッグスリープ1973でしたが。
(スタッグスリープという場所にスタッグスリープというワリナリーがあるので、ちとややこしいかも)

その10年後に行われたリターンマッチでは、見事、クロ・デュ・ヴァル1972が1位に選ばれています

それから50年弱、クロ・デュ・ヴァルは進化し続けています
スタッグスリープにある最初の畑に加えて、ヨントヴィルラザフォードなど、その周辺にも拡大。
近代的で清潔な設備を備えた素敵なワイナリーになっています

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HPより

あー、行ってみたい

今日の二つのワインは輸出用のエッセンス・シリーズというお手軽なラインです
フレンチオーク熟成なので香りが豊かです。

12年はいい感じですが、19年はまだ少し若い
ジンファンデルらしいスパイシーさが味わえます。

ワインを飲み終わっても飾っておきたいようなボトルです

クリスマスプレゼントにも最高
ちゃんとオリジナルボックスもついています

本数はそんなに多くないのでお早めにご来店ください〜






posted by cave MITSUKURA at 18:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月08日

ラベル変えないで


このところずーっと晴れ続きの名古屋です
気温が下がると乾燥が心配。

11月よりも12月の方が静かなんじゃないかという雰囲気
あと3週間で2020年が終わるとはとても思えませんね



今日のワインを紹介します
貴重なバックヴィンテージです。

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ミッシェル・ラファルジュ ヴォルネイ1erクロ・ド・シェーヌ2005

このエチケットが好き
紋章が素敵


フランスワインの05年は2000年以降で最初の大当たり年です
ブルゴーニュも同じ。

ただ、今では全然残っていませんが
そんな数少ない05年が今回入荷、もちろん正規品です

ミッシェル・ラファルジュは知名度も評価も高い作り手だと思います
昔からブルゴーニュを飲んでる方の方がお馴染みかもしれません。

ニュイばっかり見てる輩は知るまい

てんちょ、昔はヴォルネイよりもポマール派だったので、なんとなくヴォルネイワインに親しみがありませんでした

シャープで透明なヴォルネイよりも、重厚で肉厚なポマールが好きだったんです。
シャトー・ド・ポマールゴヌーをいいなーと思ってました。
パランも好き

カーヴミツクラに来て、ようやくじっくりとヴォルネイを飲む機会が増えて、
なーんだ、すごく美味しいよね
と改心しました

と言う事で、ヴォルネイ。

ヴォルネイはシャンボルやヴォーヌロマネが評判になるよりもずーっと前、15世紀の中世から品質の高い赤ワインの産地として宮廷では珍重されていました
マルタ騎士団や修道院の所領もあり、「ヴォルネイの赤ワイン」はきっと甘美な響きだったに違いない。
今でも、モンティーユやダンジェルヴィーユ、プスドールなど有名な蔵が沢山あります。

女性的、と言われるボディは柔らかで透明感が高く、熟成すると果実と下生えの香りが複雑に交ざって…美味しい物が多い

AOCの認定は早くて、1937年
赤ワインだけが名乗れる名称です

何も分からなければヴォルネイを選べばよい
という格言もあるくらい確かな評価です。


地理的にも北にポマール、南にムルソーと挟まれたヴォルネイは、ボーヌ、ポマールと続いて赤の銘醸地です。

ムルソーに一部サントノの畑があり、ここはヴォルネイの名声にあやかって赤ならヴォルネイ・サントノ、白ならムルソー・サントノと、同じ畑なのに名前を変えるカメレオンな区画もある、それだけヴォルネイの赤の評価が良かったという事です

こんなです ↓

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ブルゴーニュワイン委員会より

さほど広くない村ですが、半分弱が1級です
プルミエクリュって30もあるんですよ。
いくつ言えますか?? 

今日のクロ・ド・シェーヌも1級です。
スワソン・ウヴレやキュヴェ・カルノなど、物語を持った由緒正しい区画がいくつもあって、それぞれの話が楽しいですよ
調べてみても良いかも。


ようやく本題。
ミッシェル・ラファルジュは、1800年代に遡ることが出来るこの地の古いブドウ栽培家で、婚姻によってラファルジュ家の名前でドメーヌを興しました。
戦前の1930年代から元詰めをしていた数少ないドメーヌの一つで、60年には全量を元詰めしていたそうで、これはかなり早い取り組みです。

トロ・ボーもかなり早くから元詰めしていましたけど、先見の明があったんでしょう、あとはワイン作りを人任せにせずに
自分でやりたかったんでしょうね

1970年以前は、ブドウを作る人とワインを売る人は明確に線引きがされていて、ブドウ栽培家はワイン商にブドウを売るものでワインは作らない、ワイン商は買ったブドウでワインを作るのが主で自分の畑を持つ事は重要ではない、と考えられていました。
今では考えられないくらいのきっぱりとした分業が成り立っていたんです。

そういう時代に全部、自分でやるというのはかなり大変で特殊な事だったに違いないです。

そして、現在、まさか、どちらともがお互いの領域へ進出することになろうとは。
当時の人達に、自社畑を増やそう、元詰めしましょうと言っても寝言だと笑われそうですね

ミッシェル・ラファルジュの名前は現当主フレデリックさんの父、ミッシェルさんが蔵を継いだ1949年からでいいのかな。
情報が少ない…

ミッシェル氏は彼の父を継いで一緒に仕事をしていましたが、ヴォルネイ村の村長も務めた人物で周りの信頼もあつかったそうです。
ヴォルネイの評価の向上に貢献した人物です
残念ながらミッシェル氏は今年の1月に91歳でお亡くなりになりました。

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WINEREPORTより拝借

現当主のフレデリックさんは2000年にビオディナミに転向、今ではデメターの認証を取得してます。
奥様一緒に蔵を仕切っています。

ミッシェル・ラファルジュの代表は、モノポールのクロ・デ・シャトー・ド・デュックでしょう
(公爵=デュックの屋敷があったんですね、誰の事かな、よく分かりません)

上の地図の2です、見えますかね。
ドメーヌの真後ろです。

これかなぁ、この写真は東向きですね ↓

ラファルジュbg-accueil.jpg
HPより

って、HPはこれだけ…

ヴォルネイには「クロ」が多い
みんなちゃんと囲われています。
それだけ大事にされた区画が多いって事です。

今日のクロ・ド・シェーヌもいい1級畑ですよ

この区画はムルソーより、斜面の上ですね。
樫の森の下に広がっているので、この名前が付いたんでしょう(Chene=樫)


ラファルジュでは発酵は完全除梗で行われます、低温浸漬はせずに自然に任せていますが、過剰な抽出になっていない所がすごい
新樽の使用を極力抑えた自然なアロマを重視しており、まさにピュアなワインと言った感じ。

近年はこんなに暑いのに、よく真っ黒にならないでおけるなーと意外なくらいです

誰にでも分かる、シルキーな果実味

それでも出荷から2,3年経って初めて現れる香りを待った方が良い
ピュアで早くから楽しめますが、それを備えたままでもう一段回進化するのがラファルジュの魅力です。
濃いワインでなくても華麗に熟成する、良いお手本です

05ならきっといい感じに熟成してるでしょう

二本足(鳥の事)のジビエなんて言いですね〜
白肉の鳥よりも赤い肉の鳥にしてくださいね

やっぱり、良いワインには美味しい料理が欲しいですよね〜














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2020年12月06日

年末年始営業案内です


12月なのに紫外線が気になる
冬至まであと2週間ちょっと、早く日が長くなって欲しいような。



お客様に「店長さん、変わったんですか?」と言われてびっくり
いーえ、変わっておりません。
10年以上もわたくしです。

誰かてんちょの名前を騙ってる人がいるんでしょうか??
そんなことするメリットないと思いますが。
何かご存知の方がいたら教えてください



イベントページに年末年始の営業案内を載せました

年末年始営業案内.png

どうぞよろしくお願いいたします。


来年の話で恐縮ですが、1月にはまたシャンパーニュ福袋を販売致します
多分1月10日前後から、また改めてご案内いたします。










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2020年12月04日

アーモンドの辛口白ワイン


今日もいい天気の名古屋紫外線が強いのが難です。

皆様の周りは12月っぽいでしょうか?
てんちょの周りはまだですねぇ


今日のワインを紹介します

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オレムス マンドラス・トカイ2016

白ワインです。
ハンガリー産、フルミント100%

トカイの名前は知名度高そうですね

やっぱり甘口ワインとしては非常に長い歴史がありますし、中世では病を治すエリクサーだったくらいですから。
ただ、トカイワインの詳細をご存知の方は少ないでしょうね


今日のワインの詳しい話の前に、トカイというワインを復習しましょう

トカイは中央ヨーロッパのハンガリーの地方名です
首都ブダペストから東へ200キロくらい。

ここです ↓

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ハンガリーはドナウ川が国の真ん中を縦に流れているのが特徴です。
ホントに真っ二つ。

紀元前にローマ人がこの地を征服するずっと前からブドウ栽培が行われていたパノニア平原では、独自のブドウ品種や呼び名があります。
2000年以上の歴史に渡って、その時々の支配者によってワイン作りも奨励されたり、禁止されたりと翻弄されてきました

現在、ハンガリーでも産地呼称制度が取り入れらていますが、うーん、はっきり言ってほとんど知りません
独特の音を持った単語や地名に馴染みがないので余計覚えづらいかも。

ちょっと話が逸れますけど、
マジャール語と日本語の共通点について昔、お客様が教えてくれたんですが
ハンガリーで酔っ払いの事を「ヨッパライ」、塩が足りない事を「シオッタラン」というらしい。
調べても出て来ないけど…
本当なんだろうか。


で、話を戻しまして、
ハンガリーワインではトカイが圧倒的に有名なんですが、もちろん他にもワインはありますよ

次に有名なのは、多分エグリ・ビカヴェールでしょう
トカイの西隣の産地の赤ワインです。
ワイン名の意味は雄牛の血、スペインのトレースが作ってるサングレ・デ・トロと同じですね。
国の西側には細長く広大なバラトン湖があり、この周辺でもワイン作りは行われています
上掲の地図見てちょ

さて、トカイですが、元はトカイ・ヘジャリアと呼ばれる地域でのみ生産されてきました。
現在この名前は単にトカイと改正されておりますが、産地保護の名称としては1737年に既に確立していたほどの重要産地です

トカイの名前をかたる偽物が多かったんでしょうね
混ぜ物をした偽物は本家トカイの品質を疑わせるものであり、絶対に排除しないといけない訳です。
これには王侯貴族の保護があった事も重要な一面です。

トカイはフルミントと言う品種が主要なブドウですが、この貴腐はそれはそれは甘露なワインとなり、中世の王侯貴族に非常に持て囃されました
砂糖が新大陸から入る前、甘いものは非常に貴重だったんです。

ルイ14世が「王のワイン」と呼び(バローロじゃないわよ)、マリア・テレジアやピョートル大帝にも献上されていた甘いトカイは、庶民の口には決して入らないとっても高価な「薬」でもあったのです

まぁ、そりゃーそうでしょう
甘いと言っても薄い甘さの物が多かった中世で、あの極甘口の貴腐ワインが登場すれば、それは群を抜いた甘さだったに違いありません
みんなが飛びつくのも納得。


2002年に世界遺産に指定されたトカイは、法的には現在、辛口から極甘口まで、スパークリングを合わせると9種類に分類されており、それぞれに収量やアルコール度数、製法など規定されています

そんなにあるんだー(呆然)

甘口の最高峰であるエッセンシア
次に甘いアスー
辛口のサモロドニ(サラーズ)、などは聞き覚えがありますが、
見た事ないワインもあるなー

マーシュラーシュ:トカイの搾りかすにワインまたは果汁を加えて発酵させたもの、澱の再利用だね
フォルディターシュ:こちらも同様に澱の再利用ワイン、アスーの搾りかすを使用、イタリアのリパッソみたいな感じです
ペジュグー:スパークリングです

なんか、どれも魔法使いの名前みたいだわ
これらのワインが流通してるのに逢った事がない私、あんまりトカイを扱ってこなかったしなー

今では、桶で貴腐ブドウを追加するプトニュス(2杯入れると2プトニュス、6杯入れると6プトニュス、1から6まであった)の規定も変わって、記載義務が無くなったようです。

知らなかったー
すっかり浦島太郎になってるわ


はい、お待たせいたしました。
ようやく今日のワインです

オレムスはトカイでも指折りの老舗です

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HPより、以下同様

17世紀にはトランシツヴァニア公のラコッシュ1世に献上された記録があり、その所有する畑オレムスを受け継いでいるのが現在のワイナリーです
牧師の記録によれば、1630年にこの畑のブドウで作った甘口ワインを「トカイ・アスー」と呼んだ事から、アスーの名前があるそうです。
へー、江戸時代の初めですね。

その後オスマン帝国との戦いや、
ハプスブルグ家の支配、
第一次世界大戦による帝国の消滅、
社会主義による産業の不振など色んな事がありました。

1993年にこのワイナリーはスペインのベガ・シシリアに買収され、今に至っています。

前回のブログに登場したベガ・シシリアですが、なんでまた、トカイを買ったんでしょう???
歴史上、重要なワイナリーだから??
謎だなぁ


緯度はそんなに高くないのですが冬にはマイナスにもなるこの地で、ベガ・シシリアはサステイナブル農法を取り入れています。
耕作も馬を使っています。

蔵の様子は見ごたえがありますねー
このストックの色を見よ

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甘露だー、飲む飴だね。
紅茶キャンディたくさん

貴腐ワインが並んでるとすごい色ですね

現在蔵では甘口以外にもワインを作っていますが、 ↓

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今日のワインは辛口です(写真の一番左)

ブドウは甘口と同じフルミント100%
マンドラスとはアーモンドの事で区画の名前でもあります。
それでラベルがアーモンドグリーンなのかしら。

タンクと樽を併用して発酵、6ヶ月バトナ―ジュしながら熟成させた若いワインです。

スッキリフルーティ、柑橘系の香りとバトナ―ジュによるコクがあります

バトナ―ジュ、分かりますか?

樽やタンクの中で澱をかき回す事です、白ワインに行う手法で澱からコクや旨味を抽出するのが目的です
でも、やりすぎるとワインの酸化が進み過ぎて寿命が極端に短くなるので要注意です。
(ブルゴーニュはこれのせいでプレモックス=熟成前酸化が起こり、今では多くの蔵が止めています)

トカイの固有品種であるフルミントは、元々は甘口用のブドウだったのをオレムスが初めて辛口として発売したのですが、今ではみんなが作ってます
酸がちゃんとあるブドウなので、辛口にしても香りよし味よしです

その背景には甘口の需要低下もありますが…
今、極甘口のワインはフランスのソーテルヌでさえもそうなんですが、そこまで売れないというのが正直な所です
(甘いものが溢れている現在、そこまで有難みが無くなって来たというのもありますし、糖分が悪者になってる側面もありますね)

固有品種の良さが伝わると思います

甘口でなくてもいいワインです、もちろん甘口も素敵だけど
たまにはシャルドネやソーヴィニヨンブランなどのメジャーなブドウじゃない物に挑戦してみませんか??
世界中どこにでもあるってのも、つまらんでしょ

お手頃価格なんで気軽にお試しいただけますよ〜










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2020年12月02日

イベリアのみなもと


あー、もう12月かぁ
2020年も早かった、何もしてないのに1年が過ぎてしまったような…



今日も買えないワインのお話です、ごめんなすって
最新のヴィンテージなら買えますよ。

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ベガ・シシリア バルブエナNO.5 バーティカルセット&2013

2009年からラベルが変わっていますね。
ボトルのエッチングが美しい


知ってる方にはウニコじゃなくてすみませんが…
もしこれがウニコだったら50万円超えでしょう

上のワインは、2006〜2011までの6本のセットと2103年の単品です。
こちらがバーティカルセット、豪華木箱入りの特別品 ↓

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ベガ・シシリアはスペインリベラ・デル・デュエロにある老舗のワイナリーです
ワインが世界的に人気になるずっと前から、スペイン最高峰の赤ワインを作って来ました

今時のウニコの値段、びっくりですよ
20年前と比べてはいけないとは思うものの、高くなりましたー

20年前でも2.3万してましたので、
これはスペイン国内で流通してたワインの価格を考えると、とんでもない高額ワインだった訳です

てんちょ、2002年くらいにマドリードのレストランで8000円くらいのワイン(確かペスケラ)を頼んだだけで、カマレロが3回くらい聞き直してきました
「本当にこれ飲むのか?」って
そんなにお金なさそうに見えたのかねぇ(きっと違いますが)
当時のマドリードの方々は、毎日お水みたいに飲むワインに高いお金を出す、っていう気持ちがなかったのでしょうね、
日本の昔のお茶やお水と同じです

そんなかつてのスペインでした。
今では、プリオラートリオハなど新しく人気で高額のワインもありますが、それを差し置いてもベガ・シシリアはスペインでは文句なしの一等賞、エースです

蔵のトップはウニコ

ウニコには2つあって、
一つが、レゼルヴァ・エスペシアルというNVのブレンドタイプ、
もう一つが、シングルヴィンテージ物です。
こんなの ↓

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ミツクラにもありますよ、マグナム
過去のブログに書きましたが、まだ売れておりません ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20181008-1.html

姉妹ワイナリーもマカンも紹介しましたね ↓
(ワインはマカン・クラシコ)
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/459191549.html


ベガ・シシリアとしてのワインは上記の2つのウニコと今日のバルブエナの3種類だけです
隣にこれまた姉妹ワイナリーのアリオンがあってブドウ畑は共有していますが、ベガ・シシリアのワインは3つのみ。

ベガ・シシリアの歴史は19世紀に遡るのですが、バルブエナの初ヴィンテージは1915年らしい。
それ以前のワインは、1890年からボデガス・レカンダの名前で売られていた記録がありますが、詳しいセパージュなどは不明。

ワイナリーの名前の一部であるベガとは、スペイン語で氾濫原を意味し、森林のない低地でありながら、デュエロ川の恩恵で豊かな土地になった場所を差しています。
バルブエナはバヤドリッドにある町の名前です。
140haも広がる石灰岩の大地が、このワインに大きく貢献しています


今日のバルブエナは熟成を5年経てから出荷されるのでNO.5という番号が付いています
確かこの番号、昔は無かったと思う。

発酵はサーマルジャケット付きのステンレスタンクで行い、天然酵母だけを使用します。
その後、2万リットルの木桶に移されワインを落ち着かせ、更に225リットルの新樽に移して18ヶ月前後熟成させます。
これで終わらず、更に新樽でない樽で3ヶ月熟成。

何回移し替えてるんだー

で、瓶詰めした後も更に2〜3年置いてからようやく出荷です。

蔵では飲み頃のワインをリリースする事を重視、それで上記の様な長い過程を経ているんです
すぐにお金に変える事よりも大事なことがあるって訳です。


で、この貴重なバーティカルセット、発売とほぼ同時に完売してしまい、弊店でも2セットしか買えませんでした
買ってくださったお客様が、「とても美味しかったからもう一度買いたい」と言ってくださいました

セパージュは、ティント・フィノ(テンプラニーリョ)95%、メルロー5%
現行ヴィンテージは2015、14も買えますが13は既に完売。

中に入ってる冊子には丁寧に各ヴィンテージの説明書きがあります

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簡単に書いておきます。

2006年
暑い夏で9月上旬から収穫開始、古典的なヴィンテージ、熟成させてから飲むべし
2007年
例年よりも涼しい夏で収穫も10月と遅め、シビアなヴィンテージ
2008年
乾燥した暑い夏の後で急激に冷えた9月が来た、収穫は10月10日開始、控えめなヴィンテージ
2009年
春の霜害が心配された年、夏は昼夜で寒暖差が大きくいいブドウになった、突出した傑作のヴィンテージ
2010年
5月の霜でやや成長が遅れたものの夏には回復、バランスが取れた素晴らしいヴィンテージ
2011年
夏の暑さでブドウが文句のない成熟を遂げた、バランスが良く力強いヴィンテージ

2013年
春が遅くゆっくりした成長でしたが夏の暑さで一気に回復、凝縮したヴィンテージ
(輸入元資料より)

12がなくて、またもやロイヤルストレートフラッシュを逃してしまった
こういうパターン多い

10年以上熟成してるワイン達、きっといい香りがするでしょう
飲み頃のワインの一番の魅力は香りですよ

若いワインにはないあの香り、ブケと言うあれですね。
期待したい
お料理も大事、だけどまずはワインかな

バルブエナ2014、店頭にもあります〜














posted by cave MITSUKURA at 17:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月30日

ガメイも好き


晴天続きの名古屋ですが、気温は流石に少し低め
もう12月ですもんね。


昨日のブルゴーニュワイン試飲・販売会では参加者の皆様に楽しんでいただけて嬉しいです

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ありがとうございました。
満席で諦めた方には申し訳ありませんでした。

てんちょはポンソが一番好きでした

来年も何か小規模でもイベントやれたらなーと思っております



昨日のおまけのワインを紹介します
ただし、買えませんが(すいません)

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アルマン・ハイツ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2020

既に発売になったボジョレー・ヌーヴォーです。
これはヴィラージュ(収量などの規制が厳しい)
今年の分はもう買えませんので、来年の参考にしてください

意外に皆さん、知らないみたいだったので紹介します

アルマン・ハイツはブルゴーニュ、シャサーニュ・モンラッシェのドメーヌ・ハイツ・ロシャルデの2代目です。

それ以前、元々ボーヌでワイン商を営んでいたロシャルデ家が1857年にフィロキセラでブドウ栽培が出来なくなった畑を購入した事に起源を持っています。
その後、1983年に婚姻によってハイツ家の名前が加わり、ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデとなりました。
なので、畑の取得から数えると現当主のアルマン氏は4代目です。

こんな若い方です ↓

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爽やか〜

ドメーヌはシャサーニュ・モンラッシェにあり、グランクリュのシュヴァリエ・モンラッシェを筆頭にムルソーやポマール、ヴォルネイなどを生産しています。
さらにサントーバンやシャロネーズにも畑があり、少量ですがクレマンも人気があります

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HPより、ヴォルネイらしい

栽培はサステイナブル農法と再生農業、出来るだけ人工物や人の手が入らないようにしています。

「ワイナリーでするべき最高の仕事は椅子に座って何も干渉しない事」
というアンリ・ジャイエの言葉がHPにも載っています。
それだけ、畑でのブドウの出来が重要だという事ですね

アルマン氏は当初からビオディナミでブドウ畑を維持する事を決めていたそうで、2013年に自分の初めてのワインをリリースすると途端に評判になりました
毎年、新しいワインを出すたびにファンが増えていますが、生産量がそんなに多くないので割り当ての高値の花になりつつあるのが残念です

ミツクラの店頭に来た昨年のコラボワインもすぐに売り切れてしまいました。
若いアルマンさん、色んな事がやってみたいんでしょうね〜


で、今日のヌーボーなんですが、2018年アルマン氏は義理の兄と共にジュリエナに畑を持ちました
(義兄はドメーヌ・ラ・コンブ・ヴィヌーズという蔵を持っています)

ジュリエナはクリュ・ボジョレーと呼ばれる、ボジョレーでも北にある畑で、10個の独自のAOCを名乗る事が出来る村の一つです。
10の内、最も北にあるのがサンタムール、その南に続くのがジュリエナです
(10のクリュ・ボジョレー、北から言えますか?)

価格の高騰や、栽培の限界など様々な理由で、コート・ドールからマコンやボジョレーへ進出するドメーヌは多いですね
名声のあるドメーヌの進出で注目されるのはいい事ですが、あんまり過剰にならないでほしいかも。

そして、今年初めて、そのジュリエナのガメイを使ってボジョレー・ヌーヴォーを作ったんです
それが今日のワインです。

マセラシオンカルボニックで作られたこのヌーボーですが、元々アルマン氏は全房発酵を行っていますので違和感なく取り組めたでしょうね

今年飲んでみた2020年のヌーボーでは最も優しく軽やかです

色も黒くない。
透明度も高め。
香りもイチゴっぽいフルーティさが前面に出てます。
味わいもエレガントです、口の中でもイチゴキャンディな香りが抜けていきますね〜

自然な美味しさでピュアですよ

今年の凝縮したヌーボーも全部美味しかったですが(固くないし)、これもいいですね
ジャドやドミニク・ローランとは対極のスタイルだけど。
(とは言え、どっちも良いですよ、本当に)

参考上代は4400円、高い?安い??

来年までゆっくり考えよう〜











posted by cave MITSUKURA at 17:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする