2023年07月11日

完璧な食卓への第1歩か


降れば土砂降り、な今年の梅雨
西日本の豪雨は恐怖です…
今年は台風も多くなりそうだとか、心配です

今日の名古屋はまた灼熱地獄です
湿度むわんむわん、息苦しい
あぢー


毎年の事ですが、ぼちぼちボジョレー・ヌーボーの案内が来ています。
作柄はまだ不明です、どうしようかなぁ〜

ですが数日前にモルゴンの一部での被害があったそうです ↓

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ロシニョール・フェヴリエさんSNSより

写真の様に、雹に当たるとブドウの実が割れて茶色く変色してしまいます。
もうこの粒は駄目です。
多くの粒がこうなると房ごと捨てないといけません。

被害が一部で済めばいいんですが




今日は入荷予定のワインについて書きます
13日木曜入荷なのですぐです。

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フォンセカ・ギマラエンス トゥニー・ポートNV

ポートワインです
これはお手軽なランクのポートですが。


ポートはポルトガルのお酒で、ワインの発酵途中でブランデー(グレープ・スピリッツ)を添加して発酵を止めた、酒精強化ワインです。
作り方はスペイン、アンダルシア地方のシェリーと同じです。

ポルトガル北部のミーニョ地方(ヴィーノ・ヴェルデの産地です)を流れるドウロ川流域で生産したブドウで作られ、古くは河口のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアで熟成させた物でなければなりませんでしたが、1986年に法改正があり、ブドウの産地での熟成も認められるようになりました。
そんな前からOKだったんだー、もっと最近だと思ってた

この昔の熟成場所のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアがある港街がポルトというので、ポートワインと呼ばれる訳です

ブドウは白も黒も認められており、ドライな白から深い赤の高級品まで、名称によって規定が異なります。
DOPワインです。

実は、ポートワインは世界で一番最初に産地呼称の規定が出来たワインです

1756年に成立したこの規定(フランスのパプより180年程早い!)では、ポートワインを名乗る事のできるブドウ畑の区画が明確に認定され、カダストロと呼ばれる6段階の序列によってランク付けされてました。
こんな早い時代に、産地規定の概念があるってすごい
更に、添加するスピリッツのアルコール度数と割合(量)、熟成樽の大きさ(550Lでパイプと呼ばれます)まで決められています。

18世紀にこのような細かい規定を作るくらい人気だったポートワイン、偽物が多かったんでしょうなー


ところで、
昔の日本には「〇〇ポートワイン」と言うのがありましたが、ポートワインとはポルトガルの産地呼称ですので、他国のお酒が名乗る事は権利と商標の侵害に当たるとされ、現在はこうした名称は変更されています。
最初は美味しいポートワインの名前にあやかろうという緩い気持ちだったんでしょうけど
オーストラリアやカリフォルニアでも同じポートを名称に使った甘口の酒精強化ワインがありましたが、現在では同様にポートを名乗るものはありません。
…カマンベールチーズもやめよう



ガストロノミーに欠かせないポート、こうしたお酒を知らないのはもったいないと常日頃思うのですが、日本人はあまりお酒に強くないので食後酒を嗜む人が少数派ですから仕方ないかな

ポートは名称以前に、タイプがあります

大まかな分類ともいえる、このタイプの違いを知っておくだけでも、食通の尊敬を勝ち取れそうです
特に海外では。

まずは、一番よくあるルビーポート

宝石のルビー色をしてるからこう呼ばれています。
赤色なので黒ブドウが原料で、3年以上の熟成を経なければなりません。

最高級のヴィンテージ・ポートはこのタイプです
特に優れたブドウが取れた年のみの生産で、ヴィンテージ宣言をして認められなければなりません。


次にお馴染みなのが、トゥ二―ポート

トィに―、トーニー等カタカナ表記が色々あるかな。
Tawny=褐色の、という言葉通り、ルビーポートを更に熟成させて茶色くなったものを指します。
コルヘイタ、という既定の物が代表です。

上記の二つを知っていれば十分かと思います

他には、
辛口で熟成の短いホワイトポート(白ブドウが原料)
メーカーが勝手に名乗ってるヤングトゥニー(ルビーとホワイトのブレンド)
ロゼ
なんてのもあるんですが、あんまり日本では見かけません

今日は品種の名称は割愛、馴染みが無くて混乱しそうなので


で、今日のフォンセカです

フォンセカはポートワインの生産者でも5本指に入る老舗で、1815年4月8日の最古の入札記録が残っています。
輸出業で拡大したフォンセカは、1820年代に海運事業者のギマラエンス社と提携し、社名をフォンセカ・ギマラエンスと変更しました。
特にロンドンへの輸出が大成功し、毎年輸出を伸ばしていくのですが、すぐにポルトガルは内戦に陥り自由主義者のフォンセカはロンドンへと追放されてしまいます。
ロンドンにも事務所を構えたマニュエル・ギマラエンスの尽力によって商売は継続しますが、彼らが晴れて帰国できたのは100年近く後の子孫の時代の事です。

今でもポルトガル屈指のポートワインメーカーとして邁進するフォンセカ、素晴らしい眺めの畑をいくつも持っています ↓

フォンセカ.png

HPの動画がすごい
https://www.fonseca.pt/en/vineyards-and-douro

行って見たーい


今日のワインは、はじめも書きましたように一番ベーシックなルビーポートです
お手軽な値段で、お料理のソースに使うシェフもいます。

ブドウは、

ティンタ・アマレーラ
ティンタ・ロリス
トウリガ・ナシオナル
トウリガ・フランセーザ
ティント・カン
ティンタ・バロッカ


…よく分かりませんが
トゥーリガやロリスくらいしか聞いた事ない。

甘口ですが、アルコール度数は20%ありますので飲みすぎ注意です
40度のブランデーやウィスキーは飲めなくても、これくらいならいける方も多いのでは。

これだけで飲んでも、チョコやドライフルーツと一緒でも。
もう少し高級品なら、葉巻をくゆらせながら、って言うのもいいらしい(てんちょ、喫煙しないので)

どちらかと言えば冬のお酒かな、飲んでみてください















posted by cave MITSUKURA at 17:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月08日

貴重な定番古酒


雨が続く名古屋
まだ梅雨明けまでは2週間ほどあるかなぁ


フランス、ブルゴーニュのルイ・ジャドから、ブドウ畑の近況が送られてきました

ジャド ウルスル.jpg
7月3日撮影 ボーヌ1erクロ・デ・ズルスルのぶどう

いい房になってます。
ヴェレゾン(色づき)にはまだ早いですが、概ね生育は順調で9月上旬の収穫を見込んでいるとの事です


そう言えば、ネットでも散見するようになった話題
ちょうど昨日、当該営業担当さんとも話が出たので触れておきます。

シャンパーニュのアンリオグループ(傘下にブルゴーニュのウィリアム・フェーブルとブシャールがあります)が、シャトー・ラトゥールのオーナーのフランソワ・ピノー氏が率いるアルテミスグループに買収されたのが昨年の秋。
拡大を続けていますねー、アルテミスグループ。
ワイン以外のブランドも多数で正に巨大グループ

しかし、アルテミスには既に別のシャンパーニュメゾンのジャクソンに出資しているからか、アンリオを切り離して売却してしまったのが4月。
かつてのランソンを思い出すような遍歴になってるなぁ
ニコラフィアット傘下になったようですが、これも長続きするかしらん。

そしてここへ来て、シャブリのウィリアム・フェーブルも他社へ売却するらしい
交渉相手は、ラフィットのバロン・ド・ロートシルト。
まぁ、それならいっか。

しかし、何を狙っての売却&買収なのかはそれぞれの思惑があるでしょうが、こうも頻繁に売り買いされるとややげんなり…
もうアンリオグループって言わないんだなーと思うと、なんだか複雑。



と言う事で今日はシャブリを紹介します

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ラ・シャブリジェンヌ

シャブリ・グランクリュ レ・プルーズ2016 マグナム
シャブリ・プルミエクリュ フルショーム2015 マグナム


辛口白ワインのド定番のシャブリ。

ですが、今、シャブリも品薄なんです
グランクリュもほぼないし、お手頃価格の村名もないんだな
ちょっと、おかしい状況です…

シャブリという地名は、ケルト語のCAB (家) LEYA (森の近く)という単語に由来しているそうです

スラン川が流れる一帯には旧石器時代から集落があり、ローマ時代のガリア北辺としてブドウ栽培が行われていた痕跡が残っています。
フィロキセラでシャブリとその周辺のブドウ畑が壊滅してしまいますが、その後、復活できたのはシャブリだけ。

なので、現在のシャブリはどの産地からも遠く離れた「陸の孤島」状態になっています。

ほんと、シャブリ遠いんだよね…
途中には何もないし。
ひたすらトウモロコシ畑、麦畑、向日葵畑が続くっていう。

そして、スラン川も小川程度の川で、流れも速くないから何だか澱んでました
てんちょの実家の近くの唐沢川(からさわがわ)くらいだった(知らんがな
何だか期待外れっていうか。
「これがスラン川?」ってやや落胆(そんなもん)

しかし、ブドウ畑の眺めは素晴らしい
数々の丘が連なって一面がブドウ畑です。
その中心にシャブリの街があって、それは美しい場所ですよ

ジュラ紀の海底だった地層が隆起してできた今の土地、貝殻の化石が多くみられる石灰質の白い土壌です。
この化石をキメリジャンと言いますが、今、畑の地表にはほとんど見られません

何故か分かりますか?

それは、
観光客が持っていっちゃうからだそうです
ま―、そりゃ気持ちは分かります。
小さいアンモナイトみたいの、欲しいモンね




今日の生産者、シャブリジェンヌシャトー・グルヌイユで前にも紹介していますが、覚えてます??

シャンパーニュで一番大きな協同組合で、シャブリ全体の4分の1もの生産があります
シャブリの4本に1本がシャブリジェンヌ、ってすごいねー
ミネラルを重視したキレのある「シャブリらしさ」を追求する、誠実な組合です
価格が控えめて、なお嬉しいです

そんなシャブリジェンヌですが、珍しいバックヴィンテージのマグナム(1500ml)が入荷しました

グランクリュはレ・プルーズ

スラン川の右岸の斜面に一塊になった区画は、7つに分かれて名付けられています。
下流側から2番目の区画がレ・プルーズ。
南西向きの日当たりが良く、水はけも最高の区画です、流石のグランクリュに相応しい場所だと言えます

シャブリ・グランクリュ56795.jpg
シャブリ委員会より、正面の畑がグランクリュです、いい眺め

シャブリ73384.jpg同上

細かくて見づらいでしょうか…
ちゃんと見たい方は、こちらで参照してください ↓
https://www.chablis.jp/gallery_files/site/25717/25787/73290.pdf


淡い黄金色の外観に、ライムや洋ナシの香りがします。
酸のキレと低い収穫や厳しい選果を感じされる深いコクがあります

フルーツとミネラルが上手に溶け合っていますので、今の季節には非常に楽しめます
一部樽発酵もしてるからでしょうか、スッキリだけじゃない味の深みを感じられます

貴重な2016年、7年熟成のマグナムボトルには期待できますね

冷え冷えでもいいですよ。
香りが沈ます、余韻も長いので



1級はフルショーム

40もある1級畑ですが、フルショームは特に有名で人気のある区画です。
グランクリュと同じ右岸で、一つ下流の丘にあります。
同じく南西向きの好条件です

モン・ド・ミリュー
モンテ・ド・トネール

等も同じ右岸で評価の高い一級区画です

こちらは2015年
マグナムボトルなので、熟成には心配なし。
きっとおいしいだろうなぁ


夏のお供にぜっひ








posted by cave MITSUKURA at 15:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月06日

甲州って本当はどうなのさ


ホント灼熱の名古屋です
熱がこもってます

ちょっと忙しくてじっくりブログが書けません
お客様が来てくれるのはとても嬉しいですが、時間があっという間にすぎてくー



今日はメルシャン・ワイナリー限定甲州の会です

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前回のマスカットベリーAが面白かったので、甲州にもチャレンジ。
ワインは全て個人のお客様の物です、なのでほぼ初見

一昔前の観光客へのお土産ワインみたいな、腰の弱さや香りの乏しさが特徴みたいな甲州は飲みたくないです
が、マスカットベリーAを飲む限りでは、そんな懸念はなさそう。

樹齢も高くなってるでしょうし、かなり収量も抑えているようなので、品質には期待しております
しかし、限定なのでイマイチ情報がなくて、おそらくこうであろうと察せられるものの、正確な醸造や熟成が不明

さて、どうでしょう??


また土曜に。


posted by cave MITSUKURA at 15:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月05日

超特価テンプラニーリョ


予報通りにが降り出した名古屋です
九州ばっかり豪雨や地震で、本当にお気の毒です。
名古屋も明日はまたもや灼熱&湿度地獄になるそうで…


はよフランスへ脱出したい。

が、お客様から、不在にすることをネットで書かない方が安全では、とご指摘いただきました。
お気遣いありがたいです

まぁ、てんちょの家は家族が住んでます(留守番してます)ので、そこまで心配しておりません。
そもそも金目の物が皆無ですし(いや、本当です
多分、家じゅうかき集めても現金は1万円もないし、換金できそうな宝飾品やブランド物はゼロ。

無事に帰れれば一先ず何でもよし。
出来る限り、現地からもブログ書きます



昨日はめちゃくちゃ入荷があって捌くのが大変だった
でも今月はこれで終わりかと。

ニュージーランドのリッポン・リースリングも入荷しました

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背が高いボトルは保管にも冷やすにも、ちと大変ですが。
これ、いいですよ〜

この前のコッホと飲み比べしたい




今日は新しい赤ワインを紹介します
大特価なんです

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レアル コンパニーア・デ・ヴィノス テンプラニーリョ2018


テンプラニーリョなので察しが付くと思いますが、スペインの赤ワインです。
産地はカスティーリャ・イ・レオン
(イベリア半島の北東部です)

ヴィノ・デ・ラ・ティエラというクラス、フランスで言うヴァン・ド・ペイに当たります。
IGPというクラスです、テーブルワインの一つ上のランクね

が、スペインは法改正があって、複雑になりましたねー
DO(指定産地)を増やし過ぎではなかろうか
そして階級も5ランクにする必要あるんだろうか…


作ってるのはリオハのボデガです
(ブドウの供給地がカスティリャなのです)
レアル・コンパニーア・デ・ヴィノスというワイナリー、ムリエルを作るムルア一族が新しく作った蔵で、手頃な価格のワインを主に生産しています。
リオハの自社ワインと住み分けしてるんですねー

って、いうか、自家以外にも11もブランドあるじゃないですか

所有畑は400ha、85%を50か国に輸出しています
ほえー、大企業。


今日のレアル・コンパニーア・デ・ヴィノスはとてもこじんまりした醸造所です。
外にタンクがあるような、うーん、小屋?

ワインは紫色のミディアムボディ、ドライプルーンやドライイチジクの香りがします
ややスパイシーな香りですが、ワインだけでも気楽に飲めます。
難しくありません、酸っぱくもないし。
少し若いですが、飲みづらいほどではありません。

ワインだけよりは少しは食べた方がいいでしょうね。

しかし、値段を考えたら全然OK
野口君で余裕でお釣りが来ます。

2本で1500円にしてもいいくらい
コスパ最高です。

スペイン料理とスペインワインを愛する方に、是非お試しいただきたい











posted by cave MITSUKURA at 18:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月02日

シュナンがマイブーム


今日の名古屋は灼熱です
梅雨の間とは言え、豪雨で災害または猛暑で地獄のどっちか、って異常ですねぇ


7月になりました。
が、夏の間は特にこれと言って話題がない

ワインも何でもかんでも値上がりしてます
今「こんなに高いの(涙)」というワインでも、それが今、そして将来のベストプライスなんです
うっそぉ、ってくらいのお値段でもね

更に、ド定番ともいえるシャブリやアルザス・リースリングが欠品していたり、コロナで日本は1歩も2歩も遅れてしまったんでしょうか
(次回入荷するととても採用出来なような値段になってたりするし)


今飲みたいワイン ↓

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ベルナール・フーケ ヴーヴレイ キュヴェ・シレックス2021


フランス、ロワールの白ワインです。
シュナンブラン100%

ヴーヴレイは中都市トゥールからすぐ東にある小さな集落。
スター生産者のユエがありますので有名かな。

このベルナール・フーケさん、3000円台ですが非常に美味しいのです
香りよく、コクのある優しい辛口

これは和食全般にも合います
お寿司や天ぷらにもいいですよ
冬ならお鍋にも。

中身のあるコクある辛口なので、これを飲んでシュナンブランが酸味が強いとか到底思えませんが

前は、ドメーヌ・デゾビュイジエールと称していましたが、やめた??
(しかも、ベルナール・フーケさんは引退していて、今は別の誰かが蔵を引き継いでますね)
言いにくいし、書きにくいんで良かったかも。

この前のソミュール・ブランにも感動したけど、このヴーヴレイも劣らずレベル高いです
しかし、新ヴィンテージはおそらくご立派な値段になっておるのだろう…

樽なしなので(MLFも無し、ですがそうは思えない)、夏にも美味しいですよ〜
店頭にはあと3本あるから是非どうぞ

いじょー


4日の火曜にドバっと入荷がありますのでワインの紹介はそれからにします。
ごめんなさい



posted by cave MITSUKURA at 19:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月30日

さらば6月


なんちゅー湿度、不快指数マックスだわ
まだしばらくは梅雨明けしませんねー

今日で6月も終わり。
2023年が半分オワタ


昨日はロワールのギベルトーを一気飲みしました

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どれも現行品で完全制覇は出来ませんでしたが、流石の上級キュヴェでした
コルトンシャルルマーニュやムルソーって言われるの、分かります
いやー、もう少し熟成させたらさぞかし良くなることでしょう

カベルネフラン&シュナンブラン、やっぱいいですね


来月も色んな経験を積みたい
7月は3分の1不在にしてますが、その分勉強頑張ります〜





posted by cave MITSUKURA at 16:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月25日

明日はお休み、フランスの雹


明日、26日月曜日は臨時休業です
来ちゃだめよ



この前書きました、全国旅行支援の愛知県今月終了の件、どうやら自分が知らなかっただけだったようです
5月の半ばには予測が報道されていたとか…

この件に限らず、特に「欲しい情報&得になる情報」は自分から探しに行く必要がありますね
待ってるだけでは教えてもらえません。

公的な補助や助成金だけでなく、小さなことではイベントやお買い得情報でも同様かな。
「情報弱者」なんて言葉がありますけど、「権利の上に眠るものは保護されない」訳です
これって、何も昨今の風潮ではなくて、法治国家では当然の事です
何でも「教えてもらってない」「知らなかった」という人が多い最近ですが、自分で自分を守らねば。
自戒


フランスのブドウの生育は概ね順調です

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モンジャール・ミュニュレSNSより

今年は春がやや寒かったようで、生育がゆっくりの地域もあるみたい。
シャンパーニュでは6月になってからの開花も多かったようですが、ブルゴーニュの↑と比べるとかなり遅いし、こんなバラついてるの??

シャンパーニュのコートデブランで雹害があったそうですし
規模は限定的だそうですが、イカンねぇ…

シャブリ近郊でも大雨で土砂崩れ&洪水、そして雹 ↓

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meteoSNSより拝借

やっぱりフランスの雹は大きい
写真のは小さい方です。グー✊くらいのもあるので。
ガラス割れる訳だ

ブドウ畑の被害はまだ不明です。
無事でいてくださいー

今日はこれでおしまい




















posted by cave MITSUKURA at 14:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月23日

おしゃれシシリアン


昨日は、名古屋プレミアム商品券が利用開始になったお知らせをしましたが、
昨年から延長していた全国旅行割が愛知県は今月で終了するそうです。

こんな間際の決定なの??
私が知らなかっただけ?
うちはクーポン利用してもらうだけだからいいけど、宿泊施設の方は急に言われて困るところもあるのでは…

大体、この変な制度もGOTOじゃなぜいけないのか疑問しかなかった
また一から認証取って、印刷物や販促品作り直して。
一部の業者が潤っただろうけどさー、それと不正もあるだろうし

税金の無駄遣いや不正に対して対策が甘すぎませんかね
取る時は1円まできっちり持っていくくせに

…日本の未来は暗いと感じる人が多いの分かります



文句はこれくらいにして、今日は簡単に新しいワインを紹介します
飲んでないので味は不明(すんません)ですが、見た目はすごーくよろし

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ドンナフガータ タンクレディ2019 ドルチェ&ガッバーナ

ドンナフガータはラベルが素敵だし、人気の有名生産者なのでご存知の方が多いと思います
イタリアの赤ワインです。

今店頭にはこれもあります ↓

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ドンナフガータはイタリア、シチリアの生産者です

シチリアのトラパニにあります。
島の西端。ここ ↓

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元はシチリア名産の酒精強化酒の、マルサラを生産していました

ちょっと横に逸れてマルサラとは

マルサラ酒とは、その名の通り産地のマルサラ港の名前を取って呼ばれるお酒です。

スペイン南部のシェリーや、ポルトガルのポート、マデイラと共に酒精強化酒(発酵途中でブランデーなどを添加したお酒)としてよく知られています。
日本だとそのまま飲むよりも、製菓用に使われていたり料理に使われていたりしますので、その方が馴染みがあるかもしれませんが、熟成の長い高級品は深い味わいで美味しいのですよ
ティラミスのクリームに使うお酒です。

マルサラは現在、イタリアワイン法でDOPに位置付けられています。
辛口から甘口まであり、熟成の度合いと見た目の色にそれぞれ名称があります。

ブドウは白も黒もシチリア土着の主要品種ならほぼ何でもアリ(と思う)
なので、赤も白もあります。

マルサラははっきりとその誕生が分かっている数少ないお酒です

ワインやビールがいつ、どこで、誰が造り始めたか、なんて分かるはずもないんですが、マルサラは明確に記録があるんです。
1773年にシチリア島へやってきたイギリス商人のジャン・ウッドハウスさんが、シチリアワインを持って帰ろうとしたのですが、途中の長旅でワインが痛む恐れがあるためにブランデーを入れてアルコール度数を高めました。
糖分やアルコール度数の高い物は腐敗しにくいのです。
だから貴腐ワインやブランデーは100年持つのです

このワインが大受けして生産を始めた訳ですが、その後50年程はイギリス人が独占。
1833年にフローリオ社を立ち上げたヴィンツェンツォ・フローリオさんがレシピと生産を継承して、イタリア人の手に渡る事になりました

現在でもフローリオはマルサラの第一人者です ↓

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フローリオ マルサラ スペリオーレ・セッコ2017

日本には高級品の輸入がないようで残念。

以上。


話をドンナフガータに戻して。

このマルサラ酒を150年くらい作っていたドンナフガータですが、1983年に4代目のオーナーラッロ氏が高品質のスティルワインだけを販売する現在の体制に大転換しました
どうしたんでしょうねー?
先を見ていた、と言う事でしょうか。

こんな方 ↓

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HPより、奥様と一緒

自社畑のブドウで作る繊細なワイン、フェミニンなラベル、そのエレガンスが世界中で人気になったのも何だかわかる気がします
今では大企業になったドンナフガータ、シチリア内にいくつもセラーがあり、芸術や音楽への援助も行っています。

シチリアの元祖セラー ↓

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南国〜って感じ
いつかは行きたい。


このドンナフガータが、ドルチェ&ガッバーナとコラボレーションしてワインを作っています

いつからだろう??
知らなかったなー
18年からタンクレディはD&Gのみになったそうなので、まだ最近かなぁ
今日の赤以外にももう一つ赤、それに白とロゼもあります

タンクレディと言えば、ビスコンティのガットパルド(山猫)です
あの映画見た事ある方いませんか?

タンクレディ伯爵をアラン・ドロンが演じてました、サリーナ侯爵はバート・ランカスター
みんな素敵だった、女優さんがすごくきれいで

ガリバルディのイタリア統一の時期が舞台で、没落していく貴族と革命に参加する若き英雄、それを取り巻く女性の物語です。

シチリアの乾いた埃っぽい空気が感じられて、太陽が照り付ける土地を綺麗に描いています。
が、タンクレディ伯爵は架空の人物らしい。

と、ワインのタンクレディがそもそも、それなのかは不明ですが



この赤ワインは、シチリアIGTでカベルネソーヴィニヨン60%、ネロダヴォラ30%、タナ10%
タナが入ってるんですねー、珍しい。
ドンナフガータの看板商品だそうです。

見た目だけでも100点じゃないでしょうか

HPには、これの3L木箱入りが載っている。
ほしー
日本には入ってないのかぁ…
ここのグラッパも欲しいです。


今日のワイン、素敵なギフトボックス入りで、お値段は一葉さんと諭吉の間。
イタリア好きには素晴らしいプレゼントになるに違いない


















posted by cave MITSUKURA at 14:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月22日

今日から、名古屋プレミアム商品券使えます


今日は思ったほど雨が続きませんでした
朝は寒かったですが、今はさほどでもないか。


今日から名古屋プレミアム商品券が使えます

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紙も電子マネーもどちらも使えます
来年の1月までなので先は長いですが、ご利用お待ちしております。

また明日ー


posted by cave MITSUKURA at 18:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月19日

異国の種


*来週の26日月曜日はお休みですのでご注意ください
(もう何回か書くつもり)


あづー、一気に夏ですね
名古屋は32度の発表ですが、街中はもっとあるでしょう
その反動で店内が寒い〜

円安が止まらず、トホホです
せめてあと2円か3円(ホントは15円くらい戻してほしい)。
自国通貨の購買力が低いってダメダメですよね



6月から8月の夏の間は静かにしてるつもりです
なので、そんなにドサドサ新入荷はありません。

今日は適当な話題です。

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山崎12年 ギフトBOX

久しぶりに山崎を分けてもらえました
ラベルがリニューアルされましたね〜
NVも同様ですが店頭にはもうありません。

この12年もお値打ちとは言えませんので、あんましおすすめしませんが
きっとインバウンドの方が買っていくでしょう。




今日は個人的に飲みたいワインを紹介します
店頭にはありませんので、悪しからず。

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テヌータ・ディ・トリノーロ カンポ・ディ・マニャコスタ2017

既に2020まで、輸入元でも完売していています。

このワインをご存知の方は多そう、ワイナリーは超有名ですし
今日のワインはイタリア、トスカーナの赤ワインです。
ですがカベルネフラン100%

テヌータ・ディ・トリノーロは1990年代の初めに、アンドレア・フランケッティ氏が始めたワイナリーです。
彼はニューヨーク生まれ、ローマ在住の御貴族様でしたが、都会の暮らしが嫌で家族と離れて一人でトスカーナの僻地、サルテアーノに移住してブドウ栽培を始めた、というびっくりの経歴。

ホントに周辺は何にもない ↓

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HPより、綺麗な眺め

その後も、シチリアのパッソピシャーロを立ち上げ、トスカーナのもう一つのブランド、サンカバでピノノワールを作る等、新しい挑戦で注目されていました。
しかし、2021年の暮れに鬼籍に入ってしまいました。
非常に残念です。


彼はボルドー、サンテミリオンのシャトー・シュヴァル・ブランのファンだそうで、トスカーナでトリノーロを作る時にも、サンジョベーゼには目もくれないでボルドー品種、特にカベルネフランを主要品種に据える等、最初から理想のワインがしっかりとイメージ出来ていたんでしょう

最初は相手にもされなかったそうですが、次第にその良さを認められ、オーゾンヌのヴォ―ティエさんやヴァランドローのテュヌヴァンさんとも親交を深めたそうです。

今日の、カンポは2014年から作り始めた単一区画のワインです

樹齢が上がると、所有区画の中でも個性の違いがはっきり表れるようになったカベルネフラン、それをブレンドする事なく個別の3つのワインとして販売する事にしたのが今日のワインです。
3つの区画は、

マニャコスタ
テナリア
カマージ


です

トリノーロ191-12.jpg
輸入元HPより

てんちょ、何故か、マニャコスタの2017を1本だけ持ってて、しかも、どのカンポも一度も飲んだ事ないんですよね
もう飲んでもいいかしらん。
カベルネフランはロワールのが好きですが、シュヴァル・ブランを否定する気は毛頭ありませんし、
トスカーナとなると是非一度は飲んでみなければ


と、輸入元に、カマージの20年があったので買ってみた

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水曜には入荷します。

うわお、でも諭吉越えかぁ…(ほぼ2人)
17年は確か7000円くらいだったと思う

品種と土壌の相性はいいんでしょうね
でなければ、トリノーロがここまで成功したとは思えません。


お料理、何がいいでしょう。
シンプルにピチ・ポモドーロとか?
羊かなぁ












posted by cave MITSUKURA at 18:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする